※この作品はR-18です。

商人と冒険者と娼婦   作:にやまな

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第九話 より良い熱を求めて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 厄介なことになったという思いと、ようやくという考えがキャロルの中で混ざり合い、最終的には前向きなやる気となって華奢な体に広がっていく。

 

 

 

 神獣たちの会合に呼ばれてまさか魔王退治を依頼されるとは予想できる筈もなかったが、最終的に受け入れてそれを成すと決めたのは彼女自身でもある、今更その判断を翻したりはしない。

 

 

 

 魔王を倒す、それで帰れる、極めて単純な行動指標でもあった、彼女にはそれくらいわかりやすい方が好みなのだろう。

 

 

 

 終わりの見えない旅路より明確な目標へ進む、彼女としてはそれで納得できているらしい。

 

 

 

 ただ相手が魔王と言う最大の不安はあるものの、大樹海を踏破するよりは楽なのではという根拠のない考えもあるようだ。

 

 

 

 なんであれ方針はここに決まった、後は準備を整えるだけである。

 

 

 

「それじゃあキャロル、後のことは色々お願いするからね!! 大丈夫大丈夫、アンタなら魔王なんてちょちょいのちょいってもんよ!!」

 

 

 

 グッと、親指を立てて激励するのはテイタニアである、神獣たちの会合が終わってキャロルとミューを宣言通り元の廃神殿へと送り届けた彼女は、満面の笑みでそんなことを言うのだった。

 

 

 

 自分の仕事は終わったとばかりに晴れやかであり、これから忙しくなるキャロルとは正反対の雰囲気である。

 

 

 

「そんじゃ私は地元でゴロゴロしとくから!! アンタも頑張んなさいよ、じゃあねぇ!!」

 

 

 

「ん……頑張る」

 

 

 

 ぐにゃりと空間を歪ませ、波紋を残して姿を消していく妖精の小さな姿を見送ってから、キャロルは茫然とした状態から抜け出せていないミューへと振り返る。

 

 

 

 大量の神威を受けて精神的に疲れているのだろう、廃神殿の隅に作られた毛皮の寝床に崩れるように腰を下ろしてしまっていた。

 

 

 

 そんなミューの手には黄金の角が握られている、下賜という形で渡されたので問題なく持てるようだ。

 

 

 

「ミュー……ごめんね」

 

 

 

 キャロルもまた毛皮の寝床に腰を下ろしてミューの隣に座った、そして面倒ごとに巻き込んでしまったことを謝罪する。

 

 

 

「何か、魔王を倒すことになった……うん、巻き込んじゃったかな」

 

 

 

「あッ……いや、キャロル殿が気に病むようなことではない。神々から力を認められ与えられた使命なのですから光栄なことかと。私に関しては……どうか気になさらず」

 

 

 

 ミューはしっかりとキャロルの黄金の瞳を見つめて緩やかに頭を下げてみせた、その姿は主に跪く臣下のようでもあった。

 

 

 

「神食らいを行っている悪魔のことは私も知っている、我らが故郷を滅ぼした存在であることは間違いなく、そして私にも戦士としての矜持が残されている……もし機会が得られるのならば、これ以上ない名誉であると思う」

 

 

 

「……復讐するの?」

 

 

 

「いえ、戦士としての責務を果たすのです……守るべき者を守れず、責務すら果たせないのであれば、戦士として生きる意味すら無くしてしまう」

 

 

 

 深く頭を下げたミューは、揺らぐことない強い意志をもってこう宣言するのだった。

 

 

 

「キャロル殿、魔王討伐の任……このミューリアンの同行を願う。戦士としての在り方を取り戻す為に、そして貴女を守る為に」

 

 

 

「ん……良いの?」

 

 

 

「この命の限り、ご助力することを神々に誓います」

 

 

 

「良かった……一人だと、やっぱり不安だったから」

 

 

 

