仮面ライダーキャットレディ 第1話
眠らない街、東京。夜の闇に紛れて、交わる一組の男女がいた。
「ああん♡良い♡もっと、突いて♡」
とあるオフィスビルの一画で全裸になってセックスをする男女。二人は俗に言う立ちバックという体位でまぐわっていた。女は男の劣情を誘うプロポーションと肉壺で男の精をすすり取っていた。
一方で男は下半身を丸出しにして、一心不乱に女の尻に腰を叩きつけていた。
「良いぜ、また
女の誘う声に気分を良くした男は腰の動きをより激しくする。
夜中のオフィス内で水音と破裂音が盛大に響く。
「あああっ♡気持良いッ、気持良い♡」
女は男のピストン運動によって得られる快楽によって海老反りになって仰反る。
「お願い♡
男に媚びる女。男は自らの征服欲を満たすべく、女の腰を掴んで一際深く女の秘所を貫いた。
「ああああああああああああん♡」
その一突きで女は達した。それと同時に男は女の子宮に溢れんばかりの精液を注ぎ込んだ。
ひとしきり、快楽の余韻に浸る二人。男は満足して女の秘所から男根を引き抜こうとした。
その瞬間、快楽で力が入らないはずの女があらん限りの力で秘所に挿入された男根を締め上げた。
「ギャア!」
その力の凄まじさに男は痛みの悲鳴を上げる。
「あなたとのセックス、まぁまぁだったわ。お礼に一思いに楽に殺してあげる。」
女はそう言うとどこからか取り出したプラグを見せる。そのプラグにはカマキリが見た目に書かれていた。
<マンティス>
プラグの下部のボタンを押すとプラグから音声が出る。次の瞬間、女の姿はカマキリを模したバイザーで目元を隠し、胸の谷間と背中が露出した緑色のレオタードに身を包み、その両手は巨大なカマキリのカマとなった。
「うわぁぁ!」
男は恐怖の声を上げて、逃げようとするが変身した女のカマによって体を2つに切り裂かれた。
「これでお仕舞い。じゃあ、頂きます。」
切り裂かれた男の体に近づく女怪人。オフィスに響く音に気付いた者は誰一人居なかった。
side???
また、あの夢を見ている。一人の男の子がずっと泣いている夢、私が自分を探すきっかけになったあの夢。その子を見ている私はどう声をかけて良いか分からない。そうして、夢が覚めてしまう。
「また、あの夢。」
あの夢を見る度に私の心がざわめく。どうして良いか分からないから、余計に落ち着かない。だからこそ、だからこそ私はその夢を、自分の失われた過去を探すのだ。
私はヒロミ。人を超えたキマイラ。
私は昨夜の仮眠場所として使った休憩所を後にする。バイクに乗り、宛の無い旅をしている。自分探し、失われた過去を知る為に私はバイクを駆る。海辺の道を通り、先へ進む。
道路を走る中で、私は何かが私に襲い掛かるのに気付いた。
バイクにアクセルを踏み、私は相手の攻撃を躱す。
「ヒロミ、組織に戻るのよ。」
私を襲ったのは蜘蛛のキマイラ、スパイダーキマイラである。私を組織に連れ戻すべく追っていたらしい。
「いいえ、私は組織には戻らない。組織に居ては私の求めるものは手に入らないわ。」
私は彼女の言葉にそう答える。
「私達はキマイラ。エキドナ様に選ばれ、進化した存在。エキドナ様の寵愛を受けて、あの方の望みを達成するために働くこと以上に何を求めるの。」
スパイダーキマイラは私の言葉を聞いても理解できないようだった。それはそうだ。少し前の私も彼女と同じだった。私達キマイラはエキドナ様の寵愛を受けることが何よりも重要なのだ。でも、私は、この胸に抱いた疑問を、過去の私を知りたい。そのためには組織に居ては過去の私を知ることは出来ない。
「あなたにこれ以上言っても分からないわ。」
