蒼穹のファフナー 新生ペルセウス中隊による異世界活動記 作:ジョージ
とある世界。魔族と呼ばれる人型種族と人が存在していた。だが、あるとき、魔族が突如として人間を襲い始めた。
魔族の男達は人間の女たちを陵辱していた。
そんな魔族に立ち向かった聖騎士、ルヴィアリス。しかし魔王ヴォイスは側近である魔神、ティアの力もあって、1対1では敗れたルヴィリアスを下した。
そして、防具を破壊し、彼女の服をたくし上げ乳を晒し、吸い付こうとしたその時。
『外道めっ!』
「っ!?誰だっ!?」
突如声が響いた。即座に周囲を警戒するヴォイスとティア。だが、直後倒れていたルヴィリアスの体が、突如として消えた。
「ッ!?どこへっ!?」
更に周囲を見回すヴォイス。すると、彼等から離れた位置に1人の男が立ち、ルヴィリアスをお姫様抱っこしていた。
その男は『この世界には無い』軍服を纏った、中年の男性だった。豊かな口ひげと、左目の辺りを走る大きな傷が特徴的な男だった。
「大丈夫かね?お嬢さん」
「あ、あなた、は?」
男性はまくられたルヴィリアスの服を優しく戻すと、その場に立たせた。
直後。
「どんな手品を使ったか知らないが、邪魔をするなっ!」
「っ!?危ないっ!」
ヴォイスが男性目がけて飛びかかった。それに気づいて警告をするルヴィリアス。
だが……。
「……」
男性は無言でそちらに視線を向けた。と、次の瞬間。
『パキパキパキッ!!』
彼の体を緑色の結晶が覆い尽くした。
『ッ!?何だっ!?』
それにヴォイスが戸惑う。直後。
『バリィィンッ!』
砕け散った結晶の下から現れたのは、男では無かった。
青いカラーをベースとし、人型でありながら人ならざる者。本来ならば40メートルを誇る巨体なれど、今は男の『第2の姿』として、ヴォイスの前に立ち塞がった。
それこそが、『ファフナー』。『トローンズ・モデル』。その陸戦型である『サンダルフォン』。
ユダヤ教において登場する大天使の1人に数えられる者の名を持つ青き機械兵。
そして、その手には本来この世界に存在しないはずの武装、『銃器』と『ビーム砲』があった。
突進してくるヴォイス。だが……。
『ドドドドドドドッ!!!』
「がぁっ!?」
その体をトローンズ・モデルが手にしていたライフルが撃ち抜いた。血を流しながら倒れるヴォイス。
「魔王様っ!こいつっ!」
ティアが魔法でヴォイスを援護しようとする、が……。
「遅いっ!」
それよりも先にトローンズ・モデルの両脇に備わったビーム砲、メデューサが火を噴き、ティアに命中した。
「きゃぁぁぁぁぁぁっ!」
吹き飛ばされるティア。幸い防御をした事で重傷こそ免れたが、本来この世界には存在せず、また『転生』と『エレメント化』した事で強化された男性、『ナレイン・ワイズマン・ボース』の第2の姿であるサンダルフォンのメデューサの威力は、桁外れの者であった。
あちこちの皮膚が微かに焼け爛れたようすのティア。ヴォイスも腹部を貫かれて重傷だ。しかし、ナレインは……。
「……これまで多くの女性を慰み者にしてきた罪。あの世で後悔するが良いっ!」
『ダァンッ!!』
躊躇う事無く、ヴォイスの頭をライフルの銃弾で吹き飛ばすのだった。
「うっ!ま、魔王様を、よくもっ!」
ティアは立ち上がるが……。
『ガチャコンッ!』
「ッ!?」
再びメデューサの狙いが彼女に向く。それに恐怖した彼女は、魔法で即座にどこかへと転移し逃げていった。
それを確認すると、トローンズ・モデルは銃口を下げた。
「あ、あの」
するとリヴィアリスがそれに声を掛けた。振り返るトローンズ・モデル。しかし、突如として人外となったそれに、リヴィアリスは少し戸惑っていた。
「あなたは……」
敵とも味方とも分からない相手に警戒心を強めるリヴィアリス。すると……。
「そう怯えないで貰えるとありがたい。こちらに敵意は無い」
トローンズ・モデルの体を再び結晶が包み、ナレインの元の姿となった。
「それより怪我は無いかね?お嬢さん」
「あっ、は、はい。大丈夫、です。それより、あたなは一体?」
