※この作品はR-18です。

鉄のハーレム堪能記   作:柳芽帆奈

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第二十九話「想像だけで某コーラ作ってみた」(後編)

「「「「ただいま〜」」」」

 

 買い物を済ませ、家に帰ってきた俺と香澄、日菜、こころ。手を洗ってすぐに共用スペースのキッチンに足を運ぶ。

 

「あら、もうおる」

 

「遅かったですね、あなた」

 

「早くしないと日が暮れちゃうわよ」

 

「せやな、ほな作ろっか」

 

『はーい!』

 

 俺がそう言うと、各自コーラを作る準備に入り始める。俺は勿論、香澄達のチームに混ざる。ちなみに理系チームは作り方の参考にならないように別室に隔離中。

 

「それで、二人は何を買ってきたん?」

 

「これです、これ!」

 

 と二人が袋の中から買ってきたものを出す。しかし、そこに明らかにコーラ作りに使うようなものとは思えない材料が並んでいた。

 

 まずはフレーバー担当の香澄。

 

「香澄……これは?」

 

「はい!水あめです!」

 

 水あめ……?あぁ、確かにジュースのラベルとかの原材料表記のところに水あめって書いてあるわ。……あれ、なんか『レモン汁』ってかいてある容器があるけど?

 

「香澄、そのレモンは何に使うんや?」

 

「これですか?コーラって何か少し酸味がありますよね?だから酸味といえばレモンかなって」

 

 おぉ、香澄にしては珍しく論理的な推理やん。水あめといい、レモンといい、もしかしたら香澄の予想、意外と当たってるんちゃう?

 

 まあ、今回は香澄はなんとかいけそうやけど、問題はこころやなぁ……二つ名、異空間やで?トンデモ理論が飛び出すに違いない。恐る恐るこころが買ってきた袋の中身を取り出す。

 

「こころは……ん?」

 

 普通、皆さんは炭酸飲料作るとき、炭酸ってどうしますか?まあ、ソーダストリームもあるけど、炭酸水使うよな?

 

 今ここにある『重曹』なんてもんは間違っても使わないよな!?

 

「なぜ重曹!?」

 

「えっ?『タンサン』って箱に書いてあるじゃない!」

 

「いや、せやけど!」

 

 あーそうか。こころってそういうところは純粋な子やから『タンサン』→強い炭酸!って思ったんやな……一応食用やし、イケるか(ヤケクソ)

 

「えー、とりあえずこれで全部か」

 

 俺はまず、水に食用色素を混ぜていく。赤に青を混ぜ、さらに黄色を混ぜ、容器の蓋と底をおさえ、バーテンダーのように振っていく。色素を混ぜられた水は振るごとに紫、緑、オレンジと様々な色が出来ては混ざり、出来ては混ざりを繰り返し、最終的には全ての色が混ざり、黒色になる。まあ、ホンマのコーラの色はもうちょっと茶色っぽいんやけど、まあ、大体再現できたからよしとしよう。

 

 そして出来た黒色の水に水あめ、レモン汁を混ぜて仕上げに重s「ちょっと待った!」ひ、日菜、どないしたんや、俺の手を掴んで。

 

「隠し味、入れさせて」

 

「え?何入れるん?

 

「るんってするもの!」

 

「大丈夫?」

 

「じゃあ、入れるね!」

 

「いやいや、ちょっとm」

 

 俺が止めるのも構わず、日菜は瓶に入った液体を入れる。そのラベルには某ファイト一発でお馴染み、Dの飲料の文字が……!?