私はバイクのエンジンを再始動して、スピードを一気に上げて走り出す。ここで組織に戻れば、どうなってしまうのか。今戻れば私は多少の罰で済むはずだ。もしかすると罰ではなく、エキドナ様の寵愛をそれこそ私が求めるものを忘れてしまう程に受け続けるだろう。組織を出る前、エキドナ様から受けた寵愛を思い出すと体が求めてしまう。だが、それよりも私はキマイラになる前の自分を知りたい。その一心で組織を抜けたのだ。
私は後ろを振り返らずにバイクを走らせ続ける。
スパイダーキマイラの追跡を逃れることは出来たのだろうか。油断は一切許されない中で急に目の前に巨大なネットが現れる。
私は急いでブレーキを掛ける。ギリギリのところで止まることが出来た。
「これで逃げることは出来ないわ。さあ、ヒロミ。一緒に組織へ、エキドナへ帰りましょう。」
ネットの上にスパイダーキマイラが居た。よく見るとネットは私を囲うように張り巡らされており、逃げ場が一切なかった。
「仕方ないわ。」
私はそう言って組織を抜ける際に持ちだしたものを取り出す。
「それは、開発中の!」
「ええ。私も初めて使うからどうなる分からないけど。」
≪キャットドライバー!≫
私は機械パーツで作られた猫の頭部が目を引く、黒色のバックル=キャットドライバーを腰に当てる。
私の腰に当てられたキャットドライバーからベルトが飛び出して、固定される。
落ちないことを確認して、私はプラグを取り出す。私達、キマイラは自分に組み込まれた動物の遺伝子を活性化させるプラグによってキマイラとして本来の姿になる。
私は改造によって得た猫科の動物の力を発揮するためにレオパルドプラグを起動する。
≪レオパルド!≫
ドライバーの猫の口を開けて、出てきた窪みプラグをセットする。
≪ビューティービースト、レオパルド!≫
プラグをセットして、ドライバーの左、猫の頭部の横にあるボタンを押す。
≪ビューティービーストチェンジ!仮面ライダーキャット、レディ!レオパルド!≫
ドライバーを通してプラグが私の肉体に組み込まれた豹の遺伝子を活性化させる。その中で私の姿は全身を隙間なく覆うヒョウ柄のライダースーツと両手に爪の付いたグローブ、太ももまで覆うロングブーツに変化する。最後にキャットドライバーの前に出現したヘルメットをかぶる。ヘルメットをかぶると私の両目を猫の目を模した複眼が、口元を銀色のバイザーが隠す。変身の完了を示すようにヘルメットから耳型のセンサーが展開する。
「普段よりもイイかも。」
キマイラとは違う変身に私は気分が良かった。むしろ、キマイラの時よりも今の姿の方が好ましい。
「さあ、行きましょうか?」
私は体の具合を確かめて、スパイダーキマイラに瞬時に距離を詰める。そのまま、私はスパイダーキマイラに手刀を、回し蹴りを浴びせる。
「キャッ!」
私の攻撃を受けてスパイダーキマイラが悲鳴を上げて後ずさる。キマイラに変身した時よりも体の具合が良い。キマイラに変身した時の万能感はないけど、この変身は自分の体を自分の思い通りに動かせるのが気持良い。
私はスパイダーに何度も何度もハイキックを浴びせる。スパイダーは元々隠密に秀でているキマイラ。純戦闘を得意とする私の相手では無い。
「くっ、調子に乗らないで!!」
そう言うとスパイダーは腰にあるクモの腹部を模した器官から糸を大量に放出する。
放出された糸は私の体に絡みつき、動きを制限する。私の胸やお尻に食い込んで痛みもある。無理に引きちぎろうとすれば、私の肉体を容易く破壊できるこの糸をどうにかしないと。
「さあ、お終いよ。手を掛けさせないで。」
そう言うスパイダーが一瞬、糸を引く力を弱めた。その瞬間を狙って私はスパイダーに向かって自由になっている足で強く地面を蹴った。
「ごめんなさい。でも、私は止まれない。」
同じキマイラを憎い訳じゃない。私を突き動かすのは私が何者なのかを知るその意思。私を誰も止められない。
