※この作品はR-18です。

ふたなり淫魔イリスの射精性活   作:南 十字星

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最終話 本気でいくぞー!!魔王さまを孕ませちゃえ~♥️

「……今の音は何だ?」

 

 

 直前まで魔王とイリスが性行為を行っていた室内に響いた謎の音。2人が周囲を見渡しても特に異常は無さそうだったが……

 

 

「はて、何かが割れたような音でしましたがひゅっっっ!!!???? ♥♥♥♥」

 

 

 何もない、とダークエルフのメイドが言おうとしたその瞬間、奇声を上げたかと思うとその場に倒れてしまった。

 

 

「なっ、どうした!!? なにがっ、んはあぁぁぁっっっ!!!???? ♥♥♥♥」

 

 

 魔王が倒れたメイドの元へ駆け寄ろうとしたその瞬間、魔王の全身に暴力的なまでの快感が迸り、膝から崩れ落ちてしまう。

 

 

『なっ、何が起こっていると言うのだっ!!?? ♥♥♥このようなっ、激しい快感なぞっっ!! ♥♥♥我は感じた事がっ……だっ、ダメだ!! 思考が纏まらないぃぃぃっっっ!!!??? ♥♥♥♥』

 

 

 自身の体を抱きすくめる魔王だが、全身を支配する快感は全く治まる気配を見せない。寧ろどんどん強まってゆき、正常な思考が出来なくなってくる。

 

 それでも必死に脳をフル回転させ、原因を探ろうと周囲を見渡すと……ありえない光景が魔王の視界に入った。

 

 

「……」

 

 

「ば……バカな……んくっ♥そっ、そなたはっ、くはぁっ! ♥♥」

 

 

 魔王に全てを吸い取られ、事切れて横たわっていた筈のイリスが、魔王に背中を向けて立ち上がっていた。

 

 干からびていた肉体はいつの間にか元通りになっており、ツインテールだった髪は解けて背中に流され、その場に堂々と仁王立ちしているのであった。

 

 しかし、魔王が驚いているのはそこでは無かった。魔王自身によって魔力と気(オーラ)を吸い付くされた筈のイリスの肉体から、魔王(自身)をも余裕で上回る程に膨大かつ濃密な魔力と気(オーラ)が溢れ出ていたのであった──

 

 

 ──────────

 

 

「……」

 

 

 復活したイリスは無言のまま魔王の居る方向へ振り向くと、完全な無表情かつ虚ろな瞳で魔王の姿を見詰める。

 

 

 その直後だった。

 

 

 周囲に振り撒かれていた膨大な魔力が、イリスの肉体へ一気に吸収される。

 

 

「んっ……んはっっっ♥♥♥♥あはぁっ!! ♥♥♥♥」

 

 

 莫大な魔力を全て吸収したイリスは全身をぶるっ、と震わせて歓喜の声を上げた。

 

 

「はぁ~、死ぬかと思ったぁ~。魔王さまってば私の魔力吸いすぎなんだもん、封印解けちゃったし」

「ふ、封印……? んひっ!! ♥♥」

「あ、魔王さま居たの?」

 

 

 全く余裕の無い魔王に対して呑気な調子で語りかけるイリス。その姿を良く見てみると、下腹部にあった筈の淫紋が跡形も無くなっていた。

 

 

「前にもエリザベス(あのおバカさん)に話したんだけど、私の魔力と気(オーラ)は強すぎちゃうから、普段は抑えてるの。

 でも魔王さまが私の魔力いっぱい吸っちゃったから淫紋(これ)維持するのに必要な魔力無くなっちゃった♥」

「なっ、何とっ……くふっっ!! ♥♥♥こんなの、んぎぃっっ!! ♥♥♥我でも抗えぬぅぅっっっ♥♥♥」

 

 

 魔力は収まったが淫魔の気(オーラ)は全く弱まっておらず、寧ろ更に強まっており魔王の肉体を強制的に発情状態とさせていた。

 

 

「うわぁ、魔王さまってばエッロぉ♥♥♥文字通り枯れるくらい出したばっかりなのにっ、んっくぅ……♥♥♥

 

 本気で勃起しちゃうぅぅぅぅっっっっ!!!! ♥♥♥♥♥」

 

 

 ビキッッッッ!!!! バギバギバギバギッッッッッ!!!!! メキメキメキッッッッッ!!!!! ドグッッッ、ボギンッッッッッ!!!!! ブリリンッッッッ!!!!! 

