※この作品はR-18です。

鉄のハーレム堪能記   作:柳芽帆奈

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第三十七話「さよひなと行くポテトデート」

「「……ん」

 

ゆっくりと意識が引き上がっていく。窓の外は夏ということもあってか、時計は5の針を指しているが、すでに明るくなっている。

 

そして……

 

「「すぅ……」」

 

目下には温かい素肌の感触。シーツの下には生まれたままの姿のアイスグリーンの髪色の少女二人が俺の身体を離さんとばかりに抱きしめながら眠っていた。まあ、言うて俺もマッパなんやけど。

 

「喉乾いたんやけど……どないしよ」

 

水を飲もうと思ったが、二人がかっちり抱き締めてるもんやから身動きがとれん。でも無理に動こうとすると起こしてしまう。かと言って意識は既に覚醒してしまい、今更意識を布団の温もりに沈める事も出来ない。さあどうしたものか。

 

「んんっ……隆君?」

 

あ、やべっ起きた。

 

「お、おはよう、日菜」

 

「おはよー……ん〜っ、もう朝か」

 

先に起きた日菜が背伸びをしながら窓を見つめる。

 

「……あら?日菜、もう起きてたの?」

 

「あっ、おねーちゃんおはよー。さっき起きたばっかりだよ」

 

「そう……あっ、おはようございます、あなた」

 

「ん、おはよう紗夜」

 

今度は髪が長い方、紗夜が起床。まだ起き抜けということもあって普段はサラサラのロングヘアも今は所々寝癖がぴょんと飛び出ている。

 

「なんか体がちょっと重いな」

 

「だって、昨日あんなに激しかったんだもん……ね、おねーちゃん?」///

 

「そ、そうね。結局、夜中までシちゃってましたし……」///

 

寝ていた布団は所々カピカピになっていて、周りには散乱した三人の服と下着。部屋には独特のあのイカ臭さがまだ漂っていた。

 

「とりあえず、どうする?」

 

「髪とかにも着いちゃってるんで……お風呂に入りませんか?」

 

「「せやな(そうだね)」

 

紗夜の提案に乗って風呂に入ることになった。俺は寝室に残って二人を待とうとするが……

 

「えー!隆君も一緒に入ろう?」

 

「そうですよ、遠慮しなくてもいいんですよ?」

 

と二人が一緒に入ろうと誘ってくる。くっ、何やこのシチュエーション……絶対シようって事やんな……なら答えは一つ。

 

「おし、ほな行こう!」

 

イくっきゃないよね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこからご想像の通りでございます、ハイ。

 

風呂場で一発ずつヤりあった後、俺達はタンスからそれぞれ着替えを出し、身嗜みを整える。散乱していた元の服は洗濯機にシュートしておいた。

 

「今日は何しようかな……」

 

そう呟きながらスマホで某つぶやきのアプリを開いて情報を探る。ネタ列車などの運用情報も基本的にはここから仕入れている。ただ、なぜ一般には公開されてない筈の試運転や廃車回送のスジ(列車運行時間を示すダイヤのこと)がここに載ってるんかが分からん。内部のつてか?それとも内部から出してんの?謎ですな。

 

「どっかいくの?」

 

「うーん、今日は特に珍しい列車が走るわけでもないし……デートでもする?」

 

「デート!?するする!」

 

「紗夜は……」

 

「お願いします!」

 

「アッハイ」

 

食いつくねぇ、紗夜さん。鉄ハーの世界ですっかりキャラ崩壊が進んでもうてるやん。

 

「ほな、どっか行きたいところある?」

 

「えーっt」

 

「それでしたら、是・非!行きたいところが!」

 

日菜が何か言おうとするのを遮って、紗夜が有無を言わさぬ迫力でスマホの画面を見せる。そこには手のひらサイズの画面を埋め尽くすほどの黄金色にてかるポテト、ポテト、ポテト。そして『ポテト万博2022』とゴツいゴシック体で書かれたサイトのページがあった。

 

「ポテト……万博?」

 

「ええ。大阪城公園で行われてる日本最大級のポテトのフェスティバルです。今日やってるみたいなのですが……どうですか?」

 

「あっ、それあたしも言おうと思ってたんだ!」

 

なんと妹君の方も同じ考えやったみたい。やっぱり氷川の血はえぐいな。

 

「うーん、分かった。ほな行こか」

 

「やったー!」

 

こうして俺ら三人はポテト万博なるものに行くことになった……が。

 

「それじゃあ行きましょうか(行こっか)」

 

「ちょ、ちょまま」

 

「?どうしましたか(どうしたの)」

 

「いくらなんでも早すぎやろ!?」

 

なんと、二人はもう支度をし始めていた。いや待て、開場は10時って書いてへんかった!?まだ4時間弱はあるやろ……

 

「何を言ってるんですか!ポテト万博は早朝待機がマストなんですよ!」

 

「そうだよ!中には前の日の夜からラブライブのグッズやカードを交換しながら待ってる人もいたんだよ?」

 

えっ、なにそのライブの開場待ち状態。てか、そんなにライバルの名前出して大丈夫?

