商人と冒険者と娼婦 作:にやまな
二年の間に成長したのはエミリーだけではない、キャロルもシャルルもそれぞれの方法で房中術を昇華させてきた、本格的な魔術師ではないとは言え房中術は最も簡単な魔術と呼ばれているので習得は容易い。
最も簡単で、最も極めるのは難しい分野の魔術である、入り口付近に立つことくらいならば二人にもできる。
それこそ趣味と実益が合わされば努力だって怠らないのだ、ならば二人でならば邪悪な魔女にも抗えるだろう。
「こら、暴れんな」
「……力抜く」
「やぁん、乱暴しないでください」
「……なんか、少し嬉しそうに見えるな」
シャルルの手がエミリーの両手を抑えて引っ張り、ベッドに沈めて万歳の体勢にすると、それに合わせてキャロルの手が足首に伸びて拘束した。
手足を掴まれて身動きの取れなくなったエミリーだが、ベッドの上で彼女はどこか楽しそうに笑みを浮かべている、こういうのもセックスを楽しむ為にスパイスのように思っているのかもしれない。
「ん……余裕ぶってられるのも今だけ」
「あぁ、調子に乗ってられるのもな」
「んふふ……押さえつけられるのも偶には良いですね」
「駄目だ、聞いちゃいない」
呆れたようにそんなことを言ったシャルルは、エミリーの手首を拘束しながら体勢を変えていく。
キャロルと呼吸を合わせてエミリーをくるんとひっくり返すと、四つん這いの状態にしてしまう。
「はぁ、はぁ……さぁ、どのように愛してくれるんですか?」
ギシッと軋むベッドの上で期待したような表情を見せるエミリーは、その体勢で荒い呼吸を繰り返す。
どんな行為でも喜んで受け入れそうであり、姉妹と異なり魔術陣を腹部に印している訳でもないのに、異様な興奮に支配されているようにも見えた。
この三人での、それも二年ぶりの交わりに酔っているようだ、最も寂しがりな部分が目立っていた彼女だからこその反応なのかもしれない。
どんな形であれシャルルやキャロルと楽しめるのなら何でも良いんだろう、二人に見下ろされるエミリーはとても嬉しそうである。
この変態め、と二人は内心で思うのだが、自分たちも大差はないと自覚があるのだろう、強くは言えないようだ。
「……覚悟する」
キャロルは四つん這いの状態でこれから行われる凌辱に震えているエミリーを見下ろしながら、冬の間にミューを相手に散々使い込んだ房中術を行使した。
「わぁ!!」
「おッ、キャロルも使えるようになったのか」
房中術によってキャロルの股間に作られたのは疑似的な男性器だ、それを見せられて歓喜の声を上げたのはエミリーであり、少し感心したような声を上げたのがシャルルである。
「ん……これでエミリーを虐める」
キャロルの頬が赤い、呼吸も荒くなってきており、淫紋による興奮が再び大きくなって来ているようだ、彼女自身もこの行為に沈んでしまいたいのかもしれない。
ただそれはシャルルも同様である、腹部の淫紋の光が強まってきており、欲情もまた同様であった。
「へへ、ワタシも使えるようになってさ、娼婦神の神殿で教えて貰ったんだ」
そしてシャルルもまた房中術を行使して男性器を作り出す、それによってエミリーは男の物を生やした姉妹に前後から挟まれる形になった。
「あッ、あぁッ……んッ……二人とも、房中術の訓練をなされていたのですね……ふふ」
驚くような、感心するような、そして歓喜するような声色を使い、最終的にはニヤニヤとしただらしない笑顔を浮かべるエミリーは、瞳の奥に隠しきれない程の欲情が見えている。
二人に挟まれて凌辱されることを想像したのだろう、これまでの行為で濡れていた彼女の膣口が、更に潤ったようにも思えた。
四つん這いの状態で前後を挟まれているのだ、抵抗するつもりもないのか犬のような短く荒い呼吸を繰り返しながら、目の前にあるシャルルの男性器に潤んだ視線が釘づけとなっている。
「はッ……はッ……はぁッ」
