エロティックハザード TS添え DiscDoll 作:ムメイ
「うぷ……暫くは肉は食べたくないかも……」
ローリー車の爆発に巻き込まれないように下水へと飛び込んだ。
それ自体は正解だったんだけど酷い臭いに顔をしかめる。
それにその直前に見てしまった生きた人間が喰われるなんていうショッキングな光景が目に焼き付いている。
アタシ、しばらくは食肉にトラウマが残るかも……
「Five-seveNは……無事ね、流石アタシの相棒♪」
予備マガジンもしっかり3本ある、暫くは安心して良いかもだけど……
ちょっと湿気てたりするかな……まぁその時はその時で。
ラクーンシティの下水システムは結構大きい、そして入り組んでいて……どこにでも出れるくらいはある。
流石に地元民のアタシでも何処にどう出ればいいなんてのは知らない。
これで都合よくアップルイン前まで出れたら万々歳だけどそうは上手く事は運ばないでしょうね。
ここで考慮するべきはあのゾンビ達がこの下水システムに居るってこと。
それと……もっとイヤーな化け物が居るような気がしてならないわ。
一応電気系統はまだ稼働しているみたいで換気ファンや蛍光灯等は動いている。
ひとまず地上へ上がりたいけれどもそれらしいハシゴがありゃしない。
鼻が曲がりそうな悪臭に耐えながらの放浪になりそうね……
フラッシュバック……って言って正しいかわからないけど、この下水の壁にでっかい何かが張り付いているのがチラつく。
それになんだろう、カサカサと動く音が響いている。
ネズミとかだったらまだいいけどゴキブリとかだったら嫌だわ。
「えーっと……下水道の管理会社はナイツ・コンストラクションだったっけ?」
この下水システムがまぁ酷い臭いなんだけど外観はそうでもないのが救いかな?
パンフもちょっと見た覚えがある、確か遊び心がー……とか言ってたような。
チェスの駒で例えていたけどこのラクーンシティの要所ってチェスとかカードゲームとかが好きなのかしら?
R.P.Dなんかカギがダイヤ、スペードとかだったり……ってこの記憶はなに?
うーん……この混濁した記憶は如何ともし難いわね……
幸い、下水の中に張り巡らされているフェンスは全部開いていた。
お陰で閉じ込められるって事はなかったしさっさとハシゴを見つけて上がりたい。
「こっちかしら?」
コンクリートの岸が見えてそこの上には階段と扉……もしかしたら出れるかも。
酷い臭いを纏ってるのはごめんなさいねって言いたくなるけど……
うん、ビンゴ。地上へ出るハシゴだわ!
「よっ……この、重いわね……!!」
ハシゴを登りきってクソみたいに重いマンホールを開けたら馴染みのあるとおりに出た。
ラクーンシティ総合病院、その付近の通りだった。
悲鳴がばりばり聞こえてきているのを察するにここでも暴動が起こってるんだろうなとは思う。
行き交う人々を見る限りではゾンビっぽいヤツはいなさそうだけど。
下水から這い出てきた私を見てギョッとしている人が結構いる。
「アタシだって好きでこんなところから出たわけじゃないってのに……」
しかし街は本当にひどい有様に変わったわね。
そう何時間も経ってないと思うけど、ラクーンスタジアムの暴動がここまで広がってきているって感じもしないでもない。
というか暴動の中身があのゾンビ騒ぎっていう推測すら出来るわ、いやね。
「イヤよ!ママ、ママがアイツらに!!!ママァァァ!!!」
「もう駄目だ、逃げるんだ!!」
完全に這い出たアタシに待っていたのは……バリケードを突破しようとするゾンビの山。
それとアパートなんかから出てきたゾンビ、襲われる人達……
一人の女性がゾンビに押し倒されていた、咄嗟に銃口を向けたのは我ながらナイスと思った。
齧り付こうとしていた頭を撃ち抜いたらゾンビがそのまま事切れた。
なるほど、頭を撃ち抜けばOKみたいね。
「平気?ほら、立って」
「あ、ありがとう……」
「さっさと逃げないとまた襲われるわよ、行った行った」
頭をブチ抜けばOKってなら軽いものね、全身カチカチとか銃を持って突撃してきたりするわけじゃないし。
汚染を撒き散らしたり……ってこの記憶は違うわよね、うーん……
慣れた感じで身体が動いたけど……どうなってるのかしら?
