感想も返信はできてないですがしっかり見させてもらってます。次話ができてから返信なんて悠長なこと考えるのはよくないですね、はい。適宜返していくことにします。
では。
Into the height
「とうとうたどり着いたか、AMSの諸君」
ゴールドマンは告げる。
その視界に映っているのは、半裸というのもはばかられるようなあられもない痴態を晒すメス豚を抱きかかえてビル内へと入っていくスーツの男。
監視カメラ越しにその様子を確認した黒幕は、手元の端末を操作する。その画面にはゴールドマンビルの断面図が映し出されており、縦に貫くように何本かの線が走っていた。その線がゴールドマンの操作に合わせてカラフルに色を変えていく。
やがて、お気に召したレイアウトが出来上がったのか、ゴールドマンは承認ボタンを押して端末の電源をオフにする。
「さあ、裁定の時は近いぞ。運命の扉が開かれる──絶対の皇帝に抗って見せろ」
その言葉に合わせるかのように、ギィィィィ……とやや軋んだ音を立てて鉄扉が開かれ、
「……おっと、閉め忘れたか」
……そのまま閉じられた。
超高層建築物のゴールドマンビル、いくらDBRコーポレーション創立とともに建てた新築といえど、これでもかれこれ築ウン十年。
やはりあまり使わない場所からガタが出るものだった。
──
「ぐぇあ……」
「大丈夫か? 無理そうならこの場で待っててもらうこともできるが」
「いえ……ゴールドマンをこの手でぶん殴るって決めてるので……!」
ジェームズさんの協力もあってなんとかザーメン風船状態を脱した私は、そのままお姫様だっこの状態で悪の居城、HoD2のラスダンであるゴールドマンビルに突入することになっていた。それでも一般的に臨月と評されるようなサイズに膨らんだままではあるけど、さっきまでよりかは圧迫感も快楽も大分とマシになっている。受精……してんのかなこれ。ハメ潰されてた間のことはほとんど記憶に残ってないけど多分してるんだろうなぁ。くそが。
ビルに入ろうとした矢先にここぞとばかりにメタリックなボディをしたアンドロイドが姿を現し、ゆらゆらとこちらに迫ってくるが、そいつらの顔面目掛けてCM901の銃口を向け、迷うことなく引き金を引いた。
タタン、タタタン、と小太鼓をたたくような音とともに、額にレンコンを作ったガラクタどもが崩れ落ちる。
ふっ、と白煙をたなびかせる銃口に息を吹きかけ、中指を立てて吐き捨ててやった。
「ふぁっきんあすほーるず、くたばれクズ鉄野郎どもめ」
「……君もたいがい遠慮というか、なくなってきたな?」
「そんなもんとっくの昔に処女と一緒にどっか行きましたよ、全く」
どうやら電気系統はまだ生きているのか、近づくとガラス戸が自動で開く。
見渡す限り縦にめちゃくちゃ広いエントランスを眺め、ジェームズさんが言った。
「……まるで中に誘い込まれているようだな」
「実際誘い込まれてるとは思いますよ。だって名指しで来いって言われてるじゃないですか私とか」
「言われてみればそれもそうか。エイミーとハリーもこちらに向かっている、合流するまでにこちらで処理できるところはしてしまおう」
「噂をすれば団体様のお越しみたいですよ、ほらあっち」
親指でくいっと指し示す。
そちらの方向に視線を向けると、先ほども襲ってきた素手のアンドロイドに加えて、レーザーダガーみたいなものを両手に構えたタイプの混ざった集団がこちらを見据えて歩いてくるところだった。
ジェームズさんに言って床に下ろしてもらい、二本の足でしっかりと地面を踏みしめる。
そして、
「……さぁ来い、戦い方を教えてやるっ!」
「おいおい仮にも身重な体なのに前に出るんじゃない!」
「なんだったら! 殴らせて堕ろすまでありますよこんなクソ胎児!」
その言葉を皮切りに、ぐわっ! と一気呵成にアンドロイドどもが私めがけて踊りかかってきた。
私を守るように一歩前に出たジェームズさんには目もくれず私に迫ってくるあたり、ゴールドマンも目的を隠す気はないようだ。
とはいえ素直につかまってやるほど私もメス豚根性逞しいわけではないのでちゃんと抵抗する。
「往生せいやおどれぁーっ! アサルトライフルキィーック!!」
渾身の前蹴りで最前列にいたアンドロイドの腹につま先をぶちこむ。遺憾ながら魔術師のザーメンまで取り込んだことで私の体は二重の意味で絶頂期を迎えている──一挙手一投足に深イキのリスクが伴う代わりに身体能力はうなぎ登り。
