今回はちょっとギミックを付け足しました。よければ見ていってください。
(夜間モードoffにして見ることをお勧めします)
「逃がさないわよ!」
先程から始まったガールズバンド連合と俺、桜川隆太の鬼ごっこ(のような何か)。もし捕まったらすぐに帰らされて、一日中風呂場だの部屋だので搾り取られてしまうだろう。でも、もうすぐ始業式やし、せめて旅は終わらしたい。そんな訳で俺は今、三重県は柘植駅の構内を疾走している。ホンマは走ったらあかんねんで?やけど・・・
「さあ、一緒に愛し合おう」ギラギラ
「ラのつくホテルへレッツゴーよ!」ギラギラ
「逃げても無駄なのに」ギラギラ
あんなぁ、野獣の眼光で見られてハァハァ言ってたら誰でも逃げるわ!
みんなの気持ちもわかるが、せっかくの休日、鉄旅ぐらいさしてくれ・・・俺は皆の事が大好きやけど、趣味の時間ぐらいは取りたいねん。
「急げ急げ・・・」
跨線橋の階段を下り終え、止まっていた加茂行きのディーゼルカー、キハ120-302に乗車。
こころ達もそれに続こうとするが、あと一歩のところで折戸が閉まり、列車が動き出す。
次の加茂方面の電車は1時間後。
とりあえず撒くことに成功したが、この列車に乗っていることは多分、いや絶対バレてる。
家がある新今宮から加茂までは一本の電車で行けてしまうので、他の娘達に先回りされたらTHE・ENDやな。そうならん事を祈るばかりや。
列車は西へ向けてエンジンを唸らしていく。
この路線は関西本線という路線で大阪から名古屋を結ぶ壮大な幹線・・・なのだが、それは昔の話。実は名阪間は東海道新幹線よりも距離が短く、かつては主要ルートとして重宝されていたが、最短距離でブチ抜いた故に線路のコンディションはよろしくなく、トンネルも小さかった事もあり、この区間だけ非電化単線というもはや本線とは何やねんと言いたくなるようなローカル線と化している。今では2両以下しかこないのにやたら長いホームと関西の名前を冠した路線名が数少ない遺構。しかし、1両編成なので混雑度だけは本線クラス。
列車はしばらくは伊賀盆地を走るが、この区間はそれなりのスピードで走っていく。
やがて伊賀上野駅に到着。この非電化区間での一番の主要駅で、至る所に忍者の装飾が見られる上に、隣のホームには忍者のラッピングが施された元東急の伊賀鉄道200系が止まっている。異常に忍者推すよね、この街。
伊賀上野を出ると、ここからはいよいよ本格的な山越えに突入。
木津川の渓谷を横目に見て再び関西へリターンする。
『次は終点、加茂、加茂です。全部のドアが開きます。大和路線は乗り換えです・・・』
これまで青空が広がっていた車窓に架線柱が現れると、いよいよ終点が近づいてくる。
そして13時34分に終点の加茂駅に到着。ここからは対面に止まっている大和路快速に乗車するのだが・・・
「皆は・・・おらへんな」
辺りを見回してガールズバンドのメンバーがいない事を確認して乗車。車内はクロスシートとなっている上に、さっきまで乗っていた1両編成から一気に8両編成と長くなるので乗り換え客が乗っても車内はガラガラ。席は選び放題だった。
「とりあえずMINEを確認せえへんと・・・皆がどの辺りにいるのか分からへんしな」
とりあえずスマホを開いてMINEのグループを確認。すると・・・
まずい、かなりまずい。
大阪のターミナル駅をほとんど抑えられてしまった。しかも、大阪駅にメンバーを配置してへんって事は大回りで大阪に戻れないって事が把握されてんのか。
仮に、この13時43分発で天王寺に戻っても大和路線内で挟み撃ちにされてしまう。一人二人やったら強行突破出来るけど、7人は・・・無理や。
俺は必死に時刻表やスマホの乗り換え案内とにらめっこし、打開策を探る。
そして、電車は定刻通り、13時43分発に加茂を出発した・・・
『王寺、王寺です。お忘れ物のないようにご注意ください・・・』
俺が降り立ったのは王寺駅。JR2線と近鉄2線が集まる奈良西部の一番のターミナル駅でここから乗り換えるのは和歌山線。これに乗って和歌山に向かうのだがここで一つ問題が。
それは電車の時間。次の目的地の和歌山に向かう便は一時間に一本しかなく、その一本が10分ぐらい前に出てしまっているのだ。
とはいえ、直接大阪方面に戻ると間違いなくアウト。このままだと挟み撃ちの餌食になるだろう。
となると・・・時間を潰す方法はただ一つ。
「トイレしかないな・・・」
流石に男子トイレの中までは入ってこれへんやろ。
結局、この作戦は功を奏し、15時9分の発車まで気づかれる事なく和歌山行きに乗り込む事ができた。
