「……はぁ……なんだここは?」
気がつくと僕は、辺り一面が真っ白な空間に浮かんでいた。
とりあえず周りを見渡すが、何も見つけることができない。
「……ここは、どこだろう?」
突然の出来事に混乱している僕に、遠くから若い女の子の慌てたような声が聞こえてきた。
「――ごめんなさーい!」
純白のドレス姿に神聖な空気を身にまとう金髪に赤い瞳をした女の子が言うには、間違って僕の魂を肉体から抜き取ってしまったらしい。
寿命を終えていない人間の体から魂を抜き取ってしまったことがバレると、上司に厳しい罰を与えられるため、僕には、このことを秘密にしておいてほしいそうだ。
そのお詫びとして、女の子から好きな魔法を何でも三つ、僕にプレゼントしてもらえることになった。
「……本当に、その能力でいいんですかぁ?」
「――はいっ!」
女の子にプレゼントしてもらう三つの魔法を決めた僕は、彼女にそのことを伝える。
僕がプレゼントしてもらったのは、女の子なら誰でも絶対に気持ちよくなってよがり狂う、マジカルチンポの魔法、女の子の心を好き勝手に作り変えることができる催眠魔法、そして、相手の心の中を読む読心魔法だ。
キトーフトシという異世界言語の名前を持つ僕は、その名にふさわしい能力を持つ男になることに決めた。
これから僕は、マジカルチンポに催眠魔法、読心魔法を使って、周りの女の子と遊びまくる。
高校二年生にもなって未だに童貞である僕は、今まで溜めに溜めてきた鬱憤を晴らすチャンスが舞い込んできたことにほくそ笑んだ。
「それでは、あなたの魂を元の体にもどしますねー」
女の子のその言葉とともに、僕の意識が自分の家へと戻り始めていく。
よかった。これで、肉体に魂を戻せませんでしたじゃ、シャレにならないからね。
「……ウフフ♡」
なにもない真っ白な部屋から出ていく瞬間に、神聖な空気を身にまとっていたはずの女の子の顔が演技を終えて、禍々しく笑ったように感じたが、僕にはどうでもいいことだ。
彼女の正体が女神でも、悪魔でも、僕にはどうでもよかった。
僕が住む世界は魔法文明が進んだ世界。女神のような魔物もいるし、悪魔のような女神もいる。見た目など、些細なことだ。
そして、気がつくと、僕は自分の部屋のベッドに寝ていた。
「……すげえ……本当に大きくなってる……」
寝間着に着ていた黒いスウェットを脱ぎおろし、今のできごとが夢であるかの確認をしてみると、自分のペニスが今までよりも二周り程太く長く大きくなっているのを僕はしっかりと確認する。
「――やったぜっ!」
あの女の子にプレゼントされた能力で、僕はキトーフトシという名に恥じない、立派なイチモツを手に入れていた。
「――やばい! 今から女の子と遊ぶのが楽しみでしかたがない!」
童貞をこじらせ続けてきた僕は、マジカルチンポ魔法、催眠魔法、読心魔法を使って、どうやって女の子で遊ぼうかを考え始める。
こうして、ひょんなことから三つの魔法を手に入れた僕の、楽しい日常生活が始まった。