アタシはラクーンシティの住民ではあるはずだけど記憶がちぐはぐになってる気がするわ。
大雑把に3つの視点の記憶が混じっているような……うーん……
「ま、出来ることはやっていきましょっか!」
逃げ遅れている感じの人がまだ居そうではあった。
助けを呼ぶ声に応じて私は駆け回り……その周辺住人だけでも避難のお手伝いをしていた。
そうしていたら私の逃げ道が塞がれた上に大通りを封鎖していたバリケードも破壊されてゾンビがなだれ込んできていた。
唯一立てこもれそうな施設、ラクーンシティ総合病院へと逃げ込んだ。
逃げ込んだアタシは見た感じの情報を整理していた。
まず1つ、街はもうゾンビの闊歩する地獄に変わっていたこと。
2つ、ゾンビは生きた人間を食らうって事。
3つ、ゾンビに噛みつかれたらゾンビ化するって事。
4つ、ゾンビの中には強姦魔が居たって事。
私が助けに回っていた時、裏路地から嬌声が聞こえてきたの。
何事かと思って駆けつけたらゾンビが女の子を捕まえて壁に押し付けてレイプしていた。
まだ挿入されたばかりで痛みに泣き叫んでいた物だから怒りに任せて撃ち殺した。
他に見た感じでは女性も食い殺されていたりしたんだけど……
ゾンビ団子が出来ているのを見たりしたら女のゾンビが男ゾンビに嬲られていたり。
かなり冒涜的な光景があったりしてアタシの正気度がゴリゴリ削られている感覚はあった!
そしてこの病院でもゾンビがいくらか発生していてその対応に追われていた……みたいね。
もうその大半は処分されたというのが伺えるメモが残されていた。
途中で力尽きたのだろうって感じの死体がいくらか転がっていて……病院というより墓場に近かった。
逃げ込むのは間違いだったかな?と思ったりしたけど……
「……おや、まだ生きている人が居るとは。キミも悪いタイミングで逃げてたものだね」
外を見下ろしながら考え事をしていると淀みなくドアを開けてくる人物が居た。
視線を向けると一人の白衣を着た人物、医師免許証を胸元に翳している医者が居た。
よっぽど誇りに思ってるのかもしれないけど……見せびらかしは嫌われそうね。
「驚かせてすまないね、僕はこの病院の医者だよ……ここから逃げようと思ってるんだけどね」
「逃げ道があったりするの?」
「正面玄関はもう活性死体の山だろうね……裏も同じだよ、つまり現状は手詰まりさ」
「それにエレベーターも動かないわね……地下に続く道があったりはしないの?」
「わからないね、取り敢えずエレベーターが動かない原因を調べてみるよ」
もう日が暮れて25日に差し掛かろうとしている。
だいぶ疲れて眠たいけれども寝るに寝れない環境になりつつはあった。
きっとこんな環境なのはどこも同じだと思う。この街に安全なところなんてあるんだろうか?
考えている最中に医者は出ていってしまった。
……スペアマガジンはもう一個。相棒は温存しなきゃいけないわね。
天下のFN社が自信を持ってリリースしたFive-seveNの弾丸はかなり希少。
まぁアメリカが45信仰が強いってのもあるんでしょうけど……
「さてと、アタシもちょっと探ってみましょうか」
ただ座して死を待つのはアタシらしくないし、こういう時は直感で動くものよ。
こういう時の勘は冴えているのよね!
ぐっと伸びをしてから動き出して階段を使って移動してみましょう。
「んひゃぁっ!?なに、なに!?」
何かが首元にひっついた。ねっとりとした感じ。
生理的嫌悪感で鳥肌が立って竦んでしまったアタシだったけど何が起こったのか分からなかった。
急いで掴んで引き剥がして放り投げると……下手人が判明した。
「う、うげぇ……なんてデカいヒルなのよぉ」
そう、アタシの首にひっついていたのはバカデカいヒルだった。
掴んだっていう事実もだけどそんなのが首にくっついてたっていうのが恐怖だわ。
ただ怪訝な点が一つ、コイツ生き血を求める……って感じの動きじゃない。
吸血が目的なら首にすぐに吸い付いたと思う。
けれどもそれをしないっていうのは変だと思うんだけど……
「ッ!?ちょ、ヤダ…離れなさい……よっ!!」
背後にゾンビが組み付いた、服装からして廊下に転がっていた死体!
