エロティックハザード TS添え DiscDoll 作:ムメイ
私は始めて触る筈のこの銃の操作をすべて熟知している。
私の意識的には母国は日本であり……国籍はアメリカ。
だが意識の根底にある母国は……ベルギー。チョコレートとワッフル。
そして今私が手にしている傑作銃の国。
武器商人から替えのマガジン及びマガジンポーチをぶんどると装着……
腰裏にずらりとならぶ20発装填のマガジン。その数6。
「……ハッ、俺はどうしていたんだ……兄ちゃん、覚えてるか?」
「あの銃を売ったんだ、良いな?」
「ぬぅ……改造はどうする?」
「あの女の決めることだ」
既に装填済みのマガジンも含めて携行弾数は140発。
景気よく使っていたらあっという間に弾切れを起こしそうだけどその時は……
この武器商人にお願いをしたらなんとかなるかしら?
それともこの敏腕エージェントがどうにかしてくれる?
まぁそれはどうにかなると思う。スペインのどっかとは言え7.62ミリ弾なんて転がっているでしょう。
ましてやここは戦闘員ばかり、死体を漁れば弾なんて出てくるでしょうよ。
「良い買い物だったわ、またよろしく♪」
「Maldito hijo de puta」
「しっかり分かってるわよ、クソ野郎」
「チッ……」
ウィンクまでしてやったのに武器商人が言ったセリフはクソッタレのアバズレなんてね。
足元に一発くれてやってから逆に中指立ててやる。
そうするとどうだ、舌打ちして背中を向けて店仕舞みたいね。
移動販売でもしているのかしら?ま、次はちゃんと金を払ってやるわよ。
「おまたせ、次のパーティー会場はどこ?」
「悪いがまだお姫様が一人囚われていてな」
「あぁ、そうだったわね……お姉さんが露払いしてやるわ」
私の意欲というのはコレ以上無く高まっていた。
自分というのをようやく見つけたと言っても良いんだもの。
レオンはというと密集戦が予想されるからかショットガンに持ち替えていた。
これまたマニアックなDAO-12、アフリカ製のリボルバーマガジン式ショットガン。
弾を込める時間が長くなるのが欠点だけども体術主体の彼には丁度いいかも。
「っと、コレは?」
「サーモスコープだ、白い化け物…リヘナラドールの処理に助かる」
「あぁあの頭悪そうなヤツね、面白いペニスしていて楽しめたわね……で、その理由は?」
「son of a……ヤツはプラーガを複数体植え付けられている、その結果驚異的な再生能力を誇る」
「あー、プラーガを撃ち殺せって?」
「そうだ、理解が早くて助かる」
私のFALには元々スコープがついている。
マウントリング経も合っている、サーモスコープに載せ替えて覗き込む。
構えてみると胸は案外邪魔にはならない。撃った際の反動で揺れるでしょうけど……
それは体術で蹴り飛ばした時も同じだ、もう今さらというべきこと。
どうやらお姫様はサドラーに操られて連れて行かれたらしい。
さらにこのエージェントもプラーガを植え付けられていて操られはしないけれども激痛で動けなかったと。
なにやってるのよエージェント、なんて目で見たけど本人はどこ吹く風。
一応外科手術……ないし特殊な放射線を浴びせれば死滅させられるらしい。
だがそれも卵が孵ってから幼虫になるまでの間、脊椎に寄生するらしいプラーガの痛みはそのまま宿主の痛みになる。
定着し切る前の段階でしかその治療はできない。
「わかった、じゃあ私が暴れて囮をしてあげるわ」
「また助けに行くのは御免だぞ」
「あーらそれより自分の心配をしたら?ドジっ子エージェント?」
グータッチをしたあとウィンクして二手に分かれる。
今の私は負ける気がしない。何が来ようと……何が相手でも。
たったか走って、前に出て……襲ってくるガナードを撃ち殺す。ただそれだけよ。
「来なさい、クソ豚ども……教育してあげるわ!」
戦闘員ガナードは私が脱走しているのには気づいている。
驚異的な情報共有能力と思うけれども……それでも詰めが甘い。
いや、戦闘員が削られすぎてもう戦力がまともにないのかもしれない。
それはそれで可哀想だけど……手を抜くつもりはないわよ?