直撃を受けたアンドロイドはその場でぐちゃぐちゃのスクラップと化し、後続を巻き込んで盛大にクラッシュ。そのまま電気系統のスパークから発火し、もろともに大爆発を起こした。
「よっしゃ、ストラ──イグッ!?♡」
ずくんっ♡と子宮を甘く貫く閃光。プシィッと母乳と潮が吹き出し、クリトリスと乳首が一瞬でカチカチに突起する。ラバー製でピッチピチのレースクイーン衣装が瞬く間に水気を帯び、四方八方からの照明を浴びて妖しく輝いた。
相方の異変を目ざとく認識したジェームズさんが、アンドロイドにマウントポジションをとってボッコボコにしながらこちらに声をかけてきた。
「ホド! 大丈夫か?」
「……ジェームズさんの様子を見てたら快感も引きましたよ」
すーっ、と『アッ、自分まだ早かったッスね失礼シャス』と言いたげにおまんこが冷えていく感覚。
アクメで沸騰しかけた
程なくして、ガシャン、と最後の1機の残骸が床に転がる。パンパンと両手を払いってジェームズさんはこともなげに言った。
「……よし、これで最後か」
「常々疑問に思ってるんですけどジェームズさんって本当に人間です? 実は純正ミュータントだったりしません?」
「失礼な、こう見えて連中はプラスチックか何かでできているらしいから見かけよりかは柔らかいものだぞ」
「いや、その理屈はおかしい」
実はこの世界って全体的にスペックお化け多いのだろうか。それとも主人公補正的な何かで身体能力にブーストかかってるとか?
そんなことを考えながら、エントランスから先に進む。とっくの昔に全滅したのかそれとも逃げ出したのか、アンドロイド以外には人っ子一人いないビルは静かなものだった。唯一エスカレーターの動く音だけが微かに響き続けている。
「エレベーターは……まだ動いているな。こいつに乗っていこう」
「まだ停電とかしてないんですね」
「仮にも一大企業の本社ビルだ、非常電源なんかはしっかり確保してあるのだろう──っと危ないな」
エレベーターの扉が開く。ズァッ! と中からレーザーブレードの鋭い一突きがジェームズさんめがけて繰り出され、その腕を間髪入れずにつかみ取った。動体視力どうなってるんだ。そのまま腕をねじり上げ、下手人……下手アンドロイドの額にハンドガンの銃口を突き付ける。情け容赦ない制圧風景をよそに、その後ろにもう一体ブレオンアンドロイドがいるのを見つけた私はCM901を構えて引き金を引いた。これだけ近けりゃさすがに外さないわ。
そうしてつつがなくアンドロイドを処理してからエレベーターに乗り込もうとした時、ふと床に転がったレーザーブレードが目に入った。どうやらアンドロイドとは別に独立したツールらしく、葉の部分が出力された状態で捨て置かれている。
手にとって調べてみると、持ち手の部分に親指で押せるような形でボタンが設けられていた。試しに一回押してみるとバシュンと音を立ててブレード部分が消失する。もう一回押すとまたブレードが出てきた。
スイッチをカチカチ押してブレードを出し入れしながらジェームズさんに聞いてみる。
「……これ使えませんかね」
「……扱いを間違えなければ強力な武器にはなりそうだな。あっちに転がってるのも含めて何本か持っていくか」
というわけで、手持ちの武器にレーザーブレードが増えた。ガラクタ共のやってた雑な扱い方を見るに、バッテリーとかには相当余裕のある作りがされているとみていいだろう。大分と心強い補給物資だ。
改めてエレベーターに乗り込む。どうやら特定の階に直通しているタイプなのか、特にボタンを押す必要もなく自動で動き始めた。上り特有の体が重くなるような感触。重力の糸に絡めとられて豊満な胸が僅かに下に伸び、乳腺の広がる感覚を鋭敏に感じ取って口の端から甘い声が漏れる。
「……本当に大丈夫なのか?」
「まあ今のところは、ですけど……全部終わったらまっとうな社会生活送れるような手段を考えないとなぁ」
きっと、すべてが終わっても私は元居た場所へは帰れないのだろう。そんな気は薄々している。この体に詰め込まれてからずっと目をそらしてきたことだが、事ここに至ってはきっと向かい合わざるを得ない事実……かもしれない。
もし本当にそうだったらどうしようかなぁ。せっかくだし思い切ってジェームズさんにプロポーズでもして養ってもらおうかなぁ。
そんなことをぼんやりと考える。
