エロティックハザード TS添え DiscDoll 作:ムメイ
A nightmare story like a lewd dream...
Other Bride
1998年9月24日 ラクーンシティ
アタシがアタシだと自覚したのは人々の悲鳴が聞こえる夜の事。
まるで前後の記憶がない……いや、ぼんやりと思い出してきた。
ここはアメリカ西部、アークレイ山地のお膝元に存在する製薬会社アンブレラ発祥の街ラクーンシティ。
ここ数日の間奇妙な噂話が流れているのを耳にしている。
ラクーンシティ郊外で猟奇殺人事件が多発していて……段々と市内に近づいていた。
ラクーンシティの治安はそう悪いものではなかったと思うのだけど……
ただ記憶に混濁が見られる、アタシはたしか男だったと思うのだけど……今の姿に違和感を覚えることもない。
喋り方もこんなだったかしら?違う気がするけどこれがしっくり来るの。
アタシの名前は……名前は……ぁ?名前が出てこない、参ったわね……まぁそのうち思い出すでしょ。
仕事は……私立探偵みたいな感じ?壁には調べた資料がびっしり。
マンションの一室、バスルームの鏡に映るアタシは紛うことなき美女。
真っ白髪、チャーミングに決まったポニーテールとうさ耳風にしたリボン。
3連ダイヤ風の髪飾り、琥珀色で優し気な目……
ちょっと笑顔を向ければ男なんてイチコロなアタシが映っていた。
プロポーションだって抜群、出るとこ出た色気もばっちしなわがままボディ。
ちょっと胸を揉んでみて……まぁ、なんて感動的な柔らかさ!
それでいて指を押し返すしっかりとした弾力……男のでっかい掌でも掴みきれない大きさでコレ……
ふふ、自分でも惚れ惚れする。でもこの感覚はアタシには無かったと思う……
ちょっとぴょんぴょん跳ねて……うん、このゆっさゆっさとくる感覚は始めて!
うーん、やっぱりアタシ、男だったりしたかしら?こんな美少女だった記憶は……ないわ!
けど違和感もそれほど感じない……うーん、奇妙ね。
さて、外は騒がしいし何が起きてるのか覗き込んで見る事にしよう。
何が起きてるのかなー?ぴょこっと……わぁ。
スタジアムで暴動が起きているみたい、そこから逃げてきた人が悲鳴をキャーキャーあげてたのね。
ラクーンシティ警察も動いているしアタシが出る幕はないかなー?
うーん……この記憶の混濁にカギがあると思うだけど……思い出せないなー。
まぁ取り敢えずちょっと野次馬しに行こうかな?
自衛用のピストルは持って……っと、コレコレ。
アタシのお気に入り、ベルギーの最新鋭ピストル、Five-seveN!
……うん、しっくり来る!これをこれまたお気に入りの上着のポケットに忍ばせてOK!
「ふふふっ楽しい事になるかしら?」
マンションから出てメインストリートを歩く……暴動が起きているスタジアム付近に来てみると騒ぎの音。
警察が封鎖していて侵入は出来ないわね、これは残念。
ちょっとケータイで写真取ってシェアしてやろうかと思ったけど……
あれ?ケータイどこ行った?……ないない、無い!