 

 

「あっ、ああ……! な、なんだ……”これ”は……!!」

 

 

 イリスの股間に力無く垂れ下がっていたペニスが凄まじい轟音を立てて、巨大化していく。

 

 そうして現れたのは、先程の複根状態を遥かに上回る──竿の長さだけで魔王の身長を優に超える超極太サイズ、血管がバキバキと幾つも浮かび上がり、床に着く程巨大な直径の睾丸が生えた”超根”サイズのペニスがそこに鎮座していた。

 

 

「おふぅ~~♥♥♥超久々に全力勃起しちゃったぁ♥♥♥ちょっとおっきめだけど、魔王さまなら大丈夫だよねっ♥♥♥」

「ふ、ふざけるなっっっ!!!! あひぃっっっ!!?? ♥♥♥そ、そんな化け物のような逸物、んおぉっっっ!!! ♥♥♥入る訳っっ、んひいぃぃっっっ!!! ♥♥♥」

「大丈夫だって~、魔王さま体おっきいしイケるって♥♥♥」

 

 

 イリスから放たれる気(オーラ)の性でまともに話す事も出来ない魔王が抗議するが、イリスは構わず魔王の方へと少しずつ歩み寄る。

 

 

「ひいっっっ!!!?? ま、待て!!! んぐぅっっ!! ♥♥♥本当に無理だっっっ!!! それにっ、うくっっ♥♥♥わ、我はそもそも亡き夫に操(みさお)を立ててっ、故に本当は我が夫以外にこの身はっ、くふぅっっ♥♥♥」

 

 

 魔王の言葉通り、彼女にはかつて心から愛する夫が居た。しかしあまり体が丈夫な方では無かった為、魔界統治が完了して間も無い頃に病で命を落としてしまっていた。

 

 それ以降、魔王ベアトリスは亡夫以外に体を許す事は決して無かった。今回イリスに体を許したのも「あくまでも傷の治療の為」と自身に言い聞かせていたのだが──

 

 

「魔王さま……さっさと股ひらけ♥♥♥」

「ふぇっ?」

 

 

 イリスの言葉が耳に入った瞬間、本人の意思とは関係なく魔王の体が動き出し、イリスの居る方へ巨大な尻を向けた四つん這いの姿勢を取った。

 

 

「な、何だっっ!!?? 体が勝手にっっ、んひぃぃっっっ!!! ♥♥♥」

「うわぁ~♥♥♥魔王さまのおマンコとろっとろになっちゃってるじゃない♥♥♥」

「貴様ぁっっっ!!! ひぎいぃぃっっっ!!!?? ♥♥♥わ、我の体に何をっ、おほぉっっっ!!! ♥♥♥」

「ヤダな~♥私な~んにもしてないってば~♥♥私じゃなくって、魔王さまの体が正直さんなだけだって~♥♥」

 

 

 原因はイリスから放たれている気(オーラ)であり、性的興奮が最大まで高まった魔王の肉体が圧倒的なオスの象徴を前に完全に敗北を認め、イリスの言葉に肉体が本能で従ったのであった。

 

 

「魔王さまもエッチしたくて堪らないっぽいし、私の全力チンポ根本まで思いっきりブチ込んであげるっっ♥♥♥」

 

 

 そう言うとイリスは背中の羽根をぱたぱたと動かして宙へと浮かび上がる。挿入するだけなら床に立ったままでも可能だが、宣言通り自慢の超根を根本まで突っ込むつもりなのだろう。

 

 

「いやっ、ちょっと待っ……!!!」

 

「ム・リ♥」

 

 

 ずどごぉぉぉっっっ!!!!!! ぼっっっっぢゅぅんっっっっっっ!!!!!! 