程なくして、ゆっくりとエレベーターが停止する。チーン、と音を立てて液晶画面に映し出される"45"の文字を見て、ジェームズさんは不審そうな声を出した。
「……どうしました?」
「妙だ。以前にも一度訪れた記憶はあるが、社長室……奴の居場所は50階のはず……直通便のエレベーターがなぜここで止まった?」
「えっなんですか嫌なこと言わないでくださいよ」
ドアがゆっくりと開いていく。
次の瞬間、シュルッ! と触手がエレベーターの中に這入りこみ、私の体に絡みついた。えっ、と一声発するよりも早く、ぐいっ! と強引に45階へと引きずり込まれていく。
そのまま乱暴に地面にたたきつけられ、驚愕よりも悲鳴が先に口から飛び出した。
「あいだっ!?」
「ホド!? くっ、今度はなんだ!」
レーザーブレードをブンブン振り回して迫りくる触手を滅多切りにしながらジェームズさんが駆け寄ってくる。もう使いこなしてるんですか、順応早いな。
手を借りて立たせてもらい、改めて前方に目を向ける。
──視界の先に広がっていたのは、黒光りする地獄だった。といっても、見渡す限りゴキブリがびっしりとかそういうのではなく、
──フグッ、オブッ、オッ、オオウ゛ッ、ウブゥ゛ッ……♡
──ンボッ、ボボ、ゴブウウッ、フーブッ、ブッグゴッ、ゴボッ……♡
「なんだ、これは……!」
そう、HODプレイヤーも知っている巨人──TAROMANである。いや違う。あんなでたらめでべらぼうなものは関係ない。
頭も含めたほぼ全身を黒光りするラバーの拘束具でギチギチに戒められ、さらに機械に磔にされた大量の女体が左右にずらりと並んでいる。いずれもその腹をパンパンに膨れ上がらせ、下腹部に刻印された淫紋を妖しく赤紫色に発光させていた。
7機2列、一番左奥の空席になっている場所を除いて13人もの犠牲者が無感情に合理的に全身を拘束されて容赦なく嬲られ続けているその様に、二人揃って思わず絶句する。
「これは、あの時相手にしたあの女性と同じ……」
「……ここが生産工場ってことですか。もしくは、あの扱いのひどさから見るに不合格品を無秩序に投棄してるのか……」
淫紋と一緒に刻まれた三桁の数字に目が行く。
書かれていたのは一番小さい数字でも"147"──つまるところ、私が倒した、というか中身の触手が私を躍起になって孕ませようとしたがために勝手に自滅した一体を除いても145体のメス豚ゾンビが市井に解き放たれている計算になる。
それをジェームズさんに言うと、苦虫をかみつぶしたような表情を浮かべて言った。
「なんてことだ、青少年の教育に悪影響この上ない」
「もっと目を付ける場所とかあったと思うんですけども」
どちらかと言えば大量の触手が詰め込まれた肉の爆弾みたいなものが我が物顔で街を闊歩しているほうが大問題だろう。成人女性の腹を羊水抜きで限界ギリギリまで膨れ上がらせる物量をもってすれば下手な男なら抵抗を許さずなぶり殺しにできるだろうし、女はそれに加えて本体のメス豚の膂力で抑えることで第二の触手キャリアに効率よく仕立て上げられる。趣味もタチも悪いくせしてかなりまっとうな生物兵器としての様相を呈しているのがまた始末に負えない。
さてどうしたものかと二人で顔を見合わせていると、目の前の調教装置に動きがあった。いや、ディルドで前後のメス穴をほじくったり吸引機で母乳を絞ったりと動き自体はあったけど、それとはまた別の動きがあったのだ。
ぬぽっ♡と二穴からディルドが引き抜かれる。私の腕ほどの太さに大量のイボイボを兼ね備えた凶悪極まりないデザインのそれが、腸液やマン汁、そして絶えず分泌されている特濃の媚薬を纏っててらてらと艶めかしい光を放っている。
そして、ブルリとメス豚の体が不気味に震え、その腹が波打つように歪んだかと思えば、パックリと開いた二つの穴からぶりゅりゅっ!!♡と汚らしい音を立てながら大量の触手がコンニチハ。
……その光景が、最低でも13人分。
私は引きつった笑みを浮かべて先ほど拾ったレーザーブレードを構え、その刀身を露わにした。
そして、同じく横で筆舌に尽くしがたい表情を浮かべながら臨戦態勢をとるジェームズさんに向けて言う。
「……これ、もしかして一番奥にある空席が私用とかいうオチじゃないですよね?」
「そうならないように自力で活路を開くしかないだろう。──来るぞ!」
その言葉と同時、哀れな孕み袋の体液をまとった触手の大群が津波となって押し寄せてきた。