1
気が重い任務だった。他に想い人のいる女を抱いて寝取ることを任務と呼んでいいのなら。それが人類のためだと言い含められても納得はしていない。だが、やるしかない。覚悟を決めてシャワーを止める。タオルで身体を拭いながらバスルームから出た。
ベッドで女が待っていた。艶のある銀髪を腰まで伸ばした背の高い女。自己主張が激しい胸、くびれた腰、ロングスカートからすらりと伸びる美脚。すべてのパーツが男に邪な気持ちを抱かせるスタイル抜群の美女。この女が欲しい。任務に躊躇いを持つライですら本能が疼く。
ベルファスト――それが彼女の名前だった。
「それでは私も身を清めて参ります」
ライは自分と入れ違いにバスルームへ向かおうとする彼女の腕をつかんだ。吊り気味の目が驚いてこちらを向く。
「そのままでいい」
今日は新指揮官の受け入れ準備で朝から忙しくしていた、汗を流させて欲しいと懇願する彼女をベッドに連れ戻す。
「そのままでいい」
ライはもう一度言った。「このまま抱きたい」
「分かりました。どうぞ、ベルファストを可愛がってください」
彼女はヘッドドレスを取ろうとする。
「脱がなくていい。そのままで」
ベルファストの服装は、いわゆるメイド服だった。スカート丈は長く、足首まで隠すクラシカルなスタイルだが、それに比べて上半身は開放的だ。胸元が大きく開いて谷間が見える。男の夢や希望を吸い込む底なしの渓谷。
着任早々の変態じみた要求に彼女が何を思ったかは分からない。嫌悪していたとしても表情には一切出なかった。一流のメイドゆえのポーカーフェイスだろうか。
「触ってくださいませ指揮官。ご奉仕します」
ベルファストがライの手を取って自らの双丘に導く。豊満な膨らみに指が沈み込む。柔肌の感触に歯止めが利かなくなった。
「あんっ♡ お上手ですっ♡」
指がどこまでも沈み込んでいく。子供のころ水遊びをしていて池の底に足がハマって抜けなくなったことを思い出した。自分ひとりではピクリともせず、童話に出てくる大きなカブのように、近くにいた子供や引率の大人に引っ張ってもらって脱出した。あのときは一刻も早く抜け出したくて慌てた。このまま抜けなかったらどうしようと不安だった。ベルファストの胸は触り心地がよく、このまま離れたくない思いが強い。力の入れ具合に反応して指先を包み込むように変形する豊胸は目にも楽しく、ずっと見ていたかった。不安は一切ない。包み込まれる安心感があった。
「んっ! んっ♡ くっ♡ あっ♡」
夢中で揉んでいるうちに、ベルファストの声に甘い音色が混ざり始めた。
形のよい唇――彼女の身体にそうでない部分はないが――から発せられる、艶めかしい吐息にライの雄が反応する。もっと触りたい。もっと、この胸を愛でたい。本能が女を求める。
「はあっ……んっ♡ んんっ♡ あ……んあぁ!♡ はぁ……ん♡ ん……んんっ♡♡」
「ベルファストは胸が弱いんだね」
「ちが……あっ♡ そんな……んんっ♡ 指揮官の触り方がお上手で……いやっ♡ 胸だけでっ♡」
「前任の指揮官のことはご主人様と呼んでいたそうじゃないか。僕のことは呼んでくれないの」
「それは……」
ベルファストの恍惚とした表情に僅かながら影がさす。「まだ言えません」
「言えるようにして欲しい?」
彼女は答えない。代わりに手がライの勃起に伸びる。隆々と勃ちあがったチンポをベルファストの指先が撫でる。腰のあたりが切なさを帯びた。
「これが私のケッコンを上書きしてしまうおチンポなのですね」
「そうできるように努力する。ベルファストは僕のそれ、好きになれそう」
「お答えは差し控えさせていただきたく存じます」
彼女の手が親指と中指で輪っかを作る。カリ首を引っ掛けるようにしてペニスを上下に扱いた。反対の手は亀頭に添えて擦る。幹と亀頭の二点攻めにライのペニスは硬度を増す。ヘソまで反り返った凶悪なペニス。美少年然としたライの風貌に似合わない凶器に、ベルファストの期待する視線が注がれる。その視線こそ何よりも雄弁な答えだった。
「ああっ。もうこんなに硬く! 逞しくそそり勃って、ベルファストを欲してらっしゃるのですね」
「自分で聞いておいてなんだけど、そこまで褒められると照れるな」
「優秀な指揮官になるためには、まず自分に自信を持つことでございます。指揮官のここは女を発情させる形をしておりますよ。それに――」
すんすんとベルファストは鼻を動かす。
「さきっぽから漏れたお汁の雄臭さにベルファストの雌が反応しています。まだ挿れてもいないのに嗅覚から犯すなんて」
買ってもらったばかりの
「失礼ながら指揮官は童貞でらっしゃいますか?」
「何度か経験はある」
本当に何度かだ。この任務に付く前、女の抱き方を知らないのでは無理だろうと連れ出され、夜の街でプロによる手解きを受けた。相手を務めた嬢によれば、ライは「見込みあり。モノはいいものを持っているから、あとは場数を踏んで女の子の気持ちを考えられるようになれば問題ない」とのこと。
裏を返せば将来的な女泣かせの素質は高いが、いまはまだ経験が浅く未熟ということ。美女の手コキで簡単に最前までの罪悪感や葛藤を忘れてしまい、状況に流されるくらいには経験が足りない。
誇張することなく素直に答えたライにベルファストは微笑む。
「お汁で汚れたおチンポ、綺麗にいたしますね」
ベルファストが身を離し、ライの前に跪く。
「あ~むっ♡ んちゅっ♡ ずちゅっ♡ ちゅぅ~~♡♡」
何をするのかすぐに気づけなかった。フェラチオ。娼館の女たちにもされたが、あれは男を愉しませるのが仕事の商売だからで、プライベートセックスとは別物の体験と切り離して考えていた。
「れる、ちゅぷ……♡ ちゅ、んぅ〜……♡ れろれろ、れろれろ……♡ ちゅっ♡ ちゅぷ、ちゅっ♡」
「うあ……! ベ、ベルファスト……っ!」
「気持ちいいですか指揮官」
「咥えたまま喋られると振動がっ!」