マンションに置き忘れたかなー……まぁいっか。
「ねぇねぇお巡りさん、この先で何が起こってるの?」
「うん?ラグビーボールの試合中に暴徒がでて鎮圧中だ」
「へぇ……お勤めご苦労さまです」
「あんまり彷徨くなよ、暴徒が来るかもしれないからな」
はいはーいと返事をしてからちょっと離れる……閉鎖した向こうは……
え、あれ噛み付いてない?ぴょんぴょんと飛んで跳ねて見てるけれど……
「サービス良いね、お嬢ちゃん」
「ふふ、サービス料取るわよ?」
ぽよんぽよんと跳ねる胸をガン見されていた……まぁそれは良いわ。
男なら見ちゃうわよね、分かる、分かっちゃう。
見た感じ……もしかしてだけど……正気を失ってないかしら?って人が多い。
「はい、さっさとどっか行った行った、襲っちまうぞ」
「はいはい、じゃあJ'sBarでも行っておこうかしら?」
野次馬魂はちょっと擽られたけど……多分もっと酷いことになりそうな予感がした。
さっさと退散するようにアタシは離れた。
それにこの時間だったらJ'sBarで面白い話が聞けそうだし……
1998年9月24日 J'sBar
店内に入れば見知った連中が飲んでいた……
うん?知ってるような知らないような……これまた混濁してるわね。
「いらっしゃい……ってフィオナか」
「はぁいウィル、遊びに来たわよー」
フィオナ、それがアタシの名前らしい……これがしっくりこない。
もっと別な名前だったと思うけど……まぁそれはいい。
今はなにかダブる記憶が警戒を促している……何かが起こる。
「とりあえずカルーアミルクちょうだい♪」
「お前それが本当に好きだな……」
文句を言いたそうにしながらもアタシの注文通りにカルーアミルクを作るに行くバーテンのウィル。
ここはJack's Barワインが美味しいので有名だけど……アタシはワインを呑む習慣はないし。
甘く蕩けるようなカルーアミルクが好物だからそれしか飲まない。
ウィスキーも好き……だけどあれ、これも記憶の混濁?
周りを見渡す……おサボり魔の警官ケビン、真面目一色の警備員マーク……そして人気ウェイトレスのシンディ。
お調子者の駅員さんのジム、新聞記者のアリッサ……どうも胸騒ぎがするメンツ……
「ほらよ、偶には他のを飲んだらどうだ?」
「じゃあウィスキーを貰おうかなー?ウィルの奢りで♪」
「ふざけんな」
そんなやり取りをみながらシンディが苦笑いしている。
ちょっとカルーアミルクを飲んで……テレビの方を見る。
夜のニュースが流れていてちょうど起こっているラクーンスタジアムでの暴動のことが流れていた。
一人の乱闘騒ぎが波及していったって妙ね……そんなに盛り上がっちゃった?
スポーツ観戦で盛り上がるのは良いけど試合が中止なるほどの乱闘騒ぎって何よ。
で、その乱闘騒ぎが外まで?ウソでしょ……
「ねぇコレどう思う?サボり魔さん」
「あー?大変なことになってるなってだけだな、そのうち頭も冷えるだろ」
サボり魔事ケビンは楽観的で一瞥もしないでそんな風に宣った。
あとで自分も駆り出されるかもしれないのに……呑気で良いことね。
カランカランとベルが鳴る……来客を知らせる音。
チラッと見ると……うーん、俯向いていて顔が見えない。
それに見た目が大変宜しくないと思うわ、小汚いというか……
アタシの警戒心が一気に引き上がる。よろしくない相手だって警笛を鳴らしている。
実際に一挙一動を見ても怪しい……それに、すごく臭いわ。
「客にしちゃぁ……変だな」
「待ってウィル、アタシがちょっと見るわ」
「お、おい……」
脳内の警笛が鳴り止まない……近づけば近づくほど臭いがキツイ。
何こいつ、何週間も風呂に入ってないんじゃないの!?
「ちょっと、あなた……大丈夫?」
俯向いたままだった男に声をかけて様子を見てみる……こっちを見上げて……
顔が見えた時にゾッとした。顔は血だらけ、目は白く濁って大きく口を開いて……
咄嗟に蹴りが出た、結果的にはこれで正解かもしれない!
「ヤバイヤツ!うわっ……ちょ、力強いんですけど!?」
びっくりして扉を閉じた後はさらにドンドンと無理矢理開けようとしている。
そのショックにびっくりして慌てて離れる……バシバシと叩かれている扉が揺れる。
金具が思い切り悲鳴を上げている……扉のガラスの向こうには同じような男が3人も!
