※この作品はR-18です。

鉄のハーレム堪能記   作:柳芽帆奈

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いよいよ我らがMarsの初ライブです。


第三十五話「初ライブ」

〜♪

 

「皆さんありがとうございました!」

 

ここは体育館のステージ横。たった今、一つ前の組のバンド演奏が終わったところである。

 

……ちなみに、このひとつ前もバンド演奏で全16組中、6組がバンドとなかなかバンド率が高い今回の有志ステージ。バンドリ世界の中でも大ガールズバンド時代って銘打たれてたけど、この世界でもその兆しは見えてるっぽいな……

 

「Marsの皆さん、準備できましたか?」

 

「あ、はーい!」

 

スタッフ役の生徒が声をかけて来た。いよいよやな……

 

『さあ、続いてもバンドの有志です。今回は鉄道部の皆さんが参加してくれました!』

 

「鉄道部……?」

 

「どんなんやるんやろ……」

 

うわー、なんか聞こえるわ。緊張するなぁ。

 

「まあまあ、やれる事をやろうや」

 

「……おう」

 

言って俺達はステージへと飛び出していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えー、皆さん始めまして。Marsでぇす!」

 

ワァァァァッ……

 

満員の観客を前にリーダーの和樹が口を開く。観客も好印象を持ってくれたっぽい。

 

「えー……」

 

「?」

 

「お、おい、どしたんや」

 

「すまん、ど忘れした」

 

ズコーッ!

 

「アホぉ!あんだけMC練習して来たやん!」

 

「こんな時にポンコツ出すなや……」

 

「先輩……」ポキポキ

 

「ヒーッ!こっちも緊張してんだよぉ〜」

 

「こういう時って確か、叩けば治りますよね……?」

 

「えっ、俺をテレビかなんかと勘違いしてへん!?」

 

しおみんがマイクスタンドを持ってじりじりと和樹に近づいていく。コントやってる場合ちゃうで!……ほら、めっちゃ笑い声起きてるやん!

 

「まあ、こいついつもこんな感じなんでみんなも気にせんといて下さい」

 

「フォローになってへんわ!てか助けてよ!しおみん怖い!」

 

『www』

 

コントみたいなやり取りにまた会場からドッと笑いが起きた。

 

「まあまあ、おふざけはここまでにして早速曲聴いてもらおうや、しおみん」

 

「そ、そうですね」

 

俺が諫めると、ようやくしおみんがマイクスタンドを下ろして持ち場に戻った。

 

「え、えー、それでは聴いてください、『アスノカモメ哨戒班』」

 

和樹の声でステージが暗転する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『次は、博多、博多です(The next station is Hakata)

 

 お忘れ物のないようご注意下さい

 

 間も無く終点はkはk博多です、本日、特急ソニックご利用ありがとう(博多、博多、博多ですご乗車ありがとうございました)』

 

「このメロディーって……」

 

「アスノヨゾラ……だよね?」

 

「でも歌詞がアナウンス?的な……博多って聞こえたし」

 

和樹のコーラスとギター、久嗣のベースで曲が始まる。すると、すぐに観客席の方からざわめきが聞こえてくる。そら最初は困惑するか……

 

(上等や……そのどよめき、歓声に変えたる!)

 

『ご案内致します

 

この列車はハウステンボス行き特急ハウステンボス(This is the HUIS TEN BOSCH limited express bound for HUIS TEN BOSCH)

 

4番のりばから鳥栖・佐賀方面

 

特急ハウステンボス9号・みどり9号、ハウステンボス・佐世保行きが発車します

 

閉まるドアにご注意下さい……』

 

しおみんがシンセサイザーで車内チャイムを弾けばいよいよ最初のサビ。ミキサーをつまむ力も自然と強くなってくる……!

 

『JR九州をご利用くださいましてありがとう、

 

ハウステンボス行き特急ハウステンボス、とーまります駅は二日市、鳥栖、新鳥栖、佐賀、肥前山口、武雄温泉、有田、早岐、終点ハウステンボスです。

 

5号車から8号車は途中、早岐から分かれて運転

 

次は二日市に停まります

 

佐世保行き特急みどりです、1号車から4号車は分かれて運転します

 

ハウステンボス行きご利用のお客様は1号車から4号車に

 

お乗り間違いのないようにご注意!

 

まもなく二日市に着きます

 

次は鳥栖

 

まもなく新鳥栖

 

さーが

 

We will soon making a brief stop at Hizen-Yamaguchi

 

武雄温泉を出ますとつーぎは有田

 

JR九州をご利用くださいましてありがとうございます

 

まもなく早岐に着きます

 

次の早岐からみどり号は分かれて運転します

 

早岐からハウステンボス号は分かれて運転します

 

早岐の次はハウステンボス(佐世保)

 

まもなく終点佐世保(ハウステンボス)

 

本日特急ハウステンボス(み・ど・り)

 

ご利用下さりありがとうございます

 

またのご利用をお待ちしております

 

〜Attention please. Thank you for using JR Kyushu railways We will soon arriving at HUIS TEN BOSCH terminal. Thank you traveling us.〜

(ご乗車ありがとうございました、終点佐世保、終点佐世保です、車内にお忘れ物がございませんようご注意下さい。松浦鉄道はお乗り換えです、ホーム前方にございます松浦鉄道線のりばへお越しください)

 

「す、すごい……」

 

「ボーカルめっちゃ声真似上手いやん…!」

 

間奏の間にはそんな声が聞こえて来た。いいねいいね!