 その言葉にミューは少しだけ驚いたようだ、どこか掴みどころがなく神性を宿している為に浮世離れした雰囲気を持つキャロルも、普通の人間なんだと気が付いたのかもしれない。

 

 

 

「神獣方曰く、魔王は我らがエルフの国にいるとのこと……これは故郷を取り戻す為に戦いでもありますね」

 

 

 

 だとしたら、奇妙な縁をあったものだとミューは考えてしまう、魔王とキャロルが同じ大樹海に存在しているという、どこか作為的な状況を怪しんだとも言える。

 

 

 

 だが同時に、そういうものだと納得することもできた、古今東西、どんな場所や時代であっても英雄と呼ばれる存在は不思議な縁を手繰り寄せて強敵と邂逅するものなのだから。

 

 

 

 きっとキャロルもそういう星の下に生まれて来たのだろう、そう思えば不思議なほどに腑に落ちてしまう。

 

 

 

 だがどんな英雄であったとしても人間であるのならば、必ず弱さや脆さを併せ持つものである、それはキャロルも例外ではなくあまり表情の変わらない彼女も少し不安そうな様子を見せていた。

 

 

 

「キャロル殿……やはり不安ですか?」

 

 

 

「うん……少しだけ」

 

 

 

 ここで、大丈夫、貴女ならできると応援することは簡単なのだが、これから魔王に挑まなければならない相手には、どんな言葉を送っても薄っぺらくなってしまうのではとミューが悩んでいると、キャロルは首を傾けて頭を預けて来た。

 

 

 

 ミューの肩を枕にするかのような形で、二人は毛皮の寝床で密着する。

 

 

 

 静かな時間が廃神殿に流れていく、互いの熱と呼吸を感じ取っていると僅かであっても不安は紛れていった。

 

 

 

 鼻孔を擽る髪の匂いも近い、それは今やミューにとってはどんな酒よりも香しいものなのだろう。

 

 

 

「キ、キャロル殿……その、あの……」

 

 

 

「ん……何?」

 

 

 

「いえ……あぁ……ええっと」

 

 

 

「……したいの?」

 

 

 

「ふぇッ!? そ、そのようなことは、無いのですが……キャロル殿が不安そうにしているので、慰められればと……その」

 

 

 

「……じゃあしない」

 

 

 

「えぇ!? な、何故!? いつもならば、積極的に肌を重ねようとするではありませんか」

 

 

 

「う~ん……気分? なんとなく」

 

 

 

「なんとなく……それはまた」

 

 

 

 そこでキャロルは、彼女にしては珍しく意地の悪い笑みを浮かべた、そして毛皮の寝床に体を沈めると、仰向けの状態でミューを流し目で見つめた。

 

 

 

「でも……ミューがどうしてもしたいのなら、付き合うよ。うん……どうしてもって言うならね」

 

 

 

「……意地悪なことを言わないで貰いたいのですが」

 

 

 

「そんなつもりない……それで、どうするの?」

 

 

 

 緑色の瞳が左右に揺れて廃神殿の内部を彷徨い、最後には喉を鳴らす音と共に寝そべるキャロルの華奢な体へと向けられる。

 

 

 

 普段はキャロルがミューを押し倒すことが多い、経験の差でそういう形が殆どであるとも言える、だからミューから積極的に肌を重ねようとするのは初めてでもあった。

 

 

 

 迷い戸惑いながらも、好奇心と欲情に背中を押されて、ミューは華奢な体へと指先を伸ばす。

 

 

 

「んッ……」

 

 

 

 人差し指が寝そべりながら挑発的な表情を見せるキャロルの鎖骨を撫でる、僅かに零れた甘い声にミューは顔を赤くするのだった。

 

 

 

 いつもは任せっきりの交わりであった為に相手のこういった反応が新鮮だったのだろう、幼い姿も相まって倒錯的な危ない興奮が胸から溢れて来る。

 

 

 

