※この作品はR-18です。

商人と冒険者と娼婦   作:にやまな

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第十二話 男娼の神

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 東へ向かうにあたって問題となったのは通行手段であった、具体的には徒歩で行くかボートを使うかの二択になる。

 

 

 

 陸路の場合は王国で使った馬車は使えないだろう、他国の王族が使う紋章をぶら下げたままではどうやっても問題になってしまう、最悪の状況を想定すると国際問題にまで発展してしまいそうだ。

 

 

 

 なので徒歩になるのだがそれでは時間と手間がかかりすぎてしまう、内陸部へと向かうのならばそれも受け入れてしかるべきだが、目的地は海沿いにある国なのでもう一つの方法がある。

 

 

 

 それは川下りだ、川沿いの街まで足を運んで中型のボートを購入して緩やかな流れに身を任せて海を目指す、彼女たちが選んだのはその方法だった。

 

 

 

 なによりも、ミカエラ自身が言った乗ってみたいという言葉が最終判断になったのだ。

 

 

 

 そんな経緯があって彼女たちは今現在、川沿いの街で購入した中古の中型ボートの上でのんびりと波に揺られている。

 

 

 

「少しだけ暖かくなってきたよなぁ」

 

 

 

「はい、もうすぐ春ですね」

 

 

 

 川下りは順調である、大きな波乱も無く波は穏やか、幅の広い川の真ん中を徒歩よりはマシな速度でボートは進んでいた。

 

 

 

 揺れも少なく船酔いもおこらない、西へ向かった際には巡回兵や番兵をやり過ごさなくては駄目だったが、東への旅路ではそんなことを気にする必要もない。

 

 

 

川の上なのでいきなり敗残兵や傭兵まがいの賊に襲われる心配も無い、だからなのか四人の中にはどこか和やかな雰囲気が漂っている。

 

 

 

 シャルルはボートの後部で釣りをしており、ミカエラはそんな彼女の隣で興味深そうに浮の様子を眺めていた。

 

 

 

 エミリーは僅かに春を感じられるような風を感じながらボートの中腹でウトウトしており、キャロルは大の字に寝そべりながら雲の流れや天気の移り変わりを感じ取っているようだ。

 

 

 

 ボートを操作する必要はあまりない、そもそも船ではなくボートなのだから帆も無ければ操舵室も無い、せいぜいオールがあるだけなのだが、川の流れに身を任せるだけなので役目も少ない。

 

 

 

 流れは緩やかだ、そして川幅が広い、起伏の少ない平地にある川なので障害物や急流も存在しない、ただただ静かな時間を四人は過ごすしかないのだった。

 

 

 

「あ、少しだけ浮が動きましたよ!」

 

 

 

「よし落ち着け、まだ早いからな、ここからが勝負なんだ」

 

 

 

 二人は川面で揺れる浮を覗き込みながらタイミングを計る、早すぎても遅すぎても魚を逃してしまう、そのあたりのことはわかっているのだろう、シャルルはこれ以上ないというタイミングで竿を引いた。

 

 

 

 釣り針はしっかりと魚を捉えて離さない、勢いよく跳ね回りながらボートへと持ち上げられると、そのまま寝そべっていたキャロルの顔面に激突してしまう。

 

 

 

「……痛い」

 

 

 

「釣れました! 釣れましたよ! ボク魚が釣れるところなんて初めて見ました!」

 

 

 

 キャロルの呟きは興奮したミカエラの声にかき消されてしまった、文句を言ってやろうと上半身を起こすのだが、拳を作って両手をシャカシャカと上下に振るう彼女の姿を見て黙るしかなかった。

 

 

 

 ミカエラは本当に些細なことで興奮する、目に映る何もかもが珍しいのだ、そんな姿はどこか子供っぽいので微笑ましく感じてしまう。

 

 

 

「ミカ、今度はお前が釣ってみろよ?」

 

 

 

「え、ボクがですか? できるかなぁ」

 

 

 

 不安があるようだが好奇心が勝ったのだろう、シャルルから釣竿を受け取ったミカエラは見様見真似だが釣り糸を川へと垂らす。

 

 

 

「あんまり緊張すんなよ、かからない時は殆どかからないからな、釣りなんてのんびり待つもんなんだ」

 

 

 

「はい、頑張ります!」

 

 

 

 あまり伝わってはいないようだ、しかし釣りも初めてだというのでそれも仕方がないだろう。

 