 

 

「お”ごお”ぉ”ぉ”っっっっっ!!!!???? ♥♥♥♥」

 

 

 イリスの巨大な肉柱が、魔王の秘部へと突き刺さった。超根が捩じ込まれた魔王の腹は、頭を余裕で超えるまでの長さに伸びていた。

 

 

「んおぉぉ~~っっっ!! ♥♥♥本気チンポ全部入ったぁ~♥♥♥」

「おっ、おほぉぉぉっっっ?? ♥♥♥んおっっ?? ♥♥♥おっほぉぉっっ♥♥♥」

「アハハッ♥魔王さまってばスゴい顔しちゃって♥♥♥そんなに私のおチンポ好きになっちゃった? ♥♥♥」

 

 

 お互いに顔をだらしなく緩め、快感に身を委ねている。イリスの方はまだ余裕がありそうだが、魔王に関しては今何が起こっているのかも分かってなさそうに声を漏らす事しか出来ていなかった。

 

 

「それじゃあ魔王さま、動くね♥♥♥」

「んえぇ? ♥♥♥」

 

 

 ぶぼっっっぢゅんっっっっっ!!!!! ごっっっぢゅんっっっっっ!!!!! どぶっっっぢゅんっっっっっ!!!!! ぎゅぼっっっぢゅんっっっっっ!!!!! 

 

 

「んほおぉぉぉっっっっ!!!!??? ♥♥♥♥♥おほっっっ、おっっほおぉぉぉぉっっっっ!!!!! ♥♥♥♥♥んへえっっっっ!!!!! ♥♥♥♥♥えっっへえぇぇぇぇっっっっ!!!!! ♥♥♥♥♥」

「あはぁっっ!!!! ♥♥♥♥やっぱ魔王さまのおマンコきっもちぃ~~~♥♥♥♥魔王さまもっ、んふっ♥さっきより素直になってステキよっ♥♥♥」

 

 

 宙に浮いたままのイリスが器用に腰をピストンさせると、豪快な音を立てながら魔王の腹がボゴッッ!! ボゴォッッ!!! と変形し、限界まで拡がった秘部の僅かな隙間から大量の蜜が溢れ、足元に大きな水溜まりを拡げていた。

 

 と、そんな時だった。魔王の体に、また別の変化が起こった。

 

 

 ぶぴゅっっ、ブシャッッッ!!! ブビュ──────ッッッッ!!!! 

 

 

「はひいぃぃぃっっっっ!!!! ♥♥♥♥母乳でてりゅうぅぅぅぅっっっっ!!!! ♥♥♥♥」

 

 

 ばるんばるんと大暴れする魔王の爆乳から、滝のような勢いで母乳が吹き出たのだ。

 

 既に女としての役目は終えたと心では思っていた魔王だが、イリスとの激しいセックスによって眠っていた女の本能が目覚めたのであった。

 

 

「うわぁ……♥♥♥♥魔王さまさいっこうにエッロぉ……♥♥♥♥

 

 

 決めたっっ!!! ♥♥♥♥魔王さま孕ませるっっっっ!!!! ♥♥♥♥私のザーメンで、魔王さま妊娠させてやるっっっっ!!!!! ♥♥♥♥♥」

 

 

 どぢゅどぢゅどぢゅどぢゅどぢゅどぢゅどぢゅどぢゅどぢゅどぢゅんっっっっっっ!!!!!! ごぢゅっっっっ!!!! ごぢゅっっっっ!!!! ごぢゅっっっっ!!!! ごぢゅんっっっっっ!!!!! ぶぼっっっっ!!!!! ぼぢゅぢゅんっっっっっ!!!!!! 

 

 

 乱れる魔王の姿を見て興奮が最高潮に達したイリスは魔王を妊娠させると宣言すると、腹を突き破らんばかりの激しいピストンを繰り出す。

 

 目の前の魔王(メス)を確実に孕ませるべく既に限界ギリギリな状態を必死に耐え、巨大な睾丸から生成される精液を限界まで溜め込んでから、一気に解き放つつもりのようだ。

 

 

「ぎひいぃぃぃぃっっっっ!!!!??? ♥♥♥♥♥んぎっっっ!!! ♥♥♥♥あぎいぃぃぃぃっっっっ!!!! ♥♥♥♥」

「んぐうぅぅぅぅ……!!!! ♥♥♥♥もうっ……限界っっっ……!!!! ♥♥♥♥

 

 

 イっっっくうぅぅぅぅぅっっっっっ!!!!!! ♥♥♥♥♥」

 

 

 びゅごぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼっっっっっ!!!!!! ぼびゅるるっっっっっ!!!!!! ぶびゅるるるるるるるるるるっっっっっ!!!!!! ぶりゅりゅ──────────っっっっっ!!!!!! 

