スパイダーキマイラを倒して、バイクを走らせるヒロミ。彼女はそうして大都市東京へ到着するのだった。
ヒロミは東京に来たは良いものの、具体的に自分の過去を調べる方法がどのようなものなのかもはっきりしていなかった。
「どうすれば良いかしら。」
元々、エキドナにいたヒロミは警察に協力する宛がないどころか、進んで協力を頼むは選択肢には無かった。また、ヒロミはエキドナに居たことで何かを探す、それも手がかりが自分の朧気な夢のみということからどうやって探すか見当が付かなかった。
エキドナを出る時から来ているライダースーツ、わずかばかりの所持金、バイクのみしかない以上は必要なものばかりだった。
一先ずヒロミは、雨風をしのげる場所、ホテルやネットカフェなどを利用するために金の問題を何とかすることにした。
ヒロミは金の問題を何とかするために繁華街へとやってきた。昼時を過ぎての時間、まだ明るいもののそれなりに人が居た。ヒロミはバイクを止めるとキャットスーツのジッパーを下ろして、その豊満な胸の谷間を強調した。
ヒロミは歩いている人々の中で、自分の事を見て足を止める人物が居ないかを見る。歩いている人々の中で足を止めた人物が居た。会社員らしきその男性は、ヒロミを見て明らかに反応していた。
ヒロミは内心で舌なめずりをしながら、その男性に近付く。
「あの、お時間少し良いですか。」
ヒロミはそう男性に声をかける。
ヒロミが会社員の男性に声をかけた時と同じ頃、惨殺事件の捜査している岸波海斗は聞き込みを続けていた。
「そうですか、ありがとうございました。」
殺害された男性は会社内での評判はあまり良くなかった。怨恨の線で捜査をしているが結果は芳しくなかった。
「はあ、収穫はなし。怨恨じゃないのか、もしかして。」
聞き込みの結果から別の動機を疑い始める。
「まずは、最後の聞き込みをしてからだな。次の人は、と。」
海斗は次の聞き込み相手を確認して、その人物の元へ行く。会社内の受付、そこに聞き込みをする相手がいた。
「すみません、事前に連絡を入れていた警視庁捜査一課の岸波です。」
「はい、お待ちしていました。」
海斗が話しかけた相手こそ、海斗が聞き込みを行う相手であった。その相手は、あの殺害された男性と性交をしていた女性、男性を惨殺したカマキリのキマイラだった。
エキドナのアジトでは、一人のキマイラがエキドナの元へ向かっていた。そのキマイラの姿を見たエキドナ幹部のサヤカは彼女を止める。
「クラム、どこへ行くの。」
「エキドナ様のところです。それでは。」
クラムと呼ばれたキマイラはサヤカを無視するようにエキドナの部屋へ入ろうとする。
「待ちなさい、クラム。今は任務を終えた他のキマイラと一緒にいるのよ。」
「急いでいるのよ、邪魔をしないで。」
サヤカに止められるものの強行しようとするクラム。
クラムは扉を開けようとするが、サヤカがその腕を止める。
「待ちなさい。どうして、エキドナ様に会おうとするの。」
「離しなさい。エキドナ様の側近のあなたでも容赦しないわよ。」
そう言うとクラムはプラグを起動、スパイダーキマイラとなる。
それを見たサヤカもプラグを起動、蛇の特質を持ったスネークキマイラになる。
「落ち着きなさい、クラム。キマイラとしての力を使うのなら、私も加減できないわよ。」
「落ち着いていられるはずがないでしょ!!」
スパイダーキマイラ=クラムは指先から糸を放出、糸を固めて槍にする。
スネークキマイラ=サヤカは腰のベルトをムチへと変形させる。
スパイダーキマイラ=クラムは槍をスネークキマイラ=サヤカへと突き出す。
スネークキマイラ=サヤカはムチを操って、スパイダーキマイラ=クラムの攻撃を防ぐ。
「ヒロミが組織から抜けた!ミサが連れ戻しに行って、殺されたのよ!許せるはずがないでしょ!!」
ヒロミの離反、それにより連れ戻しに行ったスパイダーキマイラ=ミサの訃報は既にエキドナ内で知れ渡っていた。
「彼女は私達の仲間を、同じキマイラを殺したのよ!!それをただ連れ戻せなんて納得できると思う!?」
「あなたの怒りはもっともよ。だけど、ヒロミはエキドナに必要な存在よ。彼女を連れ戻すのが最優先よ。」
「それが理解できないのよ!!」
スパイダーキマイラ=クラムは槍を大きく振るい、怒りの感情のままに攻撃する。
「なぜ、ヒロミなの!なぜ、彼女が特別なの!!それが理由で、ミサが死んだなら納得できないわ!!」
スネークキマイラ=サヤカは槍の穂先をムチで絡め取る。