 

「え、栄養ドリンクっすか?」

 

「うん!コーラってあのなんとも言えない苦味があるから、栄養ドリンクも似たような味がするかなぁって……」

 

「そ、そうか……」

 

 ここは天才の舌を信じるしかないか……

 

 入れ終わったら、さっきと同じように容器を振って水と栄養ドリンクを混ぜていく。

 

「おし、出来た」

 

「「「やったー!」」」

 

 ようやく文系コーラの完成。見た目は結構コーラに似てるな。

 

 今度は理系チームがコーラを作る番。俺達は一旦退散とするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜side理系(リサ)〜

 

「じゃあ、作っていきましょうか」

 

「オッケー☆」

 

 文系チームのコーラが完成したらしい。ダーリンはまだしも、他のメンバーがメンバーだからなぁ……さっきもなんかヒナとかこころが騒いでるの聞こえたし。まあ、今はコーラ作りに集中しよう。

 

 まずはカラメルから。買ってきたザラメを鍋の中に流し、加熱を始めるよ。こういうのを加熱する時は焦げ付き防止でヘラを絶えず動かすんだ。結構長い時間普段から料理してたり、Roseliaでベースやってるのもあるし、こういうのはあんまり苦にならないね。

 

 しばらくすると固体だったザラメが溶け始め、沸騰する頃には完全な液体になる。

 

「紗夜、水よろしく」

 

「分かりました」

 

 紗夜に頼んで水を入れてもらい、溶けたザラメと混ぜ合わせていく。ちゃんと計量カップで分量計って持ってくるあたり、性格が滲み出てくるね。

 

「おっ、これキたんじゃない?」

 

「ですね、嗅いだことのある匂いがします」

 

「リサちゃん、次はどうすればいいかな?」

 

 匂いを嗅ぎつけ、理系チームのみんなが集まってきた。

 

 カラメル水を作り終えたら次は花音達にキッチンに置いてあった砂糖シロップを入れる。これで甘味も増すし、このシロップにはオリゴ糖が入ってるから健康にも良いんだよねぇ。

 

 ここまで来ればあと少し。仕上げに酸味付けのレモン汁とシナモンパウダーを加えて、ソーダストリームで炭酸を注入すれば……

 

「ふぅ〜、かんせーい☆」

 

「お疲れ様です」

 

「出来たのね」

 

「リサちゃん、お疲れ様」

 

 ついにコーラが完成。色はちょっと薄いけど、味は再現出来たはず……

 

 文系チームのやつも飲んでみたいなぁ。

 

 そんな思いを抱きながら、ダーリンの待つ部屋へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜side俺〜

 

「ダーリン、コーラ出来たよ」

 

 別室で待っているとリサがやってきてコーラの完成を知らせてきた。

 

「ほな行くか」

 

「分かりました!(うんっ!)(分かったわ!)」

 

 さっきまでの部屋に行くと、すでに理系チームがコーラが入った容器を携えて待っていた。その表情からは自信満々の表情が見て取れる。

 

「ダーリン達のコーラはどう?」

 

「ふっ、色々あったけど何とかいけたわ。文系は舌と感覚で勝負したからな。少なくとも理論だけの物よりはええと信じてるで」

 

「言ってくれるじゃない。私達は徹底した理論と知識で作ったのよ。むしろ、ダーリン達のコーラが心配よ。私たちもそうだけど、まだ味見してないでしょ」

 

「人の心配する前にまずは自分の心配しようや」

 

「り、隆太さん、千聖ちゃん、喧嘩しないでぇ」

 

 花音がガンを飛ばしあっている俺達の間に入って手をバタバタさせながら止めに入る。

 

 まあ、こんなん言い合ってもどうしようもないから見せ合おうや」

 

「それもそうね」

 

 俺達はそれぞれが作ったコーラをテーブルに置く……あれが千聖達のやつか。色薄くね?

 

「麦茶みたいね!」

 

「あたし達のコーラの方が色は再現出来てるよ!」

 

「減点です減点!」

 

 口々に理系コーラの色の薄さを声高らかに叫ぶ俺達。

 

「いやいや、ダーリンのコーラ、ただの色混ぜた水じゃない」

 

「泡が赤いですね……」

 

「ち、血の泡みたい」

 

「これは……食紅三色使ったなぁ?しかも配分間違えてるっぽいし、これこそ減点だよ?」

 

 一方、千聖達は文系コーラの赤みの強さを指摘してくる。しかも花音がまさかの例えを出してくるし、リサはちゃんと分析してるし、痛い所ついてくるし。

 

「よし、試飲や試飲。見た目が悪くても、味が良ければそれで良しやからな」

 

「あ、話題変えた」

 

「よーし、飲むわよ!」

 

「ジャンケンで順番決めましょう」

 

 ジャンケンで決まった結果がこちら。

 

 ①俺→②花音→③日菜→④香澄→⑤紗夜→⑥こころ→⑦千聖→⑧リサ

 

「まずは理系のコーラから……」

 

 俺は理系コーラを手にとり、一口流し込み、口の中で転がしながら、シュワシュワした炭酸と味を確かめる。

 

「うん……」

 

 ……一言言っていい?