彼女の繊細な銀髪が波打つ。腰に触れてくすぐったい。その中心部に淫らな熱を感じた。人の口内に包まれる温かさ。粘膜と粘膜を擦り合わせる快楽。
同じ粘膜接触でも性器同士なら分かる。そのために造られた器官だからだ。しかし口は呼吸をし、食事を取り、人と会話するためのものであって本来ペニスを入れるようには造られていない。人体の目的外使用である。
ベルファストは右手で竿の根本を支えながら、反対の手で陰嚢を揉む。たっぷり精子を蓄えて垂れ下がった玉々を手の中で転がされ、もし、いまベルファストが自分を害しようと思えばペニスを噛み千切り、玉を握り潰すことで頼りない指揮官就任への抗議とすることができるのだと思い至る。背筋の寒くなる想像だが、ゆえにそれをせずご奉仕フェラに終始する女の従順さが雄の支配欲を満たす。
根本から先端に向かって裏筋を舐め上げられる。ざらりとする舌の表面が気持ちいい。人肌に
「ベルファスト!」
名を呼べば彼女はすべて分かっていますよと微笑む。
「射精してください指揮官」
唾液とカウパー液で濡れ光る陰茎を握って扱く。陰嚢と同時に刺激して出せ、出せと急かすように手を動かす。亀頭を舌で、陰茎を右手、陰嚢を左手で攻める三点攻めに堪らずライが腰を引く。強すぎる快楽から逃れようとする男をベルファストが追いかけた。
「もう出そうなんですね指揮官。おチンポがビクビクって震えてますよ。ほら、ベルファストの手に出してください。それとも……顔に掛けるほうをお望みですか。どちらでもお好きなようになさってください」
「ベルファスト!」
「はい、指揮官」
「咥えてくれ。口で出す」
「お心のままに。はむっ♡ んふっ♡ もふっ♡」
射精寸前の陰茎から登ってきた精液を吸い出そうと、ベルファストがバキュームフェラを繰り返す。
「んっ! じゅぶじゅぶじゅぶ、じゅぶぶぶぶ、じゅっ、じゅうっ」
「うぐっ……ああっっ♡ も、もうっ! 出る!」
ライの下半身にギュッと力がこもる。腰から下全部がポンプになった感覚。尿道で待機していた精液が押し出される。
「ふああ……ああ、あっ、ああああああああっ!!」
爆発寸前だったダムが決壊した。出口を求めて殺到していた白い迸りが美女の口に飛び出す。欲望の白濁液は口だけで収まらない。漏れ出したザーメンがほっそりした顎を伝い落ちて胸を汚す。
過去に経験したことがない気持ちよさ。開放感。凄まじい快感に下半身から力が抜けた。膝が笑って立ってるだけで精いっぱい。
「んぐっ♡ ベルファスト……あっ♡ イッたばかりで敏感なのに……いま吸われたら……あっ♡ あっ♡」
尿道に残った子種汁まで飲み干そうとベルファストが吸引する。射精直後で敏感なペニスへの追い打ちに、今度こそライの下半身から完全に力が抜けてへたり込む。
情けない。彼女の上司たる指揮官としてみっともない。だが、ほぼ童貞の身で年上美女に搾り取られたのだ、多少は大目に見てもらいたい。
「指揮官のお精子たくさん出ましたね。プリプリで元気がいい士官学校出たての新米ザーメン、とっても濃くて美味でした♡」
ベルファストは胸に垂れた精液を指先で掬い舐め取る。
「あぁ、指揮官のおチンポ。あんなに出したのに、まだ大きいままで……ベルファストのナカを味わいたいのですね」
ライはベルファストに胸を突かれて仰向けに寝転がる。彼女はロングスカートをたくし上げ、秘められた部分を見せつけた。下着は履いていなかった。下半身にあるのは白いニーハイソックスのみ。官能のデルタ地帯を守るものはない。割れ目がくっきり見える。陰毛の処理された恥丘はつるりと滑らか。膣口は男を欲しがってパクパク開いている。
ベルファストがライの腰に跨る。愛液で湿った女陰が肉棒に押しつけられる。歯を食いしばって暴発しそうになるのを耐えた。
「指揮官。ベルファストの身体を指揮官のものにするのが最初の任務です。どうぞ遠慮なくお触りください」
肉の詰まった柔らかそうな尻に触れていいのか、ダメなのかと手を空中でさまよわせているうちに声をかけられ、葛藤を見抜かれた恥ずかしさで硬直する。その手をベルファストの手がつかんで尻に持っていく。
スカートの中に手を滑り込ませて直に彼女の肌に触れた。瑞々しく張りのあるヒップは指先で押すと押し返してくる。
「もっと大胆に触ってもいいのですよ」
ベルファストに見下ろされながら彼女の尻を捏ねくり回す。胸とは違った柔らかさが手のひらに広がる。この女は触れたすべての場所が柔らかい。結局のところ男が女体に求めるのは柔らかさなのだ。その点でベルファストの肉体は満点だった。
見上げれば彼女の巨大な乳房が目に映る。視界を覆い尽くさんばかりの豊胸。胸と尻はたっぷり肉がついて男を悦ばせるのに、それと対比される腰は心配になるほど細い。握りやすいように削られたグリップのよう。この腰をつかんでペニスをねじ込んだら気持ちいいに違いない。男に使われるために造られた理想の体型。
「指揮官のおチンポいただきます。ベルファストの
腰を浮かせたベルファストが片手でペニスを支え、自分の入り口にあてがう。腰を落とすと雄幹が飲み込まれる。ひくひくと蠢く膣洞が甘噛みしながらペニスを頬張る。
「はっ、っ、はっ、はぁっ……想像していた以上に……
ベルファストの膣洞は狭く、きゅーきゅー締め付けてくる。明らかに彼女のサイズとライのサイズが合ってない。前任の指揮官は、あまりイチモツが大きくなかったのだろう。麗しのロイヤルメイドが額に玉の汗を浮かべながら男根に身悶える。
みちみちと押し広げながら徐々にペニスは
「ひうっ♡ ひぃっ♡ あっ♡ こんなところまで♡」
「子宮口に触れられるのは初めて?」
荒い息を吐きながらベルファストが頷く。目の端には早くも涙が浮かんでいる。これまで誰も触れてくれなかった女体の敏感な部分に達するペニスに驚き、感動しながら残った幹を一気に根本まで入れた。
