オリ主 柿山龍ノ介
オリキャラ チューリング=マクダヴェル(チュール)
チュールは龍ノ介の恋人、という設定を踏襲しております。
走っているような僅かな息遣いの音と、アスファルトの上を軽快に弾む音が聞こえてくる。人通りの少ない閑静な住宅街には、ギターへのストイックさがそのまま表れたかのようにランニングに臨む氷川紗夜と、そんな紗夜と共にランニングに励む柿山龍ノ介、そして龍ノ介とは恋仲である、チュールことチューリング=マクダヴェルの姿があった。3人ともランニング中とはいえどもまだまだ体力には余裕を残しているのか、その走りぶりには疲労が見られず、それどころかたわいもない話をして、それを紗夜が咎めて、なんていう漫才のような光景すら表れていた。
「しかし……紗夜さんも、……とても軽快に走られるのですね」
「えぇ、当然です。……はぁっ、はぁっ……、喋っている余裕があるのであれば、もっとペースを上げましょうか?」
そう言い放った紗夜は私はまだまだ余裕である、と言わんばかりに、呼吸のテンポを変えて、少しスピードを上げていた。そんな折だった。
「ん? どうやら雨らしいな」
ぱら、ぱら、と快調にランニングを続けていた3人を通り雨が襲った。最初こそまさに小雨というほどの通り雨の様相であったが、3人が気にせずにランニングに励んでいるうちに、その雨足は徐々に激しくなってきた。
「おいおいおい、これは洒落にならんぞ!」
「少し行ったところに私の家がありますから! 雨宿りしましょう!」
2人が声を上げたぐらいの時には一気にその勢いは盛りを迎えて、叫ばないと声が雨音に消されてしまうほどになっていた。3人は一斉に全速力で駆け出して、すぐそこの氷川家へと向かい、玄関に飛び込んだ。
「はぁっ……はぁっ……つ、疲れましたね……」
「最後に……な……はぁっ」
どうやら日菜は外出中らしく、幸いなことに紗夜の両親もいなかったようで、先ほど全力で駆け抜けた分の息を整えようと、3人は玄関のへりに腰を下ろした。
「まさかこんなに激しい通り雨になるとは……相当濡れてしまいましたね」
紗夜は着ていたトレーニングウェアの濡れた部分を気持ち悪そうにパタパタとしていた。……しかし、そんな動きに視線を奪われてしまった者が、ここにいた。紗夜の隣に座り込んで荒げた息を整えていた龍ノ介は、ふと隣の紗夜の姿に釘付けになっていた。紗夜はトレーニングウェアこそ着ていたものの、濡れて透けてしまったその奥には、可愛さは適度に抑えられているが、逆にその大人っぽさを際立たせるようなデザインの下着が見えてしまっていて、龍ノ介は完全にそちらへと気を取られていたのだ。
「……龍ノ介さん?」
そんな不埒な目線に先に気がついたのはチュールの方であった。龍ノ介の恋人であるという自負は、チュールの嫉妬心に確実に火をつけてしまっていた。チュールの目線は、まるで確認するかのように龍ノ介から自身へと向いた。その視線の先では、紗夜と同じように下着が雨に濡れて透けていた。
声につられて龍ノ介がチュールの方を振り返る。そして。
「チュールも……って、何して」
「え?」
龍ノ介がチュールの下着も透けていることに気づいたちょうどその時、チュールの手は龍ノ介の腕を掴み、その腕をそっと自分の方へ手繰り寄せると、にっこりと微笑んだ。
「……私ではダメでしょうか?」
「うっ……」
たじろぐ龍ノ介だったが、その隣に座る紗夜はその言葉などの意味がよくわかっていなかったようで、紗夜は2人の方を覗き込んだ。
「なっ、は、破廉恥です! 人前で何をやってるんですか!」
至極真っ当な紗夜の意見であったが、そんな風に詰る紗夜の顔は紅潮し、ランニングの後だということを踏まえても異常なほどであった。そんな紗夜を見て、嫉妬心を燻らせていたチュールは勝ったと言わんばかりにニヤリと笑みを浮かべた。
「ふふ、龍ノ介さんも殿方ですから。誘惑には勝てないですものね」
「誘惑……? はっ、チュールさん、下着が……」
紗夜はどうやら雨で下着が透けているのはチュールだけだと思っているようで、注意をしようと声を荒げる。しかし、2人の視線が自分に向いているのを見て、紗夜は改めて自分の服へと視線を下げた。
「て……あっ、あ……」
途端に真実に気がついたようで、沸騰したかのようにさらに顔を赤く染める。遅れて両手で胸のあたりをなんとか隠そうとするが、肩あたりに透けて出たブラ紐などは隠しきれておらず、服の隙間から覗く健康的で臈長けた肌は龍ノ介の箍の外れかけた理性を吹き飛ばすに足るものだった。
