※この作品はR-18です。

黒色の刃~黒き血の系譜   作:もっち~!

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人違い

 

---ルパン3世----

 

アーサーに接触をした。

 

「なぁ、アイツを止められないか?」

 

「無理だな。私は暗殺者だよ、弟に手を掛けたくない」

 

止めるイコール殺すの暗殺者アーサー。

 

「話し合いは出来ないのか?」

 

「オジさんも知っているでしょ?アイツは何度も、私の罪を擦り付けられ、投獄されたことを」

 

アーサーは証拠を残さない暗殺者である。そもそも、顔が割れていない。指紋も採取されていない。捜査機関のデータベースに残っている顔、指紋、DNAは総て、アーサーの弟の物である。一卵双生児故、DNAは同じだろうけど。

 

工藤優作の犯した罪は許されない。完全な人違いであり、彼は何もしていなかった。工藤優作があの書籍を発刊するまで…今では、障害罪が付くだろうが。

 

「アルは今、彼女と一緒にいたいだけなんだよ。なのに…」

 

目立ちたくないアルの彼女は有名アイドルである沖野ヨーコである。一緒にいる写真を撮られたら、彼女に迷惑がかかるだろう。アルは国際指名手配犯であるのだから。実際に手を下したのは目の前にいるアーサーなのに、理不尽である。

 

「で、どうしたいんだ?」

 

「雲隠れしている工藤優作を誘き出し、復讐したいんだろうな。アイツらを処分したいなら、私は手を貸すつもりだよ」

 

拷問の上での殺害…罪はアーサーで無く、アル持ちになりそうだ。

 

「アイツの書いた本は、正しく無い内容に基づいて書かれているし」

 

「訂正に応じ無い、アイツが悪いんだな」

 

アルは、事実に反するとして、工藤優作に訂正を求めたが、無視された。アルの存在は認めず、その結果、アルとアーサーは同一人物として描かれていた。

 

そもそもなんだが、アルもアーサーも本名では無い。本名はアルセーヌ・L・モリアーティとアルセイン・H・モリアーティである。モリアーティ卿の日記にはそこまで書かれていなかった上、工藤優作の手に入れた日記も本物では無い。本物は未だにモリアーティ家本邸の金庫に眠っているのだ。

 

「問題は、あの日記の出所だよ。オジさん、探してくれないかな」

 

「俺は探偵では無いからな。そもそも、その日記を見ていない。手がかりが無さ過ぎる。唯一の証人である工藤優作は雲隠れだろ?どこにしまってあるのかも分からない」

 

「まずは工藤優作を探すことだね」

 

 

 

---工藤新一---

 

父さんと母さんが日本にいないので、結納は執り行わず、結婚式と披露宴を行うことが決まった。式場はベルツリー婚礼城、鈴木財閥の経営する冠婚葬祭場であった。

 

「なんか王女様になった気分」

 

蘭が嬉しそうだ。今日はウエディングドレスの試着と式場の見学である。

 

「当日は警視庁の佐藤刑事と高木刑事が、工藤夫妻の護衛につきます」

 

と目暮警部。父さんから護衛の依頼を受けたそうだ。父さんは国際指名手配犯に狙われているそうだ。何をして狙われたんだ?

 

蘭のドレスはお腹の膨らみを感じさせないデザインで…その姿は美しかった。

 

「相手の手口はICPOからの情報では、拉致してからの殺害で、死体無き殺人に分類されるそうだ」

 

死体が無いのに、指名手配されているのか?ソイツは、予告殺人でもしていたのか?

 

◇

 

俺の両親が帰国した。高木刑事と佐藤刑事のコンビが父さんと母さんにつきそっていた。宿泊する部屋にまで一緒にいるようだ。父さんには高木刑事が、母さんには佐藤刑事がついている上、部屋のドアの前には、白鳥刑事と千葉刑事が立ち番をしている。身辺警護として、万全な体制と言えるだろう。両親の泊まるフロアは貸し切りで、監視の目が移動経路をくまなく見ている。もし、襲ってくるとしたら、式の時だろうか。

 

 

 

---???---

 

俺達に侵入出来ない場所は無い。目的の物は手に入った。さて、この二人を躾けるかな。目的の物は姉経由でオジさんに渡し、ウソを並べたヤツを始末してもらおう。

 

 

 

 

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