謎の洋館に入ったら幼女達とエッチすることになった件 作:明日兎
くちゅっ……ぺろ……ぺろ……
ちゅっ…ぴちゃ……
ふぅ〜〜〜〜……はむっ……ぺろぺろ
はむっ……ふぁむっ……
意識がほんのりと覚醒する。まだ頭は寝惚けた状態のままで目はもっと休ませてと瞼の重さでもって主張してくる。
ふぅ〜〜、ふぅ〜〜、ちゅぅうう……ぺろぺろ……
何だか右耳が生暖かい。それに、自棄やけに水音が聞こえるし妙にぬめっとしてざらざらとしたものが這い回っている。時折、湿った空気が耳の中にごおっと入り込み鼓膜を揺らす。
その擽ったい感覚に、いてもたってもいられなくなった俺は頭を揺らしてそれから逃げるように動いた。だがその努力虚しく、水音を立て続ける物体は執念深く付いてきた。
目を開けてその行為をし続ける人影に対して「ちょっと、擽ったいし変な感覚になるから……やめてくれないか」と喋りかけると漸く耳から顔を離してくれた。
「耳舐め……いやでしたか?」
「……嫌、というか俺はその、お前達を信用していない。だから、それに……まだティナちゃんは幼いじゃないか」
明白あからさまに残念そうな顔でそう聞いてきたティナに対して日本社会で生きてきた者として良識に従った至極真っ当な返事を切り返す。
これまで矢鱈と過度なスキンシップというか対応があったが幸いまだキスとかセ……とかをするには至っていない。
明日には縛りを解くとは言っていたが彼女達の意図は理解できないし、そんな単純でもないのだろう。
兎に角こちらから抵抗もできない今、無理矢理俺の服を脱がしてそういった行為に及ばれた場合どうしようもない。
それも有り、この状態から早く解放されたいし心の奥底ではそれが時間の問題な気もしていたので焦燥感で一杯になりそうだった。
「お昼を伝えに来ました。もう18時ですよ」
お昼、18時……この前は夕方を27時と言っていたのを覚えている。18時なんて本来は昼なんてものではなく夕方の筈だ。ティナの顔や声、仕草に嘘をついているような素振りは見えない。
いや、もしかしたら此方を混乱させに来たる思惑があるかもしれないが考えるだけ無駄か……。
いや、此処は直接疑問をぶつけてみるべきだ。
「その、お昼が18時ってどういうことなんだ?揶揄っているのか?」
「からか……?どういうこととは、どういう意味ですか?」
寧ろ俺の質問が変であるかのように振る舞われ、本当にティナは巫山戯て騙そうという魂胆は無いのが察せられた。なら、質問内容を変えれば……。
「1日は何時間なんだ?」
「36時間です。どうしてですか?」
36時間……ティナの言っている事を信用するならば、1.5倍になっていると言える。だがそれが正しいとするならば俺が今いる場所は何なんだ。現実ではないのか?
ティナはこのような常識的な質問を投げ掛けた俺に対し純粋に懐疑的な疑念を抱いたのか不思議そうな顔で質問返しをしていた。
「俺の記憶だと1日は24時間だったはず……だからだ」
「変なことを言うのですね。1日が36時間じゃなかったら、大変ですよ」
ここまで自分の持っていた1日が24時間という前提を36時間が周知の事実であるかの如く周囲の人間からも否定されて仕舞えば自分自身の記憶に齟齬があったんじゃないかとさえ考えてしまう。
「確かにそうだな」
正直微塵にもそんな風には考えておらず納得など欠片もできていないが空気を読んで取り敢えず賛同した。
「それで、颯太さん。昼食持ってきたのでどうぞ食べてください」
ティナが御手手を使い豪華なラインナップの食品が並んだお盆を目の前に差し出してきた。
そして鍵を取り出して俺の手枷を外す。
ご丁寧にも小さなテーブルまでご用意されてその上に載せると「どうぞたくさん食べてください」と美少女然とした眩しい笑顔で掌を差し向ける。
そういえば……ミュウのせいで濡れてしまった制服、もう乾き切ってるな。臭いは全然取れていないけど。
そんな半ばどうでも良さそうな事を頭に思い浮かべながら用意された食べ物を眺める。外された事により自由になった両手と両腕を使いティナを人質にとることも考えるが、俺にそんな度胸はなかった。
「じゃあ、遠慮なくいただきます」
手の平を顔の前で合わせてお辞儀をする。こんな今まで当然のようにしていた事を思い出す。
献立は甘い香りの漂う何かが塗られたトーストと、ポトフのような物、そして非常に食欲のそそられるソースのかかったまだ熱いのか今にも肉汁が溢れ出てきそうな肉厚のハンバーグだった。