目立った外傷とか無かったし噛まれた痕なんかもなかったのに!?
噛み付く様子は無くどちらかと言えば押し倒そうとしている、コイツ……アタシを犯すつもりだ!
脚を払い一本背負いの要領で投げ飛ばす……案外上手く行ったのにビックリ。
ちょっと行動が遅かったら……アタシの胸に手が伸びてたと思う。
これではっきりした、女はゾンビに捕まったら慰み者にしかならないって事ね。
問題はそのゾンビ化のメカニズムね……噛まれるのは要因の一つでしかない。
もっと別の根本原因があると思う……これが分からないわ。
「ヒルもそのゾンビの血でも吸ってなさいよ……まったくもう」
何処から侵入したのか知らないけど……
うん?ヒルといえば下水に生息してそうだけど……もしかしてこの病院、地下施設とかから下水に繋がってないかしら?
電気が灯った、もしかして電力が落ちてたのかしら?
ならちょっとエレベーターでB1とか……
「うん?うわ……何こいつ」
ガシャンと換気システムの蓋が落ちてきた。
そちらを見ると全身……うん、ほぼ全身ヒルに覆い尽くされた何かが立っていた。
一目散にゾンビに取り付いて……まさか血を啜っているの?
「相手してられない、逃げよ……」
さっさと逃げるに限るわね、エレベーターでB1を選択、降りてみることに。
これで下水システムに繋がっていたらそこから脱出もできそうだけど……
……霊安室にEV管理室?エレベーターの管理なんておかしい話ね。
そういえばB2があったのに反応しなかった……もしかしたらB2になにかあるのかもしれないわね。
奥の方は……あら、カードキーシステム?ハイテクねぇ……無理矢理突破しても良さそうだけど……
何度か蹴っていたら無理くり空きそうではある……けど。
「今にもこっちに来そうなゾンビが横に居るのよねぇ」
隣に目を向けると金網越しにガシャンガシャンうるさい白衣のゾンビ。
老朽化しているのかそもそもの強度が足りないのか金網扉は軋んで動いている。
いつ突破されてもおかしくないし……これで張り倒されたらアタシもひとたまりもないし。
一端戻ろう、そうして歩いたアタシの頭上からボトボトと降り注ぐ物があった。
「ひぃぃぃっ、なんて数のヒルよぉっ!?いやぁぁぁキモイキモイ!!」
地下のその通路でアタシはヒルの猛攻に遭ってしまって……振り払うのはとても間に合わず
段々とアタシの衣服の中にヒルが入り込んで…ついにはアタシの自慢の胸を這い回り……
さらにはスカートの中、ショーツの奥にまで侵入してきて噛み付いてきた。
痛みと吸血されるっていう恐怖に顔を青くしていたけれども……それとは真逆といえる事がアタシを襲った。
チクリとした痛みの後にじんわり広がる生暖かな感触……それが両胸、クリの3点に広がっていった。
何事って思うよりも先に身体の方に反応が出てきていた。
すごく、身体が火照って……胸がすごく、苦しくなってきていた。
振り払いながらヒルを踏んづけたりして殺しながら服に入り込んだヒルの処理に移ろうとしていたアタシ。
その時点で驚異的な……アタシの身体の変化が出た。
「く、苦しい……んんんっ!?」
パァンと音を立ててアタシの胸がシャツ、ブラジャーをぶち壊しながら出てきた。
もともと90の大台に入っていた胸がさらに大きくなってしまったの。
さらに母乳まで吹き出していてアタシの脳が理解を拒んでぼうっとしてしまった。
むわぁっ……と香る甘い匂いは間違いなくミルクの香り。
先端に食いついてたヒルがその勢いに負けて離れていっていた。
……あ、アタシ……どうなるの?呆然としながらも地面に落ちたヒルを踏み潰して……二周りは大きくなった胸を見下ろしていた。
なるべく誤字らないようにしていますがそれでも出てしまうものですね……
誤字報告本当に助かっております。
筆者ムメイ