戦闘員との戦闘は拍子抜けするほど簡単だった。
頭を撃てば一発で弾け飛ぶ始末。胴を適当に撃っても3発程で致命的になるのか身体から寄生体が飛び出してくる。
もしかして寄生されたら肉体構造が脆くなる……なんてことは無いでしょうね?
マンストッピングパワーが高い7.62ミリ弾だからなのかもしれないけど……
対物ライフルで撃ったように頭が弾けるからビックリする。
「それでも死なないでしぶとく追いかけてくるのは上出来だったと思うわよ?」
頭をふっとばしたガナードの頭からはそれぞれ寄生体が飛び出て蠢いている。
その全てが私を確認して発情して……種付けをしようとしている。
まぁそれをしてヤッても良いけどもう付き合う道理もないし。
なにより一発で楽に出来るのも持ってきている……というかレオンがくれた。
ケチって言ったのを根に持ってたのかしら?
「じゃん、閃光手榴弾♪」
細長く独特の形をした手榴弾。少量の火薬と熱で眩い発光をするマグネシウム、硝酸アンモニウムが原材料の非殺傷兵器。
でもそれはあくまで人間相手の場合、光に弱い性質があるプラーガには致死量の毒になる。
それがなにかを判断する脳みそはふっとばした後だから理解できないのかまだ残る肉体を私に差し向けてくる。
走ることも出来ずノロノロと迫るその姿はラクーンシティの住民の成れの果てを彷彿とさせる。
ピンを引き抜き、放り投げて耳を抑えて目を瞑る。
耳を抑えていてもうるさい轟音と瞼越しにも感じる発光。
目を開ければ寄生体が絶命して倒れ伏していた。
特性を知っていれば本当に簡単簡単、なんで私こんなのに身体許してたんだか。
腕力は高いけれど所詮は普通の人間にブーストされた程度。
本物の化け物と比較するのは可哀想って物かしら?
ガナードの死体が100に登る頃……私の持ち込んだ弾は底を尽きていた。
そうなれば私が無力になると思ったのかしら?
弾切れを起こした私に対して来たのは大柄で肩にスパイクアーマー着たガナード。
私はあくまで陽動っていうのは分かってたけれど無視することも出来ない……
で、私の方には雑兵のガナード……きっとレオンの方にはB.O.Wが差し向けられてる……のかしら?
だとしたらレオンはミスったかもしれないわね……サーモスコープ無しで今頃大変な目にあってない?
さすがに丸腰になって2対1は形勢不利なのは間違いない。
そこらに転がるガナードの死体から武器をちょっと拝借。
フレイル、ハンドアックス……ボウガン、もうちょっとマシな武器は無かったものかしら?
ボウガンを拾い上げて振り返る、大男は迫ってきていた。
普通に走ってくるガナードは厄介ね、まぁそれも……ここまで。
「頭ががら空きなのよ」
目玉にボウガンのボルトが刺さりのたうち回るガナード。
そしてもう一匹には……私渾身の蹴りを股間に入れてやった。
フン、そこの痛みが酷いのは私も知っているから……遠慮なくやるわ。
始末し終えて……弾切れになったFALの給弾をどうしようかとしていた。
途中で外部向けに設置された軽機関銃の弾が7.62だったのを見つけてそれを給弾。
規格もNATOのもの……フル装填して再び140発……
なにか来る、急いでチャージングハンドルを引いて構える。
「あらあら、そんな物騒なのは降ろして」
「……アンタは?」
「さぁ?幻影かもしれないわね」
アジア系の面影がある赤いチャイナドレスの女……
お互いに銃を向けている……私はFALを向こうはスプリングフィールドXD……
「それで、何のよう?」
「貴女は先にコレで脱出しなさい」
「っと……何これ?」
「すぐそこの崖下にボートがあるのよ…レオンもすぐ脱出するわ」
投げて寄越されたのはなにかのキー、その後の説明ではボートがあるとかなんとか……
怪しいけれどもそのままどこかへ行ったのを見て……それから崖を見下ろす。
確かに停留しているボートが一隻……脱出しろって?
