商人と冒険者と娼婦 作:にやまな
三人は客として娼館に入ることは初めての経験になる、娼婦として男を迎え入れることはあっても男娼をわざわざ買ってまでこの場所を利用することになるとは思わなかった。
いつも自分たちを指名して抱きに来ている男たちは、こんな気分で娼館に足を運んでいたのかと理解することができた、それとも慣れてしまえばこの気恥ずかしさも無くなるのかもしれない。
いや、この状況で照れてしまっているのはエミリーだけだ、抱かれるのではなく抱きに来たという状況がどうしても恥ずかしく感じてしまう。
娼婦として、仕事としての男女の交わりではないのだ、ここに客として足を運んだということはつまり娯楽と快楽の為にセックスを求めていることに他ならない、その事実が少しばかり恥ずかしいのだ。
今更、見ず知らずの他人と肌を重ね合って愛し合うことに抵抗感がある訳ではないのだが、仕事という大義名分が無ければどうしても踏ん切りがつかない。
迷いがある、そしてそれ以上に興味もあった。
セックス自体は嫌いではない、男に組み伏せられて、あるいは跨って腰を振ることにも慣れている、何度も抱かれて絶頂しているのだから今になって嫌よとは言うまい。
この複雑な思いがわかってくれるだろうか? そんな希望を込めて二人の友人を見つめるのだが、シャルルとキャロルはエミリーほどに難しく考えていないないようだ。
「へぇ、他所の入場料ってこんなもんなんだなぁ、キャラバンの娼館とは大違いだ」
「……少し安い、チップもお手軽」
「ウチは高級娼館だって話は本当なんだな、後はなんか食べたり飲んだりしたらその都度金がいると……あぁ、だから入場料が安いのか」
「……後は指名料と、部屋代?」
「入るのは楽でも、色々と金が必要になる訳か……ウチはその辺の代金を全部入場料に纏めてるってことかな」
それに加えて男娼へのチップも必要になってくる、ただ全て合わせたとしても春風の娼館に入ることは難しいくらいの値段なのだ、つまり稼ぎが少ないことを意味しており給料も少なくなるはずだ。
足りない分はチップに期待しているのだろうが、それでもこの少年たちの生活が少しばかり心配になった。
しかしこればかりは他所は他所という言葉で片づけるほかない、男娼たちへ三人ができることはチップを相場よりも高く払うことくらいだろう。
三人は目の前に並んだ男娼たちを眺めると、誰もかれもが幼い顔つきをしており、背丈はキャロル程しかないのでまだ少年と断言できる。
娼館で働いている時にやってくる逞しい筋肉を持っていたり腹が出た男たちとは何もかもが異なる、肉付きが薄くて線が細く、服を着ていれば女の子と間違えてしまうような少年たちは全員が薄着のままだ。
この少年たちを目当てに客は訪れる、娼館によって方針や客層は様々なので当然ながらそこで働く娼婦や男娼も異なるのだ、こういった少年が中心になっているのがこの店の売り方なのだろう。
「部屋は大部屋だけしか余ってないな」
シャルルの言葉に男娼の一人が静かに答えた。
「すいません、今日はお客さんが多くて」
「別に部屋はなんだっていいんだけどさ……つーか。お前らが相手になるのか」
「はい、まだまだ未熟ですが精一杯奉仕させてもらいます」
店前で客引きをしていた三人の少年たちを指名したのだが、正確には余っていたのがこの三人だけだったのである。
「みんな背が小っちゃいな、キャロルくらいしかないじゃん、年幾つなんだよ」
「えっと、ボクは十三歳です、ここで働いてるのは大体それくらいの年齢になります。一番年上で二十歳くらいだったかな」
聞くところによると、この男娼である少年たちは元々スラム街の住人であったらしく、それはつまり何の後ろ盾も信用も無いということなのだ、行きつく先は路地裏でひっそりと息絶えるか空腹に耐えきれず奴隷商に身売りするか、あるいはならず者の下っ端くらいだろう。