うっとりとベルファストは己の腹を撫でる。ここまでライのペニスが達したのだと噛みしめるように。
男とすれ違えば十人中十人が振り返り、立ち止まって視線を送るであろう美女が自分のチンポに悶え、挿入された感触を愉しんでいる。この光景に燃えない雄はいない。込み上げる射精感に歯を食いしばって耐えながら腰を突き上げた。
「んああぁっ♡ あはあぁっ♡ こちゅこちゅしないでっ、らめぇぇぇぇっ♡」
一突きでベルファストの身体は反応する。ライの胸に手を置いて暴れ馬から振り落とされまいとする彼女を、休まず、一切の容赦なく突き上げる。
「はあぁあああんっ♡ だめっ、こんなっ、こんなのすぐイっちゃうっ♡ あっ、んあっ! んあぁあああ♡」
それはお互い様だ。ライだって余裕はない。気を抜けばイッてしまう。痩せ我慢に次ぐ痩せ我慢で腰を振る。
下からのリズムに合わせてベルファストも腰を振り返す。互いのタイミングを合わせ、より深く最奥をえぐる。
「ふあぁああっ♡ あっあんっ♡ らめ、らめぇ♡ らめらめらめぇ~♡ これっ、おかひくなっちゃうっ」
接合部から愛液の飛沫が飛び散り床を汚す。ぐちゅぐちゅと濡れた音が鼓膜を犯す。振り乱されるベルファストの長髪。男の視線を釘付けにする乳房が、ぶるんぶるんと跳ね回る。
魅惑のスケベボディが自分のチンポでよがり狂っている。射精したばかりにもかかわらず、早くもライの二発目は装填完了。ベルファストの
もう少し、もう少しだけ、せめてベルファストがイクまで我慢。彼女をイカせてケッコンを上書きするんだ。そのために来たんだろ我慢しろ! 己を奮い立たせる。しかし我慢も限界を超えて腰ばかりか全身が震え始めた。力を入れ続けた前立腺が攣ったように痛む。
受精を求めてベルファストの子宮が降りてくる。貪欲な欲しがり孕み袋目がけて肉槍を突き上げる。彼女のヒップを撫で回していた手で腰をつかみ、射精寸前で逃げられないようにがっちりロックオン。ベルファストの身体を跳ね上げるピストン運動から、子宮口に押しつけてゼロ距離射撃で
「はぁぅ、はぁぅ、い、い、イイ、です、こ、このまま……このまま続けてくだ、さい……ご主人様♡ わたし、もう、ダメ、もう限界ですっ♡ イキますッ! イクッ♡ イクッ♡ ご主人様のおチンポに上書きされてイッちゃう!」
「ベルファスト! イクよ! 僕も一緒に!」
最後の力を振り絞って彼女に恥骨を押し付ける。ペニスが今日一番の深さでベルファストを犯した。
昂ぶった男女の波長がピタリ一致する。二人は同時に最高潮に達する。
「あっ! あっ、あっ! んああああぁあぁぁああぁぁあああ!」
一回目と変わらない量、濃度の精液がベルファストの膣内を汚す。最奥に押しつけながら吐精した白濁液は、その大部分が彼女の子宮に収まったものの、一部は受け止めきれずに漏れ出した。
イッた直後の膣内は忙しなく波打ち、絶頂の余韻に浸る間もなくペニスから精液を絞り出す。
男女が心をひとつにした共同作業の果てにある境地。ライの少ない経験値では比較しようもないほど最高の体験だった。
「ご主人様とのセックス、最高でした」
「僕も。いままでで一番気持ちよかった」
はたと行為の終盤から、自分の呼ばれ方が変わっていることに気がついた。
「僕のことをご主人様と認めてくれたんだね」
「はい♡ 指揮官が新しい私のご主人様です。ベルファストはこれより、ご主人様と永遠に添い遂げさせていただく所存です」
「ケッコン記念にもう一回シない?」
昂りは射精しても収まりがつかない。
ライの提案にベルファストも悦んでと応えた。
「ご主人様となら何度でも。次はベッドで致しましょう」
2
軍隊や兵隊さんに憧れる子供ではなかった。海にも思い入れはない。それなのに士官学校を志願したのは、ひとえに金銭的な事情からだった。
義務教育の終りが見えて次の進路はどうするかと考えたとき、学生として学びながら給金が支給される士官学校は魅力的に映った。園の経営は中学生の目から見ても苦しいものだった。少しでも早く独り立ちして負担を減らしたかった。
海軍を選んだのは売り手市場だったからだ。人類は未知なる敵――セイレーンの驚異に対抗し、制海権を取り戻すための人材を欲していた。能力さえあれば出自は問わずスピード出世が可能な時代。これしかない。己の進む道をライは海に求めた。
士官学校での成績は常にトップクラス。優秀な成績で卒業を控えたライは、在学中から卒業後を意識するようになる。激しい戦闘で人類側の損耗も激しく、特に前線でKAN-SENたちを指揮する任務に就く人間の補充が間に合っていなかった。
ひょっとしたら卒業後すぐ前線勤務になるかもしれない。お呼びがかかったときのことは考えておけと同期からは忠告された。セイレーンたちと砲火を交える前線に赴くことは死地に近づくと同義だ。そのぶん危険手当が就くので後方勤務より稼ぎはいい。どうせ帰りを待っている家族もいない。少しでも多く稼いで生きているうちに園を支援しよう。生き方のみならず死に方までも決めていた。
ある日、ライは校長室に呼ばれた。来たか、と思った。士官学校では、卒業前に校長室に呼ばれると、前線勤務を通告されると言われていた。
「皇くんは女を知ってるか?」
校長は開口一番そう言った。この場合の女を知ってるとは生物学的な分類で女性を知っているかではなく、女を抱いたことがあるかの意味だろう。
「ありません」
「それでは次の週末にでも色街に行きなさい。引率の先生をつけてあげるから」
「お話が見えないのですが」
ライは眉間に皺を寄せて訪ねた。
「君は卒業したら前線基地でKAN-SENを率いることになる」
やっぱりか。つまり死地へ赴く前に女を味わっておけということだな。昔の軍隊でもそういう習わしがあったと本で読んだことがある。
「君が現地に到着したら最初にやることはなにか。分かるかね」