「み、見ないでって、きゃああ!!」
「紗夜……」
チュールが隣にいるのにも関わらず暴走を始めた龍ノ介は紗夜を押し倒してしまう。美しく伸びた薄浅葱の髪が舞うこともなく倒れた紗夜の顔とすんでのところで触れているかいないかの距離に龍ノ介の顔があった。それは紗夜の心臓を激しく脈打たせるほどに刺激的な事実であった。
「んっ……んちゅっ、んはっあっ」
突如奪われた濡れて煌々と照り輝いたリップ。けれどそれを思わず受け入れてしまうほどにドキンドキンと飛び跳ねる紗夜の心臓は全てを狂わせた。
「……分かってはいましたけど、羨ましいです!」
「え、あっんっ……んはぁっ」
押し倒していた龍ノ介が紗夜との短い口づけを終えた瞬間、隣からチュールが割り込むように糸を引く唇を奪った。先程の紗夜のものとは違う、激しく男を求めるようなキス、絡み合う舌と舌がお互いの口の中を行き来しながら唾液を交換していた。恋人どうしの激しいキスが目の前で行われるのをまざまざと見せつけられた紗夜の心臓はさらに激しく鼓動を続けた。
「んちゅるるっ、んっ……紗夜も、ほら」
「えっ、んんっ?! んっ……んちゅぷっ、んれろっ……」
龍ノ介は我慢が出来なくなったのか、そんな激しいキスを紗夜にも浴びせる。そして空いた左手をさりげなく服の下へと滑り込ませて、服をお腹ほどまで捲り上げて、透けて見えてしまっている下着へと這わせる。僅かな膨らみを撫で回すと、そのまま大きな掌いっぱいにゆっくりと揉み始めた。
「んっんんっ、んっ! んはっ、あっ、ああん……」
雰囲気にあてられたのか、徐々に興奮を高めてしまった紗夜は酸素を求めるのと快感を耐えようと腰をくねらせて抵抗するが、チュールの手がそれを許さなかった。
「んっ、ちゅ、チュールさんまでっ、なにを……」
「紗夜さんはとても可愛らしいですね……」
チュールの手は片や龍ノ介を撫で回し、もう片方の腕が紗夜の股間へと伸びていた。そして、暴れたせいか少しジャージから露になったパンツの縁を少し引っ張った。
「ここを触るとどうなるのでしょうか?」
「えっ、あっ、あんっ……だめっ、です……」
「だそうですよ。龍ノ介さん?」
「……ん、あぁ。そうか」
胸を責め立てていた腕を、今度はお膳立てされた紗夜の股の方へと伸ばす。ジャージ自体も雨で湿っていたものの、さらに指が伸ばされて、秘所に下着の上から触った瞬間。
「んあぁっ?! あっ、あん……だめぇ、ですよぉ……」
一段と大きく声を荒げて、腰をくねらせる。そんな風に快感に必死に抗う紗夜の姿は、下着が濡れて透けた官能的な姿にも増して、龍ノ介に興奮を催させた。龍ノ介はもはや我慢の限界と、自らも服を脱ぎ捨て、下着をもいっきに下ろした。そして露になったのは、目の前のメスを喰らわんとする凶悪なペニスであった。
「あっ……んっ、はぁ……」
龍ノ介が自分の服を脱ぐ時でさえもチュールが紗夜の胸や体をソフトタッチで撫で回すせいで、紗夜の興奮は冷めることを知らなかった。そして、そんな興奮し続けた紗夜の視線は、反り立つ肉棒に釘付けとなる。
「あっ、ん……あっ」
「下ろすぞ」
そして雨でびしょびしょに濡れたジャージも、愛液で濡れてしまったショーツも下ろされて、紗夜の大事な部分がオスの目の前に差し出されてしまう。男を求め水を滴らせる秘所に龍ノ介は自分の竿をあてがった。
「あんっ……あっ、ま……って」
辛うじて残っていた紗夜の理性が、龍ノ介の暴走を止めるような譫言を呟いたが、その言葉が耳に届くような龍ノ介ではなかった。あてがった竿は深く、深く、紗夜の膣に沈められた。
「あっ、んっ、ああぁぁっ!」
痛みに顔を歪ませる紗夜を安心させるように、チュールが紗夜の唇を優しく奪う。舌を絡ませるようなディープキスとは違って、唇と唇を重ね合わせるような優しいキス。龍ノ介も動かずにそっと手を腰に添えて待ち続けた。
やがて長いキスが終わると、ゆっくりと龍ノ介の腰が動き始めた。
「あっ……あっ、あっ……んっ」
龍ノ介の腰が紗夜の膣奥を突く度に色の混じった紗夜の声が響く。その声には最初聞こえたような苦悶の声はほとんど混ざっていなかった。僅かに残ったそんな喘ぎも次第に快楽の喘ぎへと変わり始めた。
「いっ、あっ、あっ、んあっ……ああん……」