 

 

「お”ほお”ぉぉぉぉっっっっっ!!!!!??? ♥♥♥♥♥はりゃがしゃけりゅうぅぅぅぅっっっっっ!!!!! ♥♥♥♥♥」

 

 

 イリスの超根から、爆発したかのような勢いで大量の精液が放出された。一瞬にして魔王の腹部を巨大な風船のように膨らませながらも、全く射精が止まる気配は無い。

 

 

「んん~~~~~っっっっ!!!!! ♥♥♥♥♥まだまだ出るぅ~~~~~!!!!! ♥♥♥♥♥」

 

 

 びゅぼるるるるっっっっっ!!!!!! どびゅりゅりゅっっっっっ!!!!!! びゅぶぶっっっっっ!!!!!! ぼびゅびゅびゅ────────ーっっっっっ!!!!!! 

 

 

「お”っっっ、お”お”お”っ……!!!!! ♥♥♥♥♥ぐお”ぉぉっっっ……!!!!! ♥♥♥♥♥お”ぐぉお”っっっっ……!!!!! ♥♥♥♥♥」

 

 

 遂には魔王の腹が床に着くまで精液で膨張し、そこまでやってようやく射精が収まった……と、思いきや。

 

 

「まだまだぁっっっっ!!!!! ♥♥♥♥♥確実にっっっ!!!!! 孕ませるっっっ!!!!! からねぇっっっっ!!!!! ♥♥♥♥♥」

 

 

 どぶっっっぢゅんっっっっっ!!!!!! ぼっっっぢゅっっっっっ!!!!! ごっっっぢゅっっっっっ!!!!! ずっっっぢゅんっっっっっ!!!!! 

 

 

「ぐほおぉぉぉっっっっ!!!!??? ♥♥♥♥♥むっ、むりぃぃっっっっ!!!! ♥♥♥♥♥もうはいんにゃいぃぃぃっっっっ!!!!! ♥♥♥♥♥」

「孕ませるっっっ!!!!! ♥♥♥♥♥妊娠させるっっっっ!!!!! ♥♥♥♥♥種付けするっっっっ!!!!! ♥♥♥♥♥」

 

 

 なんとそのまま抜かずの2回戦目に突入、魔王の腹の状態などお構い無しにガンガンと激しく腰を連続で突き出す。

 

 魔王は何とか最後の理性を振り絞り胎内の精液を吸収しようとするが、恐ろしく濃厚な上に込められている魔力量が尋常では無い為まともに吸収出来ずにいた。

 

 

「孕めっっっっ!!!!! ♥♥♥♥♥孕メッッッッ!!!!! ♥♥♥♥♥ハラメェェェェェッッッッッ!!!!! ♥♥♥♥♥」

 

 

 ぶっっっっぼおっっっっっ!!!!!! ぼぶりゅりゅりゅりゅっっっっっ!!!!!! ごぶぶぶぶりゅっっっっっ!!!!!! どっっっぶうぅぅぅっっっっっ!!!!!! 

 

 

「ほげえぇぇぇぇぇぇっっっっっっ!!!!!!???? ♥♥♥♥♥♥おっっへえぇぇぇぇぇぇっっっっっっ!!!!!! ♥♥♥♥♥♥」

 

 

 1度射精した直後にも関わらず直前と同等、いやそれ以上に大量の精液が、魔王の胎内へと注ぎ込まれる。

 

 魔王の腹は更に膨らみ、もはや手足は宙に浮いて、大量に精液の詰まったお腹で体を支えていた。

 

 

 ぐびゅるるっっっっっ!!!!! びゅぼぼぼぼぼっっっっっ!!!!!! ぼびゅるるっっっっ、ぶびゅ~~~~~~っっっっっ……!!!!! びゅるっっ……

 

 

「んっっぐぅっっ……♥♥♥♥♥くふぅっっ……!!! ♥♥♥♥♥ふうっ……ぜんぶ、でたぁ……♥♥♥♥♥」

 

 

 数分以上かかってようやく射精は収まり、イリスは満足げな表情を浮かべると後ろ向きに倒れるように地面へと落下し、そのまま気絶するように眠ってしまった。

 

 

 ぎゅぷぷっっっ……ぐっっぽんっっっっ!!!!! 