そして同じ顔シリーズ第三弾、227系1000番代に揺られながら本日二回目のMINEチェック。
和歌山線に乗ってるってのはバレてなさそうやな・・・
「これやったら大丈夫そうやな・・・ちょっと眠なってきたわ」
数時間ぶりに緊張から解き放たれたせいか、睡魔がここぞとばかりに襲って来る。
まあ、和歌山まで3時間あるし、ちょっと休むか。
そうして俺は意識を手放し、ひと時の眠りについた。
それから時間が経って、次に俺が目覚めた時には既に和歌山の三駅手前の布施屋駅を出たところだっ・・・えっ、違う?『ほしや』って言うん?大変失礼致しました。
そんな訳で布施屋駅からさらに何駅か進むと左にカーブし始め、別の方向から線路が合流してくる。ここまで来たらいよいよ和歌山駅は目前、降りる準備をしてその時を待つ。
しかし、低速でホームに進入している電車からまさかの光景が・・・
なんと、向こう側のホームには天王寺駅にいたはずの千聖と花音のグループがいたのだ。
「嘘やん、天王寺におったんちゃうんかい・・・」
しかも、彼女達がいたのは大阪方面に向かう紀州路快速が発着するホーム。これでは大阪に戻れない。何か変装する道具を作ろうにも、ハツメイカーは無いし・・・
「これ、もしかして詰みっすか?」
まさに絶体絶命。一体どうすれば・・・
時刻表を調べて確認していると、ある考えが浮かんだ。
「もしかしたら・・・帰れるかも」
一縷の望みをかけて俺は中間改札へと向かうのだった。
〜千聖side〜
皆さんご機嫌よう。みんなのアイドル(兼桜川隆太のお嫁さん)、白鷺千聖よ♪
今日は愛しのダーリンが突然ハロハピの皆共々いなくなってたから心配してたけど、まさか電車に乗って旅をしてたなんてね・・・私も連れてって欲しかったわ。
そんな事を考えているのは私だけじゃなかったみたいで、早く彼と一緒に繋がりたい(意味深)と思ってる人はたくさんいたから、皆で捜索隊を作って一番乗りには今日、ダーリンを独占出来る権利をもらえる事になったの。うふふ、待ってちょうだい。
そんな訳で、今いるのは和歌山駅。本当はもうちょっと早く着くはずだったのだけど、関西空港まで連れてかれて時間をロスしちゃったわ・・・
だって途中で切り離されて二本の電車になるなんて知らないもの!
「ち、千聖ちゃん・・・本当にここにいるの?」
「ええ、女の勘がここを指していたわ。しかも、微かに隆太の匂いがするの」
「あたしは何だかるんっ♪てきたんでだよねー」
『ええっ・・・』
しかも、このホームは調べてみると大阪方面に向かう電車が出発するホームらしいから、ここで張り込んでおけば、絶対にダーリンが来るはず・・・!
〜15分経過〜
「おかしいわね」
待てど暮らせど全然来ないわね・・・
「あ!千聖ちゃん、こっちこっち!」
すると反対側のホームを見張っていた花音がしきりに私を呼び始めた。
「どうしたの?」
「あれ!隆太君じゃない!?」
見ると私達がいるホームの反対側、1番のりばにダーリンの姿が。しかもそこにやってきたのは快速電車とは違う白いボディの電車。これは・・・特急かしら?
「まさか、特急で帰るつもりなの!?」
「そ、それじゃあ急がないと・・・」
とりあえず、急いで1番のりばに向かって特急に飛び乗る。しかし、飛び乗りで乗ったが故に特急券を持っていなかったので、巡回してきた車掌さんにその旨を伝えて指定席の特急券を購入し、その時に備える。
まずは6号車。ダーリンは・・・いないわね。
次は5号車。ここも・・・いないわね。
同じ様に4号車、3号車、2号車も捜したものの見つからず、残るは1号車のみ。
そして、ついに・・・
「やばいやばい、なにあれw」
「見つけたよ、隆太君!」
最後尾の車両でついにダーリンを発見したわ!っていうか全然あっさりだったじゃない!緊張感ないわね・・・
「終わりです!」
「どうせ私達とヤりまくるのは避けられないのに」
「いやぁ、趣味くらいさしてえなぁ(汗)」
「さあ、覚悟してください!」
麻弥ちゃんがダーリンを捕まえようと客室内に入ろうとする・・・しかし。
「あっ、すいません。あのー、グリーン券持ってます?」
は?なにを言ってるのかしら?
「い、いや、特急券は持ってます」
「あぁあぁああぁ、ここはグリーン車なんで」
「いやなに言ってるの?」
「だからここはグリーンのお客様だけの・・・迷惑になりますんで」
「それじゃあ、私達はここに入れないんですか!?」
「くっ、ハメられたわ・・・」
まさかグリーン車を使ってくるなんて・・・前の世界では結構使ってた筈なのに何故気付かなかったのかしら・・・!