 容姿に優れたエルフのミューから見てもキャロルの姿は美しい、神性も備わっている為に神秘的な雰囲気もあり、幼い容姿がそれを際立たせていた。

 

 

 

 幼く華奢でありながら妖艶さも併せ持ち、愛らしさと美しさが共存している狭間の存在である、これに触れて好きにできると言われたならば、思わず喉を鳴らしてしまうのも不思議ではない。

 

 

 

 知らずに興奮が高まっていたのか鼻息が荒くなる、冬の冷気を忘れてしまったかのように体に熱が広がっていた。

 

 

 

「……キャロル殿」

 

 

 

「んぁ……」

 

 

 

 指先は鎖骨から幼い膨らみしかない乳房へと移ろう、そのままぎこちなく愛撫をしながらミューの体はいつの間にかキャロルに覆いかぶさる形となる。

 

 

 

 目の前にある金色の瞳に視線が吸い込まれていく、そして初めてその瞳を見た時と同じように魅せられていくのだ。

 

 

 

 房中術の影響が濃いこともあって現在のミューは強い洗脳状態にある、トラウマは何十年も前の遠い出来事のように感じられているし、同性であっても肌を重ねてセックスを楽しむこともできている。

 

 

 

 そして何より、魂を掌握されているので完全な上下関係ができてしまっているのだろう。

 

 

 

 キャロルに奉仕することに、この上ない快楽を感じているようだ。

 

 

 

「んッ……んんッ……ちゅ、んッ」

 

 

 

 金色の瞳に吸い込まれるように顔が近づいていくと、そのまま唇が合わさって啄むようなキスを繰り返す。

 

 

 

「ちゅッ……はぁ、キャロル殿」

 

 

 

 唇から滑るように頬へ、そして顎先、首筋へと移ろい徐々に下がっていく。

 

 

 

「なんて愛らしい、小さな体も、幼い容姿も……あぁ、触れがたいのに、こんなに接吻をするなんて……」

 

 

 

 キャロルの見た目が幼いので背徳的な興奮がある、鎖骨に鬱血痕が残されるとミューの背筋にゾクゾクとした震えが走った。

 

 

 

 汚してはならない、守らなくてはならない、そんな相手を押し倒して汚していく、少し前のミューであったならばそんな行為を毛嫌いしていたことだろう。

 

 

 

 だが今は興奮と快楽を感じてしまっている、我ながら落ちたものだと内心では思っているようだ。

 

 

 

 しかし今更躊躇などしない、毛皮の衣類を剥ぎ取り露わになった白い肌にまた喉を鳴らすのだった。

 

 

 

「んやあッ!? んッ……んんんんッ!!」

 

 

 

 幼い膨らみの頂にある桜色の突起を甘噛みすると一際大きな反応が返って来る、それは慣れを知らないぎこちない愛撫であったが、甘い痺れが走ったらしい。

 

 

 

 その反応に更に気を良くしたミューは、キャロルの体の様々な場所にキスをして鬱血痕を残していく。

 

 

 

 指先を股の間に滑らせて秘所へと触れると、既に愛撫によって高ぶっていた熱を感じることができた、自分がキャロルを蕩けさせているのだとわかるとミューの笑みは深まった。

 

 

 

「同性で、ふふ……こんなに幼いキャロル殿を……あぁ、私はもう戻れない……ふふ、ふふふふふッ! 一体どこまで落ちるのやら……」

 

 

 

 言葉とは裏腹に内心では悪い気分ではないようだ、寧ろ幸福感すらあるのだから洗脳とは本当に厄介なものである、一度落ちればなかなか抜け出せないものなのだ。

 

 

 

「はぁ……はぁ……こんなに濡れて」

 

 

 

 二本の指で熱い秘所をこじ開ける、そのまま奥へと侵入して膣内を愛撫していった。

 

 

 

「うッ……んッ……うぁ、指、曲げすぎッ……痛ッ!」

 

 

 

