※この作品はR-18です。

商人と冒険者と娼婦   作:にやまな

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第十三話 一人前の戦士

 

 

 

 

 車輪は勢いよく回っている。車両そのものがかなりの重量を持っているので、それを受け止めて大地を滑らせる車輪はとても頑丈で堅牢である。

 

 

 

 道端にあった石を割り砕き、長らく放置された亡骸を踏みつぶし、立ち塞がるゾンビやスケルトンすら蹴散らしながら車両は進んで行った。

 

 

 

 凄まじい速度だ、大きくて堅牢な車両を幾つも率いているとは思えない程に鋭い。

 

 

 

 全ては車両の先頭で全てを牽引するダーボの存在が大きい。その圧倒的な怪力と文字通り人間離れした体格がなす牽引力は、巨大な大蛇のように伸びて進むキャラバンたちの原動力なのだろう。

 

 

 

 傍から見ればまさに巨大な大蛇であり、全てを呑みこむかのように立ち塞がる全てを粉砕するダーボは蛇の咢のようにも見えた。

 

 

 

 生半可な戦力でその爆走を止めることは叶わないだろう。何だったら十分な戦力を用意しても止められないかもしれない。

 

 

 

 なにせ象神であるダーボが牽引しているのだ。もしかしたら進路上に要塞があったとしてもまだ足りないかもしれない可能性すらあった。

 

 

 

「真っすぐ突っ込んでぶん殴る? 脳筋全開だな!! いいぜ、嫌いじゃない!!」

 

 

 

 ダーボの頭の上に乗ってそう言うのはシャーシャであった。緻密さの欠片もない作戦内容に驚き半分、納得半分といった様子である。

 

 

 

 駆け引きも様子見も無く突っ込んで敵の首を挙げる。もしこの場に一軍を預かる将軍でもいれば盛大に眉を顰めるのは間違いないが、春風のキャラバンが持つ手札でできる最良の作戦がこれなので渋々だが納得するしかないだろう。

 

 

 

 数は足りない、敵は巨大だ、魅了の力は避けがたい、ならばそれが効かない存在を前面に押し出して勢いに任せる。何とも単純で大雑把な作戦であろうか、きっと一軍の将軍がこの場にいたならば何と冴えた作戦だろうかと天を仰ぐ筈だ。

 

 

 

「戦いなんてこれで良いんだよな、難しく考える必要なんてなかったんだ!!」

 

 

 

 ダーボの頭の上ではしゃぐシャーシャはこの単純すぎる作戦に大いに関心している。獣人たちはその種族的な特性として複雑なことには向かないんで、これくらい単純な方が受け入れやすいのだろう。

 

 

 

 突っ込んでぶん殴る、そう聞かされれば大半の獣人が「おぉなるほど!!」と頷くと思われた。

 

 

 

 生まれながらの戦士である獣人たちにとって、小賢しさなど不要ということだ。

 

 

 

「よしダーボ!! 蹴散らしてやれ!!」

 

 

 

 シャーシャーは上機嫌に指示を出すと、それに答えるようにダーボは長く強靭な鼻を振るって立ち塞がった兵士やゾンビたちを薙ぎ払っていく。

 

 

 

 彼らも無策ではなく勢いよく突っ込んで来るキャラバンとダーボを騎馬と見立てたのか、槍の石突を地面に押し当てて槍先を疾走する相手に向けて待ち構えていたのだが、果たしていかほどの意味があっただろうか。

 

 

 

 強靱な体毛と皮膚、分厚い筋肉と脂肪に骨格、ダーボは極めて頑丈な牽引役であり軍馬とは比べものにもならない程に堅牢である。槍衾を作った所で何の妨げにもならないだろう。

 

 

 

 それを証明するかのようにダーボは止まらない。そして彼が止まらないのならば堅牢な車両群も止まることは無い。

 

 

 