明日も知れない日々の中で、唯一まともな稼ぎを貰えるのがこの娼館での仕事だ、更に身の上話をするのならば彼らには妹や弟がいるらしく、兄弟が客から貰ったチップを待っているのだと説明されたら拒否することは難しい。
多少は盛っているのだろうがそんな身の上話を聞かされて拒否することはできない、寧ろエミリーなどは彼らを指名するにたる大義名分ができたので積極的に受け入れることにしたらしい。
残っていた三人の少年たちを指名して唯一空いていた大部屋を予約すると聞かされた娼館の支配人の顔は忘れられない、若いって凄いとでも言いたげな表情で三人娘を見送ったのだ、店に入って来た時はキョロキョロと周囲を見渡していたので慣れていないと評価されていたのだが、それが覆ったようだ。
そんな生暖かい視線を背中に受けながら大部屋へと移動すると、まずはシャルルが大ぶりな銀貨を指で弾いてみせる。
綺麗な弧を描いて大ぶりな銀貨が一人の少年の掌へと着地した、どうやらそれがチップらしい。
「凄い! 大銀貨なんて初めて貰えた!」
「マジかよ……ワタシらを抱きに来るおっさんはみんなそれくらい払うんだけど」
「僕らへのチップは殆どが銅貨ばかりです、多くても小銀貨くらいで……本当に貰って良いんですか?」
「大丈夫だって、ワタシらこれでもそれなりの稼ぎがあるからさ」
「ん……心配いらない」
キャロルもまた姉を真似るように大銀貨を親指で弾く、まだチップを受け取っていない少年たちが我先にと飛びついた。
「はいはい、ちゃんと用意しますから取り合う必要はありませんよ」
エミリーは争奪戦に敗れた残りの一人に大銀貨を握らせる、狙った訳ではないのだが、それぞれが銀貨を貰った相手と交わる流れとなっているようだ。
しかしどうすればいいのか、娼館に客として訪れたことが初めてなので、そこから先が上手く想像することが出来ない。
いつもは自分の下へやって来た男を迎え入れて奉仕する立場なのだが今回は客側なのだ、娼婦として交わることに慣れていてもこればかりは経験が薄い。
不慣れなことが少年たちにも伝わったのだろう、彼らはベッドに座って悩みこんでいる三人娘の顔を覗き込んでこう言った。
「えっと、どうしましょうか?」
「私たちはあまり慣れていなくて……皆さんは普段、どのように?」
「人によりますね、積極的に求めることを望まれる人もいますし、逆に組み伏せて為されるままであることを好む女性もいて……あとは、う~ん……その、ボクらが抱き合ってる姿を見たいと言われることもあります」
「そ、それはつまり……皆さんで交わっている姿を鑑賞すると? そういう要望も通るのですね……」
「お姉さんが望まれるのなら」
エミリーの呟きに少年たちは笑顔で答える、そして細い体をくっ付けてこちらを伺ってきた。
「え? あ、いえ、そういうわけではないのですが………………まぁ、何事も経験ですからね、ええ、これもまた未知を既知に変える学びと言えるでしょう」
「見たいなら見たいって素直に言えばいいじゃんか、なんで変な言い訳するんだよ。エミリーって色んなことを難しく考えすぎなんだよな」
「ん……客として来てるんだから楽しめばいい」
言い訳がましく理由を述べるエミリーを横目に、シャルルは三人の少年へと要望を伝える。
「とりあえずやって見せてくれよ、男と男でどうすんのかって興味あるからさ」
「はい! じゃあいつも通りにやりますね」
いつも通り、という言葉が出てくるくらいには頻繁に行われているということだろう。
少年たちはベッドに倒れ込んで抱き合うと、そのまま躊躇することなく唇を合わせて舌を絡ませ合う、一人はベッドに沈んで両手を広げた態勢でされるがままであり、もう一人はそんな彼を押し倒す体勢でキスをする。