「ヒロミが特別な理由は知っているでしょ。だからこそ、彼女を連れ戻すの。」
スネークキマイラ=サヤカは変身を解く。それを見たクラムは泣きそうな表情を浮かべながら、その場を離れる。
クラムの姿が離れて、サヤカはため息を付く。
「流石に、ミサが死んだのは他のキマイラにも影響が出る。どうすれば良いかしら。」
キマイラの死、それが組織に少なくない衝撃を与えていた。古くからヒロミのことを知るキマイラたちはそこまでではないが、クラムのようにここ数年でキマイラとなった者たちからの反感は大きかった。
「大きくなったから、半分以上のキマイラが組織の思惑から外れてきている。流石になんとかしないと。」
ヒロミの離反、事態が悪化すれば組織そのものが崩壊する可能性が出てきた。
「色々と何とかしないと。」
「ありがとう。私も良かったわ。」
ヒロミはラブホテルで全裸となっていた。目星をつけた会社員の男性とそのままラブホテルへ入り、金と引き換えに身体を重ねていた。数日の間は何とかなる程度の金を手に入れたヒロミは男性に別れを告げた。
(これでしばらくは何とかなるかも。でも、イマイチ気持良くなれなかった。)
金の問題はなんとかなりそうだが、ヒロミは性交で満足に絶頂できていなかった。だが、欲求不満の身体を動かして、休息するための宿を探すに行く。程なく、近場の安いビジネスホテルを見つけてヒロミはそのままチェックインする。
「まずは、東京にいる間に手がかりを探すしかないわね。」
シャワーを浴びたヒロミはバスローブに身を包む。今後のことをベッドの上で考える。唯一の手がかりは自身の失われた記憶、それを示すのは自身の夢という曖昧なもの。それだけを手がかりに自身の失われた記憶を取り戻すのは困難だった。
「ミサを殺して、流石にエキドナの追手も本気で私を抑えるはず。それに、ミサを殺したことで私の排除に動くものも少なくない。」
これまで、エキドナの最高傑作と謳われてきたヒロミ。スパイダーキマイラ=ミサを倒したことで、多くのキマイラが自身を狙うことを予測していた。
「とにかく、他のキマイラに見つからないようにしないといけないわね。」
今後の方針が決まったことで、ヒロミはなるべく意識しないようにしていた身体の疼きを意識し始める。
「はあ、はぁ、あっ。」
ヒロミの吐息が甘く蕩け出した。ヒロミの両手が自然と胸の方へと向かう。バスローブの上からも分かる形の良い巨乳をヒロミは掴む。
「んあっ♡」
ヒロミは両手で左右の乳房を揉みしだく。ムニュムニュと形を変える乳房から走る快感で甘く喘ぐ。
「はあっ、ああっ♡ああんっ♡」
欲求不満な肉体に甘く快感が走る。ヒロミは乳房を揉みしだきながら、固く勃起し始めた乳首も弄り始める。
「んああっ♡あっ、ああああん♡んんん♡」
勃起した乳首を親指と人差指でコリコリとしごく。固く勃起した乳首がグニュグニュと形を変える。
ヒロミは自身の乳首を弄り続ける。コリコリと扱いた後は、爪でカリカリと軽く引っ掻く、親指と人差指で強くつまんで引っ張る、時折唾液で濡らした指で撫で回す。
乳首を弄り続けるヒロミは身を捩らせながら、快感を貪る。
「んんっ♡はあ、はっ、ああああっ♡」
徐々に大きくなる喘ぎ声、恍惚とした表情でヒロミは自身の乳首を弄び続ける。胸を愛撫しているだけなのに、太もも同士を擦り合わせ始める。それと同時にヒロミの秘所も愛液で濡れ始めていた。
「はあ、ああ♡んんん〜♡」
ヒロミを右手を濡れ始めた秘所へと伸ばし、愛撫する。
濡れ始めた割れ目をスラリとした指で優しくなぞる。上下を行ったり来たりするほどに愛液が溢れていく。
「ああんっ♡あっ、あはああああっ♡はあ、はっ、んんんんん♡」
ぐちゃ、ぴちゃ、ぐちゃ、ぴちゃ。
ヒロミの秘所から水音が室内で響く。徐々にだが、ヒロミの指の動きも激しくなってくる。それに伴って水音も激しくなっていく。
ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ
「はあ、はあっ、はあああっ♡あっ、あっ、あっ、んんんんんん♡」
割れ目を弄り続けるヒロミ。右手は秘所を愛撫しながら、左手で乳首を弄り続ける。
高まる快感、不完全燃焼だった身体は際限なく快感を貪る。
「はっ、はっ、はっ、はっ、はあっ!!んんっ、んんああああああああっ!!」
ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ...