「それに他のお客様のご迷惑になっちゃう、通路になりますんで、ハイ、自分のお席に帰っていただいてですね。すいません、よろしくお願いします」
「本気で言ってるのかしら?」ゴゴゴ
「ち、千聖ちゃん・・・」
「それじゃあ、また家で会いましょう」プシュー
そう言って無情にも扉は閉まってしまう。
「嘘・・・」
「くっ・・・悔しいわ。しかも煽ってきてるし」
「余計なセンスです!」
私達の目の前にはわざとらしくお辞儀をするダーリンの姿が。西◯寺の真似でもしてるつもり?大好きな人なのに今はすごくムカつくし、これは後でお説教が必要ね?
とはいえ、グリーン券を持っていない以上、先に進むわけにもいかず、私達は仕方なく6号車まで引き返すことに。はぁ、もう少しだったのに・・・
〜side隆太〜
「良かった・・・」
千聖達の猛追を後一歩のところで追い払うことに成功した俺氏。実はあの後、和歌山駅の駅員さんに頼み込んで特急券を買うために改札外に出る事に成功。
そして万が一彼女達が今乗っているくろしお28号に乗り込んできた事を見越してグリーン券を買ったのだが、これも功を奏する結果に。
指定席特急券ではグリーン車は使えへんからな・・・とりあえず首の皮一枚繋がったってところやろか。でも、調子乗って◯園寺みたいに煽ってもうたな、謝罪案件が出来てしまった。
とはいえ、このまま乗ってしまうと確実に天王寺で出待ちされる。くろしお28号に乗ってる事はもう伝わってるやろうしな。
という訳で千聖達に見つからない様に次の日根野駅で特急を後にする。折角のグリーン課金を短区間でフイにしてしまうのは残念だが仕方がない。
『発車します・・・』プシュー
ハイ、隔離成功。結局、俺が日根野で降りた事に気づく事なく、くろしお28号は次なる停車駅の天王寺へと向けて出発していったのだった。
「おっしゃ、もう勝った勝った」
これで後は後続の電車で天王寺に戻るだけ。もう大回り乗車は達成したも同然、ウイニングランや!(フラグ)
そして数分待ってやってきたのは本日の最終ランナー、紀州路快速京橋行き。
遅れてやってきた女房役の関空快速と併結作業を終え、ドアが開く。
色々あったけど、これで我が家に帰れる!
そんな思いを胸に車内へと歩みを進め・・・
「だーれだ☆」
!?
突然誰かに手で視界を塞がれる。
このギャルっぽくも、どこか包み込む様な声。まさか・・・
「リ、リサか・・・!」
「正解☆」
「何でや、和歌山出た頃にはおらんかったはず・・・」
「ふっふっふ、関西空港で待ち伏せしてたんだよ、そしたら千聖から特急に乗ってるってMINEが来たから関空快速で来たんだ☆」
なんという事でしょう、そんな方法で捕まえるとは・・・
振り切って逃げようにも、既に電車は動き出していて逃げ場は無い。
ハイ、詰みました。ゲームオーバーです。
「もう、探したんだからね!」
「それについてはホンッと申し訳ない・・・」
「だ、か、ら。いっぱい楽しもうね♡」
リサの表情はまるで獲物を捕らえて今にも捕食しようとする女豹の様な表情に。
「て、ていうか7人組で動いてたんちゃうんか・・・?」
「んー?ああ、後ろの事?」
「?」
振り返って見てみると、そこには燐子、イヴ、ちゆ、瑠唯、透子、沙綾の6人がいた。
「さあ・・・一緒に帰りましょう」
「寂しかった分、いっぱいハグしましょう!」
「覚悟しなさい!」
「私達からは逃れられないのよ」
「もーう、勝手にいなくならないでよ!」
「良かった・・・」
六者六様の反応を見せる。ていうか沙綾のが一番心にグサッとくるわ・・・
えっ、その後?勿論8Pですよ、おせっせですよ。明日始業式なのにそんな体力使って大丈夫かってぐらいドスケべセックスしましたよ。
行為?おい作者、エッチシーン描かへんのか?
「あ、あの・・・Roseliaのソープランドに力を全振りしちゃいました・・・」
だそうや。
ううっ・・・Roseliaの特別編で力を出し切ってしまった・・・
という訳で三部構成でお届けしました、隆太とガルパメンバーの鉄道旅行。いかがだったでしょうか?
まあ、後半から鬼ごっこみたいになっちゃいましたが(汗)
もしかしたら今年中にもう一話出すかな・・・
まあ、気長に待ってて下さい。
それでは次回、またお会いしましょう。
一番良いと思う鬼ごっこのミッションを選んでください(ちなみにどれ選んでもR18になるよ)
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6時間で海抜1000m以上の場所に行け
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6時間でキハ40形の写真を撮れ
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6時間で潮岬へ行け