「ふふふ……可愛いですね。風紀委員さんが男におまんこを突かれて善がってるだなんて変態みたいですよ……?」
「んあっ、あっ、いわ、んっ、ないでぇっ!」
紗夜を責め立てるのは龍ノ介だけではなく、チュールとて同じであった。竿を使えない分、チュールは指で紗夜の乳首をそっと摘んだり、板間の上に押し倒されながらパンパンと奥を突かれ続ける紗夜の耳に口を寄せて、紗夜が今どんな状態であるかを囁いていた。
そうこうしているうちに紗夜にも、龍ノ介にもそろそろ限界が近づいてきたらしかった。
「あっ、んあっ、あっ、ああっ!」
「くっ……紗夜っ、そろ、そろ」
龍ノ介の腰の動きは最初とは比べものにならないほど速さを増す。その度に蜜壺から蜜が溢れ出して、玄関の絨毯を濡らす。そして、紗夜の喘ぎの声も最高潮になった。
「あっあっ、ああっ?! き、きちゃ」
「あっ、ぐあっ、い、イク……っ!」
「んあっ、ああぁぁぁっ?! あっあぁっ!」
ビクン、と大きく跳ねて、紗夜の中へと欲望の白い弾が撃ち放たれた。途端に紗夜の意識は朦朧として、大きな喘ぎ声と共に絶頂を迎えた。
「はぁっ……はぁっ……」
紗夜の膣から抜かれた肉棒からは白濁とした精液がこぼれ落ちていた。そして、散々ポルチオを突かれて身体中を責め立てられた紗夜はビクビクと快感に打ち震えて、声すら出せなくなっていた。
「ふふ……紗夜さんとても可愛い……」
そんな風に艶な姿で玄関へ倒れ込んだ紗夜を見て、チュールが余裕の笑みを見せていたのはほんの僅かな瞬間だけだった。
「って、きゃあ!!」
急にチュールを襲った衝撃。押し倒されるのかと思えば、背中に優しく回された腕がクッションとなってそっと玄関に押し倒された。押し倒した主はもちろん龍ノ介で、その目はまだまだとぎらついていた。
「あぁ龍ノ介さん……んっんんっ、んちゅっぷ、んはぁっ」
興奮冷めやらぬ音がそのキスの激しさを物語っている。舌と舌が互いを求めあって踊っている。そして舌を絡めあいながらも、シュルシュルとチュールの服は脱がされていき、チュールの無防備な姿が晒される。
「あっ……龍ノ介さん……」
期待に満ちた表情が浮かべられて、その期待に応えるように、既に興奮で洪水を起こすチュールの膣に、いっきに肉棒が突き立てられた。
「あっ、ああぁぁぁっ!!」
「ぐおっ」
ずっと待っていたと言わんばかりにペニスを受け入れると、膣壁は待ち望んだペニスをいっきに締め上げた。それに応じて、龍ノ介の腰を振るスピードは最初からとても快調なものだった。
「あっ、あっ、ああんっ、おくぅっ、いいですっ!」
「はぁっ、あっ、チュールっ」
我慢し続けた肉欲を貪り合う、そんな獣のような交尾の奏でる喘ぎ声は凄まじかった。……それは、先ほどまで襲いかかる快感の波に打ち震えていた者を目覚めさせるほどに。
「ってひゃあっ?! あっ、あっ、さよっ、さん!!」
「ふふふ……本当に可愛いのはどちらでしょうか?」
一気に自分がされていたように服を剥ぎ、ピンと勃った乳首を摘む。そして、喘ぎ声を漏らす唇を奪ったかと思うと、先ほどまでの恋人たちのキスを上回るほどの激しさでチュールを襲う。そして、膣奥を突かれ続け、全身を責め立てられたチュールの限界が来るのも、また早かった。
「あっあっ、い、しょろっ、しょろ、いくっ……!」
「はぁっ、はぁっ!」
「おかしくなりましょう、チュールさん」
一気に乳首を擦り上げる紗夜。そして龍ノ介のピストンの激しいもピークに達した。その瞬間。
「あっ、んああ! イクぅぅっ!!」
大きく膣が収縮して、龍ノ介の射精を促す。同時に精を膣へと吐き出して、龍ノ介は力を失ったようにチュールの上へと倒れ込んだ。
先程とは打って変わって、怒号が響き渡る氷川家。
「あのですね……! そもそもチュールさんがいるというのにどうして私を襲うんですか!!」
「本当に……申し訳ない」
情けなくも頭を床へと擦り付ける龍ノ介。そんな姿を見て、もう過ぎてしまったことは仕方がないと大きなため息を吐く紗夜。
「まぁ……今回はチュールさんも大概なので、もういいです」
居心地の悪そうに端っこで話を聞いていたチュールがわかりやすくピクンと反応する。
「……たく、ちゃんと責任は取ってくださいね」
必死の龍ノ介とチュールの謝罪により、紗夜の怒りを鎮めて、なんとかその場を丸く収めて、突然の雨が齎した情事は一応の解決を見たのであった。