残った一人はそんな二人の上に覆いかぶさって、その少年の背中やうなじに舌を這わせていた、それによって女同士で肌を重ねるのとは装いが異なる淫靡な雰囲気に部屋の中は満たされた。
唾液が混ざり合い、舌が蠢く、そしてそんな行為を見せつけられる三人は……特にエミリーは食い入るように見つめている。
「お、おぉ……こうやって傍から見るとなんか恥ずかしいな」
部屋の空気に充てられたのかシャルルの頬は赤い、自分たちがやれと言い出したことなのだが今更になって恥ずかしさが込み上がって来たようだ。
それでも顔を背けたりはしない、エミリーほどではないが彼女にも好奇心があるということだろう。
「こ、これが……これこそが男性同士の……そ、そんなところまで!? なんて背徳的な!」
そして一番興奮しているのが敬虔なる信者にして忠実なる神の僕であるエミリーだった、顔は赤く体は熱を持って既に出来上がっている、唾液が混ざり合う音が耳に届けば背筋を震わせて、舌が少年の肌を撫でれば鼻息を荒くする有様だ。
「いえ、しかしこれもまた一つの愛情と性愛の形! かつて聖人でありながら男色に走ったグレイセスも批判に晒されながらこう言い放ちました、私は彼を愛しているのだから何を恥じる必要があるのかと、今ならばその想いが理解できます……愛とはこうも美しい」
終いには両手を組んで祈り始めた彼女を、呆れたようにシャルルとキャロルは見つめるのだった。
「信仰とは、人生とは、愛とは、かくも深く困難なものなのですね……今日もまた一つの真理を得られたことを神に感謝します」
「……エミリーってさ、なんかあれだよな」
「ん……時々気持ち悪い」
「やけに饒舌だし、男の絡みとか女同士でのまぐわいが好きみたいだし」
「……口でどんな言い訳しようとも……根っこは一番の変態だから」
女と女の愛情を好み、男と男の混ざり合いを眺めて興奮する姿をキャロルはそう評価する。
別に今更、二人はエミリーを批判するつもりなど無いのだ、そういった趣味趣向はシャルルもキャロルも少なからず持ち合わせているので受け入れている……ただ一人だけ熱量が違うのだ。
慎みと敬虔をよしとする聖職者の意外な一面は、二人を困惑させるには十分だった。
「ほら見てくださいシャルル! 彼らのアレが大きくなってきましたよ、興奮しているんです!」
「……お、おう」
「素晴らしい……これは一つの芸術だとさえ言えるでしょう。男神である武神と戦神の関係を一つの愛と説いた聖人がかつてはいたそうですが、まさに言いえて妙……やはり私はまだまだ修行中の身ということですね」
「……エミリー……それくらいにして」
このままでは永遠に男同士の絡みを見せつけられて終わりそうだ、エミリーはそれでも良いのかもしれないが、シャルルとキャロルは困る。
ここには客としてきたのだから眺めるだけではなく楽しみたい、男同士の交わりを鑑賞するのも良いがそれだけでは物足りなくなっていた。
二人も興奮しているのだ、ただ眺めるだけではここに来た意味がないだろう。
エミリーを窘めて絡み合っている少年を引っこ抜き、それぞれが相手と向かい合う。
「ん……固くなってる、男の子同士で興奮してたんだ」
キャロルはベッドに押し倒されてされるがままだった少年の相手をするようだ、立ち上がらせることなく覆いかぶさると、先程の少年と同じようにキスをして首筋や鎖骨に甘噛みを始めた。
唇が吸い付く度に、舌が赤くなった鬱血痕を撫でる度に、体をピクリと反応させる少年を弄ぶ、そして彼女の手は股間に伸びて未成熟な男根を掴むとそのまま激しくしごきあげていた。
「うッ、く……」
「ふふ……気持ちいいんだ?」
「はい……凄く……でも、激しすぎて」
「……駄目だよ……ん、ちゅ……出すならしっかり楽しませて」
「ううぅ……意地悪しないでください」
「……可愛い」
感じてる顔が女の子のようだとキャロルは思った、体が未成熟なので余計にそう感じるのかもしれない。