 

 

「……この魚どうするの?」

 

 

 

「せっかく釣ったんだし晩飯にでもしよう、なぁエミリーこの魚って食えるのか?」

 

 

 

「え、あ、はい……寝てませんよ!? すこしウトウトしてただけですから」

 

 

 

「別に居眠りしたって怒らないって、それよりコイツを釣ったんだよ、毒とか持ってないよな?」

 

 

 

「ええっと、確かこの魚は……うん、問題ないと思いますよ以前に図鑑で見た魚です、食用に適していたはず」

 

 

 

「……美味しい?」

 

 

 

「どうなんでしょう、川沿いの街では一般的な魚らしいんですが、私も食べたことはありません」

 

 

 

「まぁ、焼けば大半の生き物が食えるんだし、とりあえず火を起こすか」

 

 

 

「そうですね、暗くなる前に準備を始めましょう」

 

 

 

 時間はそろそろ夕暮れだ、川波は穏やかなので夜に進んでも問題はないだろうが、万が一があると怖いのでボートを中洲へと寄せる。

 

 

 

 ここは川と川に挟まれているので周囲の警戒も特に必要ない、川の氾濫だけは注意すべきだが天気は問題ないので要らぬ心配だろう。

 

 

 

 そして中洲へボートを乗せて流されないように固定した段階で、釣りを行っていたミカエラが思わぬ才能を見せつけた。

 

 

 

「見てくださいボクにも釣れましたよ! ほら三匹も!」

 

 

 

 ミカエラは獲物を見せつけたいのか魚の尻尾を掴んで空に掲げる、確かに初心者にしては上出来な量とサイズだった。

 

 

 

 夕飯はそれに決まったようだ、三人は慣れた手つきで火を起こし鍋に干し肉と乾燥豆を放り込んで塩とハーブで簡単に味付けすると、薪の周囲に木の枝で串刺しにされて内臓を取り払った魚を並べていく。

 

 

 

「なんだかこういうのって凄く楽しいです、キャンプっていうんですよね」

 

 

 

「わかりますよ、私も初めて野営した時は凄く楽しかったですから」

 

 

 

「おいおい、ワタシとキャロルは大変だったんだぞ、エミリーが魔法で火を起こそうとして薪を吹き飛ばしたり虫に刺されたくらいで毒で死ぬとか騒ぎ出したりしてさ」

 

 

 

「ん……手間がかかって大変だった」

 

 

 

「まともに料理の一つも作れねえでやんの、どれだけ世間知らずなんだって呆れたもんだ」

 

 

 

「……これだから温室育ちは困る」

 

 

 

「う……いえ、それは……はい、ご迷惑をおかけしました」

 

 

 

「その点ミカは将来有望だな、魚も釣れるし虫も怖がらないし」

 

 

 

 そのミカエラが釣った魚が焼きあがったので全員が手に取る、焼いて塩をかけただけなのだが味気ない保存食を食べるよりはずっと上等な夕飯になった。

 

 

 

 食事を終えてからもやることは多く船の上よりも忙しいくらいだ、戦士であるシャルルやキャロルは装備の点検に忙しくエミリーもまた念のためにボートの点検をしていた、手持無沙汰なミカエラは中洲に打ち上げられて天日干しになっていた木の枝を燃料代わりに集めている。

 

 

 

 それが終われば天幕を立てて就寝となるのだが、その前に彼女たちは身を清めることにしたらしい、一番にシャルルが服と装備を脱ぎ捨てて川の水を使って汚れを落とす、まだ寒くはあるが身を刺すほどではないので短時間なら問題ないだろう。

 

 

 

 特に恥ずかしがる様子も見せず、引き締まった体を惜しげもなく晒すシャルルにエミリーが慌てたように忠告した。

 

 

 

「シャルル! 貴女はもう少し慎みを持つべきです」

 

 

 

「ここって川のど真ん中だから別に良いじゃん、しかもこの暗がりで誰が覗くんだよ」

 

 

 

「……特に問題ない」

 

 

 

 キャロルも姉に続くように肉付きの薄い体を晒して川の水で汗と汚れを落とす、彼女もまた羞恥心が欠けているようだ。

 

 

 

 娼婦として働いている経験からなのか、どちらも裸になることにそこまでの抵抗が無いのだろう、まして既に夜になっていてしかもこの場所は川の中州だ、誰の目もないので問題はないと考えているのだ。

