タグのNTRは主人公に対しては保険です。一応、胸を使われたり、ちょっと過激なプレーをしたりしますが、身も心も奪われてお嬢様への関心が無くなるとかはありません。基本的に主人公はお嬢様一筋ですのでご安心を。
ただ、前々話のように他のキャラがNTRすることはありますので、そういうのが苦手な方はご注意を。
今回、ちょっと長めです。
お仕置きされ、お嬢様に好き放題されてしまった屈辱のあの日から約二週間が経った。
覚えている範囲でも丸一日は犯され続け、目が覚めたのは三日後。そこから二日掛けて全身の快楽をゆっくりと引かせて、なんとか動けるようになったかと思えば、お嬢様に数日分の欲求を吐き出され、今度は一週間掛けて身体の調子を戻す羽目になった。
それでも動けるようになっただけで、身体の内側ではまだ強烈な快楽が渦巻いている。これも出来ればなんとかしたいけど、快楽があまりにも大き過ぎてイかないと解消出来ないっぽいので我慢するしかない。
「なんか調子悪いみたいだから、今日は休んでなさい」
流石に慈悲を下さったのか、それとも二週間も仕事をサボったので何かと不都合が起きているのか。何はともあれ、復活した今日この日は休みを言い渡された。
調子が悪いも何も、お嬢様にイク許可を頂ければ今すぐにでも本調子を発揮出来るのに・・・どうやら、私を手玉に取れることに快感を覚えたのか、お嬢様は一向にイく許可を下さらないまま、さっさと登校してしまわれた。
屋敷で一人になってからは、どうにかイこうと自慰をしてみたものの、どれだけ激しくクリトリスを擦ろうが、乳首をシゴき倒そうが、イく寸前になって身体が強制的に自慰をやめてしまう。
相変わらずのオナホ精神に、我ながら呆れてしまう。
「ふぅ゛ぅう゛ぅ・・・ッ♡ふぅぅ゛うぅ゛・・・ッ♡」
あまりの焦れったさに猛獣のような呼吸音を響かせ、もう一度、おまんこに指を突っ込む。慣れ親しんだおまんこに、指が自然と弱点へ伸びて行き、我慢出来ずに滅茶苦茶に掻き回す。
「ふぐぅ゛ううっ゛ぅう゛ッ゛・・・♡」
腰を突き出し、盛大にイキ散らかす寸前で指が己の意思に反して思いっ切り引き抜かれる。
「ッ゛〜〜っ゛・・・ぅあぁぁ゛♡♡」
ただ蓄積されるだけの快楽に歓喜と絶望を抱き、イけない虚しさに涙が出て来る。
次はクリトリス。愛液でドロドロになった指を這わせた━━━その瞬間。
「んっ゛ぅッ ぉ゛・・・♡」
クリトリスから頭までバチバチと電流が駆け巡り、暴力的なまでの快楽に意識が暗転する。数分して目が覚めて、腰を突き出したままガクガクと痙攣し続ける身体にイけてないことを察して、今度は両手を胸へと持っていく。
乳首周辺を手の平で掴み、親指と中指で乳首を摘み上げる。出っ張ったコリコリ勃起乳首に人差し指を挿入して何度も出し入れする。
ニュプッ♡ニュポッ♡ と卑猥な音が部屋に響く。同時に、膣を動かして膣壁と膣壁を擦り合わせてノーハンドおまんこオナニー。ヒダヒダが一本一本擦れ合い、その快楽を乳首オナニーが増幅して、更にその快楽を膣壁の擦り合いが増幅させていく。
ここ最近で一番の途轍も無く大きな絶頂が来ることを予知して、その衝撃に備えようとした所で・・・全身が金縛りにあったかのように動かなくなる。
