オリ主
「「いててて……」」
何もない部屋に同時に目覚める男女が2人。1人は王道ガールズロックバンド、Afterglowでベースを務める上原ひまり。そしてもう1人はそのひまりの友人、葛原柳。柳が1つ歳上でありながら、互いに『ひまり』、『柳』と呼び合う親しい間柄の2人はゆっくりと起き上がると、互いの顔を見合って困惑した。
「……ここどこ?」
「知らねぇよ……。ひまりこそ知らないのか?」
当然のごとひまりが知っているわけもなく、首を振る。それを認めると柳は部屋を見回した。部屋は一面壁がコンクリートで打ちっぱなしになっている。広さもせいぜい5畳だとかそれぐらいで、扉すらない。
「どうなってんだ……」
「あ、なんか紙が落ちてる」
ひまりが見つけた紙はかなり小さな紙切れ。そこに掠れた文字で綴られていたのは、衝撃の一文だった。
「えっと、『妊娠するまで出られない部屋』ぁっ?!」
「はぁっ?!」
ひまりの口から聞こえてきたとんでもない文章に、柳はひまりから紙切れを奪い取り、読み返す。しかし何度目を擦ってもその文章が変わることはない。
「……はぁ? ……なんだこれ、ってどうしたひまり?」
「……へ?! な、なんでもないよっ?!」
柳が紙切れを見て途方に暮れていたところ、ひまりに目を向けるとひまりは顔を赤くして俯いて、何かをボソボソ呟いていた。
「……なにぶつぶつ言ってんだ?」
「う、うるさい! 分かれ馬鹿!」
「えぇ……」
突然の罵倒にショックを受けながらも、柳は思考をクリアにして考えていた。
「で、でもまぁ、ここから出るためだったら? 仕方がないかなーーーって!」
「……は? ……ヤるの?」
ひまりの満更でもない反応にぽかんと口を開ける柳が真意を問いただそうと視線を向けると、ひまりは大きく頷いて、上の服をしゅるしゅると脱ぎ始めた。
「……まじなんだな」
「……恥ずかしいからそっち向いてて」
どうせヤるならみるだろ、なんて無粋なツッコミは流石にしないようで、大人しく後ろを向いた柳は衣擦れの音を聞く。その度にドクンドクンと鼓動が高鳴っていた。
「いいよ、こっち向いて」
「……おぉ」
これでもかと言うほどの大きな胸を包み隠さず、纏った服を全て脱いだひまりは顔を赤らめながら柳の方を見つめる。
「……その、しよ?」
「……ひまりっ!」
「きゃ」
あまりに扇情的なひまりの姿は柳の興奮を最高潮に高まるには十分すぎるほどだった。そして、受け入れるひまりとて、好きな男から合法的に襲われるという状況に、無意識のうちに興奮していたのだった。柳が自らの服を脱ぎ捨てる間も自ら秘所を弄り、柳を待っていた。そして、柳が裸になったのを見届けると、お膳立てとばかりに拵えられていた布団の上に転がり、股をM字に開いた。
「……優しくしてね?」
「……あぁ」
内心無理だとは分かっていたが、そんなこと構わずにひまりにのしかかる柳。ひまりが期待のあまり開けた唇を柳は容赦なく奪った。片想いをする男からの突然のキスはひまりにとっての最後の理性すら壊した。
「んっ、柳っ!」
「……挿れるぞ」
「ん、んんっ……」
太い肉棒が挿入されても、ひまりが浮かべるのは苦悶の顔ではなく悦びの表情であった。そしてゆっくりと抽送が開始される。ひまりは夢がこういう形であれ叶ったのだと、思わず涙をこぼした。
「んはぁっ、んっ……」
「ひ、ひまり痛いか?」
心配する柳を勘違いさせまいと、涙を流すひまりは想いを告げた。
「ううん……、嬉しくて……柳のこと、好きだったから……」
「ひまり……」
「だから、もっと激しく動いて? 私でいっぱい気持ちよくなって?」
「……ひまりっ」
「きゃ、んあっ、ああっ!」
その献身的なひまりの姿に、柳の怒張はさらに膨らみを増す。そしてその腰の打ちつける速さはさらに加速する。2人の舌は絡み合って、細い橋を繋げながら、2人の声は反響する。
「んはあっ、あっあっ! ああっ!!」
「くっ、はぁっ、ひまりっ」
いつにもなく淫らに喘ぐひまりの姿で柳の興奮は限界に達しようとしていた。そして、それを悟ったひまりは絶対に離すまいと思い切り脚を柳の体に絡めた。
「んへぇっ、りゅ、柳っ、膣内に、んひっ、出さなきゃっ!」