遠くを見れば飛来するヘリコプター……耳に聞こえるのはなにかの化け物の雄叫び。
レオン、大丈夫よね……あのラクーンシティを生き残ったんだもの。
少しの心配を振り払って飛び降りれそうなところを見つけては少しづつ降りていった。
程なくして島は爆破され跡形もなく消えていった。
私はそのボート、レオンと大統領の娘っ子はジェットスキーで……それぞれ脱出。
スペインの片田舎、サラザール領で起きたバイオテロ未遂はこれでお終い……
ロス・イルミナドスは結局これで壊滅……だけどもプラーガはまだ死滅していない。
それへのジョーカーとしてプラーガを取り込んで変異した私はアメリカに保護される事になった。
まだまだアンブレラの魔の手は静まる事はないけれども……
もっと、希望を持ってこれからは生きていこう。
それから数年後。立入禁止区域となったサラザール領。
そこには毎年のように黒いドレスを着た女性が出入りするようになっていた。
花束をもっては入っていき……そして数日後にドレスをボロボロにして出てくる。
どうみても婦女暴行を受けた後に思えるがそれでも毎年必ず……訪れていた。
プラーガによる衛生観念の欠如をおこした村人は徐々に衰退していった。
それもそのはず、上に立つべき支配種が根絶されてしまい……だれも指揮をとれないから。
それでも何年か保っているのは……私のお陰なのかもしれない。
サラザール、私の心に触れたあの男の命日とされる日に毎年欠かさず訪れている。
アメリカ帰国後に判明したことだけど私は取り込んでいたTとG……そしてプラーガ細胞を取り込んで変異していた。
その性質は表面上の変異にはつながらないけれどもこの細腕からは想像できない力強さ。
そして不老不死に近い細胞特性……そして支配種としての特性を持っていた。
現状サラザール領に訪れることがある支配種は私だけになっていた。
村人は相変わらず形だけの農耕を続けていて……肉体の寿命がつきた老人ガナードは数を減らしていた。
子供も産まれるわけもない……ただそこにはガナードと家畜……皮肉な農村がそこにあるだけ。
サラザール城も随分と手入れがされなくなり所々朽ちていた。
「ん……今年も来たわよ、ラモン」
村の墓場、その一番上……サラザール家の墓に献花しては村に戻り……
そしてその年溜まりに溜まった村人達の鬱憤……性的欲求の捌け口に私は使われてあげている。
年を重ねる度に酷くなっていく村の状況は変えられない……
死にゆく村に一抹の快楽を分けてあげることしか私には出来てなかった。
「んんっ……ちゅぷっ……じゅぷ、んふぅぅっ♡」
村の男達には代わる代わる種付けをされ……女からは乳牛あつかいで搾乳される。
前後から串刺しにするようなペニスの暴力に両胸から来る快楽にあえぐのはもう仕方ない。
産まれる子供はガナードの凶暴性に殺される……支配種は生まれてこない。
通常種の種では産まれるわけもない……いくら私が支配種モドキだったとしても。
アメリカへ帰国した私が帰る先は以前と変わらない。
ボロアパートに身を潜め週に一回出ては買い物に行き……趣味のストリップショー配信で日銭を稼ぐ。
今年もそれでと思っていた。
「おかえりなさい、マイワイフ」
「……ラモン?」
帰り着いた私を待っていたのは他ならない、死んだと思っていたラモン・サラザールだった。
聞けば葛藤に葛藤を重ねて執事の男一人とアメリカに亡命したらしい。
サドラーに体良く使われていたのは気づいていたらしい。
踏ん切りがつかないで自分の心を誤魔化していた中拉致されてきた私との触れ合いで……心変わりしたらしい。
そしてこの数年間はアメリカ政府に贖罪のため身を粉にして働いていたらしい。
プラーガの生態、研究……支配のメカニズム解析に協力していた……と。
「順序が逆かもしれませんが、まぁ些細なことでしょう……私と結婚を前提に付き合ってくれませんか?」
「生意気言ってるんじゃないわよ……ガールフレンドから始めてあげるわ」
「夜は退屈させませんよ?」
「はいはい……」
こうして私の生活はまた始まった……チビで老け顔の自称旦那様を隣に追加して。
バイオ4編短くてすみませんがこれにてシメです。
U-3等は考えたのですがエロに結び付けれませんでした……
その後の作品は考えていませんので……当面書くとするならばアブレラ監禁性活編です。
ぶっちゃけますと、覚醒した後のイヴだと無双してしまいそうでそれは違うな……と。
それでは、次の更新にてまた……