 丘を越え橋を渡り、アンデットすら蹴散らして進んで行き、そのまま王都へと続く国道を進むのだ。何が立ち塞がるともその足が止まることはなかった。

 

 

 

「シャーシャ!! もうすぐ王都だから中に入りなさい!!」

 

 

 

「あいよ、ダーボ、後は流れでよろしく頼む」

 

 

 

 作戦と同じように単純極まる雑な指示を象神はしっかりと受け取ったらしい。大きなラッパのような鳴き声を響かせて答えて見せた。

 

 

 

 ダーボの頭の上から車両の中へと戻ると、そこでは団員たちがそれぞれ戦闘準備を整えているのがわかった。魅了の力が効かないラシュリーとミカエラを中心にして動くことになるのでこの二人が戦力の柱となる。

 

 

 

 ミカエラはローレライから譲られた魔術の守りが施されたローブと短杖を装備しており、背後にいる団員から髪を結われていた。

 

 

 

 そしてラシュリーは皮鎧の装いである。おそらくは倉庫用の車両の奥に眠っていたであろう装備であった。どこかで見覚えがあるそれはまだシャルルが入団したばかりの頃に使っていたものであり、つまりはお下がりなのだろう。

 

 

 

 彼女もまた髪をローレライに結われている。瞼を閉じて装いを整える姿はまだ幼さの残る年齢だというのにどこか落ち着きがあり、歴戦の兵のような雰囲気すら感じられた。

 

 

 

 最後にこれまたシャルルのお下がりである兜を被せられると、露出した口元が僅かに緩む。

 

 

 

 程よい緊張と興奮が上手く合わさっているのだろう。そんな様子を見ていたキララやシャーシャは意外に思う。

 

 

 

 団員たちから見るとラシュリーは最年少の存在であり、末っ子のようなものである。年齢的に当然であるのだがまだまだ幼さが抜けきっておらず、戦場働きなど遠い出来事のようにも思えるのだが、武装して笑う姿は実に様になっている。

 

 

 

 決して名品でもない、どこにでもありふれた皮鎧と兜でさえ、不思議と聖なる力が宿っているかのように似合っていた。

 

 

 

 そして口元の笑顔を見ると、あらゆる困難も笑って乗り越えられるのではと根拠の無い自信が湧いてくるような雰囲気もあった。

 

 

 

 不思議な少女である。それが団員たちのラシュリーへの評価なのかもしれない。

 

 

 

「よしッ!! 準備万端だ!! いざ行かん!!」

 

 

 

 装備を整えると彼女は胸を張って高らかにそんな宣言をする。子供が英雄ごっこをするかのような背伸びをした様子ではあるのだが、これから行うのは当然ながら遊びではない。

 

 

 

「作戦の最終確認をするわよ」

 

 

 

 少し浮ついた気持ちを引き締めるかのようにキララが両手を叩いて注目を集めた。

 

 

 

「確認って言っても突っ込んでぶん殴るだけじゃんか」

 

 

 

「シャーシャ、それでも確認は大事なのよ……突っ込むのはミカエラとラシュリーで、他の団員たちは露払いを主に行う。相手は強力な魅了の呪いを使ってくるからあまり近づけないけど、可能な限り道を開く、良いわね?」

 

 

 

「「了解」」

 

 

 

「ローレライは二人の補助……そちらも可能な限りで構わないわ」

 

 

 

「えぇ、わかりました」

 

 

 

「で、ミカエラとラシュリーだけど……」

 

 

 

「わかってるよ、突っ込んで――」

 

 

 

「ぶ、ぶん殴る、ですよね?」

 

 

 

 ラシュリーの言葉を引き継いでミカエラがそう答えると、団員たちの間でもなんて酷い作戦だろうかと苦笑いが広がった。

 

 

 

「緊張しているかしら?」

 

 

 

「ううん、なんだかドキドキしてるよ!!」

 

 

 

「ボ、ボクも大丈夫です」

 