「いえ」
「前任の手垢がついたKAN-SENを自分のものにすることだ」
その言葉がライの中に染み渡るまで校長は間を取る。「まあ早い話が未亡人になった女を寝取れということだな。既に相手が亡くなってしまってるので、寝取るという表現が正しいかは分からんが、概ねそういう理解だ」
「ますますお話が見えなくなりました。一点ずつ整理させてください。まず僕は前任者が亡くなった基地に着任するんですね」
「セイレーンの奇襲を受けたそうだ」
「その基地にはKAN-SENたちがいて、彼女たちは前任者と特別な関係にあった」
「KAN-SENの能力を開放するためケッコンしたらしい。それも部隊全体を底上げするため、何人ものKAN-SENとジュウコンだった」
「それがKAN-SENを寝取るという話になる理由は?」
「ケッコンの上書きだよ」
校長は耳慣れない単語を口にした。
指揮官とKAN-SENが特別な絆を結ぶことで一段上の力を引き出すことが可能となる。これをケッコンシステムと呼ぶことは有名だ。セイレーンに対抗するためには単に戦術指揮に優れているだけではなく、KAN-SENたちと良好な関係を築くコミュニケーション能力が求められる。
「ケッコン相手に先立たれたKAN-SENは前任者との絆を解除されてから再配備される」
「そう習いました。違うんですか」
「ここではそう教えているし、ほとんどの人間はそれを信じている。事実、ケッコンシステムが発見された当初は、そういった運用が行われてきた」
いまは違うということだ。ライは頭を巡らす。校長はKAN-SENを寝取ると言った。ケッコンした相手に先立たれたKAN-SENを上書きする。その言葉の意味するところは? ひとつの仮説にたどり着いた。
「気がついたようだな。察しがいい」
「だから僕が童貞かお尋ねになったんですね」
校長は満足したように頷いた。
「ケッコンを解除することは可能だ。しかし、それではせっかくケッコンで上がった能力まで元に戻ってしまう。僅かな戦力ダウンも惜しいのだよ」
「だから思慕の対象を別の男に移す。前任者が高めた絆をそっくり横取りしてしまう。そんなことが可能なんですか?」
「不可能なことにかまけているほど我々も暇ではない。既に実績はある」
前任者とKAN-SENの間に結ばれたケッコンという特別な絆。それがもたらす軍事力はむざむざ捨てるに惜しい。糸でつながった両端のうち片方がいなくなってしまったなら? 糸を捨てるのではなく別な人間と結び直せばいい。だが言うは易く行うは難し。長い時間かけて育んだ絆と同等の好意を短期間で得るのは大変だ。
「男と女の絆を深めるにはセックスだよ。いまも昔も変わらない。セックスの相性がよければ前の男のことなんか忘れるさ」
「最初に誰かが試したんですね」
「下半身に従っただけだ。彼はケッコンの上書きなんて大それたことを考えていたわけじゃない。大鳳の胸に理性が飛んで事に及んだだけだった」
航空母艦・大鳳。超ミニ丈の着物を着崩して豊満な肉体を惜しげもなく晒して歩く姿は艦隊のセックスシンボル。中途半端に隠れていることで裸よりも男の劣情を煽ってくる。
「KAN-SENは見目麗しい女性の姿をしていますからね」
「それが問題でもある」
校長は椅子に深く座り直した。まったく困ったもんだと溜息をつく。
「KAN-SENは人間ではない。彼女たちは人の形をしているが船なんだ。それなのに若くて見た目がいい女の格好をしているから同情的な声が寄せられる。ケッコンの上書きが知られてみろ。またぞろ抗議活動が起きるぞ」
KAN-SENの中には年端も行かぬ子供の姿をした船もある。彼女たちが最前線で戦う姿が非人道的であると過去には抗議デモが起きた。それではKAN-SENに頼らずセイレーンから海を取り戻す方法はあるか。この問いに口を噤む人間はまだ大人しいもので、とにかくダメだったらダメだの一点張りで押し切ろうとする人間も少なくない。
「君なら適任だ。年齢は彼女たちに近く、見た目も……うん、申し分ない」
ライは自分の容姿が異性に好まれると自覚している。灰色にも見えるくすんだ銀髪、澄んだ海の色を写し取ったかのような碧い瞳。小さなころから女性は彼に優しかった。そういう部分も加味されての抜擢。
「あとは女を抱く経験だけだな。しっかり研修してきなさい」
3
ベルファストとの逢瀬を愉しんでから一週間が経った。ケッコンの上書きに成功してからも二人は毎日身体を重ねている。そのかいあって彼らの親密度は前任の指揮官をも上回るものになっていた。
この一週間で分かったことがある。エッチなメイド様はバックで挿入されるのが好きらしい。柳腰を後ろからつかんで双臀にパンパンパンパンと腰を打ち付けると、ベルファストは一突きごとにピクピク反応し、発情した雌のにおいを撒き散らしながら恥ずかしそうに喘ぐ。貞淑な彼女は排泄の穴を晒しながら獣の体位で交わることに抵抗を感じている。それにもかかわらず、正常位よりも後背位で強く感じてしまう。理性や羞恥心を己の身体が裏切る被虐の悦びが性的な興奮につながっているのか。
「あんっ、あんっ! ご主人様っ、激しいっ♡ 奥ぐりぐりされて気持ちいいっ♡ ご主人様ぁ♡ もっと突き上げてくださいっ♡」
「メイドが主人におねだりか。これじゃどっちが言うことを聞かせてるか分からないな」
「あぁ~ん♡ 申し訳ございません♡ すべてはご主人様のおチンポがいけないんです。こんなモノで突かれたらおチンポしか考えられなくなっちゃう♡」
「人のせいにするなよ駄メイド! 暇さえあれば四六時中セックスすることばかり考えて、僕を誘惑してくるエロメイドが! 悪いのはチンポに弱いベルファストの雑魚マンコだろ」
「ご、ごめんなさいご主人さまぁ、わ、わたくし……あぁんっ、ご主人様のおチンポ強い♡ メイドなのにぃ、私ばかりぃ……気持ちよくされて……あぁんっ♡ ご奉仕できなくなっちゃう♡」