部屋中にヒロミの割れ目から生じる水音が響く。休む間もなく続くその音はヒロミの聴覚から本能へ訴えかける。
「ああ、ああっ、ああああああああああああああああああん!!んんんんんんんんんんんんんん!!」
ついに絶頂に達したヒロミは海老反りになって体をこわばらせる。足の爪先は丸まって、目は固く閉じられていた。数秒間、その姿勢のままだったヒロミ。快感の波が超えたのか、一気に脱力してベッドの上で放心状態となる。しばらく荒い息が続くが、その後は穏やかな寝息へと変化した。
「それでは、ありがとうございます。何か思い出したら、再度連絡をください。」
「分かりました。お力になれずに住みません。」
海斗は受付嬢から聞き取りを終えた。マンティスキマイラである受付嬢は、自身の犯行だと悟られないために知らぬふりをした。この聞き取りではボロを出すことはなく、海斗にとってはさしたる収穫のなかった聞き取りとなった。
「いえ、では失礼します。」
そう言ってビルを出た海斗。誰も見ていないことを確認すると路地裏に停まっていた覆面パトカーに乗り込んだ。
「聞き込みはどうだった?」
覆面パトカーに乗っていた刑事が海斗に話しかける。
「収穫は0。でも、最後に話を聞いた受付嬢が妙でした。」
「妙?」
「一見、全く知らないようでしたが何か隠しているようでした。それに犯行時のアリバイは曖昧でした。しばらくは彼女をマークします。」
「そうか、本部には俺からも話をしておく。」
覆面パトカーが動き出すと、建物の屋上からをその様子を見ていた影があった。
「あの刑事、しつこく嗅ぎ回れると厄介ね。せっかくキマイラになれたのに、下等な男に邪魔されるのなんて許さないわ。」
《マンティス》
人影=受付嬢はプラグを起動、胸の谷間に現れた挿入口にプラグを差し込む。
「ああああああああん♡」
艶めかしい声を上げて、受付嬢はマンティスキマイラに変身する。
「あの刑事たちは次に来たときに始末すればいい。さあて、今日はどんな男にしましょうか。」
マンティスキマイラはそのまま夜の街へと姿を消す。朝日が登る頃、新たな犠牲者がまた見つかるのだった。
エキドナのアジトでは、クラムはある女性の元へ居た。
「お願いだから、私をヒロミと同じように改造して!」
「それは無理だ。彼女だったからこそ、3種のネコ科動物の特性を発現できたんだ。同じようにクラムの身体を改造するのは危険すぎる。」
クラムと話しているのは白衣を羽織った眼鏡を掛けた知的な美女だった。彼女の名前はキュリー、エキドナのキマイラの改造などを任されているキマイラである。
「良いか、今現在クモの能力を持っているところに、他の生物の遺伝子を組み込むのは拒絶反応が起きる可能性がある。拒絶反応があれば、これまで通りに活動することも難しくなる危険性がある。」
「それでも、ヒロミに対抗するにはこれしかないわ!」
キュリーはクラムがここまでヒロミにこだわる理由をなんとなく想像はしていた。
「ヒロミはミサを殺した。だから、私はミサの敵を取る。そのためには、力が必要なのよ!!」
ミサ、スパイダーキマイラの敵討ち。それにこだわるクラムの様子から、クラムとミサが特別な関係だったことは明らかだった。
その様子を見ていたキュリーはため息を付いて、ある液体が入った二つの瓶を取り出した。
「これは、クモに近しい節足動物と昆虫の遺伝子を発言させる薬だ。うまく行けば、他の生物の力を新たに手に入れることができる。」
「これさえ、あればヒロミに勝てるのね。」
「うまくいくかどうかは運次第。何も起きない可能性もあるし、拒絶反応が出て死ぬ可能性だってある。それでも使う?」
キュリーの問いかけに対して、クラムは2つの瓶を手に取り、それを一気に飲み干した。
「良いわ。ミサを、愛する人の敵が取れるなら。」