「ぁ゛ッ・・・がッ♡♡ッ゛ッ〜〜〜っ゛・・・かひゅ゛うぅ゛ッう゛♡♡」
頭のテッペンと両足の先っぽ、それからダランと力無く垂れる両手。それだけを地面に着けて、後は天高く仰け反る。開いた股の間からはピュッ♡ピュッ♡と透明な液体が飛び散るが、それで解消される快楽なんて有って無いようなもの。
ずっと溜め込んでいた快楽と合わさって、本来なら何もせずともイキ続けているような理不尽な快楽が、今でも身体の内側で暴れ狂っている。お陰で、常時寸止めを繰り返されてるようなもんだから、この通り身体が全く戻って来なくなる。
これが治まるのは・・・大体、数時間後だろうか。ある程度動けるようになったら、また自慰を始めて寸止め仰け反り地獄に陥る。
「ィ゛ィッ゛ァアッ゛・・・〜〜〜〜ッ゛・・・ぁぁ゛・・・♡♡」
意味が無いことは分かってる。
これまで積み重ねて来たテクニックでどれだけ自分の身体を虐め抜こうとも、お嬢様の命令一つ覆すことは出来ないことを。
それでも、他に出来ることが何も無い。何をすればいいのかも分からない。それを考える余裕なんて、とうの昔に理性とともに弾け飛んだ。
自分が何をしたいのかすらも、もう定かでは無くなってる。本当にイきたいのか、このままではダメなのか? イけないけど、ずっと気持ち良いままだし、別にいいじゃん。このまま堕ちちゃっても・・・。
そう考え始めた時だ。お嬢様がご帰宅なされた。
「ぁ゛・・・はっ・・・・・・ぁぁ゛・・・ッ♡♡」
「ただいま、調子は━━━って、何してんの!?」
限界まで仰け反って腰を突き出し、プシュッ♡プシュッ♡と潮を噴き、一気に脱力してまたオナニーを再開する。
「ちょ、や、やめっ・・・やめなさいってば!」
狂ったようにオナニーをする私に、お嬢様は慌てたように止める。身も心も余裕が全く無い今の私ではその命令に逆らうことが出来ず、快楽を感じる前に身体が自慰をやめた。
「うぉ、急に止まった・・・」
「ぁ゛・・・ッ♡ィ゛・・・ッ♡お、じょ・・・さま・・・・・・ッ♡」
掠れる声で、なんとか声を絞り出す。
もう勝手なことはしませんから、お嬢様の意に削ぐようなことはしませんから・・・。だから、どうか・・・・・・イく・・・許可を・・・ッ・・・!
「・・・イ・・・・・・か・・・・・・せ、て・・・・・・」
「・・・え? いや・・・・・・えっと・・・」
戸惑うお嬢様の裾を、仰向けのまま力が入らない片手でなんとか縋り付く。色濃く残った
余りにも惨めで、けれどこうするしかなくて。もう大丈夫だと思ってたのに、未だにふたなり様に全く敵わない現実に、取るに足らない消え欠けの雄が打ちのめされる。
でも、どうでもいい。この地獄から解放されるなら、私はなんだって━━━。
「別に、私の許可なんて無くても・・・好きにイけばいいでしょ・・・」
その何気無い一言で、私はぶっ壊れた。
◇
「ご理解頂けましたでしょうか。お嬢様のその浅はかな言動で、私が一体どれだけ苦しんだか」
「あ、はい・・・すみませんでした・・・」
何本もの点滴に繋がれ、屋敷のベッドでピクリとも動けず、天井を見詰める私の傍で、床に正座したお嬢様が大人しく頷く。
