今日も君を愛す 作:水銀党員
これはなにかの悪夢(ね)だわ
互いの顔を合わせ二人の少女は溜め息をついた。
「
「「はいお母さま……」」
顔を引き攣らせながら、二人は返事する。
(どうして…)
(なんで…)
((よりによって(水銀燈)・(真紅)なんかと双子の姉妹に!!))
これはいったいなんなのだろう
お父様の嫌がらせだろうか
あまりにも悪質よお父様
あまりにも悪質なのだわお父様
二人が双子になった経緯はこと二日前に遡る
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うん……なんだか体が痛いのだわ
「お母さん!紅美お姉ちゃん目を開けたよ」
「まぁ本当だわ!」
くみ?誰かの名前かしら?私は真紅なのに……確か私は胸からローザミスティカが急に飛び出して……
そこまで考え痛みが走り真紅は頭を押さえた
「まだ無理しちゃ駄目よ紅美。銀華も少し記憶が混乱してる様子だったから」
「私は紅美じゃ…」といいかけたが右も左も情報が分からない状態で下手に混乱を大きくするのは良くないので取り合えず目の前の女性と少女に合わせることにした
よく見たら少女はまだ幼稚園程だ
「はい…安静にしていますお母さま」
「あらあら貴女まで私をお母様だなんて、銀華も紅美も性格が変わっちゃったみたいね。ね美千留」
「うん!」
「ぁはははは…」
やべぇ何が起きてるか全然わからねぇ☆(人格崩壊&語録無視)
「じゃ私達また来るから」
「はい」
二人が出て行ったのを確認すると溜め息をつきベッドに横になった
ジュンが意識を失った時に皆と入り込んだ保健室の匂いがするけどここは、学校ではなさそうね…じゃあここは
「病院よ」
聞いただけで鼻に付くような嫌味な声。
間違いない。人間の姿をしているがこの少女は
「水銀燈」
「体感的には1日振りぐらいだけど…8760時間と100日振りね真紅」
「一年も…一体私達の身に何があったの?何か人間になっているし」
「寝起きだと言うのによく元気で喋れること…全く分からないわ。最後にあなたのミーディアムが言ってた台詞が関係ありそうだけど」
水銀燈のその台詞に「あ」と声を漏らすと自然に両目から涙が伝った。
『お前らは皆ジャンクなんだよ。ジャンク風情が話して動くこと事態がそもそも間違いだ』
どうしてジュン私そんなに横暴だった?知らず知らずの内に貴方を傷つけていたの?教えてジュン……
様々な思いが真紅の頭に流れてくる
ジュンとの楽しかった思い出や彼と一緒に困難を乗り越えた思い出が
ジュンの中ではあれは全部嘘だったのだろうか
「あの人間……私達に向かいよくもあんなことを!真紅貴女も泣くくらいなら報復してあげなさい!」
依然泣きじゃくる真紅に頭をかきながら水銀燈は語る。
「いいこと真紅!癪だけど貴女は私達6体に命を再び吹き込んだのよ、泣いて終わる貴女じゃないでしょう!」
「分かってるわ……だけど少し時間が必要よ。この状況を飲み込むためにも」
「まぁそれはそうね。貴女と私がローザミスティカを集めたわけでもないのに人間になって双子だなんていう馬鹿みたいな状況だもんね」
でも生きてはいる…あの人間に報復できるチャンスはまだあるということ
これがラプラスの仕業であれなんであれ私はあの人間に復讐する
「私は少し屋上に行っているわ」
「えぇ…」
アリスゲームは終わりもう姉妹と敵対する必要もない、蒼星石を除いて
あの人間は軽々しくも私達のお父様の名を口に出し挙句蒼星石をアリスにして欲しいなんて言った、恐らく蒼星石とあの人間は最初からグルだったんだわ
私達をダシにアリスに成り上がった!
真紅の思いを無駄にし
「ふ、私が他の姉妹達を思いやるようになるなんてね…あいつらは絶対許さないけど」
笑いながらも彼女の目には憎悪が宿る
「双子でまた姉になったのも何かの縁だし今までできなかった何か姉らしいことでもしてあげようかしらぁ」
屋上に出て空を見上げると、空は水銀燈の気持ちとは裏腹に澄み晴れ渡っていた
柵の近くまで寄り眼下の街を見下ろすと錆びついた教会が目につく
「やっぱりあの子が入院していた病院だったのね…」
とある少女のことを思い出し彼女の憎悪が少し和らぎ天高い空を見つめた
ローゼンメイデンで一番好きなドールは?
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水銀燈
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金糸雀
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翠星石
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蒼星石
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真紅
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雛苺
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雪華綺晶
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薔薇水晶