そしてそのままエミリーは男性器へとだらしなく舌を伸ばして自ら奉仕しようとするのだが、それよりも早く背後のキャロルが彼女の腰を引き寄せてしまう。
「ん……はッ……エミリーと、するのは初めて……前は、される側だったから……あッ」
「ひゃあん!?」
挿入は突然であった、そもそもエミリーは四つん這いの状態であり、目の前にある物に舌を伸ばそうとしていたので背後の動きは見えていなかったのだろう、大袈裟なほどに驚いている。
「うッ……うぅッ……はぁ、良い……これ良い……ミューとは、また違う、んぁ」
キャロルはエミリーに挿入して緩やかに腰を動かし始めて、その感触に酔いしれるかのように甘い吐息を漏らす、決して激しい腰使いではなく深く味わうかのように穏やかな動きである、エミリーの具合を丁寧に確かめているかのようだ。
同時に、ここしばらくの間よく交わっていたミューと異なる感触だと知ったらしい、ミューは痛いほどに締め付けてくるが、エミリーは経験が豊富なのでねっとりと纏まりついてくる感触なのだ、無数の舌に舐められているかのような蜜壺である。
「ほらエミリー、こっちも舐めろよ」
キャロルの腰使いに翻弄されているエミリーの眼前に差し出されるのはシャルルが房中術で作った男性器である、それを差し出すように腰を押し出して彼女の頬に擦りつけるのだ。
頬に当たる亀頭の感触に更なる興奮を得たのか、エミリーはだらしなく舌を伸ばしてそれを口へと含む。
「んむ……ん……んんん……じゅる」
「あは……いいぞ、上手いじゃないか」
一気に喉元まで咥えこみ、唇で扱きあげながら舌先は常に亀頭の先端を突いているようだ、その奉仕は一流の娼婦のそれである。
「うッ……随分と慣れてるじゃないか、この二年の間にどれだけ咥えこんだんだよ?」
「んんッ……んッ、んッ」
返事をしようにも肉棒を咥えており、更に背後からはキャロルに責められているので、エミリーはまともに返答できないようだ、息苦しさと暴力的な快楽に震えており涎と愛液をダラダラと流していた。
そんなエミリーの様子に征服欲が満たされたのか、前後を挟むシャルルとキャロルは甘い痺れに背筋を震わせている。
房中術を使い男性器を作って行為に及ぶと、男性的な欲望が増幅される傾向にある、相手を組み伏せて蹂躙したいという欲望が大きいのだろう。
二人して一人の女性を責め立てるこの状況は、とても心地いいのかもしれない。
「はぁ、はぁ……んッ……エミリー、凄く感じてる、ドロドロ……あッ」
「こっちも……ふッ……むしゃぶりついてくる」
「んんんッ……んんッ……んむうううぅぅッ!!」
エミリーを挟む二人の腰使いは徐々に荒々しくなっていく、キャロルは攪拌されて白く濁った愛液を更に泡立たせるように腰を動かし、シャルルは相手の頭を掴んで強引に舌での奉仕を行わせている。
「んッぐッ……うッ……ん」
凌辱にも等しい交わりを与えられるエミリーはやはり苦しそうである、子宮を押し上げられると激しく体を震わせて、喉奥を突かれると涙をにじませる。
だが、それでもだ、体と魂はどうしようもない程に歓喜しているようだ。
キャロルに膣奥を蹂躙されると臀部から背筋にまで甘い痺れが広がり、シャルルに喉奥を突かれると苦しさの中に被虐的な快楽が生まれてしまう。
そして何よりも嬉しかった、ずっと離れていて求めてやまなかった二人の熱がこんなにも近くにあることが、何よりも嬉しかったのだろう。
体の最も深い部分を蹂躙される凌辱であったとしても、キャロルとシャルルが近く感じられるので、これ以上の歓喜はない。
喉奥と言わず、膣奥と言わず、それよりももっと深い部分にまで届かせて魂すらも溶けあってしまいたい、それが彼女の欲求である。
だからねだるように膣を締め上げ、口も肉棒を吸い上げる、上下の口でこれでもかと姉妹の興奮を求めるのだ。
「ぐッ、あぁ……吸い付きすぎだろ」
「ん……うッ……負けないッ」