あの後、お嬢様曰く "まるでビックバンが起こったかのような、それはもう苛烈を極めたという表現すら生温い大絶頂" を三日三晩繰り返した私は、それからまた一週間近く眠り続けたらしい。
どうやら発熱や脱水症状を始めとした幾つもの体調不良を担っていたらしく、成瀬家お抱えの医者が診た所、初日は結構危険な状態だったらしい。目が覚めた時に、看病をしていたっぽいお嬢様に大号泣されたのは少し驚いた。
そのあまりの勢いに思わず、怒りやらなんやらは消えはしたものの、それはそれとして "あの如何にも忘れてましたと言わんばかりの心無い許可はなんだったのか" と問い詰めた所、予想通り、私の変調がご自身の発言が原因だと全く気付いていないことが判明した。
で、怒りが再燃した私は主従どうこうすら差し置いて泣きべそ掻いてるお嬢様を正座させ、お嬢様も後ろめたい気持ちがあるのか素直に従い、こうして多大な愚痴と皮肉を含めて、事態の真相を事細かく教えていたのである。
因みに三時間が経過している。
「えっと、その・・・私が悪かったから、そろそろ脚を・・・」
「・・・・・・どうぞ」
まだ言い足りないが、これ以上はやり過ぎだと己を律して、溜め息とともに怒りを吐き出す。何より、今は私情より優先すべきことがあるからだ。感覚が麻痺しているのか、足を解くのにも四苦八苦しているお嬢様へ尋ねる。
私が再起不能だった時、屋敷の管理はどうしていたのか、と。
「・・・あぁ、それなら私がやっといたわよ。一応、お父様に新しいメイドを寄越されたけど、別に自分のことくらい自分でできるし・・・」
流石に屋敷の掃除は頼んだようだが、食事やお風呂などの身の回りの事は私が来る前から一人で出来るように訓練されていたらしい。
もしかしたら、私生活ダメダメで、この1ヶ月でゴミ屋敷のようになっていないか心配だったが、どうやら杞憂に終わりそうだ。
であれば私が今、最優先ですべきことは・・・兎に角、回復に専念することか。
元々、この国のオナホの教育方針はイくことに重きを置いているから、寸止めなどの耐久力はあまり鍛えられない。
一応、一日二日なら何回かやったことがあるが・・・流石に数週間、それもほぼずっと寸止め状態でその後に三日間の連続深イキ地獄とか・・・寧ろ、私よく生きてたなってくらい重い罰だった。
まぁ、そんな訳で。イきまくれと言うのなら、半年くらいは普通にイきまくれるし、慣れればその状態で日常生活を遅れるのだが・・・。
あまり経験したことの無い長時間の寸止めと深イきが原因で、体力をゴッソリ持って行かれ、私の身体は結構おかしくなっていた。例えば、感度がバクって弄れなかったり、今も全身が軽イキを続けてたり・・・。
そういう不調も含めて、ある程度の調子を取り戻し、仕事に復帰できるのに二日も掛かった。お仕置きが始まって約1ヶ月後の話である。
◇
腹いせも含めて朝のイキ抜きを少し激しめに行い、寝起きにも関わらず、疲労を感じてるお嬢様に、更に追い討ちを掛けるように拘束ハグ濃厚ベロチュー窒息前立腺アクメを何度も決めさせ、朝っぱらから心身共に疲れ果てたお嬢様を車内で膝枕しながら私は久しぶりの登校をする。
そう言えば、初日以来あのオナホ達と会っていないが、彼女たちはどうしているだろうか。