 

 

 それと同時にイリスの超根が魔王の秘部から引き抜かれながら徐々に縮んでいき、最後には大きな音を立てて完全に抜けきった。

 

 

「あっ……あぁっっ♥♥んぁっ……♥♥あひぃ……♥♥ひっ……♥♥」

 

 

 一方で、2度に渡るイリスの本気射精を受けた魔王はと言うと、元々の目的であった胸の傷は完治したものの、自身の背丈と変わらぬまでに膨らんだお腹にうつ伏せに乗り掛かりながら、何時までも終わらない絶頂の快楽に身を震わせていた。

 

 直前まで超根が挿入されていた膣口は大きく開かれ奥まで丸見えになっているが、そこから覗く子宮口は中の精液を逃すまいと必死に閉じられていた。

 

 

 ──ぷちゅんっ♥

 

 

「あひぃっ♥♥」

 

 

 そしてこの瞬間、イリスの宣言通り魔王の胎内に新たな命が宿っていた──

 

 

 そして、初っぱなでイリスから放たれる魔力と気(オーラ)に耐えられず倒れ、そのまま放置されていたダークエルフのメイドが目覚めた後、精液風船状態になった魔王の有り様を見て悲鳴を上げる事になるのだが、それはまた別のお話──

 

 

 ──────────

 

 

「……とまあそんな感じで、こっち来るのスッゴい久々になっちゃったんだ。ゴメンね?」

「へぇ~、そうなんだ……」

 

 

 深夜の人間界、とある小さな公園のベンチに、2人の裸の美少女が並んで座っていた。

 

 1人はイリスで、もう1人はイリスの仲の良い人間の少女アイナであった。

 

 久々の再開に喜び、アイナは今すぐにでもイリスとセックスしたかったのだが、珍しくイリスが真剣な表情で「ちょっと話したいことがあるんだけど、良いかな?」と、言ってきたのであった。

 

 そう言った訳で2人はアイナが住むマンション近くの公園へと場所を移し(裸のままだが、イリスが認識阻害の魔法を使っているので姿は誰にも見えないようになっている)、イリスはつい先日まで魔界から来られなかった理由について話したのだが……

 

 

「えっと、簡単に纏めるとイリスが襲われて、そしたらその魔王さま? の所に行くことになって、エッチしてきたって事?」

「そのとーり。まあそれは関係無いんだけどね」

 

 

 関係無いのか、とは思いつつも、何だか何時もとは明らかに様子の違うイリスに戸惑うアイナ。

 

 魔王とのセックスの際に壊れてしまったという自分とお揃いの淫紋が無い事以外はいつも通りだが、何とも言えない空気が2人の間に漂っていた。

 

 

「……私さ、昔人間界に住んでたんだよね」

 

 

 すると突如、イリスが自身の過去を語り始めた。

 

 

「天使族との戦争が終わってすぐくらいだったかな? 色々面倒な事に巻き込まれそうになって、人間界(こっち)に逃げて人間のフリして生きてたの。

 

 そんな時なんだけど……本当に心から好きになった女の子と知り合って、一緒に暮らすようになったの。モチロン、私が淫魔だって事もぜーんぶ話して」

 

 

 その頃は、本当に幸せだったと言う。性行為以外で初めて心が満たされ、毎日が輝いていた。

 

 ──しかし、そんな日々は突如、終わりを迎えてしまった。

 

 

「私も知らなかったんだけど、魔界の住民って長い間魔界を離れられないみたいなんだ。数日とかならまだしも、こっちは大気中の魔力が少なすぎて、すぐに体が弱ってきちゃうの……

 

 私も結構ギリギリまで粘って、封印してた分の魔力も使って耐えてたけど、それでもたった1年くらいで死んじゃう寸前まで魔力が枯れて……それで仕方なく、魔界に帰る事に決めたんだ」

 

 

 それなら人間界で1年経つ毎に一旦魔界へ帰り、また戻れば良いと思うが、そうはいかなかった。

 

 イリスは体内の魔力量が多すぎて、生存に必要な最低限度の魔力を回復するだけでも、少なくとも100年以上の時間がかかってしまう。

 

 少女はそれなら一緒に魔界に行くと伝えるが、普通の人間は魔界ではすぐに命を落としてしまう為、イリスはこれを断った。

 

 だがその代わりに──イリスは少女との最後の夜に体を重ね、新たな命を宿し、イリスは人間界を去っていった。

 

 

「……それからずぅっと私は魔界で生きて、自分でも気付かない内にこんな大切な事を忘れてた。でも、魔王さまのところで私の封印が壊れた拍子に、全部思い出したんだ。そして気付いた……