「ウィル、ケビン!さっさと逃げたほうが良いわよ、これ」
「どうもそうみたいだな……囲まれてるな」
「冗談キツイんですけど、どこか逃げれる先ないの?」
「上だ、上に上がっていけ!隣のマンションに移れる筈だ!」
「そりゃどうも!聞いた、他の人達ー!?」
窓を見ればうじゃうじゃ居るどう見ても正気じゃない男の数々!
これは間違いなく一大事、エマージェンシーだよ。
みんな急いで上のフロアへと上がっていく……バーテンのウィルも……
「マークさんは先に行って、アタシが殿務めるわ!」
「すまん、フィオナ……ボブ、頑張れ!」
お気に入りのFive-seveNを上着のポケットから引き抜いてスライドをひく。
初弾装填、セーフティも解除済み。予備弾は3マガジンしかないけど……
ほぅらお出まし、窓ガラスもドアも全部ぶっ壊された!
「足を撃っても全然びくともしない……!」
ダブルタップで一人、足に2発ブチ込んだけど……まるで意に介さない。
これは困った、流石にこれでってなると撃ち殺すしかないんだけど……
どう見ても正気じゃないし、正当防衛よね?
「……うっそぉ、心臓撃っても死なないの?」
貫通力は申し分ない筈の弾丸で心臓を抜いたと思ったけどこれも全然びくともしてない。
ウソでしょぉ……とドン引き、これ完全にゾンビか何かじゃん……というかゾンビって呼んだほうがしっくりくる!
普通撃たれたら痛がるなりショックで死んだりするんだけど……
ともかくコイツらはヤバイ、慌ててアタシも逃げる。
勿論のこと扉にロックを掛けて。
「あんにゃろ、本当にさっさと逃げやがったわね……ケビン位残ってなさいよ」
J'sBarの二階フロアにはもう誰も残ってなかった。
バーテンのウィルとウェイトレスのシンディが案内したからでしょうけど。
ケビンはケビンでシンディにゾッコンだから残るわけもないか!
「っとぉ、ここもダメっぽそう」
外階段から侵入したのか窓ガラス付近でジタバタしているゾンビ……
うわぁ……と一目散に更に上の階へと登っていく。
こうなると窓ガラス付近を歩くのは危険そうね……引きずり込まれたらどうなるか。
下階から破壊音、ドアはもう破られちゃったか。マズイなぁ……
ともかく捕まらないように上へ上へと逃げなくちゃ、ウィルはたしか脱出口があると言っていたし……
「ここはワインセラーかぁ……いい匂いしてるけど」
扉を締めてから周りを見渡す……どこに出口があるのか正直分かりづらい!
シャッターは閉まっていて故障している!誰かがぶっ壊したな!
もう、なんて時に……こんな不幸あるかしら?ふざけてる……
他に出口らしきものは無いし、もしかして閉じ込められた?
「なんて訳もないか、この上を進めばいい感じ……ね」
ワインセラーの上に立て掛けられたハシゴ……その奥には大人も余裕で入れそうなダクトが。
ちょっと振り返ってみれば同時にガシャンと大きな音……もうゾンビが追いかけてきている感じだ!
大慌てでハシゴを登って……そのままワインセラーの上を這って進む。
こんな時は自慢の胸が邪魔だわー!!つっかえたりはしないわよね?
なんとか屋上に出ると同時に一発の銃声が聞こえた……慌てて駆けつけると
そこには自決したマークの同僚、ボブさんの姿があった……
「どう、して?」
「……奴らと同じだと……そう言っていた」
絞り出すようにマークさんはそう言って……地面に拳を叩きつけていた……
コンクリートには血糊……硝煙が立ち上るハンドガン……奴らと同じ?
「あの連中途中で襲ってきたんだが……正気を失っていたのは分かるな?」
「えぇ……それに銃で撃っても怯みもしなかった」
「ボブはな、アレになりかけていた……俺たちの事を食いたいと……」
食人?嘘でしょ……それこそあの猟奇殺人事件と……まさか?