 

 

 

 ただエミリーだけはそうはいかない、彼女は顔を赤くして二人を窘めながらもその視線はシャルルとキャロルの裸体を舐めるように這っている。

 

 

 

 無駄なく引き締められながらも成長期故に胸の膨らみが目立ってきた体を見れば胸が熱くなり、逆に未成熟な体でありながら妖艶な雰囲気を醸し出す倒錯的な体を眺めれば股間の奥がキュンっと引き締まってしまう。

 

 

 

 エミリーはゴクリと、自覚の無いまま喉を鳴らしてしまった。

 

 

 

「……エミリーさん?」

 

 

 

「えっ!? なんですか!? 私は別に何ともありませんからね!」

 

 

 

 隣にいたミカエラの声に反応して、言い訳するかのように体に広がろうとした熱を振り払うのだが、そこで彼女の僅かな異変に気が付く。

 

 

 

 ミカエラもまた顔を赤くして視線を彷徨わせているのだ、川辺で身を清めている二人に興味があるかのようにチラチラと様子を伺うがすぐに羞恥から顔を背ける。

 

 

 

「どうしたんですかミカエラさん? 顔が赤くなっていますよ」

 

 

 

 自分のことを棚に上げてそう尋ねると、ミカエラはこんなことを言った。

 

 

 

「き、今日は月の無い夜だから……ボク、その、あっち側……です」

 

 

 

 どういう意味の言葉なのだろうか、続きを促そうとエミリーは首を傾げるのだが、シャルルの声に遮られてしまう。

 

 

 

「お~い! お前らも来いよ、ちょっと冷たいけど汗臭いよりはマシだぞ」

 

 

 

 まるでその言葉が自分の全てを受け入れるかのようにミカエラには聞こえてしまう、彼女の体中に広がる熱が正常な思考を妨げると、そのまま光に集まる蛾のようにフラフラと川へと近づいていくのだった。

 

 

 

「あ、あの……ミカエラさん?」

 

 

 

 どこか様子がおかしい、しかし引き留める前に彼女はシャルルとキャロルの傍へと近寄ってしまう。

 

 

 

「ほら服脱いで体洗えよ、でもちょっと冷たいから急いでな、そんで篝火で温まろう」

 

 

 

「はい……そうですね」

 

 

 

「……石鹸使う?」

 

 

 

「はい、使います」

 

 

 

 大きな変化は見受けられない、どこか熱にうなされたかのようにぼんやりしているようだが、普通に受け答えできている。

 

 

 

 先ほどエミリーが感じた違和感は何なのか、答えが無いまま彼女は服を脱いで二人と同じように体を洗い始めた。

 

 

 

「ん……エミリーも使う?」

 

 

 

「あ、ありがとうございます」

 

 

 

 エミリー自身も身を清めること自体には反対はないらしく、羞恥心と謎の好奇心に板挟みになりながら、最終的には服を脱いで同じように川の水で汚れを洗い流す。

 

 

 

 確かに冷たいが我慢できない程ではない、しかし冷たいことには変わらないので汗と汚れが流れ落ち、石鹸が髪を解きほぐす頃には体が震えだしていた。

 

 

 

「んッ! おいミカ、どこ触ってんだよ?」

 

 

 

 シャルルが艶やかな声を出したのはそんな時である、そろそろ川から上がって篝火で温まろうかといった頃合いに、彼女はミカエラに背後から抱きしめられる形で胸を揉まれていたのだ。

 

 

 

 成長中の形の良い美乳がミカエラの白い手に揉みしだかれている、その先端を弄ばれるとシャルルは途端に冷たさとは違う体の震えを感じてしまう。

 

 

 

「こ、こらぁ、やめろって、アッ……ちょ、おい」

 

 

 

「……どうしたの?」

 

 

 

「ミカエラさん?」

 

 

 

 シャルルの胸を弄繰り回しながらその背後ではうなじにキスを繰り返しているようだ、何度も吸い付く音を響かせながらミカエラはようやく顔をだす。

 

 

 

 その顔は欲情に濡れていた、赤く高ぶり興奮した吐息を吐き出すと、潤んだ瞳で言い訳するかのように彼女はこう言うのだった。

 

 

 

「今日は満月じゃないから……娼婦の神さまの力が弱まって、逆に男娼の神の力が増すんです、だからボク!」

 