普段、娼婦として相手をしている男は若い者が少ない、高級娼館である為にそれなりの稼ぎが無ければ敷居が高いので、店に応じた客層が大半を占めるのだ。
三十代から五十代が基本となる、二十代や十代は働き盛りとはいえまだまだ未熟の領域を出ないので稼ぎが少ない、それ故に若い男と肌を重ねる時間は珍しいと言えるだろう。
仕事で鍛えられたゴツゴツした指先も、分厚い胸板も、濃い体毛も、そして太く長い肉竿も、この少年には存在しない。
自分たちと同じだ、まだまだ未成熟な青い果実なので少女のように思えてしまうのだ。
ただキャロルとしてはこちらの方がありがたい、自分と同じような体格をしているので、逞しい男に抱かれるよりもずっと体に合う。
ベッドに沈み込む少年に跨って見下ろしながら挿入するのだが、未成熟なそれはぬるりとキャロルの中へと侵入する。
「んんッ……あ、はぁ……うん、ちょうどいい感じ」
男ではなく少年の肉竿を自らの膣へと招き入れると、普段は感じる苦痛や圧迫感が存在しない、最奥を突き上げる亀頭も淫唇を押し広げる芯も育ち切っていないので、これくらいのサイズがキャロルには一番心地いいのだろう。
本来なら慣れるまでゆっくりと動かなければならないのだが、これならば最初から楽しめそうだ。
「ん……んッ……んんッ!」
生活の為ではなく楽しむ為のセックスも悪くはない、キャロルはそう思うと快楽に耐える少年を貪るように犯し始めるのだった。
「うッ……だめ、です……もう、でちゃうよ」
「……それは、アッ、アッ……ダメ、男娼なんだから……ふぁ……ちゃんと楽しませる」
言葉ではそういいながらも、キャロルは男娼としては情けない少年を愛おしく感じるのだった。
もっと困らせたい、もっと感じさせたい、涙目でこちらを見上げる表情がもっと見たい、そんな考えを抱いてしまえば、腰使いもそれに応じたものとなる。
焦らすような腰使いは、少年を大いに泣かせるのだった。
「おいおい、アッ、くぅ……あんまり、虐めてやんなよ」
そんな妹の交わりを横目に眺めていたシャルルは、ベッドの橋に座りながら股を広げて男娼少年の舌での奉仕を受け入れていた。
服を脱ぎ捨てて互いに全裸になっており、少年はしなやかな彼女の体に舌を這わせていき、最後に行きついたのは股間だった。
割れ目を舐め上げて、陰核を舌先で突きまわし、指先は膣へと侵入していく。
「うッ!……やっぱ、こんな仕事してると……うぁ……慣れるよな、そりゃ……アッ!」
「痛くありませんか?」
「あぁ、大丈夫だ……気持ちいいよ」
舌と指先で奉仕する少年にお礼をするかのように、シャルルは手を伸ばしてその髪を撫で上げた。
柔らかく、艶のある髪の感触は猫のようにしなやかだ、娼婦として働いている時に相手をする男たちはこんな髪をしていない、薄くなっていたり手入れが疎かだったりゴワゴワしていたりと、こんな感触はまずあり得ないだろう。
キャロルがこの少年たちを可愛いと評していたが、その気持ちも分からなくない。
固く、太く、慣れた指先や肉竿で意識が朦朧とするくらいに激しく抱かれることがシャルルとしては好きなのだが、未成熟な少年との交わりも思っていた以上に心地よかったのだ。
「よし、上手くできたご褒美だ……今晩はたっぷり抱いてやる」
思っていた以上に楽しめそうだ、少年をベッドに寝かせながらシャルルはそう考える。
そしてキャロルの隣に並んで少年に跨ると、同じように未成熟な体を犯し始めるのだった。
シャルルが抱いている少年も、キャロルが犯している少年も、快楽に耐えるように顔を歪めてシーツをぎゅっと握っている、どちらもされるがままに犯されて時にはキスされて、それでも男娼としての仕事を果たそうと絶頂には至らない。
そんな彼らと彼女らの隣にエミリーが横に立つ、やはり同じように少年をベッドに沈めると、そこに跨って腰を振り始めるのだ。