一番ベストなのは私への忠誠を忘れず、オナホ同士仲良く親交を深めていることだが・・・もし、オナホという自分本来の立場を忘れていたり、何かしらの理由で仲違いしていたら、再び調教せねばならない。
特にあの似非清楚は油断ならない。なんせ、優秀なオナホが壁にぶつかった時の成長スピードほど恐ろしいものは無いと、他ならぬ私がこの十数年間で何度も証明してきたからだ。
私も同じ経験を何度もして来たからこそ、それが自信となってこの短期間で越えられるとは毛程も思っていないが、それでも気を引き締めておくのに越したことはないだろう。
さて、どうなっていることやら。
そんな心情で待機所のドアを開ける。中に居た彼女たちはみな思い思いに過ごしており、ドアの開閉音でこちらに視線が集まると真っ先にメスガキと犬が寄って来た。
「ちょ、ちょっと!アンタ今まで何してたのよ!連絡一つ無くて・・・その、し、心配へぶっ!?♡♡」
「ワン!・・・・・・え♡」
「ふふっ、あらあら・・・いきなり現れたと思ったら随分んほぉぉぉ♡♡」
意地らしい反応を見せたメスガキに
「ぁ・・・♡」
何処か戸惑いを感じる巨女の上で、腕と脚を組んでふんぞり返るように身体を預ければ、恐る恐るではあるものの、私の腰に手を回し、頭に顔を埋めて思いっ切り深呼吸される。
「・・・・・・」
一息吐いた所で部屋を見渡す。
「ふ、ふひひっ・・・♡」
へたり込み、叩かれた頬を痛みを和らげるためではなく、愛おしそうに
「くぅん・・・♡」
両手を犬のように丸め、相変わらずのエロ蹲踞で寂しそうな、けれど情欲が混じった表情で潤んだ瞳をこちらへ向ける犬。
「ほっ゛・・・おぉ゛・・・♡」
カーペットに突っ伏して、ビクンビクン震える尻をこちらへ突き出し、下品な嬌声を上げる似非清楚。
「すーっ・・・はぁぁぁ・・・♡」
そして、抱き締める力を強め、狂ったように呼吸を繰り返す巨女。
「・・・・・・ふむ」
皆、変わりないようで何より。
それどころか、最初に会った時に比べ、個人差はあれどオナホとして確かに成長している。比較対象が私だと、端から見ればその違いは全く分からないが、今まで訓練学校で数多くの成長途上オナホとともに研磨をして来た私からすれば、その違いは一目瞭然。
今はランクが上がるほどでは無いが、この調子で成長を続けていけば、夏休みが始まる前に全員一つ上のランクには到達出来るだろう。私が指導すれば、清楚以外は二つ・・・いや、三つは硬いな。
敵に塩を送る行為ではあるが、私にとっては味付けにしかならない。そもそもクリスタルですらないオナホに負けていてはふたなり様に勝つなど夢のまた夢。寧ろ、私を脅かすほどの存在になってくれなければ張合いがない。
「さて、私に何があったのか。貴女達が気になるのも分かりますが、私もこの一ヶ月のお嬢様の様子だったりと、色々聞きたいことがありますのでまずはそちらからしましょうか」
腐ってもエリートおまんこ。早くて十数秒、遅くて数十秒で復帰した彼女達に質問していく。
学校の授業内容や生徒同士の関係、お嬢様の生活態度に、成瀬家を嗅ぎ回る或いは取り入ろうとしている家などなど。
それら一通りを聞き終えて、まず私が思ったことは―――。
(お嬢様・・・もしや、友達が居らっしゃらない?)