 

 

 娼婦の神は男娼の神でもある、男でもあり女でもあるということだ、どうやらその神の力は月の満ち欠けに大きく関わってくるらしい。

 

 

 

「そ、それでも生まれ持った体が女だから、ボクは普段は娼婦の神様側なんです……でも、その、月の無い晩に女の人相手に興奮しちゃったから……ううぅ、こんなことになってしまいました」

 

 

 

 シャルルの体で隠されていたミカエラの体が全員に晒される、白い肌に形の良い胸、そして見事な曲線のくびれまでは正しく女性の体だ……しかしその股間には本来はありえない男の部分が出来上がっていたのだ。

 

 

 

「えええぇぇ!? いやいや、さっきまでそんなもん付いてなかっただろ!?」

 

 

 

 シャルルの驚愕も当然だろう、女の体に似つかわしくない立派な肉竿は確かにさっきまでは存在しなかった。

 

 

 

「ごめんなさい! ごめんなさい! ボクも我慢しなきゃって思って……でもどんどん大きくなってきて、もうどうしようもなくて……あぁ、だめ……お願い止まってよぉ」

 

 

 

 びくりとミカエラの男の部分が跳ね上がると更に膨れ上がってしまう、そして彼女は体中を犯す熱に背中を押されるまま、大きな肉竿を握ると上下にこすり上げるのだった。

 

 

 

「アッ……アッ……凄く熱い、こんなの初めて」

 

 

 

 その先端は獲物を探す蛇であるかのように女の子宮を探している、そして放たれる匂いは女を惑わせる媚薬そのものだろう、今日この日に男娼の神側へと傾いたミカエラは傾国の美女ではなく男になってしまっているのだ。

 

 

 

「うぅ、あぁぁぁぁぁ! も、ダメ、出ちゃうよぉ! イクイク、いくううぅ!」

 

 

 

 羞恥に体を赤く染め、与えられる快楽に腰を引きながらも彼女のそれは精液を勢いよく吐き出した。

 

 

 

 既に理性は無く自分の体に宿る男の部分がそれを許さない、男娼の神が彼女に与える力に翻弄されるだけであり、一度精液を吐き出そうとも股間は更に硬さを増していく。

 

 

 

 彼女の目の前にいるのは三人の少女だ、ミカエラは熱にうなされたままゴクリと喉を鳴らす。

 

 

 

 そしてそれはエミリーたちも同じだった、男娼の神の力に充てられたのはミカエラだけではない。

 

 

 

 吐き出されて川面に溶け消えた精液がもったいない、肉竿の先端に残った精液を舐め回したい、ミカエラの白い肌にむしゃぶりつきたい、そして犯し尽くしたい。

 

 

 

 様々な欲望が一瞬で膨れ上がり、彼女たちの理性も簡単に溶かしてしまう。

 

 

 

 それだけ男娼の神の力は凄まじいのだろう、ミカエラが醸し出す男の匂いは最早媚薬のようなものであり、体に浮かぶ汗は極上の美酒に等しい。

 

 

 

 ミカエラと同じように喉を鳴らすと、彼女たちは甘味に惹かれる蟻のようにその裸体に群がるのだった。

 

 

 

「……はぁ、凄い、すうう……良い匂い、頭クラクラする、ん、ちゅ」

 

 

 

 キャロルは酩酊したかのようにミカエラに近づくと、そのまま亀頭に口づけして先端の精液を絞り出そうと口をすぼめる。

 

 

 

「キャロルずるいぞ、ワタシにもよこせ」

 

 

 

 シャルルも同様だった、酒に酔ったかのように朧げな意識のまま股間の肉竿を奪い合うかのように舐めまわす。

 

 

 

 二人の舌が股間で蠢き唾液と残った精液が混ざり合い、その光景を見下ろしていたミカエラもまた欲情を加速させていくのだ。

 

 

 

「あぁ、二人に取られちゃいました……じゃあ私はこっちを、ちゅ、ちゅる」

 

 

 

 エミリーはミカエラの背後に回り込み、さきほどシャルルを弄んでいた時のように胸を揉みしだきながらうなじを嘗め回してキスを繰り返す。

 

 

 

 強く吸い付くとミカエラの白い首筋に鬱血した跡が出来上がり、そのマークを見つめてエミリーは股間から広がるゾクリとした快楽に身を震わせるのだった。

 

 

 

