「あ、あれ・・・?場所どこやったっけ・・・?」
始業式の後、鉄道部に顔を出そうと思った俺だったが、長い事部室に行っていなかったので何と部室の場所を忘れるという事態が発生。甲子園球場2.5個分のこの学校で部室の場所を忘れるというのは非常にまずい。
「大丈夫ですか?」
「だだだだだだ、大丈夫・・・」
「絶対大丈夫じゃないよね・・・」
仕方がないので案内板を見ながら歩き回り、何とか目的の部室に到着した。
コンコン「桜川でーす」
「はーい」
ガチャッ
部室の扉を開けるとそこには4人の男子生徒が。あっ、やばいこいつら誰やったっけ・・・
「おう、隆太」
「遅かったやん、迷ったん?」
「あ、ああ・・・あがっ!」
「「「「!?」」」」
面識もない4人の名前を思い出そうとした瞬間、頭に強い痛みが走る。
「どないしたんや!?」
その痛みの後、この世界で過ごしてきたと思しき俺の記憶が滝の如く流れてくる。
・・・そうか、思い出した(?)
「おーい、大丈夫か!」
確か、今語りかけてきた奴は立葉和樹。俺が小さい頃から仲が良かった奴の一人で撮り鉄。俺の家の近くの居酒屋『どやどや』の一人息子で、俺の親父がまだ日本にいたときによく連れていってもらっていた。ちなみに、加美保美という彼女がいる。
「だ、大丈夫大丈夫。バフ◯リン飲んでりゃ治る」
「いやいや、大丈夫じゃないって」
こいつは戎
「んぐ・・・部長本人が、はむっ、そう言ってるんやし、んくっ、んくっ・・・ぷはぁ!様子見ましょうよ」
「駅弁食べながら言われてもなぁ」
芦原譲次、俺らの一つ下で、見た目はデブいキモオタに見える。実際、趣味も乗り鉄兼駅弁鉄や。ただ、その見た目とは裏腹にピアノの全国コンクールで入賞したり、極真空手を習って、黒帯の実力があるなど多彩。巨軀の下には筋肉がいっぱい詰まってる。何となく彩と仲良くなれそうな気配がするけど・・・
あれ?俺、部長って言われへんかった?俺部長やったんや。
「先輩、体調悪くなったらすぐ言ってくださいね」
そして今俺に語りかけた一際背が小さい奴は塩草泰隆、通称しおみん。名称の由来は一文字違いの野球選手から。彼は所謂、男の娘というやつで顔の造形は完全に女子のそれな上、髪も長いので初見やと完全に女子に見間違えられる。ほら、後ろ見てみ?
『・・・』( ´∀`)σぉ前ナニ様ダ!!
ドアからガールズバンドのメンバー達が嫉妬の炎を燃え上がらせながらしおみんを見つめている。しおみんもそれに気付いたのか肩を震え上がらせていた。
「せ、先輩・・・あれは?」
「あなたは誰なんですか!」
「私達のダーリンを奪わないで頂戴!」
「るんっとこない返事だったら・・・」
「容赦はしませんよ」
氷川姉妹が何やら物騒なセリフを吐きながらしおみんに脅しをかける。
「待て待て落ち着け!えっと、こいつらはな・・・」
このままやと血を見ることになると思い、慌てて双方に説明する。
「なんだぁ、男の娘だったんだね」
「安心です。もし女の子だったら・・・はい」
「ていうか、いつの間にそんな女の子侍らせてたんですか?」
「ええなぁ」
「和樹、お前は彼女おるやん」
「へへっ、せやな」
「それで、彼女達は入部希望者かな?」
「はい!」
和樹の問いかけに香澄が代表して答える。流石主人公。
「おし、部長説明よろしく」
「ファッ!?」
え!?俺に振るの!?今どう見ても和樹が説明する感じやったん!?