「嘘、自分から!?」
私が接近したことで驚いたスパイダーを私は走りながら糸を思い切り引っ張った。スパイダーは体勢を崩してしまい、私はスパイダーのがら空きになった胴に本気の膝蹴りを当てた。
「がはっ!」
スパイダーは体をくの字に曲げて倒れる。糸に掛かる力が無くなって、私の体に絡みついていた糸が地面に落ちた。スパイダーが気を失って私達を閉じ込めていた糸も地面に落ちていた。
私は気を失っているスパイダーをそのままにバイクに乗って走り出す。
秘密結社エキドナのアジト。日本某所の地下に建設されたそこにある最奥の部屋では裸の美女二人は淫らに絡み合っていた。
「ああん♡エキドナ様♡」
ベッドの上で寝そべっている美女は喘ぎながら、自身と交わる相手の名を読んでいた。
ベッドの上の美女の股間には相手から伸びている男性器が刺さっていた。
男性器が生えている美女、ふたなりである彼女こそ秘密結社エキドナの首領、組織と同じくエキドナと呼ばれていた。
「さあ、もっと感じなさい。」
「はい♡ああん♡良い♡エキドナ様のおチンポ、気持良いです♡」
エキドナと交わる美女は媚びるように甘い声を出す。エキドナは相手の彼女をもっと感じさせるべく腰使いを激しくする。
「アアアアア♡良い、良い♡エキドナさまぁ、もっと、もっとぉ♡」
エキドナの男性器は美女の性器を最奥、子宮に衝撃を与えていた。その衝撃は子宮を甘美な快楽に染め上げ、トロトロに溶かしていた。
「さあ、あなたなの子宮に私の精液を
「あああ♡エキドナ様ぁ♡ください♡私のおマンコに♡精液ください♡」
エキドナは美女の奥深くまで自身の男性器で刺し貫いた。その瞬間に相手の美女は絶頂に達し、エキドナも彼女の膣内に大量の精液を射精した。
ベッドの上で寝ている美女は恍惚の表情を浮かべていた。その彼女に対してエキドナはまるで慈母のような笑みを浮かべていた。
「失礼します。」
そこに、声を掛けた美女がいた。タイトスーツを着こなした眼鏡をかけた美女である。
「サヤカ、ヒロミは戻って来たかしら?」
「いいえ。スパイダー、ミサが任務に当たっていますが逃げられたそうです。」
「そう。」
眼鏡をかけた美女=サヤカはエキドナにヒロミの捕縛についての進捗を報告しに来たのだった。
「ヒロミは開発中のドライバーを持って脱走、ミサによるとそれを使用したそうです。」
「そうね。あれは元々ヒロミに与えるはずのもの、それを使って戦闘したのならあの子の方が強いわ。」
「ミサはまだ任務の続行をすると言っています。どうしますか?」
「ミサが続けられるのなら、良いわ。でも、無理だと判断すればすぐに撤退するように伝えて。」
「はい。」
サヤカは部屋を退室する前にあることエキドナに問い掛けた。
「エキドナ様、ヒロミが脱走した理由は何か心当たりはありますか。」
「一つだけ、昔の自分の知りたいということ。」
「我々の処置が甘かったのでしょうか。」
「いいえ。サヤカは十分にやってくれたわ。それでも、彼女の中にまだ人間だった自分がほんの少し残っていただけよ。」
「ヒロミが戻れば、いかがいたしましょう。」
「しばらくは私の元に置くわ。それに、あの子を好きという娘たちと一緒にあの子を愛してあげる。」
「分かりました。」
「ええ、頼むわ。」
サヤカはそのまま部屋を退出する。
「エキドナ様ぁ♡もっと、愛してください♡」
ベッドの上に居た美女がエキドナにすり寄って来た。既に快楽のとりこになっている彼女はエキドナを求める。
「ええ、まだまだ時間があるわ。その肉体の隅々まで味合わせて。」
エキドナはそう言うと美女の唇を吸い始める。
(愛しいヒロミ、あなたは必ず戻って来るわ。あなたはもう私のものだから。)
バイクを走らせる仮面ライダーキャットレディ。彼女の行く先に何が待ち構えているのか。