 女の柔肌を犯す感覚が堪らない、やはり自覚は無いのだが、男に抱かれるのとは違う快感や熱を感じてしまうのだろう。

 

 

 

「うッあはぁ……ダメ、ですから! ヤダ、止まらない、また出ちゃいますからぁ!」

 

 

 

「んッ、ちゅ、んん、ちゅ、ふちゅ……いいぞ、我慢せず出しちゃえよ」

 

 

 

「ん……我慢しないで……あむ」

 

 

 

 止めとばかりにキャロルが亀頭を加えこむと、先程と同じように熱い欲望が噴射された。

 

 

 

「んん!? うッ、うぅ……んく、ちゅ、ぷはぁ」

 

 

 

「だからお前ばっかずるいって……ほら、ワタシにも分けろ」

 

 

 

 そう言ってシャルルは精液を受け止めたキャロルを抱き寄せてその唇を奪う、強引に舌をねじ込んで口内を蹂躙すると、飲み込み切れなかった精液をむさぼり始める。

 

 

 

 キャロルは自分が勝ち取った精液を少しで堪能しようと舌を動かして抵抗するのだが、それが逆に姉の舌と複雑に絡み合うことになり激しいキスとなってしまう。

 

 

 

 まるで互いを捕食するかのように相手の口を犯し尽くす、そして奪い合った白い粘液が体に落ちる度に二人の体には甘い痺れが走ってしまうのだ。

 

 

 

 娼婦として働いていた時にも男の精液を口に吐き出されることはあったが、あの独特の苦みと匂いは感じれない、あるのはもっと欲しいという欲求だけだった。

 

 

 

 ミカエラのそれはまるで媚薬か、あるいは女だけを狂わせる麻薬のようなものなのかもしれない。

 

 

 

「二人だけずるいわ、私だって欲しいのよ……ん、じゃぁここは私の物ね」

 

 

 

 二人が乳繰り合っている光景を尻目にエミリーはまだ硬さを残しているミカエラの股間に顔を埋めて、吐き出したばかりの肉竿を舐める、驚くほどの熱を持ったそれは先端にまだ精液が漏れ出ている。

 

 

 

 量は少ないが、それだけでも熱を生むには十分だった。

 

 

 

「はぁはぁ……皆さん、どうしましょう、ボク、全然萎えなくて」

 

 

 

 彼女の男の部分は未だに聳え立っている、寧ろ最初より大きくなってさえいた。

 

 

 

「そりゃあ、なぁ?」

 

 

 

「ん……我慢はよくない」

 

 

 

「ふふ、ミカエラさん、今夜は寝かせませんよ」

 

 

 

 誰もかれもが酔っていた、理性など存在しない、あるのは相手を犯したいという欲望だけだ。

 

 

 

 三人に手を引かれ、というよりは引きずり込まれるようにミカエラは中洲の真ん中に建てられた小型天幕へとやって来る。

 

 

 

 娼館として機能していた天幕よりもずっと小さいものだ、それこそ四人が入れば寝返りさえ難しいだろう。

 

 

 

 しかしそれで良かった、互いの熱を分け合うように密着して交じり合えば寒さも遠く感じられるのだから。

 

 

 

 天幕の中でミカエラは押し倒されシャルルに馬乗りにされていた、エミリーとキャロルは一番乗りを逃した為にどこか不機嫌な顔をしているが、しかしそれも狭い天幕に漂う色香に充てられ霧散する。

 

 

 

 獲物は逃げはしない、ならば自分の順番まで別の所を犯せばいい、そう思った二人は舌を伸ばしてミカエラの胸に吸い付くと音を立てて愛撫を始める。

 

 

 

「……ん、乳首立ってる……ちゅる、ん、ちゅッ……気持ちいいんだ」

 

 

 

「可愛いですよミカエラさん……んん、れる……今なら、男の人たちが貴女を欲しがるのもよくわかります」

 

 

 

 胸の先端を舌で舐め上げ歯で甘噛みするだけでミカエラの体は激しく反応を示してくれる、女性としての快楽に身を震わせると、今度はシャルルが激しく腰を揺すると男性としての反応が返ってきた。

 

 

 

「う、あぁ……アッ、アッ、アッ、これすご、奥突き上げてくる……んッくううぅん!」

 

 

 

