※この作品はR-18です。

鉄のハーレム堪能記   作:柳芽帆奈

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今回は少し短めです。何せ次の話が……まあ、嵐の前の静けさやと思ってください。


第三十三話「ガールズバンドに楽器を教えてもらうって夢やない?」

 〜空き教室〜

 

「ほな始めるか」

 

「ちょっと待ってください」

 

「ん?譲次どうした?」

 

「さっきドアになんか取り付けてたの、なんですか?」

 

 と聞いてくる。さっき部屋に入るときにドアの内側に取り付けた小さな機械を聞いてきたんやろう。実はこれが前話の最初で作っていた機械、その名も『即席版・精神と時の部屋』である。ネーミングがもろパクリなんは許して。本家のインパクトが強すぎてこれ以外の名前思いつかなかってん。

 

 これをドアにつけたら部屋の中と外の時間の速さを変えることができ、今回は本家より時間の流れを遅くして、部屋の中の一年が外の世界の一時間に相当するようになっている。ちなみに重量が10倍になったりとか空気が4分の1になっても仕方がないんで今回は省略。

 

「えらいの作ったな……」

 

「ハハハッ……もうこれで食っていけるんちゃう?」

 

 ちなみに明らかにみんなの反応が薄いのはこの状況に慣れてるから。いろいろ発明品を使ったせいで、もはやドラえもん扱いされてるとかいないとか……個人的にはそっとしといて欲しいけど。

 

 さて、練習場所は出来た、講師も現役プロバンドが参加、これ以上ない最高の環境が整った。

 

「さあ、俺たちの戦争を始めようか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぬわああああん疲れたもおおおおおおおおおん」

 

「さっきまでの雰囲気はどうしてん」

 

 え?知るか知るか。小さな司令官みたいなセリフ言おうが、クッソ汚いセリフ吐こうがこっちの勝手やろ。もうね、しんどいのよ……

 

「Don’t stop、隆太!そんな意気ではDJは務まらないわよ!」

 

 ちゆがそんな事を言い始める。

 

「いやいや、ほかの皆さん休憩とってたのに俺だけ12時間連続で練習やで?」

 

「それがどうかしたの?」

 

「いや、おかしいやん?普通は2時間やってちょっと休憩やで?」

 

「それだと間に合わないじゃない。Time is flyよ?」

 

 おいおい……こいつ、マジか?時間軸弄ったら幾らでも伸ばせんのに…

 

「じゃあなんでお前は休まんねや」

 

「私は音楽に関しては絶対に妥協しない主義なのよ」

 

「なんじゃそりゃ」

 

 こっちの身にもなってみてくれやぁ!俺はもうボロ雑巾みたいになってんだよぉ!!

 

「はいはい、文句言わずにやりましょ〜☆」

 

「リサァ……」

 

「大丈夫だよ。あたしたちがついてるじゃん♪」

 

「その通りですよ。一緒に頑張りましょう?」

 

「日菜……瑠唯……っ!!」

 

「ほら、元気出たでしょ?」

 

 天使や……ここに二人の天使がおる!!ああ、神様仏様ありがとうございますぅー!!!

 

「「「「……」」」」

 

 ん?何かすごい圧を感じる。

 

「ハーレム野郎め……」

 

「くぅ、羨ましすぎる……」

 

「処しますか?」

 

「もちのロンっす!」

 

 うわぁ、和樹達がものすごい殺伐なオーラ出してる……しかも手元にはドラムスティックやピアノ線など武器になりそうなのを持っている。殺す気っすかね?まだ生ぎたい!(号泣)

 

「いやいや、流石にこれは冗談だからね?」

 

「「「「チッ」」」」

 

「舌打ち!?ねぇみんなもしかして俺のこと嫌いなん?」

 

「「「「別にぃ〜」」」」

 

「あ、そう……」

 

 うん、もう気にしないことにしよう……精神衛生上、良くないよ。

 

「さぁ、再開するわよ。早く準備なさい」

 

「はいはいわかったわかった」

 

 こうして再び地獄の特訓が始まった。あまりにも長いので内容はすっ飛ばすが、ガールズバンドのメンバーが付きっきりで各メンバーの練習をサポートしたりと内容はかなり濃かった。しかも皆凄腕の奏者(まあ、プロも混じってるし多少はね?)の弛みない指導によって俺達の技術はメキメキと上昇していった。

 

 しかも、丸一日部屋の中で練習しても外ではほとんど時間が進んでおらず、残り少ない文化祭までの時間をめいっぱいに使う事ができた。

 

 そしてついに迎えた本番前日。今日は最終調整という事で実際にリハを行う事になった。

 

 〜♪

 

「……よし、上手くいった!」

 

「ふぅ〜疲れたぁ〜」

 

「ほんとにな……死ぬかと思ったわ」

 

 リハの手応えは抜群。これを本番でも出せたら大成功間違いなしやろ。

 

「みんな、よく頑張ったわ。とりあえず私達が教えられる事は全て教えたつもりよ……後は全力でやってきなさい」

 

「「「「「はい」」」」」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

 友希那の言葉に俺ら一同が首肯する。後は帰って明日に向けて休むだけ。クラスの出し物もあるしな……

 

「あっ!」

 

「?」

 

 各自部屋を出ようとしたところで、譲次が何かに気付いたかのように声を上げる。

 

「どしたどした」

 

「バンド名決めてないやないっすか」

 

「「「「あっ」」」」

 

 一番大事な事を忘れていた。バンド名決めないと確かにどうしようもないな……

 

「ほな、なんか案ある?」

 

「そんなん、いきなり言われても……」

 

 こうしてバンドの練習が終わったと思えば、今度は名前を決める会議に切り替わった。黒板にはいろんな候補がチョークでしたためられているが、なかなかいい名前が浮かばない。しかも誰や『迫真鉄道部』って書いたん。

 

「あのー、ええかな」

 

 みんなが腕を組んで考えていると、スマホを見ていた久嗣がそろーっと手をあげる。なんかええ案思いついたんかな?

 

「『Mars』ってのはどうやろ?」

 

「『Mars』?」

 

「うん、マルスってギリシャとかローマの神で、男性の象徴って言われてるらしいねん。♂のマークもマルスを著してるし、これでボーイズバンドって暗示できる。しかもさ、マルスって聞き覚えない?」

 

 マルスに聞き覚え……マルス……あっ。もしかして。

 

「発券システムか……!」

 

「その通り!JRの切符の発券システムって『マルス』って名前やん。これで鉄道関係のバンドちゅうのも表現出来るし」

 

 と少しドヤ顔で話す。ほんまやったら誰かがこづく所やけど、今の状況でそんな事をする人はいなかった。

 

「久嗣……天才やん!」

 

「戎先輩、これ以上ないバンド名ですよ!」

 

「ほな、これで行くか」

 

 という訳で満場一致でバンド名が『Mars』に決まった。ええやん、気に入ったわ。

 

「それじゃ、解散!また明日な!」

 

 そう言って俺達は部屋を出た。いよいよ明日か……

 

 




とりあえずしばらく本編書きます。文化祭が終わったらリクエストに移ろうかと思います。

一番良いと思う鬼ごっこのミッションを選んでください(ちなみにどれ選んでもR18になるよ)

  • 6時間で海抜1000m以上の場所に行け
  • 6時間でキハ40形の写真を撮れ
  • 6時間で潮岬へ行け
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