「わぁったよ・・・」
という訳で部の概要を説明する。読者の諸君にも説明すると、鉄道の様々な情報を共有し、分析するという部の概要こそ変わらないものの、前世のように年1で同人誌を作ると言った目標はなく、どちらかというと鉄旅をするというのが主になっている。
それを聞いた彼女達は・・・
「成程・・・」
「バンド活動に支障はないのかしら」
「うーん、大丈夫やと思うけどな。最近はほぼ駄弁りと旅行だけやし」
「ただ、あんまり人数が多すぎても予算とか部室の問題とかあるから・・・全員は」
「なら、何人なら大丈夫なんですか?」
「6人・・・いや、7人ぐらいかな・・・」
『最初はグー!ジャンケンポン!』
俺がそう言った瞬間、29人が一斉にジャンケンを始める。決断速ぇし、29人一斉にって絶対決まらんや「やったぁ!決まった!」ほんまかい。
「えー、決まったみたいっす」
「速いな」
「じゃあ先輩、紹介してくださいよ」
「えっとな・・・まず一人目、Morfonicaバイオリン担当、八潮瑠唯!」
「よろしくお願いします」
「二人目、Afterglowドラム担当、宇田川巴!」
「ソイヤッ!」
「三人目、Roseliaボーカル担当、湊友希那!」
「湊友希那よ。ダーリンと添い遂げる目標の為に日々精進しているわ」
あの、友希那さん?Roseliaのあの目標はどないしたんすか?しかもナチュラルに腕に抱きついてるんですけど。
「べ、別にいいじゃない」///
可愛いよ?可愛いんだけど次の人が顔を膨らましてるから・・・
「わ、分かったわ・・・」(´・ω・)
「つ、次、同じくRoseliaギター担当、氷川紗夜!」
「氷川紗夜です。Roseliaのギターを担当しています」
「五人目!RAISE A SUILENギター担当、朝日六花!」
「あ、朝日六花です!岐阜から上阪してきました!」
「岐阜からって事は・・・『ひだ』って言う特急で来たん?」
電車で上阪したのが気になったのか、ここで久嗣が反応する。ただ、六花は電車で上阪した訳ではない。どう切り抜けるかな・・・
「え、えっと・・・高速バスなんです」
「あー、そっちか」
「あ・・・何かすいません」
「いやいやええよ、気にせんで」
「は、はい!どうぞ『ロック』って呼んでもらえばありがたいです!よろしくお願いします!」
「うん、よろしく」
「ほいで、六人目は・・・」
「はーい!パスパレのギター担当の氷川日菜だよー!あたし、鉄道の事とかあんまり分かんないからいっぱい教えてくれたら嬉しいな♪」
おお、完璧な自己紹介。伊達に芸能人やってないだけある。
「最後、七人目!」
「やっほー☆、Roseliaのベースをやってる今井リサだよ。よろしくねっ☆」
リサ!?ダンス部の見学に行ってたんちゃうんか!?
「すぐに入部してコッチに来たんだ。鉄道部も兼部出来るんだったらやろうかなって」
「兼部って・・・大変なんやで」
「そう?イヴは結構兼部してたと思うんだけど・・・」
せやった、あの子、アイドル兼剣道部兼華道部兼茶道部兼喫茶店アルバイトやったな。これ知ったとき、リ◯インのCMが脳裏をよぎったね。
「と、とりあえず、これで全員や」
「おおっ・・・まさかの全員女の子だとは」
「でも、これまで男しかおらんかったからなんか新鮮」
「と、とりあえずよろしくお願いします・・・」
『はい!よろしくお願いします!』
こうして瑠唯、巴、友希那、リサ、紗夜、日菜、六花の七人が新たに鉄道部に加わることになった・・・
という訳で今年最後の投稿でした!
これからこの7人が鉄オタにどう染まっていくんでしょうか?
ちなみに、この七人は私が特に推しているメンバーを選抜しました。だからバンドがやたら固まってるのは許してね?
そして鉄道部の男衆『5人』の名前にはある法則があったりします。それが分かればある程度の展開予測が出来るかも・・・?
それでは次回、2022年で会いましょう。
p.s. この作品の設定集を作りました!活動報告に載せてるのでぜひご覧ください
一番良いと思う鬼ごっこのミッションを選んでください(ちなみにどれ選んでもR18になるよ)
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6時間で海抜1000m以上の場所に行け
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6時間でキハ40形の写真を撮れ
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6時間で潮岬へ行け