 既にシャルルの股間は濡れそぼっている、大量の愛液が溢れてミカエラの肉竿に纏わりつき、ぐちゃりぐちゃりと粘度の高い音を響かせて白く濁っているようだ。

 

 

 

 激しい腰の動きは止まらない、ペース配分や息継ぎなど考えもしない、ただがむしゃらに腰を振って快楽を貪るだけだった。

 

 

 

 ミカエラの男の部分はシャルルにとって最高の形をしているようだ、いやもしかしたらそうなるように挿入と同時に形を変えたのかもしれない。

 

 

 

 今まで娼婦としてそれなりの人数と交わってきたからこそ分かってしまう、これが最高の形と長さをしていることに。

 

 

 

 だから彼女にも余裕がない、もともとセックスの時は男に引っ張られることが多かったので、こうして自分から腰を振ることに慣れていないのだろう。

 

 

 

 だからこそ、ただただ激しく犯すことしかできない。

 

 

 

「アッ! アッ! ふぁあああぁ! んッ! くッふぅん! うあぁ、アッ! これ気持ちよすぎて、もう」

 

 

 

「ん……早くイって」

 

 

 

 焦れたのかミカエラに舌を這わしていたキャロルがシャルルの背後に回り込むと、その股間に手を伸ばして白く濁って糸を引く愛液を掬い取り、そのまま彼女のクリトリスを強引に弄繰り回す。

 

 

 

「ちょ!? キャロ……止め、ダメだって、そこ、は、やぁん!? ダメダメダメ! イク、もうイクからぁーーーーッッんんんんんんんん!!」

 

 

 

「ボクもイキます! また、また出ちゃう!」

 

 

 

 絶頂は簡単に訪れた、そして狙いすましたかのようにミカエラも精液を吐き出す。

 

 

 

 膣内を満たす熱と快楽はあまりにも暴力的だ、激しすぎる絶頂は彼女の意識を半ば吹き飛ばし、そのまま倒れこむようにミカエラへと覆いかぶさった。

 

 

 

「う……あぁ、アッ、あ~……はぁ」

 

 

 

 上手く呂律が回っていない、体を駆け抜けた絶頂に何度も何度も体を引きつらせながらうわ言を繰り返すだけだ。

 

 

 

 よほど激しい絶頂だったのだろう、それを今度は自分がと思えば、自然と喉が音を鳴らしてしまう。

 

 

 

「ん……まだ大きいまま」

 

 

 

 シャルルの膣内から引き抜かれた肉竿は愛液と精液で白い光沢を放ちながらも、その形はいささかも衰えてはいない。

 

 

 

「……いれる、ね? んッ……うッくぅん!」

 

 

 

「う、あああぁぁぁ……キャロルさんの中、痛いくらいに締め付けてきます」

 

 

 

「ん……ふぅ……アッ……あぁ……確かに、これは……凄いかも」

 

 

 

 狭い入り口をこじ開ける凶悪な男根は、シャルルの愛液で滑りが良くなっていたとしても本来なら苦痛を感じたかもしれない。

 

 

 

 しかし膣口を押し上げて挿入した瞬間、まるで形を変えたかのようにぬぷりと沈みこむ。

 

 

 

「アッ……うん、フッ……アッ、アッアッ……んんんん、アッ、アッ……」

 

 

 

「キャロル、さん、ダメぇ……そんな優しくしちゃ」

 

 

 

「んッ、ふッ……ふふ……もっと激しく?」

 

 

 

 キャロルは挿入しても激しくは動かない、まるで円を描くかのように腰を揺すり、強くはないが甘く広がる痺れを断続的に与えてくる。

 

 

 

 元々、男に組み伏せられ犯されることが日常だったミカエラには、ねっとりとした交わりよりも激しく突き動かされることの方が慣れているし、その方が感じやすくもあった。

 

 

 

 男娼の神の力が強まってもそのあたりは変わることなく彼女の根底にあるらしい、だからこそ焦らすかのような腰使いには上手く対応できない。

 

 

 

 もっと激しく、痛いくらいに抱かれる方が気持ちいい、言葉にはしないがミカエラはそう伝えたいのだろう。

 

 

 

「はい! もっと激しく、ボクを犯してください! このままじゃ切ないんです!」

 

 

 

「ふふん……よく言えました」

 

 

 

 キャロルは涙目で懇願するミカエラの様子に満足したのか、ニヤリと笑うとそのまま前のめりになり、彼女の耳元まで唇を寄せてこう呟く。

 