 

 美味い。

 

「!!」

 

「コーラかと言われたらコーラやない気がする。でも、匂いはなぁ、コーラっぽいねんな」

 

「の、飲んでもいい?」

 

「ええよ」

 

「ありがとう。やった、隆太さんと間接キス♡」

 

 ん?なんか不穏な言葉が聞こえた気がする。

 

「あ、確かに。でも美味しい」

 

「次、あたしね!」

 

 その後も次々飲んでいくが、みんな反応は悪くなく、コーラだと言われればコーラだと口を揃えて話していた。

 

「ふふっ、どうかしら、理系の論理的思考で作ったコーラは」

 

「確かに味は良かった。これは認めざるを得ない事実や。でもな、人間は実際の感覚がとても大事なんや。この文系コーラを飲んでみな、飛ぶで」

 

「本当かな?」

 

 今度は逆順でリサが最初にコーラを飲む前に、香りを確かめようと早速鼻を近づけるが……

 

「うわっ、臭い!」

 

「!?」

 

 匂いを嗅いだ途端、突然身体を海老反りに曲げる。

 

「リサちゃん?」

 

「やばい匂いがする……怖い」

 

「そんなやばいんですか……あっ、臭い」

 

「何なんですか!?」

 

「で、でも飲まなきゃ……い、いただきます」

 

 言ってリサが某人間が宇宙人の食糧にされる漫画で、息子が特殊能力持ちの女の子を逃がした時に自分が食糧にされてしまう絶望に打ち震える父親みたいに冷や汗を垂らし、歯をガタガタを震わせながら一気にコーラを流し込む。

 

「……」

 

『……』ゴクッ

 

「……フフッ」

 

「?」

 

「#$%&〜¥✳︎!」

 

「!?」

 

 や、やばい、リサが意味不明な言葉を話し始めた!

 

「¥-*##?@¥%x^_^!?」

 

「う、嘘……何だかさらに飲みたくなくなってきたわ」

 

「頑張れ千聖!それでも芸能人か!」

 

「私はリアクション芸人じゃないわよ!仕方ないわね……」

 

 言って千聖が嫌そうにコーラを飲む。そして、飲み込んだ後、静かに容器をテーブルに置いて……

 

「オエエエエエエエエエッ!」

 

 そばにあった袋にとても可憐な乙女が出すべきではない声を出しながら吐いた。全国の千聖ファンの皆様、本当にさーせんした。

 

「オエエエエエエエエエ」

 

「どうしたのかしら?苦しそうよ」

 

 その後も香澄もトイレに直行、こころは何故か「ちょっとまずいわね」と呟いたものの平然としていて、氷川姉妹は双子らしく飲み込んだ瞬間、同時に失神、花音も目を回しながら「ふぇぇ」と言いながら倒れるという一部を除いて散々たる結果に。

 

「ぐっ……」

 

 そして最後に残った俺。まだ容器には半分の文系コーラが。

 

「¥*()##@〜/%:::」

 

「リサ、まだ口調直ってへんかったん?」

 

「¥っd%)#!」

 

 なんか全部飲めって言ってる気がする。仕方ない……元々のきっかけは俺や。ケジメは俺がつける!

 

「えーい、ままよ!」

 

 そして、一気にコーラを喉に流し込む!

 

「……」チーン

 

 そのまま俺は意識を手放した。

 

 これ以降、しばらく『コーラ自作禁止令』という奇妙なルールが作られるのだった……

一番良いと思う鬼ごっこのミッションを選んでください(ちなみにどれ選んでもR18になるよ)

  • 6時間で海抜1000m以上の場所に行け
  • 6時間でキハ40形の写真を撮れ
  • 6時間で潮岬へ行け
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