主人とメイド。使役する者と使役される者。その関係性に酔いしれるベルファストに対して、ライは高圧的な主人を演じる。二人の間で交わされるのは一種の
「そろそろイクぞベルファスト。しっかりマンコ締めて受け取るんだ」
「あああ、き、きもひぃいいいい! お、奥に当たってるッ! ああん、もう、だめ、あたま、こわれりゅう!」
「いいぞ! ベルファストのナカ、ぐにぐにうねりながら締め付けてくる。僕のチンポに射精ねだってる。おまんこ狂いの色情狂メイドらしいご奉仕マンコがっ!」
「は、はひぃ……ご、ごしゅじんさま、わらひも……もう、らめぇ……ひ、ひぅうッ」
「イケッ! イケッ!」
ライは叫びながらベルファストの尻に張り手を一発くれてやる。肉の詰まった尻はバチンと小気味よい音を立てる。
「ひ、ひぃいいいッ! い、イグッ! イグぅうううッ!」
ライの叩き方は巧みだ。手のひらが直接当たらないよう僅かに空間を作る。尻と接触して派手な音を立てるのは、空間に溜まった空気が炸裂するため。見た目や音ほど痛みはない。ベルファストの純白の尻に手形が残ることもない。あくまでもプレイなのだ。本当に痛めつけるのは本意ではない。
ベルファストは尻に感じる振動、叩かれた際の音によって興奮を与えられている。
ライのストロークが浅く、速いものに変わる。射精限界が近づいていた。彼女の
「あ゛あ゛っ♡ あはぁっ♡ はぁ、はぁ…………んっ♡」
「イクぞベルファスト」
「あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ わたひもっ♡ お゛ほっ♡ いくいくいくいくいくっ♡」
性の迸りが奔流となって解き放たれる。女を孕ませるための雄汁。もし彼女がKAN-SENではなく人間の女なら、この一週間で
事が終われば最中の荒々しい雰囲気を引っ込める。つながったままベルファストを後ろから抱きしめる。たちまち幾度も同じベッドで夜を過ごした男女の親密な空気が二人を包む。
「今日も素敵でした、旦那様」
「ベルも良かったよ」
お互いの具合を褒め称えながら肩越しに唇を合わせる。セックス中は彼女の好みに合わせてオラオラな主人を演じるが、射精のために腰を振っているより、終わったあとの気怠い雰囲気に任せてなにもせずくっついているほうがライは好きだ。女体の柔らかさや温かみを感じると落ち着く。親の愛を知らず、母親のぬくもりを感じたことがない生まれが、そうさせるのかもしれない。
「ですが旦那様よろしいのですか?」
抱きすくめた腕の中でベルファストが身じろぐ。射精後で小さくなったペニスが彼女のナカから抜けた。狭いスペースで器用に身体を反転させた彼女と向き合う。
「私とばかり契を交わしては任務に支障が出ませんか」
この基地で前任の指揮官とケッコンしたKAN-SENはベルファストの他に二人。愛宕と高雄だ。彼女たちとも絆を結ばねばならない。それなのに着任から一週間、自分とばかりセックスしているライを彼女なりに心配しているのだ。
「彼女たちともするよ。少し準備に時間が掛かったけど用意できた」
「本当ですか」
ベルファストの気遣いが心地よく、くすぐったい。
「そういうわけで今日からは彼女たちにも時間を割かねばならない。ベルの相手をする時間が減るけど我慢してくれるよね」
彼女は寂しいですけど仕方ありませんねと言いながら抱きついてきた。その背中に手を回して僕も抱きしめ返す。
4
約束した時間どおり部屋に向かうと既に愛宕と高雄は待機していた。
「お帰りなさいませ、ご主人様。な~んて、ふふふ……指揮官こういうのがお好きなのね」
妖艶に笑いながら出迎えてくれたのは愛宕。腰まで届く黒髪が美しい。垂れ気味の目が包容力のあるお姉さんの雰囲気を醸し出す。特徴的なのは頭に生えた耳。ピンと立った犬耳が生えている。
「今後の任務のためだから仕方ないが、今度の指揮官は破廉恥すぎやしないか。このような格好を所望するなど不道徳だ」
憮然とした表情で言うのは高雄。姉に負けず劣らずの美髪を後ろで一本に括っている。おっとりした雰囲気の愛宕と違い吊り気味の目が凛とした空気を演出する。世が世なら武家の姫として愛されそうな娘だ。こちらも頭に犬耳が生えているものの、ぺたんと寝ている。
いま二人に着せているのはメイド服だ。ベルファストと初日でメイド服プレイをして以来、己の内なる性癖に気がついてしまった。メイドさんとのセックス。二人とも愉しむため彼女たちにしつらえたメイド服を用意した。そのために一週間掛かってしまった。
「うふふ♡ 今日はお姉さんがたっぷり変態な指揮官のこと、お世話してあげるわね♡」
言いながら愛宕が近づいてくる。一歩踏み出すごとに彼女のムチムチした太ももがスカートから伸びる。二人用に準備したメイド服はベルファストの物とデザインが違う。ベルファストは、胸元以外は古式ゆかしいクラシカルなスタイルだが、愛宕と高雄に着せたメイド服は膝上二十センチはあるミニスカート。愛宕の白く柔らかそうな太ももが、高雄の黒タイツに包まれた脚線美が余すところなく堪能できる。前屈みになる彼女たちの後ろに回り込めばお尻や下着が露わだろう。主人に性的な意味で奉仕するためのエッチなメイドさんだ。
「指揮官は何をして欲しいのかしら。何でも言っていいのよ」
「ベッドの上で四つん這いになって。お尻をこっちに」
「こうかしら?」
愛宕の大きなお尻が向けられる。ぺろんとめくれ上がったスカートは何ひとつ隠せていない。彼女の丸々とした臀部も白い下着も丸見えだ。その中心部にほんの少しだがシミができていた。
「もう濡らしてるの」
「だって」
愛宕が恥じらいながら言った。「あの方がいなくなってからご無沙汰だったのに、指揮官ったらベルファストに夢中なんだもの。私たちのことは忘れてしまったのかと思ったわ」