 

 

「激しく……ね?」

 

 

 

 キャロルはミカエラの両手首を掴むとギュッと地面に押し付ける、それはまるで男が女を犯すかのような体勢だった。

 

 

 

「アッ……アッ……ほら、こうでしょ? ふふ、気持ちいいんだ?」

 

 

 

 動きも激しい、何度も何度も肉がぶつかり合う音と白濁した粘液が交じり合う音が繰り返されて止まることはない。

 

 

 

 腰使いだけではない、膣の入口は痛いほどに締め付け、しかし奥では包み込むかのように亀頭を舐りまわす。

 

 

 

 男としての経験が無いミカエラは、その凌辱に翻弄されるだけだ。

 

 

 

「うッ!……アッ、アァァ! ほら、イッちゃえ、私も……あん! イク、イクから、ね」

 

 

 

 潤んだ瞳で犯されるミカエラに気をよくしたのか、キャロルはぺろりと自分の唇の端を舐め上げると、そのまま更に動きを加速させていく。

 

 

 

 そのまま絶頂を迎えようとするのだが、そこで背後から邪魔が入ってしまう。

 

 

 

「ほら、さっきの仕返しだ」

 

 

 

 シャルルだ、絶頂の余韻が冷めないままキャロルの体を抱きしめると、先程と同じように愛液を掬い取り、そのままキャロルの肉豆を引っ掻いた。

 

 

 

「はぁ、キャロル……早く私にもください」

 

 

 

 そしてエミリーもそうだった、今までミカエラに膝枕をして自分の番を待ちわびていたのだが、三人の交わりを見て我慢の限界が来たらしい。

 

 

 

 彼女はシャルルと同じようにキャロルの体を抱きしめると、白い肌に吸い付いて舌を這わしキスマークをその体に刻み込む。

 

 

 

 それだけで絶頂にも等しい快楽が股から広がった。

 

 

 

「アァ!? やぁぁ……ああぁ……ダメ、もう……ーーーーーーーッッんんん!!?」

 

 

 

 ミカエラを犯し、そして二人に犯されながら、キャロルは声にならない絶頂を迎えるのだった。

 

 

 

 腹に広がるミカエラの精液を感じながら、姉の指先で最も敏感な部分を抓られ、体中に舌が這う感覚は耐え難い。

 

 

 

 どこにも逃げようだ無いのだ、左右から抱きしめられている上に、膣は立派な男根で貫かれている、ただ爆発的に広がった快楽に身を捩らせて体を振るわせることしかできなかった。

 

 

 

「------ッ! ------ッッ!」

 

 

 

 何度も何度も体をビクつかせながら、それでも一番大きな波を耐えしのいだ段階で、キャロルはようやく解放されてその身を投げ出す。

 

 

 

 彼女もまた上手く呂律が回っていない、ただ視線だけは少しだけ恨むようにシャルルとエミリーに向けられていた。

 

 

 

「ん、はぁ、ミカエラさぁん」

 

 

 

 次はエミリーの番だ、彼女は尻もちをつくかのように座り込むと、おずおずとだが自らの股を広げる。

 

 

 

 そこはやはり濡れていた、まだ愛撫すらしていないというのに既に愛液は糸を引いて白く濁っているのだ。

 

 

 

「なんだよエミリー、慎みがどうのとかはどこ行ったんだよ?」

 

 

 

「ううぅぅ……やだ、ダメですシャルル、広げないで」

 

 

 

 背後からエミリーを抱きしめるシャルルはその指先でしとどに濡れた淫唇をこじ開ける、開かれたそこはぐちゃりと音を立てて愛液の糸を引くと、その時を待ちわびるかのようにピクピクと反応するのだった。

 

 

 

「ほら……次はエミリーを虐めてあげる」

 

 

 

 キャロルは反対にミカエラの背後にいた、仰向けになっていた彼女の体を抱き起すと、大量の愛液と精子でドロドロになった肉竿をその手でしごきながらエミリーの入口へと誘導していく。

 

 

 

「ここ……そのまま一気にね」

 

 

 

「はい! エミリーさん、行きますよ?」

 

 

 

「あああぁ!? ミカエラさんお待ちになってください! もっとゆっくり、あぁ!?」

 

 

 

 ずぶりと勢いよくねじ込まれた肉竿は欠片も衰えていない、エミリーの膣に最も適した方に変化して最奥へと至ると、そのまま雑な腰使いで子宮の入口をノックし始めた。

 