妊娠しないと出られない部屋。そんな雰囲気に当てられてか、ひまりの顔は快楽に歪む。
「ああっ、ひまりっ、全部膣内にっ、出すぞぉっ!」
「んあっ、おっきぃっ、んひいっんあっ」
「ぐっあ」
「んああっ、イグぅぅッッッ!!」
「ぐおっ」
「んへぇっ?! んほぉっっ?!」
明らかに大量のザーメンが流し込まれているのに、柳はピストンをやめない。硬さを失うことなく、ひまりの膣奥をひたすらに突き続け、その度にひまりは迸る精液と体を突き抜ける快楽に負けてしまった。
柳が満足して、全て精を撃ち放った頃には完全に白目を向けたひまりが譫言を呟いていた。
「ん……あ、……すきぃ……」
「はぁっ……はぁっ……ひまり……」
そして何故か2人を白い光が包んだ。やっと出られるのか、柳がそう悟って目を閉じる。
……そんな柳が次に目を覚ましたのは、またもや同じような部屋。そしてその場に居たのは麻弥だった。
「はぁぁぁぁ?!」
「うわぁぁぁぁ?! お、驚かせないでくださいよぉっ!!」
「……って、麻弥? ……まさか」
柳が部屋を見渡すと、床に敷かれた布団の枕元に小さな紙。書いてあったことは先ほどと同じであった。しかしよく見ると右下に空欄が3つあり、一番左のものはチェックがなされていた。それを見た柳は全てを悟り、麻弥へと向き直る。
「……麻弥」
「り、柳さん?」
ただならぬオーラに後ずさる麻弥に迫る柳。
「……今からお前を孕ませる」
「……え? ええぇぇぇぇっ?!?!」
側から聞いていると訳の分からない通告をする柳。勿論麻弥も理解が及んでおらず、途端に紅潮し、困惑した。しかし、柳はそれを悟ってか、麻弥の体を優しく抱きしめると、紅い唇に口づけをした。思えば柳の思考回路は完全に先程のひまりの一件で壊れてしまっていたのかもしれない。
突然のキスにさらに驚きつつも、一瞬で落ち着きを取り戻した麻弥はゆっくりと仰向けで倒れる。
「……よく分かんないスけど、……きっと何かあるんですよね?」
「……ごめん麻弥」
「いえいえっ、……それに柳さんとだったら……ジブンも嬉しいです!」
困惑するような状況の中、本心からの明るい笑顔を向けられた柳は胸を撫で下ろした。我ながら最低なことをしている、そんな後悔をしながらも手を広げて待っている麻弥に覆い被さった。今だけはせめて麻弥に向き合おう、そういうことなのだ。
「……麻弥」
「……柳さん」
長いキスが交わされ、ゆっくりと弄られながら服を脱がされる麻弥。先程までの勢いから一転、焦らされるようなその柳の動きに、徐々に興奮を高めていた。
「りゅ、柳さん? その……ジブンは何をすれば?」
「……麻弥、俺のはもう、準備万端なんだ」
「……う、うわぁ」
先程ひまりとの行為で精を出し尽くしたかに見えた柳の竿はまたもや元気を取り戻している。麻弥はその反り返る男根に目を見張るも、ゆっくりと自らの手で膣口を開いた。
「その……挿れてほしいッス……」
「麻弥」
舌を絡め合う濃厚なキスとともに、ずぶりと沈められるペニス。麻弥は緊張をしつつも、大きく呼吸をしながら柳のそれを受け止めた。
「ふぅ……ふぅっ、……い、いいッスよ、動いて……」
「……ゆっくりな」
言葉の通り、ゆっくりと、最初に挿れたのと同じぐらいの時間を使いながら大きなストロークで麻弥へのピストンを始める。逆にゆっくりと動かされることで柳のカリがじっくりと麻弥のGスポットに引っかかり、その度に麻弥の体の底に快感が生まれた。
「あ、はぁっ……す、すごっ、いいっ」
「ふぅっ、はぁっ、麻弥……中、すごく濡れてる……」
「フヘヘ……だって……気持ちいいッス……」
「……、麻弥!」
「へ? んっんんっ……んっ……」
愛おしさを感じさせるような麻弥の反応に、柳は麻弥の唇を激しく奪う。そして徐々に腰を振るスピードも上げていく。
「んっ、んはあっ、あっあっ、イイっ!」
「まやっ、麻弥っ!!」
「りゅ、柳さ、んんっ?!」
リズミカルに麻弥の膣奥が突かれ続けて、その度に小刻みに麻弥は震える。感じたこともないような満足感と快楽が麻弥を包んだ。
「柳さ、そろっんんっ、そろぉっ!」
「あっ、麻弥っ、出すぞぉっ!」