凌辱している側である自分たちがエミリーの性技に翻弄され始めている現状に焦りを感じたのか、二人の動きは更に加速していく。
もっと強く、もっと激しく、そんな思いを形にするかのように腰使いは激しくなるのだ、凌辱を続ける二人は既に余裕がなくなっているのか、エミリーを気遣うこともなく己の奥底から競りあがって来る欲望を放つ。
「イクッ……イクイクッ……うあぁ……出すからな!? 全部飲むんだぞ!?」
「んッ、んッ……あッ、あッ……おッ……こっちも、もう、イッちゃうッ」
二人の限界はすぐに訪れる、股間の根元から溢れるように精液が吐き出され、それぞれがエミリーの喉と子宮を犯す。
シャルルもキャロルも射精の瞬間に体を大きく震えさせ、少しでも奥に欲望を吐き出そうと腰を限界まで前へと押し出している、四つん這いの状態でそれを受け入れるエミリーは最も苦しい閉塞感に追い込まれるのだが、やはり感じるのは大きな喜びだ。
「んんんんんんんんんッ!!?」
まず最初に喉の奥に粘つくシャルルの精液を感じ取り、そのすぐ後に子宮でキャロルの熱を感じ取ると、エミリーの体と心はあっさりと絶頂へと高められてしまう。
気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい、頭に何度もそんな言葉が浮かんでは泡のように消えていき、それが限界まで高められた段階で彼女は涙と潮を垂れ流すのだった。
ほぼほぼ同時に射精と絶頂を重ねた三人は、それぞれが強烈すぎる快楽の爆発に翻弄されて体を痺れさせ、そのまま大きな波が引くまで痙攣を繰り返していく。
「――――ッッ」
シャルルは心地よすぎる射精に声をかみ殺すように耐え忍び。
「ふッ……ふッ……ふぅッ」
キャロルは短い呼吸を繰り返しながら快楽の波を超えようとしているらしい。
「んんんん~~~~ッッ――――んッ」
そしてエミリーは口と子宮で感じる熱を、酔いしれるように飲みこんでいく。
ただただ心地よかった、射精も絶頂も、これ以上ないのではと思える程に大きく甘い。
二年という時間が、その寂しさが、最高の絶頂へと三人を導いたのだろう。
それぞれが腰を震わせて余韻を楽しみ、それが完全に過ぎ去った段階でようやく三人は体の硬直を解す、呼吸すら忘れて大きすぎる快楽の波に耐えていたようだ。
「あッ……うッ……あひ」
最も衝撃が大きかったのはやはりエミリーのようだ、前後を挟まれた凌辱はそこまで体力の無い彼女には厳しかったのだろう、その体を大きなベッドに沈めて細かな痙攣を繰り返し、前後不覚へと陥っている。
口元は飲み込み切れなかったシャルルの精液が唇から流れ、膣口からもまた大量の白濁液が入りきらずに零れていた。
凌辱にも等しい激しい行為であったが、人生最高の絶頂と言っても過言ではない程の快楽を与えられ、その表情は至福の一言に尽きる。
なんともだらしなく快楽に蕩けきった表情であり、どうしようもない程に艶めかしくいやらしい。
一流の娼婦は表情一つで男を腰砕けにすると言うが、今のエミリーがまさにそれだ。
そしてそれはシャルルやキャロルであっても同様であった、寧ろ房中術で男性的な興奮を増幅して、そこに淫紋が印されている状態なのだ、顕著なほどに反応がある。
「はぁ、はぁ……なんか、全然収まんないな」
「ん……お腹が、どんどん熱くなる」
二人の腹部にエミリーが印した淫紋の輝きが鮮明になる、それは二人が作り出した肉棒を更に固くさせるのだった。
どれだけ射精したとしても満足できないかもしれない、それを証明するかのように姉妹の秘所は固くそそり立ち、二人は痙攣を繰り返すエミリーの体へと手を伸ばす。
「ふぇ? あッ、待って、ください……うぁ」
シャルルは絶頂に震えるエミリーの体を強引に抱き起し、自らは胡坐を作ってその上に座らせた。
対面座位の形である、向かい合い密着しながら抱き合い、二人の距離は限りなくゼロになる。