 

 

 アイナちゃん、キミは私が愛した女の子の子孫だって」

 

 

 かつて思い出そうとした"何か"、その正体はイリスが愛した少女との思い出。

 

 そして目の前の彼女──アイナは、自身(イリス)と少女両方の特徴を持った容姿をしていたのであった。

 

 

「……そうだったんだ」

「見つけたのはたまたまだけど、たぶん運命だったんだよ、きっと……

 ねえアイナちゃん、私と一緒に魔界で暮らさない?」

「えっ? でも、魔界じゃあ人間はすぐ死んじゃうって……」

「普通じゃ無理だけど、キミは半淫魔(サキュバスハーフ)だから大丈夫。

 私がちょっと手伝えば、完全な淫魔にもなれる……けどその代わりに、アイナちゃんはもう人間界(こっち)では生きていけなくなっちゃうから、ちゃーんと考えて……」

 

「アイナ、行くよ」

 

 

 イリスの言葉を遮って、アイナは答えた。

 

 

「あ、アイナちゃん、ちゃんと話聞いてた? 1度魔界に行っちゃったらもうこっちでは生きていけないんだよ?」

「大丈夫だよ。……そもそもアイナ、こっちの世界に未練とか無いから。離ればなれになって悲しむ人だって、もう居ないし……」

 

 

 アイナの両親は、まだアイナが幼い頃に事故で2人とも亡くなり、その後はあまり仲の良くない叔父夫婦に引き取られ、高校に進学したのを気に叔父夫婦の家を出て、両親の遺産と自力でお金を稼ぎつつ学校に通っていた。

 

 心から気を許せる友人も居らず、孤独に生きてきた……そんなある時、運命の出会いがあったのだ。

 

 

「イリスと何回も顔を合わせる内に分かったんだ……アイナは、イリスの事が大好きだって。

 ご先祖さまの事とか関係なく、イリスを心から愛してるって……だから、アイナはイリスと一緒に魔界で暮らしたい」

 

 

 そう言ってアイナは、自身の両手でイリスの両手を包み込むと、イリスの顔をしっかりと見詰める。

 

 

「それに、淫魔になればイリスとおんなじくらい長生き出来るんでしょ? そうすればきっと、ご先祖さまが叶えられなかった願いも叶うと思うんだ」

 

 

「あ、アイナ……」

「イリス……」

 

 

 2人は熱を帯びた瞳で暫く見詰めあった後──お互いに唇を重ね合った。

 

 

「……ありがとう、アイナ。愛してるわ」

「アイナも、イリスの事が大好きだよ」

 

 

 ──────────

 

 

 ──数ヶ月後の魔界、夜遅くに首都「ベアトリス」付近の空を手を繋ぎながら裸で飛行する、"2人"の女淫魔の姿があった。

 

 

「……そろそろ産まれたかなぁ?」

「まだまだよ。魔族の出産は人間より時間がかかる物なの」

 

 

 2人とも絶世の美貌と扇情的な肢体、そして──膝の辺りまで余裕で届く、大蛇のようなペニスを股間からぶら下げていた。

 

 

「楽しみだなぁ♪ 魔王さまとイリスの子供なら凄く可愛いんだろうなぁ」

「ふふっ♪ アイナも赤ちゃん欲しくなっちゃった?」

「ん~、まだ良いかな。もうちょっと2人の生活を楽しみたいかも」

「お~、言ってくれるじゃないこの~♥️」

「きゃあっ♪ 止めてってば~♥️」

 

 

 と、器用に空を飛びながらじゃれ付く2人組。

 

 そんな時であった。魔王城の方から、何かが物凄い勢いでじゃれ合う2人の元へと近付いてきた。

 

 

「お二方っっ!! 魔王様が産気付かれました!! 急いでお戻りを!!」

 

 

 魔王直属のメイドであるダークエルフの少女が箒に跨がって空を飛び、2人にお産の始まりを告げてきた。

 

 

「嘘ぉっ!!? 行くわよアイナっっ!!!」

「あっ、ちょっと待ってよイリス!!!」

 

 

 大急ぎで魔王城へ戻ろうとするイリスと、その後を追うアイナとダークエルフのメイド。

 

 

 そんな彼女らの背後に浮かぶ魔界の月は、新たに産まれる命を祝福するかのように柔らかな光を放っていた──

 

 

 ──END

 

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