 

 

 男性に抱かれることはあっても女性を抱く経験など皆無なのだ、なのでどうしても乱暴になってしまうのだが、エミリーにはそれで十分らしい。

 

 

 

 突きこまれた瞬間に軽い絶頂へと押し上げられると、技術も何もないただ激しいだけのセックスに体は打ち震えて喘ぐしかなかった。

 

 

 

「やああぁぁぁぁ!? アッ、アッ、アッ、あああ! んんんんんんッ!!」

 

 

 

「おいおいエミリー、もうイッたのか? 本番はこれからだぞ」

 

 

 

 背後からはシャルルが愛撫をしてくる、そして正面からはミカエラがよだれを垂らしながら犬のように腰を振り、その後ろではキャロルが手綱を握るかのように彼女の胸を揉みうなじにキスを繰り返す。

 

 

 

 狭い天幕の中で全員の情欲が一つに混ざり合い、体と熱と粘液がひたすらかき回されていく。

 

 

 

 喘ぎ声も絶頂も汗も止まることはない、ただひたすら互いを貪りあう交わりだ。

 

 

 

「アッ、アッ、出ちゃう! また出しますからね、エミリーさんボクのを受け止めてください!」

 

 

 

「ダメダメダメ! やああぁ、今はダメなの! またイッちゃいますから、もうおかしくなって、ああーーーーーッうむ!?」

 

 

 

 体の奥底からせりあがってくる何かから逃げるように言葉を繰り返すが、それを阻止するかのようにシャルルが唇を塞いで舌を絡め取ってしまう。

 

 

 

 もはや逃げられない、エミリーは絶頂と共にミカエラの精液を受け止めた。

 

 

 

「んんんんんんんんんッッ!?」

 

 

 

 娼婦としてこれまで男と何度も交わってきたが、これほどの絶頂はエミリーも初めてだ、男娼の神が与える快楽は常人とは全く異なる域にある。

 

 

 

 その汗を舐めとるだけで体は熱を持つのに、その精液ときたら媚薬どころか麻薬そのものだ。

 

 

 

 腹部に広がる精液のぬくもりは何物にも代えがたい、体中に広がってエミリーの体を蝕んでいく。

 

 

 

「アッ……はぁ、はぁ……ああぁぁ、あはぁ」

 

 

 

 彼女もまた前の二人と同様に絶頂の余韻で呂律が回っていない、しかし視線はミカエラの亀頭から微動だにしない。

 

 

 

 男たちが彼女を求めて理性を無くしてしまったのも納得できてしまう、これが何人も抗うことのできない半神の力なのだろう、男娼の神は正しくその威光を知らしめたといえた。

 

 

 

 だがこれで終わりではない、ゴクリと本日何度目かの喉を鳴らす音が天幕に広がったからだ。

 

 

 

 音の発生源はミカエラ、あれだけ出したにも関わらず彼女の男の部分は未だにそそり立っている。

 

 

 

「まだ、まだですよ……ボクはまだできますからね、ほら早くぅ」

 

 

 

 眼前にそれが突き出されれば、三人は躊躇なく舐め回す。

 

 

 

 亀頭を、裏筋を、舌と唇で奉仕しながら指は自分たちの股間を弄っている。

 

 

 

 そして吐き出された精液を奪い合うかのように貪り、それでもなお消えぬ情欲を晴らす為に臀部を突き出すのだった。

 

 

 

「ほらぁ、順番的に次はワタシだろ? ここに、なぁ?」

 

 

 

「ん……私からだよね?」

 

 

 

「ふふふ、ここも空いていますからね」

 

 

 

 狭い天幕の中で三人は尻を並べながら自らの淫唇を見せびらかすと、既に中に出された精液が零れ落ちて足を伝って床へと流れていく。

 

 

 

 ミカエラは並べられた臀部を見下ろしながら腰を突き出すだけだ、そして何度も何度も男の欲望を放ち続ける。

 

 

 

 何度、絶頂を迎えたかはわからない、しかし四人の交わりはミカエラの肉竿が消えるまで続くことになるだろう。

 

 

 

 いつ消えるかはわからない、娼婦と男娼の神は他の神々と同じように気まぐれなのだから。

 

 

 

 ただその時が来るまで、四人はただ犯しあうことしかできないのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 




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