 

 

 ミカエラの方は少し硬いが緊張で雁字搦めといった様子でもない。それよりも役に立ちたいという使命感の方が強いのだろう。

 

 

 

 そしてラシュリーには緊張の欠片も無く、寧ろ好奇心と興奮で頬を染めるほどであった。

 

 

 

 意外にも戦いが好きなのだろうか。英雄ごっこに憧れる年齢なのはわかるが、緊張より先に興奮が出て来る辺り、将来有望と言うべきかそれとも心配すべきか、キララには判断できない。

 

 

 

 ただ不思議と、この少女が血だまりに伏す光景だけは想像することができなかった。

 

 

 

「よろしい……では二人の奮戦に期待します」

 

 

 

 そう言い終わると一際車両が大きく揺れた。

 

 

 

 団員たちが窓から顔を出して前方を確認すると、どうやら王都を囲む都市壁の近くにまでやって来たのが確認できる。

 

 

 

 どうやらダーボはそこを突破する為に勢いを更に強めたらしい。立ち塞がるのは堅牢な王都の大手門であり、分厚い木造に要所を金属で覆った門であった。

 

 

 

 あれを破ろうと思えば多大な犠牲を覚悟しながら破城槌を叩きこむしかないだろう。王都の門なのだからそれくらい頑丈であると考えるべきだ。

 

 

 

 頑丈なのは見ればわかるが、それでもダーボの勢いは止まらない。

 

 

 

 もしこれが彼でなければ大量の出血を覚悟して突破しなければならないのだろうが、ダーボは車両を率いる勢いそのままに突っ込んでいき、その長く強靭な鼻で分厚い大手門を全力で押した。

 

 

 

 すると頑丈な筈の門は形容し難い破砕音を響かせながら吹き飛ばされることになってしまう。閂も金属での補強もまるで意味をなさず、まさに濡れ紙を破くかのように門は吹き飛んでいく。

 

 

 

 破城槌など必要は無かった、ダーボがいればそれで解決する。

 

 

 

「総員警戒!! ここから先は魅了の声が聞こえる可能性があるから油断しないように!!」

 

 

 

 王都は毒婦の領域だ、彼女は戦うことも動くことも無く命令一つで脅威となってしまう。安易に踏み込めばすぐに魅了されてしまうだろう。

 

 

 

 それでも危険を承知で道を切り開くしかない、ミカエラとラシュリーを進ませる露払いが団員たちの仕事であった。

 

 

 

「シャーシャ、相手の居場所はわかる?」

 

 

 

「鼻に付く嫌な臭いは変わらず王城だな。一番奥にいるっぽい」

 

 

 

 おそらくは玉座の間だろう。自分が世界の中心だと疑っていないであろうイヴが偉そうにふんぞり返っているのが用意に想像できてしまう。

 

 

 

「そう……ならやっぱり、踏み込むしかなさそうね」

 

 

 

「向こうもそれを望んでるんだろうな」

 

 

 

 シャーシャの指南は正しい。イヴにとって数や質はあまり関係が無く、どんな脅威であっても一声かければそれで戦いが終ってしまう、終わらせることのできる相手である。

 

 

 

 兵士たちで押しつぶせればそれで良し、例え突破されて近づいて来たとしても魅了すれば良い。どちらにせよイヴにとっては声をかけるだけであった。

 

 

 

 慢心であるとは言えない、それで勝てるだけの存在なのだ。彼女からしてみれば力や数といったものは意味を成さないのだろう。

 

 

 

 寧ろ、強力な手駒を増やせる機会とすら考えている可能性すらあった。キララやシャーシャを支配下に置ければ下手な軍勢よりもずっと強力なのだ。

 

 

 

 そんな思惑もあるのだろう、キャラバン側としても望むところである。

 

 

 