「あッ、アッ……これは、あぅ……なんとも、背徳的な光景ですね」
「ん……ふぁ……でも、エミリーも、楽しんでる」
「なんだかんだ……うぁ、くッ……一番、楽しんでんじゃないか」
「ふふふ……偶には、こういう火遊びも、アンッ……良いではありませんか」
一つのベッドの上で三人並んで、少年たちを犯していく、確かになんとも背徳的で倒錯的な光景だろう。
視線を下げれば愛らしい少年が、そして横を向けば友人たちが、それぞれ快楽を貪っているのだ、耳に届く粘液をかき混ぜる淫靡な音も部屋に充満した男と女の汗の匂いも、膣内に感じる形や体温も全てが体の熱と化していく。
興奮するなという方が無理だ、どれだけ聖職者として徳を積もうとも、人間が魂の奥底で求める原始的な欲求と快楽に勝てるはずがない。
仕事としての、生活の為のセックスではない、ただ楽しむだけの交わりがこうも楽しいとは、三人はこれまで知らなかったのだ。
なるほど、と彼女たちは納得しるほかない、娼館がなぜあってどうして普遍的な人気があることに納得できたのだ。
これまで客として訪れて、彼女たちを抱いて来た男たちはみんなこんな気分で楽しんでいたのだと理解できる、何も考えないで娯楽として交わることがこうも心地いいのだから、人気もでるだろう。
エミリーが言うように、こういう遊びも偶には悪くないかもしれない、シャルルもキャロルも、そしてエミリーも、この時間をただ楽しむのだった。
「ーーんんッ!? んんんんんッ! うッ、あああぁぁッ……ふぁぁ」
最初に絶頂へと至ったのはシャルルが跨っていた少年だ、必死に耐えていたようだが遂には彼女の中へと熱く煮えたぎる精子を放ってしまう。
その熱を子宮で感じ取ったシャルルも、背筋を震わせてあられも無い声を上げながら絶頂へと導かれていくのだった。
一人が我慢を止めれば他の少年たちも同様に精を吐き出す、エミリーもキャロルも膣内で溢れるように満たしていく熱を感じ取って絶頂へと向かっていく。
「ーーッ!-----んんんッ!」
「ああ、もう、だめ……ああああぁぁッ!」
少年と少女たちは殆ど同時に快楽の爆発を受け入れるのだった、精子はこれでもかと吐き出されて、膣内は暴れまわる肉竿を貪るようにうねり、雷を受けたかのように体を激しく反応させてその快楽の波が引いていくのを耐えていく。
爆発から余韻へとたっぷり十数秒はかかっただろう、やがて体中に毒のように広がった甘い痺れへと変化していった段階で、ようやく喋れるようになる。
「ふぁ、はぁ……はぁはぁ、あぁ……イッちゃいました」
「小っちゃくても……うんッ……ちゃんと男のアレだってことだな」
「ん……凄く良かった」
太く固く長い肉竿でなくても、十分すぎる程に心地が良かった、彼女たちの体格にはこれくらいが丁度いいのかもしれない。
中々に楽しむことが出来た、しかし夜はまだまだ長い……三人はベッドでぐったりとしている少年たちを見下ろして静かに笑いあう。
「……エミリー……次はその子とさせて」
「構いませんよキャロル、では私はそちらの方と……えっと、シャルルはどうしますか?」
「ん~? せっかくだから一回終わったらそれぞれ交換すっか」
「ん……そっちの子も声が可愛い……鳴かせてみたい……この子の後に相手する」
そんなやり取りをする少女たちを、少年たちは戦慄したように見上げている。
店から渡された媚薬へと手を伸ばして、無理やり体に熱を持たせると、長く深い闇へと引きずり込まれていくようにベッドに倒れ込む。
そして貪られるように、少女たちに犯されるのだった。
お互いの体力が尽きるまで続くことだろう、幸いにも夜はまだまだ長いのだから時間を気にする必要はない。
たっぷりと楽しもう、それが少女たちが男娼へと求めていることだ、ならばその願いに付き合うしかないだろう。
長く、熱い夜はまだ始まったばかりだった。