「そんなはずないじゃないか」
「言葉だけなんてダメよ。女を納得させたかったら誠意を見せないとね♡」
ライは彼女の濡れた場所を指で突く。下着ごと押し込みながら愛宕の小径を優しく刺激する。
「あぅ♡ あ、そこい、い、イイ♡ うふふ……もっとシテいいのよ♡」
「言われなくたって」
愛宕のヒップから下着を剥ぎ取る。双臀の谷間に穿たれた排泄の穴。目線を下に映して姫割れに目を向ける。早くも期待に愛液を漏らす貪欲な膣孔がライを誘惑する。雌のにおいを放つ愛宕のアンダーリップに口づけた。
「あ、あぁ……んっ♡ メイドなのにご主人様におまんこ舐めさせて気持ちよくなっちゃってる♡」
「僕が好きでしてることだから気にしなくていい」
「はぅっ♡ やだ、指揮官……んっ♡ 若いのに上手♡ ベルファストで練習したのかしら……ふふふ、妬けるわね」
れろぉ……れろれろれろぉぉぉ……じゅるっ、じゅるるる、ちゅぱっ……れろぉ……じゅぷっ。
「あぁっ♡ くっ♡ ああっ♡ あっ♡」
無言のまま秘所に舌を這わせ続ける。あまりクンニされた経験がないのかもしれない。愛宕はすぐに濡れだして部屋に水音が響いた。
「くっ……あっ、あっ、あぁぁ~~♡ 違う。あの方の舐め方と違う。ゆっくりなのに的確にポイント突かれて♡」
「激しいのが好き?」
舌の回転を上げると愛宕の身体がビクつく。
「あっ……あっ……熱ィっ! 指揮官の舌、キモチイイ♡」
愛宕の手が快感に耐えてギュッとシーツを握る。突き出したお尻がふるふる揺れた。膣内に侵入してくる長い舌を肉襞が締める。
「ふあぁっ! ああ、あ、あぁ……きもちいいの、たまらないのぉ……はぁん♡ んああぁぁ、あぁん♡」
バックからのクンニ攻めに愛宕はあっさりと絶頂を迎えてしまう。
「指揮官のおチンポ出しなさい。今度はお姉さんがしてあげる」
半勃ちのペニスを愛宕につかまれた。彼女の美麗な顔と自分のチンポが横に並んでいる。期待に震える目の前で愛宕の口が男性器を飲み込む。
「じゅぶっ。じゅるるるるるるる!」
「あっ、あああ!」
歓喜の声を上げると愛宕が嬉しそうに目を細めた。より大胆になって舌と唇で淫らな奉仕を繰り返す。咥えられて口内の熱を感じたまま中で舌を絡められる。口から出して裏筋を舐め上げ、尿道を舌でほじくり、先走りの汁をちゅちゅちゅるるっと啜った。
そのすべてに反応してライの口から声が漏れる。
「あっ、あっ、あっ、ああああ、ああああっ!」
「気持ちいいのね。おチンポ触られて啼く指揮官、女の子みたいで可愛いわよ♡ もっとナメナメしてあげたくなるわ」
興が乗ってきたか愛宕は自分を寝取らんとする男根を根本まで飲み込む。激しく頭を前後に振ってロングストロークで攻めてくる。両手を使わないノーハンドでの激しいフェラチオは、より女がチンポに夢中で食らいついてる錯覚を男に与える。触覚と視覚を同時に犯されるノーハンドフェラに睾丸から精液が迫り上がる。
せっかくクンニでイカせて握った主導権が持っていかれてしまう。ライは尻に力を込める。射精を我慢する雰囲気は愛宕にも伝わったようだ。彼女の顔に獲物を前にした獰猛な笑みが浮かぶ。
「我慢しなくていいのよ指揮官。お姉さんの口が気持ちいいなら射精してもいいわよ。……もう、素直じゃないのね。それなら」
愛宕はメイド服の谷間をくつろげる。もともと谷間が丸見えの精奉仕用メイド服は簡単に着脱が可能になっていた。ゆさりと巨大な双乳が姿を現す。
「こっちでもシテあげるわね♡」
豊かな胸を活かしたパイズリ。谷間に挟んだライの肉棒を両サイドから手で寄せたおっぱいで捏ねる。滑りを良くするため唾液を垂らす。上下に擦り始めると唾液とカウパー液が混ざり合い、にちゃにちゃといやらしい音を立てた。
「ああっ、ううっ! 気持ちいいいいっ!」
「指揮官のおチンポ、ガチガチに硬くなってるわ。それにとっても熱い。おっぱい火傷しちゃいそうよ」
自分の男性器がおっぱいの間でもみくちゃにされる扇情的な姿に、十代の性欲がカウントダウンを刻む。
「いいわよ指揮官。お姉さんの胸に射精してちょうだい♡」
愛宕の許しが合図となった。込み上げてきた欲望に逆らわず彼女の乳内で射精する。
「あらあらあらあら……指揮官ったら元気なのね、こんなに射精されたのは初めてよ」
ザーメン溜まりができた胸の谷間を見せつける。渓谷には両岸をつなぐ粘性の糸が架かる。愛宕の体温で温められた精液がむわりと臭う。彼女が動くと胸のザーメンブリッジがぷつりと切れた。
「愛宕」
「な~に指揮官」
切羽詰まった調子で名を呼べば、彼女はからかうように笑む。愛宕が伸ばした手に腕をつかまれる。彼女の誘われるがままベッドに上がった。
仰向けになった彼女へ覆いかぶさる。
「ベルファストを奪ったおチンポ。いけないおチンポでお姉さんのことも指揮官の女にしちゃうのね♡」
衰え知らずの勃起を愛宕に押し付ける。濡れた濡れた膣口に精液まみれのペニスが滑り込んだ。
「んあっ! んあ♡ おっきぃ♡ ふあ♡ あはぁ♡」
亀頭が媚肉を掻き分けて濡れた蜜壺に収まる。
「あはぁぁぁ! イッちゃう! 挿れただけでイカされちゃう♡」
挿入の衝撃で顎が跳ね上がる。愛宕の身体がブリッジする勢いで反り返った。
「突いて♡ 遠慮せず奥まで突き上げて♡」
ペニスを包む肉襞が蠢く。敏感な生殖器をいい子、いい子と撫でられて黙っていられない。
ゆっくりペニスを引き抜き、カリで膣内の具合を確認しながら引っ掻く。愛宕が下唇を噛み締めながら快感に身悶えする。余裕綽々といった風情の美女が自分との行為で感じている様は興奮を高める。本格的に動く前からペニスが蕩けるような快感が押し寄せた。亀頭が抜ける寸前まで引き出してから素早く根本まで突き入れる。
「んあッ♡ ふっ、はぅ……♡ んんッ♡ く、うぅッ……♡」
不意の一撃後はスローペースで出し入れ。直前の強烈な突き上げをくらったあとに焦らすような摩擦。
