商人と冒険者と娼婦 作:にやまな
無数のキャラバンや行商人が天幕を構える広場は大きな熱気に包まれていた。
全てがそうだという訳ではないが、春風のキャラバンのように街から街へ娼館の移動巡業を行うキャラバンも少なくはない、今回のように一カ所の広場に無数の隊商が集まれば、色町のような雰囲気が生まれることも不思議ではないだろう。
娼館の熱気だけではない、厳しい目で集まった行商人の露店を見定めるのはそれぞれのキャラバンの代表者たちだろう、少しでも安く仕入れることはできないだろうか、何か掘り出し物はないだろうか、そんな思いが彼らの瞳を鋭くしているのだ。
顔なじみが集まっての情報交換、大手のキャラバンへの挨拶や売り込み、或いは接待なども行われているようだ。
キャラバンの代表者が集まっての諸々のやりとりはキララやローレライが担当しており今は不在なのだろう、街への挨拶回りも終わっているので、春風のキャラバンの団員たちは夜の仕事に精を出していた。
男を天幕に引きずり込むことに慣れた先輩団員たちは既にいない、早々に客を見つけて天幕の奥に姿を消しており、そこら中から聞こえる喘ぎ声を増長させているようだ。
いつもの三人娘はまだ客を見つけられないのか、天幕の入口から広場を行きかう人々を眺めながら指名を待っているらしい、だが周辺に立ち並ぶ無数の天幕の多くが移動巡業の娼館なのでライバルが多く、広場のど真ん中にある春風のキャラバンは周囲の店に客を奪われているのだろう。
広場の真ん中、つまり最も奥に彼女たちのキャラバンが建てた天幕があるのでそこまで足を運ぶ者は少数であり、その少数は先輩団員が引きずり込んでいった。
つまり、彼女たちは暇なのであった。
冬の砦の時も、港街での仕事の時も、娼婦として働いている時は常に忙しかったので客が途切れたことがない。
そもそも彼女たちにとって娼婦の仕事は指名を待つことが殆どなので、営業という経験が不足しているのだろう、天幕の入口から裸同然の薄着を強調して声をかけてみるのだが、獲物を見つけた獣のように別の娼婦が客候補に詰め寄ると、あっという間に連れ去られてしまうのだった。
「むぅ……強引すぎる」
「今の方は、きっと胸が大きい女性が好きだったんですよ」
「あんなんあっても邪魔なだけだと思うんだけどなぁ、なんで男って胸の大きさに拘るんだろ」
客を奪われて三人は溜息を吐いた、同時に視線が自分たちの胸元へ移動して、また溜息を吐く。
まだ少女の領域を出ない三人の体は未成熟であり、ベテランの娼婦と比べれば凹凸は少ないと言えてしまうだろう。
三人の中で一番年上であるシャルルは成長期の助けもあって日に日に女らしい体になっているのだがそれでもまだ少女と評されてしまう、エミリーもまた成長期なのだが発育はシャルルと同様であり、両者共に少女と女の中間地点まであと一歩という所だった。
最も年下で、最も発育の遅いキャロルは完全に少女の体だ、胸はほんのりと膨らむだけでまだ下着すら必要としない、年齢的には彼女も成長期である筈なのだが手足も凹凸も身長も伸びる気配がない。
それはそれで一部の男が喜ぶのだろうが、あくまで一部でしかないので客の中にごろごろ存在している訳ではなかった。
客を奪い合う、常に指名待ちで受け身な姿勢であった為にこの経験が足りていない三人は、やはり娼婦としてはまだまだ幼いのだろう。
「はぁ、客が来ないな……まぁこんな日もあるか」
「ん……今日はもうやめとく?」
「どうしましょうか、完全に日が暮れてしまったので更に人が少なくなるでしょうし……う~ん、判断に迷いますね」
娼館に客が訪れる時間帯はやはり夕暮れ時だろう、仕事終わりに給料袋を握りながら夜の街に繰り出す、どこにでもある光景であり聖都でもそれは変わらない。
今は夕焼けも完全に塗りつぶされて夜になっており、ここから客を見つけて天幕に招待することは難しいのかもしれない。
だが彼女たちは娼婦の仕事だけで生きている訳ではないので、客がいなくともそこまで焦りはないのか、どこかのんびりとした雰囲気が漂っていた、そんな彼女たちだからこそ客の奪い合いになってもあっさりと相手に譲ってしまうのだろう。
本業ではなく娼婦はあくまで副業なのだ、稼げるのならばそれに越したことはないが、こだわり続けて真夜中まで裸同然の薄着でうろつくのも考え物であった。