 

「ゲームの開発元は同じだから大丈夫!」

 

えぇ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ポテト万博会場〜

 

はい、というわけでやって参りました大阪城公園。会場の入口は駅の近くにあるらしいけど……

 

ガヤガヤ……

 

『ポテト万博にお越しの皆様、こちらでお並びください!』

 

現在時刻は朝の6時をちょっと過ぎたところ。にも関わらず、入口前には十数人の人が並び始めていて、警備員がしきりに整列を呼びかけていた。うせやん。

 

「言ったじゃないですか。早朝待機がマストだって」

 

「まさかここまでとは……」

 

「さあ、行きますよ」

 

二人に手を引かれ、列の最後尾につく。ただ、開場までめちゃくちゃ時間があるので花壇の縁をベンチ代わりにして腰掛ける。ちょっとな、さすがに3時間立ちっぱはキツすぎる。

 

それからは音ゲーやトランプなどをして過ごしたが、時間が経つに連れてどんどん後ろに並ぶ人が増えて、開場直前の頃には整列スペースに収まりきらず、大通りの向こう側にまで列

 

が続くように。

 

「そろそろだね……」

 

「ええ、そうね」

 

「大変長らくお待たせしました、ポテト万博開場です!」

 

ふぅ、やっと開いたわ……

 

中に入ると、全国各地の店のブースがずらりと並んでいて、四方八方からポテトの香ばしい香りが漂って、客を今か今かと待ち構えている。

 

「最初はここにしましょう」

 

紗夜の勧めで最初に行ったのは東京は下北沢に本店を構えるフライドポテトの専門店。開場してすぐに並び始めたのですぐに目的のブツにありつけた。

 

「お待ちどうさまです」

 

「ありがとうございます……」

 

「おぉ、美味しそー!」

 

「落ち着きなさい日菜」(◍´ᯅ `◍)

 

いやいや、紗夜さん。よだれ垂らしながら言うても説得力ないよ?鏡見てみな?女子高生が絶対やったらあかん顔してるから。

 

「それでは早速いただきましょうか」

 

「「せやな(うん!)」」

 

『いただきまーす!』

 

三人で一斉に容器に満杯に入ったポテトを食べ始める。

 

「あなた」チョンチョン

 

「ん?」

 

「はい、あーん♡」

 

振り向くとそこには微笑みながらポテトをあーんさせようとする紗夜の姿が。いかん、可愛い。可愛すぎる。

 

モグモグ

 

「ふふっ、氷川紗夜のあーんはいかがですか?」

 

「さいっこう」グッ

 

「!!そうですか、喜んで頂けて光栄です♡」///

 

「あっ、おねーちゃんズルイ!あたしだって……」

 

するとそれを見た日菜はポテトを口に加える。

 

「んー!」

 

「?」

 

え?なんすか?まさかポッキーゲームみたいに咥えろと?

 

「ん!」コクッ

 

マジですか。いや、嬉しいよ?嬉しいんやけど、周りからの視線が痛すぎるんですよ……

 

「ははふはっへー」(早くやってー)

 

「さ、紗夜……」

 

俺は紗夜に助けを求める。しかし……

 

「(頑張りなさい、日菜)」グッ

 

(紗夜〜〜〜ッ!)

 

当の本人はニコニコ微笑みながら親指を立てるばかり。完全に妹側についていて、取りつく島もなかった。

 

……仕方がない。やるか。

 

「んっ」

 

意を決して日菜が咥えているポテトのもう一端を口に入れ、食べ始める。

 

「はむはむ……」

 

それを見て日菜も食べ始め、どんどん互いの顔が接近してくる。

 

「んぐんぐ……ちゅっ♡」

 

そして0距離に。互いの唇が触れ合った。

 

「んんっ♡……へへっ、どうだった?」///

 

「よ、良かったっす」///

 

あー恥ずかし。もう周りが見てられんよ。何か恨みのオーラを出してる人がいるし、別の人は自動販売機に殺到してるし。

 

「そ、そろそろ別の場所に行かへん?他のもんも食おうや」

 

「そうですね」

 

とまあ、こんな感じにしばらくの間、ポテト料理のハシゴを楽しんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ〜、食った食った……」

 

「あら、もうお腹いっぱいなの?」

 

「まだ5店しか巡ってないよ?」

 

「え、まだ食えんの?(汗)」

 

あれから、じゃがバター、ポテトサラダ、ハッシュドポテト、プーティン、追いのフライドポテトなど様々なじゃがいも料理を食べたが、炭水化物のオンパレードに俺は大体6、7品程で沈んだ一方、この姉妹は同じくらい、いや、下手したらそれ以上の量を食ったはずなのに、まだいけると言わんばかりに得意げな顔をしている。一体こんな華奢な身体のどこにあれだけの量の料理が入るんや……?