ここは、政治家や大企業の社長、医者や投資家を始めとした様々な権力者、金持ちのご令嬢が通う名門私立学園である。故に、小学校上がり立ての子供たちは、その年齢に似合わない聡明さを持っている。
しかし、優秀な金の卵たちではあるが、経験を積んでいない子供であることもまた事実。能力は高くともその本質は何処までも子供らしく、無邪気で何事にも好奇心旺盛である。
彼女らの親もそれを抑えることなく、寧ろその子供らしさを積極的に伸ばしているようで、名門と言えども授業のペースが早いだけで、人脈作りとか派閥作りとか、そういう殺伐としたものは無いらしい。
だが、その中でも例外は存在する。それが我らが成瀬家だ。
なんせ、どんな金持ちが束になって掛かってもちょっと痒い程度で済むような、群を抜いた大金持ち、大富豪だ。その影響力は凄まじく、そんじょそこらの政治家や社長程度、鶴の一声で失脚させられる。
勿論、無闇矢鱈に権力を振り翳すよう真似はしないが、そんな日本の親玉とも言えるぶっ飛んだ家のご息女の機嫌を害したとなれば、どうなるか分かったものではない。
それ程の存在と同学年ともなれば、親も流石に子供のした事だからと呑気なことを言ってられず、子供に口が酸っぱくなるほどに言い聞かせる。子供も子供で普段は頼り甲斐があり、尊敬すべき立派な親が、血相を変えて必死な様子で言い聞かせる姿を見たとなれば、成瀬家にどういう印象を持つかなど火を見るよりも明らか。
触らぬ神に祟りなし。
下手に関わって取り入ろうなんて危ない賭けに出ることはせず、誰もがお嬢様を腫れ物を扱うかのように遠巻きに見るだけとなる。
お嬢様もお嬢様でその真意は定かではないが "上に立つ者は常に孤独"みたいな、その歳に似合わな過ぎる覚悟ガンギマリな思想をお持ちなので、寧ろこの状況を望んですらおられる節がある。
・・・うーむ、どうしたものか。
私としてはお嬢様がそれで良いと言うなら、それに従うまでなのだが・・・将来的に多忙になり、休みも楽しみも殆ど無くなり、仕事三昧の日々が確定しているお嬢様が、折角の学生生活を友達ゼロ人で終えるとか、そんな灰色の青春を送られるのは見ていて忍びない。
ここは優秀なマスターオナホとして、なんとかしてあげたいのだが・・・こればっかりは本人のやる気次第でもあるのでどうしようもない。お嬢様と同学年にご主人様を持つ彼女らオナホにそれとなく尋ねてみても、やはりその恐怖心は大きいことが伺える。
なんなら、彼女達もご両親から成瀬家のオナホに、つまりは私に粗相が無いように何度も何度も重ねて命令されていたらしい。
まぁ、その命令は私が成瀬家のオナホであると認識することで成り立つもので、その確認をする前に堕として強引に上書きしたもんだから有耶無耶になった訳だが・・・。
それしてなかったら、私もなんやかんやこの待機所で腫れ物扱いされてたかもしれないってことか。危ない危ない。
「そ、それより、アンタは何があったのよ。もうそろそろ話してくれてもいいんじゃない?」
「・・・そうですね。少し長くなりますが―――」
と、急かされたのでそれなりに端折って、お嬢様に罰を与えられていたと説明すれば・・・なんか微妙な空気になった。
「―――という訳です」
「・・・あぁ、そう」
「・・・ん、んぅ・・・?」
「・・・・・・?」
「すーっ・・・はぁぁぁ・・・♡」
・・・これ、あれだな。私に与えられた罰の重さが全く理解出来ず、自分たちを負かした絶対的な存在が "え、その程度でへばってたの?" と肩透かしを喰らって小馬鹿にされてる感じだな。
よし、そこまで言うなら、明日から"梓桜流地獄のオナホ強化訓練"を始めるか。手始めに連続寸止めからの絶頂地獄だこの野郎。
その後は、明日から地獄が始まると知らぬまま、最後の晩餐とばかりに彼女達とお茶会をしながら時間を潰した。