なんて思っていたら金網の破壊音と下の通りから拡声器でのアナウンスがあった。
暴動が発生したこの区画を3分後に閉鎖、その後の身の保証は確約できない……ときた。
「何してる!早く行くぞ!!」
「あぁもう、マークさんも……」
「……あぁ、すぐに行く」
ウィルが大きく手を振っている、隣のマンションに飛び移るの?
ケビンが真っ先に飛び移って……それから次に飛び移る人たちの補助をしていた。
その隣のマンションの人たちは大丈夫なの?あのゾンビになってないでしょうね?
自害したボブさんの目を閉じさせて……それからアタシ達も飛び移りに……
「カモン!」
「気軽に言ってくれるわね、そういうのは口説きだけにしてよ……!」
「っとぉ……お前意外と重いな……いてぇ!?」
「くたばんなさい」
マークさんが先に飛び移りアタシが次、ウィルが最後。
勢い余ったアタシを受け止めたケビンが重いなんてほざくから軽くビンタしてやったわ。
べーっと舌を出してから中指を立ててやった。
ちゃんと銃を持っているケビンが先行、アタシが相変わらず殿を務めてマンションの中へ。
マンションの中も当然のようにゾンビが徘徊していた……けれども山のようには居なかった。
軽くタックルしてみれば仰け反らせる事に成功してコイツらには質量に物を言わせるか……踏ん張る必要があるアクションが有効っていうのが分かった。
蹴りなんかブチかましたら簡単に転がせたからゾンビにはこれが有効っぽいわね。
ぶっちゃけバットでぶん殴ったほうが良いのかしら?
「あら、さっきぶりの警官さんね?」
「さっきのサービスの良いお嬢ちゃんか、バリケードも作った。さっさと逃げるぞ」
通りを見るといくらかのゾンビの死体と行く手を遮るパトカーで作られたバリケード。
でもいくらか登ってきていたりするから時間稼ぎが関の山ね。
先に逃げたりしたのか残っていたのはアタシだけ……
「他の連中は先に来ていたR.P.Dの回収車に乗り込んで行ったよ、定員オーバーだったし間が悪かったなお嬢ちゃん」
「次の回収は?」
「アップルイン近くでやる、そこまで案内しよう」
「はいはーい、それじゃあお先よろしく♪」
要所要所で扉が閉じられていたりして行く手を阻まれている。
そんな時には今警官さんが手にしているマスターキーが有効よね。
ただ……その開いた先がまずかった。
「えぇいなんだこの数は!」
「うっわ……この、この!!」
木の大扉を開いたらその先に待ち構えていたのは大量のゾンビ。
警官さんのショットガンでぶっ飛ばしたりアタシのハンドガンで撃ったりしたけど……この山は無理があるわ!
「ちょっと、何処向いて」
「あのタンクローリーだ、アレのバルブを……うわっ!?」
「くっ……この!離れなさいよ!!」
そろって気を逸したものだから警官さんは押し倒され……アタシは組み付かれそうになった。
完全に後ろ向きかけていた警官と咄嗟に蹴れる状態にあったアタシの差だった。
「私のことは構わん、それよりこのクソッタレ共を…ウワアァアアアアアア……」
投げるようにアタシに渡してきたライターはその重みよりもずっと重く感じた。
ローリー車からガソリンをぶちまけて火を放ち……イヤだったけど下水に飛び込んで逃げ延びた。
目の前で実際に行われたゾンビによる人の捕食……これがかなりショックだった。
これがアタシの地獄の始まり。
誰とも話す事もなくラクーンの地獄を彷徨い……脱出するまで何度もブチ犯される。
そんな女として産まれた事を後悔するような地獄の始まりだった。
FALと来たらこの子は外せないですよね。
57ちゃんそっくりの外見の犠牲者です。
ワンワンやらリーチマン、リーチクイーン等のアウトブレイクのボスエネやらとパンパンしてもらう予定になります。
この回でエロが無い?そうですね……すいません、次回からバチバチに犯されますのでご容赦を。