「あッ、す、すいません!! つい……慣れていないもので」

 

 

 

「ん……優しく、ね?」

 

 

 

「はい……キャロル殿がいつもするように、ですね」

 

 

 

 指先は秘所を弄りながらも、唇はキャロルの体にキスを繰り返す、それは汚すようでありながら慈しむかのような接触でもある。

 

 

 

 いつもキャロルがにやっていることであり、ミューが好む愛撫であった。

 

 

 

「やッ……んッ……ふぁ……」

 

 

 

「ふふ、可愛らしい、はぁ、はぁ……私が男なら、もっと愛せるというのに……もしくは、キャロル殿が少年であったなら、もっと」

 

 

 

「ん……房中術、もっと使えれば……んんッ……生や、せるけど……やッ」

 

 

 

「そのようなことが可能なのですか?」

 

 

 

「うんッ……んんッ……キャラバンの仲間が……よく、生やして、楽しんでた、女だけど」

 

 

 

「な、なんて淫靡な、そのような方法があるなど…………その、キャロル殿は、できるのだろうか?」

 

 

 

 少しの期待を込めて訪ねてみるが、キャロルは首を横に振って否定してしまう。

 

 

 

「できない……あッ……あッ……覚える必要もなかったから……でも、ミューが生やせるようになれば、うん、もっと楽しめそう……やっぱり、うぁ……あれですると、凄く良いから……あんッ」

 

 

 

 そこでミューは自分が房中術を使ってキャロルを犯す姿を想像してしまう、そこから発展して逆にキャロルが生やした男性器で自分を抱く光景を思い浮かべて、今日何度目かの喉を鳴らす。

 

 

 

 以前の彼女なら恥ずべき妄想であっても、今のミューには欲してやまない欲望になっているのだろう。

 

 

 

 頭の中にある状況は、あまりにも甘美であった。

 

 

 

「ならばすぐに房中術を習得しなければ!!」

 

 

 

「うぁんッ!? んんん~~……んん~~ッ!!」

 

 

 

 細い両腕を掴んで毛皮の寝床へ押し付ける、そして我慢できないとばかりに股の間に体を滑り込ませると、そのまま秘所を擦り合わせて疑似的なセックスを行う。

 

 

 

 敏感な部分が擦り合わさって甘い痺れが二人の体に広がるのだが、先ほどの妄想が足を引っ張っているのかどうも物足りない。

 

 

 

 もっと深く、もっと強く、体を重ね合いたい、ミューは女に生まれたことを初めて後悔した瞬間でもある。

 

 

 

 だが房中術を極めればそれも解決する可能性があると彼女は知った、これまでは戦士として戦う為の魔術しか学んでこなかったが、今はその方面の技術も必要だろう。

 

 

 

 キャロルに奉仕することに彼女は喜びを感じているのだから、房中術は必須である。

 

 

 

 互いの秘所を重ねてもどかしくも甘い快楽を求めているが、やはり物足りないのか突如として体制を変えてしまう。

 

 

 

 ミューはキャロルの股の間に顔を突っ込み、キャロルもまた頭をミューの股に挟む形であった。

 

 

 

「ちゅ、じゅる……ちゅ、ちゅ……んむッ」

 

 

 

「うむッ……はぁ、ちゅ、んんんんッ!!」

 

 

 

 この状態ならば秘所を擦り合わせるよりも深く丁寧に愛し合える、ドロドロに濡れて白く濁った愛液を指と舌で更にかき混ぜながら深くへ愛撫していくのだ。

 

 

 

 舌先は膣口を舐め上げて時には中へと差し込まれ、指先は肉豆を弄り舌と一緒に愛液を掻き混ぜる。

 

 

 

 キャロルもミューも激しく舌を動かしながら鼻息荒く昂っていき、それが限界まで達した瞬間に舌を最も深い位置まで差し込む。

 

 

 

 それを合図にしたかのように、二人は体を強張らせて絶頂するのだった。

 