お茶の淹れ方に関しては、普通科の似非清楚は流石の一言。犬もそれなりに及第点で、他二人は落第レベル。
他にも色々と教えることがあるな、と訓練メニューを頭の中で組み立つつも、お仕事の時間がやって来た。
◇
今から約一か月前、梓桜が罰を受けてから数日後の話である。入学してから始めての給食時間で、有栖はその光景に目を疑った。
料理に関しては多大な寄付金がなせる技か、匂いだけで食欲を擽られる文句無しの品々。配給も自分たちでやるのではなく、学校に雇われた使用人によって高級ホテルの如く丁寧に配られていく。
梓桜が来るまで、三ツ星レストランで料理長を勤めていた者の渾身の手料理を食べ続けて来た有栖の肥えた感性を持ってしても、美味しそう、と思えるほどの完成度。
そこでふと疑問に思った。飲み物が無い、と。
別に騒ぎ立てるつもりは無いが、水道水でもいいから水の一杯くらいは欲しい。辺りを見渡しても、目的の物を持った給仕らしき人は見当たらない。
このまま飲み物に関しては触れられず、合掌すると言うのなら一言入れてやろうかと思った時だ。なんか来た。
「・・・・・・」
扉を開けてゾロゾロと入って来る、自身のオナホよりも一回り大きい爆乳を惜しげも無く曝け出し、その胸に吸引器らしき物を備えた痴女集団。一瞬、思考が真っ白になった有栖は彼女達を呆然と見詰めていたが、その首に着けられたドッグタグからオナホだと理解する。
誰かのではなく、彼女達は学校に雇われたオナホなのだろう。しかし、何故今入ってくるのだろうか? と疑問に思うのも束の間、一人の爆乳オナホメイドが「失礼します」と一礼して、有栖の席の傍らに立つ。
え、何が? と事態に全く付いていけてない有栖がおかしいとでも言うかのように、そのオナホは当たり前のように床に置いた箱からコップを一つ取り出し、胸に装着している吸引器の蛇口に添える。
そして、吸引器から伸びるグリップを握ると蛇口から濃厚なミルクが出て来た。
「ぁ・・・♡んっ・・・♡」
「 っ? ・・・??」
悩まし気な声を上げるがそれでもグリップを放そうとはせず、トプトプと注がれていく光景に有栖は目を奪われる。見惚れているのではなく、意味が分からないから。
一瞬、何処かのアホメイドと同じように怒鳴ろうとしたが、その一喝だけでどれだけ周囲に影響を及ぼすかを幼いながらに理解していた有栖はグッと抑え込む。
辺りを見渡せば、予想通りと言うか。認めたくない事実ではあるが、誰もそれがおかしいとは思っておらず、教師に至っては自前のオナホを呼んで来て、ソレに注がせている始末。
結局、誰一人として指摘する者は出て来ず、どうにも抵抗感のある有栖は、けれど皆が美味しそうに飲んでいるものだから、ほんの少しだけ口を着けた。
それなりに美味しかったのがなんか悔しかった。
◇
それから一ヶ月間、有栖はミルクを口にすることは無かった。一応、ミルクとは別に普通にドリンクバーが設置されてるのでそちらで済ませることにしたのだ。
何故か、その横で待機している数人のお代わり用爆乳オナホが、有栖がジュースを注ぎに来る度に悲しそうな顔をしていたが努めて無視した。と言うか、早熟で童貞卒業も済ませた有栖に彼女達は目に猛毒であり、そうしなければ我を忘れて襲ってしまい兼ねなかった。
普段ならそんなことは無いが、ここ数週間は自身のオナホの体調が宜しくないので何かと欲求が溜まっている。先日、我慢出来ずについ手を出せば、余計に体調が悪化したものだから暫く解消できない。
そんな悶々とした日々を過ごし、先日数時間正座をさせられ、漸く梓桜が復活した。
今朝も散々搾り取られ、これで厄介な爆乳オナホ達に惑わされることもないだろう、と高を括っていた有栖だが・・・ここで想定外の事態に陥る。
それはいつもの給食時間のこと。
