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「裸になってちょうだい」
そんな卓也に、沙織は性の手ほどき、女性を悦ばす方法を、彼女なりに性教育のすべてを教えようとしていた。
信二(夫)の股間も人並み以上な大きさだったが、性的な女性の扱いは必ずしも巧いとは言えなかった。
沙織は少なからず不満を抱えていた。
出張が多く信二がいない夜が続けば、その代償を卓也に求めていったのだろう。
「卓也、肝心なのはね。手は何をしていても、女性の身体を触っている事よ」
真剣な母の身体を手本に卓也は性の知識を学んでいった。
「一人合点は絶対に駄目よ。セックスは二人で楽しむものよ」
沙織は愛する卓也への置き土産と思い、自らが経験してきたセックスの極意を余すところなく教えていた。
「お母さんが、もう少し元気だと、色々教えてあげられるのにね」
こうしてセックスを習いながら夜も、母と性のベッドを共にして面倒を見ている。
「お母さん、拭いて上げるね」
「卓也、そこは汚いわよ!」
卓也は構わず、沙織が着ている寝間着の前合わせを開けると、恥丘に茂っている陰毛までも、タオル代わりの舌でペロペロと舐めている。
「卓也、いいわ~、そこ、そこがいいわ~」
もちろん、菊の門から始まり敏感なアソコも丁寧に、これでもかと云うぐらいに、拭かなくても良いように舐め尽くしていた。
「病人のおかあさんを苛めて・・・卓也は悪い子ね」
痩せて細くなテイク沙織の肉体。
それでも母の乳房を愛しむように、卓也は精一杯の愛情をこめて触っている。
「お母さん、オッパイを吸ってもいい?」
赤子みたいに、卓也は母乳など出ないことを承知で、口をすぼめ沙織の乳首に吸いついた。
チュー、チュー
出てはこないオッパイに卓也は慈しみを込め吸いついている。
「でないね?」
「卓也・・・」
上に被さっている息子を、沙織は力ない腕で抱きしめている。
ふたりの過ちを理解していない他の入院患者や看護婦たちは、親思いの息子が健気に看病をしているとしか二人の関係を見ていない。
「青山さんは、いい息子さんを持って羨ましいわ」
「お菓子持ってきたけど、息子さんに上げてね」
沙織の枕元には、食べきれないほどのお菓子や果物が山のように積まれているのは、卓也のための頂き物である。
「お母さん、これ頂戴?」
「亜美(妹)。おかあさんよりもお兄ちゃんに尋ねなさい」
お菓子や果物を目当ての亜美は、お見舞いを口実に友達と一緒に病室を訪れる。
そんな亜美でも、命に限りがある沙織は嬉しいようで目頭を潤ませている。
妹たちが、頂き物を貰って帰っていった。
「卓也、オナニーは、近頃どうしているの?」
何も言わずに、卓也は無言で沙織を腕の中に抱きしめた。
沙織は愛おしい卓也の逸物を握った。
「卓也、最後の思い出にたくさん出してね」
死期が近いことを悟っている沙織は卓也に言った。
「お母さん、イクよ、うつ」
沙織は、出来る範囲内で、卓也の逸物を撫で逝かせた。
自らも精神的な頂点にのぼりつめた沙織は卓也の背に爪を立てた。
「お母さん、ごめんね」
卓也は乳濁色の精液を沙織の手に出した。
「お母さん、起きてよ。早く起きてよ」
夜が明け、冷たくなった沙織の身体を抱きしめた卓也は、信じられないと言ったように、沙織の全身を揺すり目覚めさせようとしていた。
本当に、沙織との最期の思い出になった卓也は、我を忘れ病院内に響きわたるように思いっきり泣いた。
つづく