 王都の内部へと乗り込んだキャラバンたちを出迎えたのはやはりと言うべきか正気を失った兵士たちであった。王城へと続く大通りを我が物顔で進もうとするキャラバンの前に立ち塞がる。

 

 

 

「総員戦闘準備!!」

 

 

 

 断腸の号令と共に団員たちはそれぞれが持ち場に付く。車両はこういった運用を想定して作られているので堅牢そのものであり、ダーボが牽引すれば移動要塞のような使い方もできるのだ。

 

 

 

 窓の隙間からクロスボウを構えて迎撃態勢を整える者、車両の天井で魔術を行使する者、そしてそれらを守る者、各々が仕事をこなしていく。

 

 

 

 その中心にいるのが作戦の要であるミカエラとラシュリーであった。他の団員たちはこの二人を前にやる為の露払いである。

 

 

 

 大きなラッパのような鳴き声を響かせながらダーボが進み、その行進を助けるかのように矢と魔術が車両から放たれた。

 

 

 

 まさに移動要塞といった様子のキャラバンではあるが、勢いを維持したまま王城に雪崩れ込むとはいかない。

 

 

 

 一声で全てを制することができる敵がいるのだ、距離感というものを常に意識しなければならないだろう。

 

 

 

 剣を交えなくとも勝てるのならば、戦場の勢いにどれだけの意味があるだろうか。

 

 

 

 だからキララとしてはダーボの足を止める指示を出すしかなかった。次の一歩を踏み込んだ瞬間に耳朶から脳を蕩けさせる甘い声が届くかもしれないと考えれば、当然慎重にもなろう。

 

 

 

「よっしゃ!! 道を開くぞ!!」

 

 

 

 王城との距離感を意識して、遠すぎず近すぎずといった場所を目指したいのだが、大量の兵士たちが邪魔をすることになる。それを見た団員たちはシャーシャを筆頭にした近接戦闘員たちが車両から飛び出た。

 

 

 

 まだ王城は遠い、決して刃は届かない。

 

 

 

 ただしこちらを舐めまわすかのような、相手に怖気を与えるような鋭い視線だけは感じ取ることができた。

 

 

 

 蛇の舌のようだ、そんなことを視線を感じ取った全員が思う。

 

 

 

 艶めかしく、長くて邪悪、そんな印象を与えたのだろう。

 

 

 

「ラシュリー!! ミカエラ!! 離れんなよ!!」

 

 

 

 シャーシャーを筆頭とした戦士隊は正気を失った兵士たちへの壁を押し開くように突っ込んでいく。そこにダーボと魔術師隊の援護があれば戦線を押し上げることは難しくない。

 

 

 

 兵士を吹き飛ばし、殴りつけ、押し流し、そして退けること数十回、それでも彼らは立ち塞がり続けた。

 

 

 

「……キリがないわね」

 

 

 

 団員の誰かがそんことをぼやく位にはしつこい兵士たちだ。誰も彼もが頬がこけて疲れが目に見えて今にも倒れそうなのに、瞳だけは危ない薬にでも手を出したかのようにギラついている。

 

 

 

 どれだけ痛めつけようとも立ち向かってくる様子はゾンビの集団にも見えるだろう。腐っていないだけで彼らはもうあちら側の存在なのかもしれない。

 

 

 

 それでも彼らを叩き伏せてジリジリと王城へ近づいていくキャラバンは、一応として目標としている距離がある。

 

 

 

 前回の、シャーシャが魅了された結果として散々な撤退となってしまったが、それを避けれるギリギリの距離が目標であった。

 

 

 

 毒婦の姿が見えず、声も届かない位置、そこから一気に主力の二人を押し上げていく。

 

 

 

 兵士たちを蹴散らしながらその境界線を目指す一行は、強まっていく蛇のような視線を感じ取りながらもその時を待つ。

 

 

 

「気休め程度だけど、貴女たちの戦いに少しでも助力になりましょう」

 

 

 

