「おい!隆!死んだらあかん!今度皆で銀河に乗りに行こうっていうたばっかやん!」
「そうですよ!頑張ってください!」
「死んじゃダメだよ・・・」
ホームにいる三人の友達が仕切りに俺に涙を浮かべながら呼びかける。しかし・・・
(ハハハ・・・三人には悪いけど、こらもうあかんかもな・・・)
何せ、俺、桜川隆太の腹からは血がドクドク流れ出している。というのも俺の大学の友達である、白庭総一、朝潮香里奈、平林紗里の三人と鉄道旅をしていたのだが、その途中で乗客の一人が突然奇声を上げて刃物を振り回し始めたのだ。
怪我人も出ていた上、足が竦んでいた女子高生を狙おうとしていたので、何とかしてコイツを止めようと周りの人と協力して取り押さえようとしたが、運悪く俺だけが刺された、というのが事の顛末だ。
既に意識も朦朧としていて、一番の親友である総一の手を握ることぐらいしか出来ない。
ハァ・・・ずっと『我が生涯に一片の悔いなし!』って言えるように頑張ってきたんやけど、それもここまでか・・・
意識が朦朧としていても、頭の中にはこれまでの出来事が走馬灯のように流れてくる。思えば、女の子にとことん振られたり、中学ん時はいじめられたり、あんまりいい人生やなかったな。でも、総一達と出会ってからは楽しく過ごせたな・・・ほんま感謝してもしきれへんで。
総一、彼女さん達は大事にしとけよ。
そう心の中で言い、拳を突き上げる。そして俺は意識を手放した。
そして今・・・
「えー、ホント申し訳ない!」
「そ、そんなこといきなり言われてもなぁ・・・」
神々しい衣装に身を包んだポニテ美少女に土下座されています。一体何なんや?
「まず、ここはどこなんですか?」
「あれ?知らない?最近のラノベとかでよくあるはずなんですけど・・・」
「それは分かってるんですけど、一応聞いておこうかと」
「成程。じゃあ、説明しましょう」
言って彼女は説明を始める。
「まず、私の名前は『麻音』。貴方達の世界で言う神ですっ。まあ、一口に神といっても色々あるんですけど、私は人の運命や寿命を台帳で管理する部署の元締めです。これでも神界ではナンバー4ぐらいなんですよ?」
「はぁ・・・」
「それで、ウチの部署の大馬鹿野郎が、本来だったら天寿を全うした別の人の寿命を台帳から消さないといけないのに、どういう訳か貴方の寿命を消してしまって・・・」
「ちゅうことは・・・
「ハイ・・・殺っちゃいました」
と申し訳なさそうに話す。何てテンプレな展開なんやって思うやろ?安心しい、俺もそう思ってる。
「やっぱりですか・・・そういえば、俺が刺された後ってどうなってたんですか?結構犯人暴れてたから他の人が大丈夫かなって・・・」
俺の問いかけに麻音さんは一瞬、虚をつかれたような顔をしたが、すぐにどこからか辞書っぽいのを引っ張り出して、調べ始める。
「えーっと・・、ああ、あの後無事に警察に御用になりましたよ。怪我人もいるにはいたんですけど、貴方以外は切り傷とか浅い刺し傷程度で済んでますから」
「ああ・・・そらよかった。それが聞けただけでも十分ですわ」
「フフッ、普通はあまりこういう事聞く人はいないんですよ。優しいんですね」
「優しいですか・・・」
「それで、特典はどうしましょうか?」
あ、そうか。転生といえば特典やんな。どうしようかな・・・
悩みに悩んで決めた特典は以下の通りである。
①右も左も分からない異世界やディストピアに放り込まれても生きられる自信はないので現代とそんなに変わらない世界、特に住み慣れた大阪に転生させてほしい。
②前世では、女運がとことんなかったので、多くの女性に好意を持ってほしい。
③やりたい事がいっぱいあるので『ハツメイカー』と『材料箱』を用意してほしい。
④別に今の容姿を嫌っているわけではないので容姿はそのままで。
この四つを麻音さんに伝えると、快く承諾してくれた。それどころか『やっぱりハーレムが欲しかったんですね!』と笑顔で話してくる。やっぱりリアルでハーレムを見せられると、欲しくなるのは男の性やからな・・・版権ハーレム作りたいし。
「それにしても、年頃の男性はもっと『チートよこせ』とか『催眠能力よこせ』とかガツガツした欲望をぶつけると思ってたんですけど、意外と現実的ですね・・・②はあれですけど」
「まあ、そういう極端なチートとか持ってたらいつか絶対しっぺ返しをくらいますから」
俺が思うに、人は強大な力を持つと大抵はそれに溺れる。『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者もつひにはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ』という平家物語の一節があるように、そういうのは必ず滅びる運命にあるんや。
まあ、俺も年頃の男らしく、性欲とかの欲望云々はめちゃくちゃあるのだが、努力して掴み取ったものでのびのびと悠久の時を過ごす方がいいに決まってる。
「そこまで考えているとは・・・気に入りました。それじゃあ、転生先に送りますね」
「いやぁ、何から何までありがとうございます。後、総一達にもよろしく言っといてください」
「ふふ、任されました!」
言って麻音さんは何やら杖のようなものを持って祝詞のような言葉を唱え始める。すると俺の意識は薄れ始め、やがて完全に途絶えた。
えー、バンドリ小説と言っときながら、バの字も出なけりゃ、R18の要素もないということになってしまいましたね・・・
もしかしたら別の作品のキャラも登場するかも・・・
気長に待っていただければ幸いです。
p.s. 主人公の設定は『関西人の関西人による関西人のための鉄道旅行記』の設定に入れているので是非活動報告をご覧ください。
一番良いと思う鬼ごっこのミッションを選んでください(ちなみにどれ選んでもR18になるよ)
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6時間で海抜1000m以上の場所に行け
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6時間でキハ40形の写真を撮れ
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6時間で潮岬へ行け