「は、はいぃっ!! 来てぇぇっ!」
「ぐぅっ!」
「んひぃっ?! んああぁぁっっ!!」
絶対に麻弥のことを妊娠させるであろうほどに、麻弥の膣の最奥で精をぶちまける。そしてそれを子宮にまで練り込むように柳は腰を数度打ち付ける。麻弥は大きな喘ぎ声を上げながら何度も絶頂を愉しんでいた。
そして、またもや2人を光が包む。またか、とは思いつつも、柳は目を閉じた。
「あっ、キタキタ、やっほー☆」
「……うっ、って、リサ?!」
目を開けた柳の視線の先にはリサがいた。それも、なんと全裸で。
「それじゃ早速やろっか!」
「は、はぁっ?!」
「だって妊娠しないと出られないんでしょ? アタシも柳のこと大好きだし、最高じゃん!」
極めて明るく努めるリサの反応に困惑する柳。そんな芳しくない反応を見て、リサはその顔に翳りを落とした。
「……それとも、柳はアタシとじゃ、……イヤ、かな?」
「嫌じゃない。けど、俺は」
「……アハハ、良いんだよ。何も言わなくて」
リサは柳の反応に事情を認めると、顔を落とした柳のことを優しい腕で抱きしめた。
「……さっきも言ったけどアタシは柳のことがスキ。柳がどうかは分からないけど、アタシはどんな柳でも受け入れたいな……」
「……リサ」
「……もしも柳が良いんだったら、……分かるよね?」
そしてゆっくりと離れると、リサはそっと目を閉じた。柳は逡巡する。しかし、リサの好意を無碍にするほど愚かではなかった。
「ん……。……嬉しいな、柳」
そして、その答えを確認したリサは柳を押し倒した。
「……それじゃアタシがリードしてあげるね?」
「リサ?」
リサの姿を眺めて正直にも欲望が丸出しであった柳の体をリサは弄ぶ。リサの方はすっかり心から体まで準備されていた。そしてリサは倒れている柳の目の前で大胆にも膣を指で押し広げた。
「ココ、挿れたい?」
そんなあまりに甘美で妖艶な質問、頷かないはずがなかった。
「正直でよろしい☆ それじゃ、いただきます……と……ん」
一気に腰を下ろすリサ。膣肉は瞬く間に柳の勃起した竿を飲み込んでいく。
「んぐっ、リサの膣内……すごっ」
「えへへ……はぁっはぁっ……動くからねっ」
「ぐあっ、あっあっ」
「んはぁ、ほらほらっ、いっぱい気持ちよくっ、なってねぇっ!」
リサは中腰になったかと思うと、激しく腰を振る。そして柳の顔の方は倒れ込んできたかと思うと、愛しいものを見るかのように柳の唇に吸い付いた。
「んっんんっ、んぅっ、ぷはっ、えへへっ、柳っ、気持ちいいっ?」
「リ、リサっ、当たり前っ、だろっ」
「アハッ、まだ余裕ありそうだねっ、これならどうっ、かなぁっ!」
「んぐぅっ!!」
ただ上下に腰を振るだけでなく、上体を起こしたリサは柳の胸に手を置いて、もっと立体的に上下左右、斜めに腰を振り続ける。その角度で柳の肉棒は絞り上げられ、さらにはリサが意図的に膣をきつく締め上げ、柳の余裕を奪っていく。
「ほらっほらぁっ、どおっ?!」
「ぐ、あ、やば、いって」
「んはぁっ、ほら、イッちゃえっ、全部出してぇっ!」
「ああっ、出るっ、リサぁ!!」
「あっ、んっ、ふぅっ、出てるぅっ、んあっ」
快感に負けそうになった柳はなんとか一矢報いようと、リサの腰を掴んで思い切り突き上げた。
「ああっ?! んひぃっ、柳っ、イ、くぅっ!」
あまりの腰の振りようで限界の近かったリサもまた、ポルチオを突かれて絶頂に達する。リサの膣からは次々とドロっとした精液が垂れてくる。
「はぁっ……えへへ……柳……」
「……まだだぞ」
「へ……?」
柳は徐に起き上がって、今度は逆にリサを押し倒した。仰向けに倒れるリサの顔のすぐ横に手をつくと、今にも唇が触れそうな距離でリサの瞳を見つめる。
「……リサが絶対に孕むまで、お前のこと狂わせてやる」
「……柳。カッコよすぎでしょ……んっ……」
好きな人にそんなこと言われたら、落ちるに決まっていると囁いたリサの唇が柳によって奪われた。
それからの行為は実に激しいものであったらしい。リサは嬌声を上げ続け、柳は雄叫びを上げながら、体が汗まみれになるまで交わりあっていた。
後日、片想いの実った少女たちが喜びの報告をある男に持ってきたのはまた別のお話。