 

『Herzlich willkommen im Intercity der Deutschen Bahn

 

お下がりください

 

ご案内致します

 

この列車は特急かもめ、じゅっじゅ13号、長崎行きでーす

 

途中、停まりますee駅は

 

鳥栖、新鳥栖、佐賀、江北、肥前山口、肥前鹿島、諫早、浦上、終点長崎です

 

次は鳥栖です、と・すの次は新鳥栖、さ・がに停まります

 

まもなく肥前山口、鹿島

 

ご案内致します

 

この列車は特急かもめじゅっささ3号

 

This is a KAMOME limited express bbbbound for Nagasaki

 

JR九州をご利用くださいましてありがとうございます

 

まもなく諫早、浦上、終点長崎に到着いたします

 

JR九州をご利用くださいましてありがとうございます

 

ま・も・な・く、まもなく終点、な・が・さ・きに着きます

 

長崎、長崎……

 

ご乗車ありがとうございました

 

特急かもめ……

 

リレーかもめ……

 

かささぎ!

 

3番のりばの列車は特急かもめ26号、博多行き

 

JR九州をご利用くださいまして……

今日も新幹線をご利用ありがとうございます……

 

ながさき

 

NAGASAKI

 

長崎です!

 

また明日の夜に

 

君に会いに行こうと思うが

 

どうかな

 

(JR九州をご利用くださいましてありがとうございます)

 

君はいないかな

 

それでも

 

いつまでも僕ら一つだから

 

(JR九州をご利用くださいましてありがとうございます)

 

またね

 

博多行き、特急かもめ26号

 

とーまります駅浦上、諫早、肥前鹿島、肥前山口、佐賀、新鳥栖、鳥栖、終点は・か・たです。

 

まもなく浦上に着きます

 

うーらかみを出ますと

 

諫早、肥前鹿島、停まります

 

まもなくひーぜん山口、着きます

 

佐賀、新鳥栖、鳥栖

 

まもなく終点博多です

 

新幹線にお乗り換えのお客様、新幹線乗り換え改札口へ(筑肥線、地下鉄線ご利用のお客様は地下鉄乗り場へお越しください)

 

本日は特急かもめ26号ご利用ありがとう(Thank you traveling us!)

 

4番のりばに特急かもめ、博多までの列車が到着します

 

このこの列車は折り折り返し、

 

『リ・レー・か・も・め』

 

長崎行きとなります

 

は・か・た、博多です、ご乗車ありがとうございました!』

 

ワァァァァッ!

 

曲が終わると、聞こえてきたのは想像を超える大歓声。鉄道バンド『Mars』が皆に受け入れられた瞬間である。

 

「これは……成功っちゅう事でええんかな?」

 

「……やな」

 

「鉄道もまだまだ捨てたもんやありませんでしたね!」

 

あんまり嬉しいもんやから、ステージ上やけど五人でハイタッチ。確かな高揚をみんなで分かち合った。

 

「えー、皆さん!俺達五人はここから始まります!応援してくれるなら是非応援して下さい!」

 

「素晴らしい演奏でした!『Mars』の皆さん、ありがとうございました!』

 

かくして、俺達の初ライブはひとまずの成功という事で終わりを告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、疲れた」

 

「あっ、隆君お疲れ様!」ギュッ

 

「うおっ!?日菜か」

 

控室を出てくると、天才ちゃんがハグでお出迎え。後ろには友希那とリサとちゆもいた。

 

「みんな上出来よ」グッ

 

「Greatだったわ!胸を張りなさい!」

 

おぉ、音楽ガチ勢なこの二人からお墨付きもらえるとは……

 

「そういやこの後どうする?」

 

「……んー、特に部活の出し物もねぇしな……自由行動でええんやない?」

 

「そうっすね。俺、部長のクラスの出し物行ってみたいですし」

 

譲次、あの競馬とは名ばかりのカオスレースを見に行くんか?まあ別にええんやけど。

 

「ほな、また楽器取りにくる時までひとまず解散!お疲れさんした!」

 

『お疲れ様!』

 

四人に解散を告げると、日菜達に手を引かれ、俺はまた校舎に戻ることになるんやけど……

 

「ダーリン、どこか行きたいところはあるかしら?」

 

「んにゃ、腹減ったから飯でも食おうかな」

 

