1
近頃は、家族が起きている時間に信二が帰宅することはない。
仕事、仕事と言い、忙しくいるわりには顔の血色はよく、亡くなった沙織が、元気でいたときと同じパターンが繰り返されている。
まったく家族のことを考えていない信二に見える。
実母の沙織に卓也が必要以上に甘えていたが、もし肝心な時に夫である信二が彼女のそばにいてやれば、実の息子と関係を結ぶような事は無かったかも知れない。
また同じ過ちを犯している信二だった。
聖子は、上着を脱ぎ乳房を触れられても、無言で達也を介護している姿は、むしろ望んでさせているようにも見える。
まだ性的関係はないが、卓也の巧みなキスに翻弄され、このまま進めば聖子は、家族全員と性的に繋がるかも知れない。
そんな、瀬戸際まできている事実を夫である信二は全く気付く様子がない。
休日の朝、寝坊を楽しんだ信二は昼食をすますと、ゴルフの打ちっぱなしに出かけたのだ。
卓也は庭で筋力トレーニングに励み、重いバーベルを持ち上げている。
玉のような汗を流し、タオルで逞しい筋肉を拭けば、聖子はそんな彼のトレーニング姿に魅入っている。
「聖子さん、そんなに兄が欲しいのなら、抱いてもらったら?」
「・・・・・」
聖子は、鋭いナイフで胸の内を切り取られるような言葉に、沈黙するしかなかった。
「私が、お兄ちゃんに頼んであげようか?」
いたたまれなくなった聖子は、亜美から離れて行った。
心の内側を、見透かされたようなことを義娘、亜美から言われ聖子は悔しを味わった。
2
聖子ひとりを残し、みんなが外出してしまえば、彼女一人で達也を入浴させなければならない。
苦労して達也を車椅子に乗せ、やっと浴槽の縁に座らせることができ、聖子は胸をなでおろす。
「お義父さん・・・・・・」
水着のブラジャーを外すと、いつものように乳房を達也に与えた。
ふたりの他に家族がいないことを知っている達也は、聖子のしなやかで柔らかい太ももに太い足を入れた。
その足を小刻みに操り、茂みの奥にある聖子の淫部を捉え刺激している。
足の動きに気づいている聖子は、ラビアの表面に加えられている、振動の心地よさに酔いしれ、長男の嫁としての理性が失われていく。
「聖子さん、お願いがあるのだけど・・・」
言いかけ、しばらくの間をおいて言った。
「・・・・・・」
「そんな事っ! できるわけ・・・ありません!」
聖子は、目の前で勃起している達也の性器を見て、心を揺らしながらもきっぱり断った。
達也は聖子の意表を突き、許されていなかった乳房への愛撫を唐突に試みた。
乳首の先端に指の腹を使い転がしていった。
「あっ。はあっ・・・・・・はあん」
達也の二か所を一緒に操る狡猾な愛撫に聖子は理性を失った。
(あっ!・・・・・・)
聖子は口から洩れそうになった喘ぎをかみ殺した。
「聖子さん。・・・今日だけの一度でいいから・・・、お願いだ」
「お義父さん。・・・今日だけですよ」
老獪なテクニックに負けた聖子は、本能のおもむくままに達也の逸物を口に運んだ。
「いやいや」
と言っていた聖子は、情欲に満ちたまなざしを上にあげ、達也の顔に向けている。
シュポ、シュポ
巧みな舌づかいは、達也の性欲を盛んなものにしていく。
口淫を受けている達也は、性器に快感を感じながらも、手は聖子の胸に置き愛撫を繰り返している。
達也が繰り出す執拗な愛撫に負けた聖子は、より甘美な快感をのぞみ、彼女は触り易いように態勢を整えた。
聖子は達也が後ろに倒れないよう、支えながら自分も浴槽の縁に腰を降ろした。
「あ~、い~、ウーン,ふ~ん、お義父さ~ん」
いくら、悦びの声を上げようと、他人に聞かれる心配がない聖子は限りなく達也に甘えた。
達也の背に腕を絡め、自らの乳房を口で吸ってもらっている。
達也は指先で弾くようにし、片側の乳首を弄っている。
夫の信二とは、異なった弄り方をされて、聖子は、頂点に昇りつめようとしている。
「お義父さん、逝っても良いですか?」
「聖子さん。・・・・・・逝きなさい」
「逝きますよ。イク、うっ」
聖子は、逝く瞬間、膣に強い衝撃を受けた。
聖子が逝くと思った瞬間に、達也は、パンツの脇から指をしのばせ、ヴァギナに突き刺していた。
ヴァギナに、固いものが挿入されたことに気付いた聖子は、逸物を挿入されたような気分になった。
「お義父さん、入浴したことも、口に咥えたことも、内緒にしてくださいよ」
聖子は、達也を布団に下ろすと、何事も無かったようにタオルで達也の身体を拭いた。
3
「ただいま」
聖子がリビングでコーヒーを飲んでいるところへ、皆が落ち合わせたように帰ってきた。
聖子の異変に気付かない信二は、帰ってくるなり冷蔵庫を開け、悠長にビールを飲んでいる。
「あなた、手ぐらい洗ってきたら?」
信二は、渋々手を洗いに行った。
夕食の買い物は、聖子は信二と行くはずだったのか、信二がビールを飲み始めたので、卓也が付き合わされる羽目になった。
卓也は、助手席に座りカー・オーディオから流れてくる歌を聴いていると、石鹸の匂いが聖子から漂ってきた。
祖父の達也が専用にしている石鹸の匂いだ。
入浴の話題が聖子の口から語られることはなく、達也と聖子の間で何かあった事に卓也は気づいた。
帰りの車内でも聖子は、時々笑みを漏らし清々しい顔をしている。
セックスから遠ざかっていた女が、久しぶりに男から抱かれたような、スッキリした顔をしている。
「お義母さん、何かいい事があったの?」
「・・・・・・」
卓也が投げかけた問にも答えず、聖子は微笑んでいる。
その日の夜おそく、家族のものがそれぞれの部屋に行くのを待ち、祖父である達也を訪ねた。
「お爺ちゃん。僕たちがいない間に、お義母さんから、身体をお風呂場で拭いて貰ったでしょう?」
「卓也には隠せないな~」
事の始終を達也は、孫の卓也に話しをした。
「お爺ちゃん。よかったね・・・」
卓也は納得がいくと同時に、義母である聖子の欲求不満が、爆発寸前まできている事を知った。
つづく