 

 

「ッ!? んん~~~ッ!!」

 

 

 

「―――ッッ!!」

 

 

 

 それは穏やかで、強くなく、快楽が爆発するような絶頂ではない。

 

 

 

 緩やかな波が何度も押し寄せるようなものであり、余韻もまたあっさりと引いていく。

 

 

 

「ぷはッ……はぁ、はぁ」

 

 

 

「んッ、ふッ……キャロル殿、一つ、当てがあるのだが」

 

 

 

「ん……当て?」

 

 

 

「はい、房中術の習得に関して、一つだけ」

 

 

 

「……上手な人がいるの?」

 

 

 

「いえ、そうではない……魔術書のような物を入手できないかと」

 

 

 

 この大樹海にそんな物があるのかとキャロルは思うのだが、ミューが言うには心当たりがあるそうなのだ。

 

 

 

「何十年も前のことです、奇妙な魔術師の集団がこの大樹海にある遺跡の一つを拠点としていた……私は当時はまだ見習いであったのですが、人間の国から神殿騎士がやって来て、先達の戦士たちと共同で排除を行ったと記憶している……確か祝福の器なる存在を有しており、それを使って危険な魔術や儀式の研究をしていたとか」

 

 

 

 その魔術師の集団は、神殿騎士とエルフの戦士たちによって殲滅されたらしい、しかし問題なのは彼らが作った巨大な魔術工房である。

 

 

 

 強固な結界と、魔術的な罠によって要塞と化しており、迂闊に手が出せない状況にあったらしい。

 

 

 

 それを沈黙させるのに当時の神殿騎士やエルフの戦士たちは苦労したという、下手に踏み込んだ結果、大爆発が起こってしまったという状況にもなりかねないからだ。

 

 

 

 その魔術的な要塞を沈黙させる方法としてエルフの戦士たちが選んだのは、放置と言う気の長い戦術であった。

 

 

 

 どんな魔術も百年継続することはない、幸いにも魔術師たちは殲滅できていたので守りの魔術を更新する者はおらず、放置しておけばそれだけで無力化できると判断したのだろう。

 

 

 

 その結果、エルフたちの感覚で暫くの時間が過ぎ去り、そろそろ要塞も沈黙しているのではないだろうかと考え始めた頃に、あの嵐の悪魔が現れて全てがうやむやになってしまった。

 

 

 

 ここで重要なのは、今も魔術工房は手つかずの状態で残っていることである、そこにある数々の研究資料もだ。

 

 

 

 祝福の器という二人の理解の外にある存在を有した魔術師たちの研究である、それなりの価値があって然るべきだろう、その中に房中術に関する物があっても不思議ではない。

 

 

 

 気持ちいいセックスがしたいから工房を暴くという身も蓋もない行動原理だが、今の二人にとってより深く肌を重ね合えるのは重要なことである、この広い大樹海で二人きりなのだから心細さを消し去るのにセックスは必要不可欠だ。

 

 

 

「その工房に房中術に関する魔術書などもあるかと……仮になかったとしてもこれから魔王に挑むにあたって必要な物も見つかるやもしれません、どうでしょうか?」

 

 

 

「ん……良いかもね」

 

 

 

「おぉ、では!」

 

 

 

「探しに行こうか……でも場所はわかるの?」

 

 

 

「そこはご安心を、私は森で生まれて育った森の子です、迷うことはありません」

 

 

 

 頼もしい言葉である、動機は不純そのものであるが。

 

 

 

 それに納得できる理由もあった、房中術に限らず魔術師の工房ならば有効な物や知識があっても不思議ではなく神獣たちからも急げと言われている訳ではないのだ、ならば万全の準備を整える為に少しの寄り道くらいは必要だろう。

 

 

 

 もしそこに望む知識があるのならば、ミューとの交わりはより楽しめる。

 

 

 

 キャロルもまた、そんな不純な動機で工房を目指すことを決めたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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