「意地悪しちゃダメよ。ちゃんと動いて指揮官」
意地悪ではない。愛宕の
「あ、あ、そんなところまで……ひうっ!」
根本まで押しつけて腰を前後ではなく左右に振る。狭い膣道を拡げるように攪拌した。先端が行き止まりを圧迫する。ここを刺激されるのは初めてのようだ。愛宕の唇から甘い声が漏れる。
長く愉しみたいが我慢するのもつらい。迷った末にライはピストンの速度を速める。愛宕をもっと喘がせて彼女の意識やケッコンを上書きしたかった。
「ふぅ……んっ、あっ、あっ! すごい! 奥にあたってる! あっ……!」
「ん? ここ……気持ちいい?」
「あっ♡ あっ♡ い、いい♡」
愛宕は小刻みに震えながら艶っぽい声を出す。
もう堪らないといった様子で彼女が身をよじった。腰をくねらせて自らチンポに膣を絡ませる。あられもない雌犬の鳴き声が止まらない。
「あんっ♡ あんっ♡ だめっ♡ あんっ♡ あんっ♡」
最奥より少し浅いところ。亀頭で突くと他とは反応が違う場所を見つけた。ここが愛宕の弱点か。彼女の腰をつかんでえぐるようにそこを刺激した。
「ダメよ♡ ダメっ♡ そこばかり突いたらっ♡ もっ、もう、お姉さん怒るわよ♡ やめなさい♡ 私のおまんこ、おチンポで躾けるのやめて♡」
やめてと言われて止まれるはずがない。見つけた彼女の弱点と最奥を一度の突き込みでまとめて刺激する。引き抜くときはパンと張り出したカリが膣肉を巻き込んだ。こんこんと湧き出る愛蜜が掻き出されてベッドを汚す。
「だめっ♡ ダメぇ♡ そこ弱いのぉ♡♡ あ、そこ、グリグリしちゃだめぇ♡ 子宮口グリグリしてっ♡ そこえぐっちゃヤァ♡♡ ひっ♡ ひ♡ ア゛♡ あ♡ ア゛♡ ア゛♡ 高雄ちゃん♡」
不意に愛宕が傍で見ていた高雄を呼んだ。愛宕の肉体に夢中でライは高雄の存在をしばし忘れていた。
「高雄ちゃん♡ 覚悟しておいたほうがいいわよ♡ 指揮官のおチンポすごいのっ♡ あの方以外に抱かれることで感じてたモヤモヤなんて、ぜ~んぶなくなっちゃう♡ 私のこと躾けてエッチな雌犬に変えるおチンポ♡ 高雄ちゃんもこっちに来て指揮官と楽しみましょう♡」
愛宕の誘いにふらふらと高雄が引き寄せられる。
「そんなにすごいのか。指揮官のおチンポは」
「奥手な高雄ちゃんもセックス好きになっちゃうわよ♡ このおチンポに抱かれたら♡」
ゴクリと高雄が生唾を飲み込む。クールな彼女も目の前で乱れる愛宕の姿に当てられてしまったようだ。
「あんっ♡ ダメえっ♡ こんな奥までっ、深く挿れられたらおかしくなるううう♡」
膣道の中はカウパーと愛液でドロドロだ。愛宕の奥を突きまくる。辛抱できないとばかりに彼女の美脚がライの腰に回った。
「
「僕も、もう……ッ!」
いつしか射精感は限界に達している。射精したい! この女の中に射精して子宮を征服したい。雄の支配欲が猛烈な勢いで膨らむ。抽送のスピードを最大まで上げた。精子を吐き捨てるためだけの単調な前後運動。
ライは呻き声とともにペニスを根本まで挿れる。膨らみきった欲望の風船が弾けてグツグツと煮立った精液が愛宕に注がれる。背筋を電流が駆け巡った。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ……イッ……クぅぅぅぅぅぅ!」
愛宕の脚に力が入る。股間をしゃくり上げて「もっと奥に擦りつけながら射精して」と本能がおねだりする。淫らすぎる腰振りダンスにライの興奮も留まるところを知らない。二人は恥骨を擦り合わせながら絶頂した。
この世のものとは思えない法悦の極みにライはぐったりと力が抜ける。このまま愛宕の感触に酔いしれていたい。だが、まだだ。まだ仕事は残っている。己を奮い立たせ射精し終わったペニスを引き抜く。
「綺麗にしてよ」
精液と愛液で汚れた勃起を高雄に向けた。彼女は赤面してたじろぐ。長い脚を一歩、大きく後ろに退く。逃げ出したい。そう思っているのかもしれない。だが職務に忠実な彼女には無理だ。ケッコンの上書きは上層部の指示を通した正式な仕事なのだから。
抵抗は無意味とあきらめた高雄が四つん這いでベッドに上がる。彼女の前で膝立ちになりペニスを突き出した。新たなケッコン相手になる男の顔とペニスを交互に見たあと、観念した彼女の口が汚れたイチモツを頬張る。
美人姉妹のフェラ比べ。贅沢なシチュエーションに射精直後で萎えていた男根が目を覚ます。
「高雄ちゃんには優しくしてあげてね指揮官。こういうことには奥手で私たちの中では一番経験がないの」
「余計なことを言うな愛宕!」
「善処するよ」
まだ顔を見ながらするのは恥ずかしいと言う高雄とは後背位で交わることにした。顔よりも恥ずかしい部分を見られてします体位だが、自分から見えなければ気にならないらしい。下着を下ろすとき女陰とクロッチ部分に粘液の糸ができた。最初から潤いは充分。
高雄の尻をつかんでにじり寄る。勃起したペニスの切っ先をあてがった。
「もう挿れるのか」
「挿れなきゃできないよ」
驚かせないようにゆっくり腰を送り出す。亀頭が閉じていた肉をこじ開けて奥に進む。愛液が滴る膣は溶鉱炉のように熱かった。
「あっ♡ あっ♡ い、いたっ……待ってくれ」
「待たない。我慢して」
経験が少ないというのは本当らしい。彼女の膣内にこなれた様子はない。あまり前任者と回数を重ねる間もなく別れてしまったのか。ただでさえサイズが違うのに酷かもしれない。かと言ってやり直すのもどうか。苦痛を長引かせるだけにならないか。一気に突破してしまおう。
「ひぐっ♡ ゔっ♡ ぅうぅ」
ペニスの先端に膣肉が絡みつく。大量の愛液に守られ、彼女の大事な部分を傷つけることなく、挿入を果たすことができた。
「ふぅぅ~~~♡ ふっ、ふっ、はぁッ♡ 待てと言ったのに」
「動くよ」
彼女の抗議を無視して動き始める。ざわつく媚肉が男根を奥へ誘う。高雄のナカは新たな主人を迎えて悦んでいた。