 

「あっ、おねーちゃん見て見て、『フライドポテト大食い大会』だって!」

 

「あら、面白そうじゃない」

 

「えっ、まだ食うん?」

 

言って二人はあっという間にエントリーを済ませ、配布されたゼッケンを付ける。

 

「隆君はどうする?」

 

「遠慮しときます……」

 

ただでさえ腹いっぱいなのに更に出されるのはキツすぎる……Reバース確定になっちゃう。

 

「じゃああなた、私たち頑張ってくるのでいっぱい応援してくださいね♡」

 

「約束だよ!」

 

「お、おう!」

 

そう言って二人は会場内の特設ステージへと駆けて行った。既にステージには出場者が並び、その前には山盛りのフライドポテトが入ったバスケットが並んでいる。

 

『さぁ!ポテト万博のメインイベント、『フライドポテト大食い大会』!今回も多くの人が参加してくれています!そして、10分間で一番多くポテトを食べた人にはマクドナルドから『ポテト1年分無料パスポート』がプレゼントされます!』

 

ワァァァァッ!

 

『それでは早速参りましょう、レディー……ゴー!』

 

司会の合図がかかった途端、こんもりとそびえていた筈のポテトがみるみるうちに胃袋の中へ姿を消していく。はっや。

 

『さあ、各自目の前に聳え立つポテトの山へとアタックしています……オーっと!?物凄い速さでポテトが消えている!並居るフードファイターを抑えてトップを突っ走るのは何と二人の女子高生だぁッ!』

 

紗夜と日菜が他の追随を許さない驚異的な早さでポテトを食べ進めている。おいおい、待ってくれよ。

 

「「おかわり!」」

 

おっ、1杯目食べ終わった。しかも同時に。

 

「おかわり!」

 

しかし、他の参加者も黙って見ているわけではなく、むしろここからが本番と言わんばかりにペースを上げ始める。まあ、フードファイターも必死でしょうね。飛び入り参加の女子高生に負けるなんて絶対嫌やろうし。最初こそ圧倒していたさよひなもペースが落ち始めてしまっている……

 

『さあ、残り時間も少なくなってきました!トップは現役フードファイターのジャイアント黒田!先程はトップを走っていた氷川姉妹はちょっと苦しくなってきたかー!?まだまだわからないぞ!』

 

『いけー!』

 

「やったれ黒田ァァッ!」

 

だんだん会場がヒートアップしてきた。まずい、このままやと呑まれる……!

 

「紗夜ーッ!日菜ーッ!頑張れーッ!」

 

俺は声を張り上げて紗夜と日菜を応援する。

 

「「!!!」」///////////

 

(隆太さん……あんなに私達の事応援してくれてるのね♡)

 

(隆君……よーし、もうちょっと頑張るぞ!)

 

「おねーちゃん、スパートかけるよ!」

 

「ええ!」

 

それが届いたのか、二人は再びペースが上がり始める。

 

『さぁ、各者ラストスパートがかかってきました!依然としてトップはジャイアント黒田ですが、ペースが落ちていた氷川姉妹も猛追している!トップ争いはこの三人に絞られたか!?』

 

そして残り時間も残りわずかになる。

 

3、2、1……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見て見て隆君!」

 

「頑張りました」ドヤッ

 

試合を終えて二人が俺に一枚の紙を得意げに見せる。そこには優勝の二文字とそれぞれの名前がしたためられている。

 

大食い大会の結果は僅差で紗夜と日菜がジャイアント黒田を下し、見事同率トップに輝いた。運営さんによると双子の同時受賞は初めてらしい。でしょうね。

 

ていうか思ったんやけど、この二人って少なくともフライドポテトなら現役バリバリのフードファイターに勝てるんや……エグいな。

 

「二人共よう頑張ったな!」(*´꒳`*)ナデナデ

 

とはいえ、さすがに疲れの色が見えていたので頭を撫でて二人を労ってやる。ん?何か顔赤くなってんな。

 

(んもう、隆君ったら……♡)///

 

(そんなに喜んでくれるなんて……優勝した甲斐があったわ♡)///

 

「ほな、帰るか」

 

「「うん(はい)!」」

 

こうして俺達は家路についたのであった……

 




えー、お久しぶりでございます。
今回はタイトルの通り、さよひなと隆太がポテトデートに行く話でした。
紗夜さんはすっかりキャラが崩壊しちゃってますね……もうクールビューティーな紗夜さん書けないかも(汗)
それでは次回、またお会いしましょう。

一番良いと思う鬼ごっこのミッションを選んでください(ちなみにどれ選んでもR18になるよ)

  • 6時間で海抜1000m以上の場所に行け
  • 6時間でキハ40形の写真を撮れ
  • 6時間で潮岬へ行け
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