こんにちは、博麗霊夢です、ここは博麗神社、幻想郷の境です。
桜の様子も、愈々もって満開から狂い咲きへと、変化しようとしていた。
連日に近い程の花見も、徐々に新鮮味が薄れ、日常へと変化していた、俺は妖夢と共にアリスに魔界にいる伝説の大蛇の毒液を回収しろと言われ、回収していたので花見にほぼ参加していません、胸を揉まれたのがそんなに嫌か。
俺は、それが日常に近ければ近い程、また生活にとって無駄であればある程、それが風情である、という事を感得していた。
「花見はいいけど」
「いいけど?」
「最近、亡霊が増えた」
あいつら突然俺の目の前に来たりして進路妨害するからマジで邪魔です。
「もう、花見も幽霊見も飽きたぜ」
「みんな、久々の顕界で、浮かれてるのよ。たまにしか出来ない観光だわ」
「良かったな、この神社にも参拝客が来て、大勢。」
「金も信仰も落とさない連中なんて客じゃねえ!」
「...幽霊は、誰も神の力なんて信じていないって。神社なんかを巡るのは学生霊の修学旅行かなんかよね」
「迷惑な...」
人が滅多に訪れない神社は、何時の間にか霊たちの観光スポットとなっていた、ふざけんな。
そのとき、場違いな格好をした一人の人間が神社を訪れた。
「こんな所にいた。亡霊の姫」
「私?メイド風情がこんな所まで何の用?」
「こんな幽霊だらけの神社に人間とは、場違いだぜ」
「おい!」
「あなたが、ひょんな所でのん気に花見してるうちに、巷は冥界から溢れた幽霊でいっぱいだわ。何を間違えたか家の近くまで来ていたからあなたに文句を言うために探したのよ」
あいつらそんなに来ていたのか。
私だって、ただひょんな所でお茶を濁しているだけじゃないわ、もうすでに、冥府の結界の修復は頼んであるわ」
「ならなんで、ひょんな所でのんびりしてるんだ?帰れなくなるぜ?」
「ひょんなって何なんだ」
「幽々子様!また、みょんな所に居て...それより大変です」
「お前も俺たちの会話を聞いていたのか」
「??とにかく、紫様に結界の修復を頼んだのに、まだ寝ているみたいなんですよ」
疲れてるとか?(意味深)
「紫は、冬は寝るからなぁ、でも、もうとっくに春になってる気がするけど」
「春になったのは、地上ではまだ最近です」
「あんたらの所為でな」
「じきに起きて来るわ、毎年の事じゃない」
「遅れる分にはいいのですが」
「「「あんまり良くない」」」
「ただ、代わりに変な奴が冥界に来ているんですあの方の、何でしたっけ?手下?使い魔?そんな様な奴が、好き勝手暴れてるんですよ」
「藍か橙か...」
「そんなん、その刀ですぱっとしちゃえば?」
ひでえ。
「いや、人数が多い方が倒しやすいかなと思いまして」
囲んで棒で殴る、これが一番早い。
「なら、俺が懲らしめてやろうか?」
「なら、私がすぱっと」
「どかーんと行くぜ」
「それなら、任しておきましょう」
「わかりました」
「みんなが冥界に行ってくれるなら、面倒だから俺は行かなくてもいいな」
「幽々子以外の全員で行くわ」
「はい」
「じゃあ、行こうぜ」
冥界 霊夢視点
冥界を進んでいると橙が暴れていた、かわいそうに、今日からここに永住だ。
「ここで遭ったが百年目、今日は憑きたての、ほやほやだよ!」
「今日が命日だな」
「まだ、十日位だ」
「いつぞやの猫。死んだのか?」
「さよなら」
「」
「にゃー!下ろしてー!」
俺たちは橙をその辺の木に縛り尋問した。
「藍と紫はどこ?」
「教えないと一枚ずつ剝ぐわ」
「にやーっ!」
「お前ら!なにやってるんだ!」
「ねむ...」
「藍様!紫様!」
紫と藍がそっちからやってきた好都合だが藍がキレている、まずいな...
「誰がやったんだ?」
「咲夜がやりました」
「咲夜だぜ」
「捕まえたのは妖夢よ」
「咲夜さんが吊るしました」
「そうか、叩きつぶす」
「えっ」
「咲夜、妖夢、頼んだぜ」
「僕も!?」
「行くぞ、橙を虐めた罪をその身で味わってもらう」
藍は咲夜と妖夢に任せ俺たちは紫と話をする。
「あなたみたいな物騒な人間が居たら」
「おちおち寝ても居られない」
「いい加減起きろ、4月だぞ」
「今は起きている」(もう4月なのか...)
「そんなことより、霊夢」
「?」
「博麗の結界が、北東側が薄くなっている、あのままだと、破れてしまうかも知れない」
「そう、それは危険だな、わざわざ有難うございます」
「いえいえ、僕が穴を空けてみただけです」
「ふざけんな!」
お前なにやってるんだ。
「所詮、妖怪は妖怪」
「妖怪の始末も後始末も、人間がやることになるのか」
「霊夢、あなたは気がついていない?」
「何?」
「今、ここ白玉楼の僕の周りは」
「妖怪と人間の境界が薄くなっていることに」
「ここまで来た時点で、人間の境界を越していることに」
「魔理沙、気が付いたか?」
「いや」
「いいから、その境界も引き直せ」
「元々、目的はあんたに冥界の境界を引きなおさせること」
「そこに来て、一つや二つ結界が増えても変らないだろ、早く直せ」
「一つや二つ...結界は、そんなに少ないと思ってるのか?」
「埒が明かないな...お前をぶっ倒して、引き直させるぜ」
「え、いや眠いしもう少し穏便に」
「あっちはもう始まっているな」
「ぶっ倒すぜ」
「お前ら...」
戦闘開始です。