「あんッ♡ くッ♡ んんッ♡ あぁああッ♡」
経験不足な高雄の膣洞にペニスが出入りする感触と自分の形を覚え込ませる。遅い抽送で挿れるときよりも引くときの反応がいい。腕から力が抜けた高雄はシーツに突っ伏して喘ぐ。両手でシーツを固く握りしめて快感の荒波に攫われまいと耐えている。
そういうことされると啼かせたくなるのに。サディスティックな情念に突き動かされて抽送を少しだけ速めた。
「あッいッ♡ いッ♡ んッ、はぁあああッ♡」
僅かに本気を出しただけで高雄の反応が激烈に変わる。自分の身体が簡単に屈してしまうことに驚き、困惑する彼女の顔を見下ろしながら、さらにワンテンポ上げる。
勢いをつけてズンッと突き入れれば、ペニスの先端が最奥に達した。デリケートな部分を小突かれて高雄の尻が跳ねる。彼女からすれば反射的な動きに過ぎないはず。熱いものに触れて咄嗟に手を引っ込めることと大差ない。だが格好だけ見れば最奥を突かれて自分から男に尻を擦り寄せている。
「はああああッ! お、奥ッ……奥はぁ♡」
「奥が好きなんだね」
尻の形が変わるまで強く腰を押し付ける。亀頭がさらに深い場所へ侵入した。
「あうう……ち、違う……拙者が、そのようなはしたない真似を……」
「素直じゃないなあ」
強く押しつけたまま腰を回転させる。ペニスが高雄の最深部を捏ね回す。
「おおおおくぅぅうううう♡」
「そんな声を出しておいて奥が好きじゃないなんてよく言えたね」
「し、知らぬッ! こんなの拙者はぁあっ♡ あっ♡」
「あの方のでは届かない場所だったものねえ。高雄ちゃんが驚いても仕方ないわ」
高雄の背中が反り返る。未知なる快感に驚いて膣洞もよくうねった。たとえ口で否定しようと肉体が反応しているのは明らか。
「認めないなら素直になれるようにするしかないな」
「にゃ、にゃにをするつもりだ~♡」
くびれた腰をつかんでペニスをゆっくり引き抜く。抜いたときと同じスピードで戻す。だが完全に根本までは埋めず三分の二ほどで引き抜く。
「あっ、あっ、あんっ♡」
高雄は艶声を出す。だが、その声音はどこか物足りなそうだ。
愛宕やベルファストの優しく絡みつき男のチンポを甘やかす、ふわとろおまんことは違う、キツキツに締め付けて男の精を搾り取らんとする高雄の万力おまんこ。みっしり肉が詰まった隘路を掻き分けながら進み、後退するときは膣全体にカリが当たるよう引っ掛けながら戻す。シーツを握りしめる高雄の手は力の入れすぎで白く変色していた。
「何かして欲しいことはある?」
振り返った高雄が肩越しに恨みがましい目を向ける。気の弱い人間なら視線だけで殺せそうだ。反抗的な態度への懲罰として三回だけ奥をノックしてやる。そして再びお預け。欲しいものがあるなら自分の口で言え。無言のやり取りが交わされる。
奥まで突き挿れてめちゃくちゃに腰を振りたい。射精欲求に抗いながら焦らす。決してイケないしイカせられない生殺しピストン。絶えず奥から湧き出るヌルヌルが気持ちよくてライのほうが先に心折れそうになる。それでも最後は意地で我慢した。
「して欲しいことはない? ないなら、このまま続けるけど」
「……イカせてくれ」
中途半端なピストンで焦らされ続けた高雄の心がついに折れた。
「拙者をイカせてくれ! 指揮官に奥を突かれるのが気持ちいいんだ。一番奥までねじ込んで乱暴にしてくれ!」
お尻を高く突き上げて高雄がおねだりする。肉付きのよいヒップを左右に振りたくって子宮口を晒した。ここだ。ここに欲しいんだ。前の男のモノでは届かなかった場所に触れてくれ。彼女の声にならない魂の叫びをしかと聞き届けた。
我慢していたぶんのストレスも込めてペニスを突き刺す。子宮をぶん殴る荒々しい本気ピストン。石も砕けそうなほど硬くなった亀頭で何度も突く。
「アッ! アッ! イクッ、イクッ! アァアッ!」
理性と道徳が欲望と本能に反転する。人の言葉を持たない獣と化した男女がエクスタシーだけを目指して協力する。
「ん゛ッ♡ あはぁっ♡ はぁッ♡ はぁッ♡ はぁ――ッ♡ ん、はあぁ……ッ♡ あ゛あ゛……ッ!♡ あ゛ーーッ♡ んぁあああ――ッ♡」
高雄の口から普段の彼女では想像もできない濁った喘ぎ声が絞り出される。
射精する。ライもそれしか考えられなくなっていた。高雄の背中に覆いかぶさり彼女を押し潰す。白いうなじにしゃぶりつきながら寝バックで腰を擦りつけた。欲望に任せて射精するためだけに腰を振りたくった。
「イクぅうううッッ♡ イグ――ッッ♡ イぐぅううう――ッッ♡ おほおぉぉおぉぉぉッ♡ んあ、あ、あぁああぁぁぁあああ♡」
絶頂宣言とともに高雄の身体がライの下で激しく波打つ。快楽の果てにたどり着いた彼女はシーツに顔を埋めて絶叫しながら達した。
イクと同時に最大の収縮力を発揮した高雄の膣がライのペニスから精子を絞り出す。子宮口を犯していた先端から真っ白い欲望が放たれる。
煮えたぎるザーメンに子宮を焼かれる感触で高雄の身体が強張る。
ライは桜色に染まる高雄のうなじにキスを落とす。一回、二回、三回。彼女の頑張りを労った。
「あらら、いい雰囲気だけどお姉さんのこと、忘れてないかしら」
絶頂の余韻に浸る二人の横で愛宕が笑う。
「まだシテくれるわよね指揮官。今度はお姉さんの本気も見せてあげる」
「……少し休ませて欲しいかな」
「だ~め。指揮官が悪いのよ。そんなに可愛い顔しちゃって……そんな顔を見せられたら私のものにしちゃいたくなるじゃない」
愛宕に手を引かれる。ペニスが抜けるとき高雄が「……あっ♡」と名残惜しそうにつぶやいた。
「今度は私にも後ろからして♡ 高雄ちゃんのように組み伏せて欲しいの」
くるりと反転してお尻を向ける愛宕。秘部からは
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