謎の洋館に入ったら幼女達とエッチすることになった件 作:明日兎
「颯太さん、口を開けてください」
昨日のようにティナは口移ししてこようともせず、そのまま運んでくる。俺は顔をじっと見ると普通のティナがとても可愛く見えてきてふとイヤらしい想像を浮かべ性的興奮をしてしまいそうになるがすぐに抑制した。
多少の警戒をしつつも、強張った筋肉を操り唇をゆっくりと開く。クリームパンの柔らかくまだ暖かいふわふわとした生地が触れ、そして口の中に入っていく。
顎を動かして歯で思い切りパンを挟み込む。もっちりとした感触と風味豊かなドライイーストの香りが口中に広がり、中からはカスタードクリームが飛び出して甘さが暴力を振るう。
ティナは俺が噛み切ったのを確認すると、クリームパンを離した。
正直舐めていた。昨日のフランスパンはまともに食べさせてもらえなかったから気付かなかった。この美味しさ、パン屋さんで買ったものよりも美味い。こんな状況でなければもっと……
「颯太さん、ほっぺたが緩んでますよ。そんなに美味しいですか?」
ティナは年相応の笑顔をにこりと浮かべると「はい、もっと食べてください」と言って再びクリームパンを差し出す。
美味い……
もしかしたら、こんなにお腹が減っていたのも原因かもしれない。
でもこれは、間違いなく美味い。
幸せの時間はすぐに終わり、クリームパンを完食してしまう。美味しかったですと思わず言おうとしたが、今は言えそうになかった。
「それでは、私もさようならです。またお昼になったらご飯を持って来ますね」
昨日の夜のように、ティナは老若男女誰もが見惚れるだろう笑顔でそう伝えて行く。そしてまた、俺一人だけの何もすることのできない時間が過ぎる。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
Side:ティナ&ミュウ
これは、颯太の部屋にパンを持って行く前の出来事。ティナとミュウは一緒にキッチンでクリームパン作りをしていた。そして、最後に完成してこんがりと狐色に焼き上がったパンをお盆に乗せ、蛇口を捻ると人数分のグラスに水を汲んでいく。
「これで完成ですね」
ティナは部屋へと運ぶ準備が完了すると、ひと段落着いたからかふぅ~とかわいらしい息を吐く。するとミュウが横から願望を伝えた。
「颯太に、ミュウの唾液飲ませたい」
「でも、無理やり食べさせるのは良くないかもしれないです」
其れに対し昂然とした態度で、ティナは不甲斐なさを出しながら返事をする。昨日の夜の颯太が強く拒否反応を出したことに起因するものだろう。
「ミュウ、良い方法思いついた!」
突然ててーん!と効果音が付きそうな表情とポーズを決めて、自信満々に喋る。すぐ、ティナに名案でしょ?とばかりに説明を始めた。
「颯太は、このクリームパンを知らない。だから、切れ込みを入れてもバレない」
そして、一際愉しげな表情になる。
「そして、その切れ込みからよだれを垂らせば、颯太にバレずに飲ませられる」
ミュウはどうだと言わんばかりにティナに目線を向ける。これには、確かにそれがベストかもですねと考えたティナは了承のサインとして一つのクリームパンに中の空洞に達するように包丁で切れ込みを入れた。
ティナはくちゅくちゅと口内に唾液を溜めて、パンの切れ込みに顔を近づけると桜色の綺麗な舌を差し込んで透明な液を流し込む。
「……はい、これで完璧です」
これを颯太が食べているところを想像したのか、少し興奮を抑えながらそう呟く。今しがたの光景は美少女がパンに涎を入れるというなかなか危ないものだった。
ティナはうんしょっとと零しながら、そのまま無言でお盆を持ち運ぼうとする。それに対して当然の事ながら待ったをかけるピンク髪の幼女。
「わたしがはじめに言ったのに……どうしてティナだけ?わたしもしたい」
ミュウはお盆から切れ込みの入ったクリームパンをサッと奪い去る。ティナは即座に気づくが、時既に遅くミュウが手の届かないところに脱兎の如く逃げたあとだった。