「おっ、いいね。それじゃあここに行こうよ」

 

右側を歩くリサがパンフレットを見せて、一見のブースを指差す。そこには『メイド喫茶』と書かれていた。

 

「ええやん、行こ行こ!」

 

「るんってきた!」

 

「オッケー☆」

 

その後はパンフレットを持つ彼女の案内で人でごった返す校内を進む。ていうか人多すぎやねん。明らかに日本人やない人もいるしさぁ……もしかして観光客も入れてんの?セキュリティが心配になるよ。

 

そんな事を考えているとメイド喫茶がある教室に着いた。が……

 

「すいません!現在40分待ちです!」

 

「よ、40分……!?」

 

目の前にはメイド喫茶に並んでいると思しき長蛇の列が。最後尾は廊下の突き当たりをさらに曲がって階段の方まで続いている。

 

「ちょっと……40分は」

 

「うん、るんって来なくなっちゃった……リサちー、他に飲食ブースってある?」

 

「え?えーっとね……あっ、ここはどう?」

 

次に示したのはここから少し歩いた教室にあるブース。ところがなぁ、いざ行ってみると……

 

『入場制限中、しばらくお待ちください』

 

こんな張り紙が掲げられていた。どうしよ……このままやったら昼抜きやで。

 

「……ん?隆太さん?」

 

あれ?何か聞き覚えのある声がする。

 

「ん?あっ、つぐみ」

 

そこにいたのはメイド服に身を包んだつぐみ……ん!?メイド服ですと!?

 

「ゴハァッ!?(吐血)」

 

「「「「ダーリン(隆太さん)(隆君)!?」」」」

 

尊い……尊すぎる。大天使ツグミエルにそんなもの着せたら、間違いなく死人が出るで……

 

「だ、大丈夫……」

 

「大丈夫って言うならまず口から垂れてる血をどうにかしなさい」

 

「アッハイ」

 

結構冷静に返されました……

 

「それで、皆さんどうしたんですか?」

 

「いやなぁ、腹減ったからご飯でも食おう思ったんやけど、何か中に入れへんっぽいから」

 

「あっそうですか……よかったら入りますか?丁度テーブルが空いたのですぐに案内出来ますよ?」

 

「ええん?ありがとう。お言葉に甘えさせてもらうわ」

 

つぐみの提案に乗った俺はここでご飯を食べることにした。ちなみにそれぞれ選んだメニューは、

 

俺 唐揚げ

 

リサ・日菜 ハンバーガー・ポテト

 

友希那 クッキーサンド

 

となった。特におもろいことは起きんかったんで、描写はパスで。

 

腹ごしらえを済ました後は、校内を色々巡っていたり色々して時間をつぶす。そして最後にやってきたのはさっきとは別の有志ステージの会場。

 

え?何でここにきたんやって?そら……

 

「ご、ご機嫌よう、Morfonicaです」

 

モニカのライブ見にきたんですよ。さっき有志のパンフレットこねくり回してたら見覚えのバンドの名前があったんで、もしかしてと思ったら案の定モニカでした。

 

「一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします……あっ」///

 

あれ、ましろこっちに気づいた?なんか顔赤くなってる気がするけど。

 

そんな事を考えていると早速演奏が始まる。

 

『燃え盛る想い 今 悔しさを源に……』

 

おっ、『flame of hope』やん。モニカの曲ん中でいっちゃん好きなやつ。

 

おしとやかな曲の多いモニカの曲の中でも結構ノリやすい曲、そして時間的にクライマックスということもあってか、観客もかなり盛り上がっている。最後ここきて良かったな。

 

こうして今年の文化祭も特に大きなトラブルもなく終わりを迎えたのだった……




鉄道madを歌うってなかなかないからやったらおもろいかも?
そんな思いからなんやかんやあってこの話が誕生しました。楽しんでもらえたかな?
もしよかったら感想をくれたらありがたいです。
(今回はまるのうちさんの「アスノカモメ哨戒班」です)
https://m.youtube.com/watch?v=z24GDwprcgw
この下、バンドの説明
『Mars』(マルス)
文化祭をきっかけに結成された鉄道部のバンド
『大変な途中下車シリーズ』など様々な曲を演奏し、主に鉄道ファンなどからの支持が厚い。
基本メンバー(通常期という)
立葉和樹(Vo・Gt)
桜川隆太(DJ)
戎久嗣(Ba・Gt)
芦原譲次(Dr)
塩草康隆(Syn)
だが、鉄道部所属の他のガールズバンドのメンバーもMarsのメンバー扱いになっているため、増結と称して最大12人編成(最繁忙期という)が可能で、逆に閑散期と称して3人編成も可能。

一番良いと思う鬼ごっこのミッションを選んでください(ちなみにどれ選んでもR18になるよ)

  • 6時間で海抜1000m以上の場所に行け
  • 6時間でキハ40形の写真を撮れ
  • 6時間で潮岬へ行け
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