ゾロゾロと入って来る爆乳オナホがそれぞれミルクを注いでいく。有栖が飲まないことは周知の事実なので彼女の元へは来ないが、数人の爆乳オナホが何度も有栖の傍をこれ見よがしに横切ってはチラチラ見て来る。
流石に一ヶ月されれば慣れるので有栖はそれらを無視し、合掌まで静かに目を閉じて座っていたのだが―――傍らに誰かが立つ気配がして目を開けた。
「失礼します」
それは聞き慣れたオナホの声。
なんでお前が居るんだよ、と視線を向ければ、そこには自身のオナホが器具を使わず、コップに直で母乳を注いでいる光景が広がっていた。
「・・・・・・何してんの」
「・・・? お飲み物をお
「・・・・・・そう」
いや、本当に何してんだコイツ、とジト目で見詰めていたが、周りがヤケに静かなことに気が付いた。
有栖がそちらへ向けば、何事も無かったかのように喧騒が聞こえ出し、爆乳オナホ達もミルクの配布を再開する。
「・・・?」
疑問に思うものの、特に危害を加えられている訳では無いので気にしないことにした。
そんなことより、今は目の前で有栖が母乳を飲まないことを知っているにも関わらず、素知らぬ顔で注ぎ終えたバカの対応が先だ。
「・・・・・・」
―――と見せ掛けて、静まり返った周囲を見渡すが、やはりその瞬間には再び喧騒が戻る。何やら自分が原因だとなんとなく察してはいるが、はて何かしただろうかと心当たりが無い有栖は今度こそアホメイドに苦言を呈する。
「・・・何よこれ」
「・・・・・・この問答、前もしませんでした?」
何回聞くんですか、という目で見られ、そういう意味じゃねぇよ、と怒鳴りたい所だが今は抑える。
この中では明らかに自分はマイノリティであり、大変遺憾だがこのオナホの行動の方が世間一般的に正しいとこの一ヶ月で嫌というほどに学んだので、下手に叱れば要らぬ悪評が立つからだ。
取り敢えず、目下の問題はこの母乳の処理であるが・・・あからさまに捨てれば、それこそ悪目立ちする。一番無難なのは今日は何も飲まずに昼食を済ませることだが、何故か注目されている現状ではそれもよろしくない。
そこまで考えて、梓桜の思惑に気付いた有栖はその顔を見上げる。
悔しいが芸術品と言っても過言ではない端整なその顔に、眩しいくらい屈託の無い笑みを浮かべるオナホを見て、額に青筋が浮かんだ。
(コイツ、全部分かった上でヤりやがった・・・!)
何故かは分からないが、何度断っても気を抜いた瞬間に母乳を飲ませようとしてくる生意気なオナホだ。
飲まないと言うのなら、飲まなければならない状況を作ればいいじゃないと言わんばかりのその執念深さに、そこまでやる事なのかとツッコミたい所ではあるが、実際に追い詰められているので笑えない。
逆転の一手は無いかと思考を巡らせてはみたものの、やはり一番角が立たずに済む方法は大人しく母乳を飲むしかない。
「・・・・・・はぁ」
合掌して昼食が始まれば、有耶無耶にならないかと期待したがそんなことは無かった。寧ろ悪化した。
いつもはお代わり用の爆乳オナホ数人が残って後は退室するにも関わらず、今日に限って全員が教室の後ろに一列に並んでこちらに熱い視線を向けて来る。
廊下にも、別クラスの爆乳オナホと思われる大群が、道を塞ぐほどに集まって身を乗り出すように覗き見しており、静まり返っている筈なのにちょっとした騒ぎとなっていた。
横で黙って佇む元凶はと言えば、表情一つ変えず、我関せずといった感じで目を伏せている。
どうやら、助け舟は出してくれないようだ。元凶なので当然と言えば、当然だが・・・。
「うぅ・・・」
震える手でコップをしっかり持つ。ここで態と握る手を緩めて落とそうとしたが、寸前になって梓桜に「危ないですよ、しっかり持って下さい」と支えられて阻止された。
口端を引き攣かせながらもお礼を言って、もう一度コップの中の液体を見下ろす。