「シャルル、わ、私は、まだ……あッ……体が、痺れて」
「はぁ、それはワタシも同じだっての……お前のせいで、ずっと熱いんだぞ」
正面からぎゅっと抱きしめられているので非力な魔術師には逃れられない、まだ絶頂の余韻も完全には引いていないので抵抗も難しい、エミリーはそのまま胡坐を作るシャルルに押し込まれるように体を落とす。
「ひやああぁぁあッ!?」
「うッ……ルールーとは、感触が違うな……はぁ、これも良い」
対面座位で密着状態での挿入は互いに大きな衝撃を与えた、あまりにも体を押し付け合っているので両者の間にある豊かに育った乳房がぐにゃりと柔軟に形を変えている。
「……むぅ」
柔らかそうなその光景に傍らにいたキャロルが興奮を忘れて冷めた視線を送るのだが、それも一瞬で引っ込めて彼女は抱き合うエミリーの背後へと回った。
「ん……こっちも虐めて上げる……ふぁ」
「うぁッ!? キャ、キャロル、そっちは違います……いゃんッ!?」
正面から抱き合って絡み合う姉が膣を独占しているので、キャロルが目を付けたのは肛門である。
先程、エミリーの秘所をさんざん蹂躙したので大量の愛液と射精した精液がこびりついており滑りは問題が無い、またエミリーの秘所から流れている大量の愛液が肛門にまで伸びているので、驚くほどにあっさりと欲望を受け入れた。
さっきと同じようにエミリーは前後を姉妹に挟まれた、今度は対面座位の状態で膣と肛門を蹂躙されるのだ。
「待って、待ってぇ!! やッ、やぁ、やああぁッ……同時に突いちゃ……ああんッ……おッ!? 交互も駄目ぇ!!?」
「うぉッ……エミリー、そんなに締め付けんな……あッ……長く持たないだろッ」
「ふッ……こっち、凄く熱い……あッ」
「うぉおおおおッ!!? おッ、おッ……んんんんんッ!?」
「イッた、イッたな? んッ、んんッ……ははッ、面白いくらいに感じてるみたいだな」
「はぁ、はぁ……んぁ……感じすぎて……帰ってこれないみたい……」
腰を振る度に浅い絶頂へと押し上げられ、膣や肛門の奥深くまで欲望が届く度に、深い絶頂へと高ぶらせる、浅く深くを何度も繰り返しながら身もだえるエミリーの姿を見る二人はとても満足そうであった。
そして好き勝手腰を振りながら、最も深い場所を姉妹は同時に突きあげて、やはり同時に精液を注ぎ込む。
「ほらッ、イクぞ……イクイク……うぁああああああああッ!!」
「んッ……んッ……んふッ……んんんんんんんッ!!」
本日二度目の、三人同時の絶頂は、それぞれの体や魂を更に深遠へと落とす。
「……あへぇ」
エミリーは意識を失って、完全に四肢から力を失った。
「……おッ」
シャルルも似たような状況だ、意識こそ手放すことはなかったが、それでも意識が混濁するほどに大きな絶頂を経験している。
「んッ……うッ」
そしてキャロルもまた、エミリーの肛門にありったけの興奮と欲望を注ぎ込んで脱力していた。
体も魂も思考も熱も汗も、全てが一体となって溶け合い混ざり合う、それが今の三人の状態である。
体から力が抜けて三人はベッドへと倒れこむように沈み、それぞれが荒い呼吸を繰り返す。
ようやく訪れた休息になるかと思われたが、実際にそうなると彼女たちは思ったが、そんな考えを遮るように、キャロルとシャルルの腹部に印された淫紋の輝きが増す。
「はぁ~……はぁ~」
「ん……熱い」
これは、終わりが見えない。
腹部から広がる熱を感じ取り姉妹は内心で言い訳を繰り返す。
だが仕方がない、エミリーが悪いんだ、この淫紋を刻んだのは邪悪な魔女である、だから大義名分は自分たちにある。
そうやって自分たちの行動を正当化したシャルルとキャロルは、へその奥から込み上がって来る欲望に流されるがまま、痙攣するエミリーへと手を伸ばす。
三人の情事は、それから飽きることなく続くことになる。
離れ離れになっていた二年間を埋めるには、一度や二度では足りないのは間違いないだろう。