「あぁ。これは失礼。自己紹介がまだだったね」
そう言うと、ナレインは敬礼のポーズを取り自己紹介を始めた。
「私の名はナレイン・ワイズマン・ボース。階級は、やめておこう。ここで階級に意味は無いだろう」
「は、はぁ」
聞き慣れない名前に戸惑うリヴィアリス。
「それで、ナレインさんはどこからいらっしゃったのですか?それに先ほどの力は?」
「ふむ。それについてはゆっくり話したい所だが、まずは聞いて欲しい。現在私の仲間が世界各地であの男の配下と戦い、占領地の開放を目指している」
「ッ!?本当なのですかっ!?」
「あぁ。私の率いる『新生人類軍』、その主力たる『新生ペルセウス連隊』が各地に展開。民間人の救助と敵の殲滅に当っている」
「そ、そうですか。……しかし、魔族は強大です。それに、先ほどの女は魔神です。いくら魔王と倒したとは言え、魔族自体は……」
「うむ。私が先ほど倒した男は所詮頭。しかし代わりになりそうな存在がいるとあれば、戦争に勝利した事にはならない。だが、我々には祝福が与えられている。そう簡単には負けはしない」
「祝福、ですか?」
「そうだ。我々にとっての神のような存在、『ミール』からの祝福。これがある限り我々は容易に倒れはしない。……それよりも、一つ頼みがあるのだが、良いだろうか?」
「頼み、ですか?」
「我々の存在をそちらの上層部に伝えて欲しい。我々は数時間前に『この世界へとやってきた』。そして、あの魔族の傍若無人さに怒りを覚え、戦いに参戦したのだ。恐らく前線ではペルセウス連隊が大いに活躍しているだろうが、連絡も無ければそちらの部隊が混乱している恐れがある」
「分かりました。では、こちらから国王や聖女フォニカ様にご連絡を」
「頼む。私の部下たちは、先ほどのような青い機体色の機動兵器に変化する力を持っている。それが私の仲間であるという合図になるだろう」
「分かりました。急ぎこのことを……」
そういって踵を返そうとしたルヴィリアスだが……。
「うっ」
『フラッ!』
先ほどの戦闘のダメージが残っていたのかフラついてしまった。
「危ないっ」
咄嗟に彼女の腰に手を回し庇うナレイン。
「あっ」
彼の顔が近くにあり、ルヴィリアスは顔を赤くしてしまった。
「……どうやら戦闘のダメージが抜けきっていないようだ。方角を教えて欲しい。私が送っていこう」
そう言って、ナレインは彼女を抱き上げた。更に直後、彼の体が結晶に覆われ再びトローンズ・モデルへと変化する。
「えっ!?い、いえっ!そのような事はなさらなくてもっ!」
「ご心配は無用だ。この程度造作も無い事」
そう言って、ナレイン、トローンズ・モデルはホバー走行でルヴィリアスを抱えたまま走り出した。
彼にお姫様抱っこされ、その首元に手を回しながら運ばれていくルヴィリアス。
「そう言えば……」
「はい?」
「まだ名前を聞いていなかったね。お嬢さんの名前は、何というのかな?」
「わ、私は、ルヴィリアス。聖騎士、ルヴィリアスと申します」
「そうか。良い名前だな」
「えっ?あ、ありがとうございますっ」
不思議と彼に褒められたルヴィリアスは顔を赤くしていた。
『何だろう。この感覚は。心臓が五月蠅い。戦いで疲れたのか?いや、違う。そうじゃない。これは……』
彼女はただ、頬を赤く染めながらナレインのよって運ばれていた。
悪辣非道な魔王によって蹂躙される『はずだった』世界。そこに降り立ったのは、異世界より来たる『ミール』の加護を受けて新生した戦士達。
彼等は大人として、男として、様々な世界を巡り、外道達の慰み者にされるはずだった女たちを助ける『英雄』となる。
『レイプなんてクソ食らえ』と、彼等は腐った運命をぶっ壊す。
第1話 END
感想や評価、お待ちしてます。
今の所、人類軍で好きなキャラ、ナレインとかウォルターとか登場予定です。ミツヒロ、アイ、ビリーは未定です。後半はオリジンルの男性パイロットが出てくるかも。そして彼等はアショーカミールの祝福を受けてるので最強です。何せレイプ要素をぶっ壊すためですので、最初から最強の予定です。