何処までも純白で、少しホカホカしているホットミルク。その味は不本意ではあるが一ヶ月前に他ならぬ自分が保証しており、今まで飲んだ物の中で断トツで美味であった。有栖自身、本人は何がなんでも認めないが、またこれを飲みたいという欲求が溜まっているのも事実だった。
緊張からか、それとも空腹からか。喉を鳴らして、いざコップを仰ぐ。
「んっ・・・!」
衣擦れ一つ立てず、異様な緊迫感が漂う室内で目をギュッと閉じたまま、一気に飲み干していく有栖の嚥下音だけがヤケに響く。
ゴクゴクと無くなっていくミルク。何処かソワソワした様子で見守る梓桜。
全てを飲み終え、「ぷはぁー・・・!」と息を吐く。口周りに出来た白い髭をハンカチで優雅に拭き取り、そっぽを向いて一言。
「・・・・・・・・・・・・ま、まぁまぁ・・・ね」
その一言を皮切りに爆乳オナホ部隊の歓声が大爆発。誰もが涙を流しながら喜びを分かち合い、祝杯のミルクを挙げる。そして颯爽と現れ、彼女達の悲願を見事な手際で成し遂げた梓桜には惜しみない賞賛の雨が送られた。
後日、爆乳オナホ部隊の強い要望により、この日を "ミルクの日"として学園の記念日に制定されることとなる。
この日は毎年ミルクパーティが開催され、これが後の "ツンデレミルク事件"として未来永劫語り継がれることになるとは、有栖はまだ知らない。
・爆乳オナホ
専門学校ではあるものの、その内容はメスガキや巨女と比べるとそこまで特殊ではないのでランクも高め。しかし、おまんこよりも胸の感度を集中的に高められ、妊娠せずとも母乳を好きな時に好きな量だけ出せる(上限:数リットル)調教を受けることとなる。ご主人様にご奉仕すると言うより、自身の母乳を飲んでもらうことが何よりも幸福に感じ、それを目の前で毎日ガン無視する有栖に(´・ω・`)としていた。
また、母乳を飲まない=健康に悪い みたいな価値観を持っており、有栖が何を考えているかは分からないが、何か我慢しているのは察しているのであの手この手で遠回し気味に誘っていた。しかし、それでも飲んでくれないので、気付けば爆乳オナホ部隊全体の目標が有栖に母乳を飲ませることになっていた。尚、本人からしたら余計なお世話である。
主人公がやっていたニプルファックその他諸々の胸に関する技術は、本来なら彼女達の専売特許。なんなら爆乳オナホ達にとっても中々到達できない領域の高等技術ばかりだが、それら全てを前世の記憶を頼りに自力で習得した。
・ミルクバーについて
基本的に学校側が用意した爆乳オナホがミルクを提供するが、オナホ所有者は所有しているオナホの母乳でも良い。同僚達(メスガキ、犬、似非清楚、巨女のこと)がミルクバーをしなかったのは単に母乳が出ないから。主人公のような例外を除いて、一般的に爆乳オナホ以外でミルクを出せるのは妊娠したオナホくらい。
・主人公
ミルクバーについては、本人的には本来の職務を全うしただけ。
お嬢様の学校での大方の事情は把握していたし、このタイミングで自分がミルクを注げば、飲まずにはいられない状況になるだろうことは予想していたが・・・いやー、まさかあそこまで騒ぎになるとは思いませんでしたわー。ホントビックリー。別に過剰な罰を与えられた八つ当たりとか、そういう訳ではない。
因みに、ミルク嫌い(と思われてる)お嬢様に「まぁまぁ」とまで評価させたその胸を見込まれ、爆乳オナホ部隊に極上のミルクの作り方(食事その他諸々の体調管理)を指導することになった。高頻度で試飲(直飲み)されている。
・成瀬 有栖
朝っぱらからオナホに好き放題搾り取られるわ、公然の場で羞恥プレイされるわ、挙句の果てにはソレが武勇伝の如く語り継がれることになるわで今回散々だったお嬢様。三つ目の災難に関しては、「まさか、そんな訳ないでしょ・・・」と現実逃避して未来永劫気付くことはない・・・かもしれない。