 最後に、ローレライが主力の二人に守りの魔術を施す。神の加護に包まれたかのような感覚を与えて来るそれは毒婦を相手にどれほどの意味があるのかわからないが、無いよりはマシだろう。

 

 

 

 ローレライ自身もそのつもりのようだ。せめてもの親心のようなものなのかもしれない。

 

 

 

「ラシュリー!! ミカエラ!! 振り落とされないようにしっかりと捕まっていなさい!!」

 

 

 

 シャーシャが近くにいた兵士の足首を掴んで小枝のように振り回し、それを投げ飛ばしてできた僅かな隙間にキララは踏み込んだ。

 

 

 

 両手には二人の少女を抱えた状態であり、大地に亀裂を残すほどの踏み込みは彼女たちを矢に変えてあらゆる者を置き去りにすることになる。

 

 

 

 キャラバンが押し込んだ戦線は王城にいるであろう毒婦の姿や声が届かない距離であると同時に、キララが二人の少女を抱えて一息で王城まで飛び立てる距離でもあった。

 

 

 

 じわじわと距離を詰めれば毒婦の魅了にかかってしまう。距離を詰めてもそれは同様ではあるが、全員が一度にとはならないだろう。

 

 

 

「うわわわわッ!?」

 

 

 

「わあッ!! すっごく早いね!!」

 

 

 

 断腸に抱えられて同じ速度で、そして同じ高さで移動する二人の反応は対照的である。この場合ミカエラの方が反応としては健全で正しい。矢のような速度で跳躍して城壁を見下ろせる高さまで浮上して、瞳を煌かせるラシュリーの方が異常なのだ。

 

 

 

 色々な物理法則を無視したキララの跳躍は、風に流される綿毛のように大きな山なりの軌道を描き、大通りから城壁の上に見事に着地してみせる。

 

 

 

 そこはもう完全に毒婦の魅了が届く位置であり、キララの肌を冷たい舌が撫でたかと思えば、次の瞬間には不可視の力が広がってしまう。

 

 

 

 聞こえたのは甘い声、ただそれだけで世界を支配できる、女の声であった。

 

 

 

 

 

「私に従いなさい」

 

 

 

 

 

 それはきっとこの場では最も神に近く、世界の中心に相応しい声なのだろう。

 

 

 

 耳朶で感じ取った瞬間にキララは思考が蕩けるような感覚に陥った。骨すら溶けてしまったのかと思う程に膝に力が入らなくなり、そのまま崩れ落ちそうになる体を何とか支えようとして、キララは二人の華奢な背中を見る。

 

 

 

 まるでキララを守るように立つ二人は、蕩けるような声に晒されてなおそこに立っていた。

 

 

 

 何もかもを従えて当然な神の声を受けながら、それを微風のように受け流すラシュリーとミカエラは、何時も見せている幼げな様子をどこかにやって、しっかりと立っている。

 

 

 

「いっくよぉ!! そりゃぁぁあああッ!!」

 

 

 

 大いなる幸運と神々の加護を宿したかのように、あらゆる害意を遠ざけるラシュリーがお下がりの剣を振るうと、彼女の刃はそこに流れていた不可視の力の流れを断ち切ってしまう。

 

 

 

 見えない何かを何でもないかのように切り捨てた彼女は、大きく「ふんす」と鼻を鳴らして剣を握り直す。

 

 

 

 キララを浸食しようとしていた力さえも吹き飛ばし、そこに立つ姿は、文句のつけようもない戦士であった。

 

 

 

「……あぁ、良かった」

 

 

 

 ただ守られているだけの少女はもういない、そういうことなのだろう。

 

 

 

 キララの中に僅かに残っていた不安や焦りは、この瞬間に完全に消え去ることになる。

 

 

 

「よし行こう、ミカエラ!!」

 

 

 

「はい!!」

 

 

 

 迷いはない、庇護対象ではなく背中を預ける仲間として、後は駆け抜けるだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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