そろそろ着替えて天幕でゆっくり過ごそう、そんな空気が三人の中で共有され始めた段階で、助け舟を出すかのように幼い少女の声が彼女たちに届く。
「お客さん、連れて来たよ!!」
声の主はラシュリーであった、正式な立場としては春風のキャラバンに買われた奴隷であり、その為にミカエラと違って正式な団員ではない彼女は、勉強が仕事と言ってもいい。
キララとローレライは聖都に集った顔見知りの隊商の多くが集まる会合に参加しているので今夜は不在、他の団員は天幕で客の相手をしているのでラシュリーは自習している筈なのだが、どうやらキャラバンから抜け出してうろついていたらしい。
幼さゆえの好奇心が勝ったのか、夜中に幼い少女が一人で出歩くのが危険だということは理解していないようだ。
そんなラシュリーはキャロルよりも幼い体を精一杯活用して一人の大男を三人の前に連れ出してきた、細く幼い彼女とは対照的に何もかもが大きく分厚い巌のような男である。
身長は二メートルを少し超えるくらいだろうか、ただ高いだけではなく膨張した筋肉によって横にも太い、顔もまた歴戦を物語るかのように厳つく傷が刻まれており、一目見ただけで凄腕の戦士であることを察することができるのだった。
そんな彼は幼いラシュリーに手を引かれながら困ったような表情を浮かべている、体格差が圧倒的なので振り払おうとすれば簡単な筈なのだが、幼い体に引っ張られてされるがままに甘んじている。
「なぁおっちゃん、ウチの末っ子に手を出しちゃいないよな?」
「……誘拐?」
ラシュリーと手を繋ぐ大男に厳しい視線が向けられた、しかし彼は首を振って否定する。
「このオジサン、綺麗なお姉さんを見つめて鼻の下を伸ばしてたの、だからお客さんだって思って連れて来たんだよ」
「いやいや、君のことが心配だってことも事実なのだが……まぁ、娼館が目的であったことも否定はできないか……お嬢さん方はこの子の身内かな?」
「はい、彼女はラシュリー、我々のキャラバンの一員です」
エミリーの返答に安心したように息を吐いた大男は、その大きな手とは対照的に優しく彼女の背中を押してラシュリーを一歩前に出す。
「それは良かった、聖都の治安は他の都市と比べてマシだとはいえ、こんな幼子が一人で出歩くことは感心できん、注意したまえ」
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません、もしや騎士に連なるお方でしょうか?」
「おうとも、私の名はアントニウス、この聖都を守る剣であり盾である……断じて誘拐犯ではないので安心して欲しい」
聖騎士アントニウス、その名を聞いてエミリーはピクリと眉を動かした、街中を歩いていたら貴族と肩がぶつかったかのような焦りが体を走り抜けるのだが、それを完全に表情に出すことなくなんとか柔和な笑みを浮かべるのだった。
「え、オジサンって騎士なの? ならなんで鼻の下を伸ばしてお姉さんたちを眺めてたの? 騎士って物語の主人公なんでしょ? 強くてかっこよくて正しい人だって……」
「……いいかなラシュリー君、騎士だろうと王だろうと英雄だろうと、男なら女性を愛でたいものなのだ、ましてあんなに薄着な女性に手招きされようものなら股間も大きくなるさ……男なら誰だってね」
「……おっちゃん、子供相手に何を言ってんだ」
幼いラシュリーに男の欲望を諭すように教えるアントニウスに、シャルルは少しだけ呆れているようだ。
「まぁとにかくだ、この子は君たちに託そう、あまり一人で出歩かないようにしたまえ……ラシュリー君もこのお嬢さんたちに心配させないようにしなさい」
大きな手でラシュリーの頭を撫でて、彼は全てを誤魔化すかのようにガハハと笑って見せる。
「そうですよラシュリー、あまり一人で出歩いてはいけません、外に行きたいのなら誰かに声をかけてくださいね」
「はい……わかりました。でも、でもね……その、えっと」
エミリーのやんわりとした忠告を聞き入れながらも、ラシュリーはどこか納得していないかのように反論しようとするのだが、内心の思いや考えを上手く言葉にできなかったのか小さく項垂れて肩を落とすと、そのまま教わったばかりの別れの挨拶をしてその場を後にするのだった。
「あまり叱らないであげてくれ、とても純粋で繊細そうな子だからね」
「そんなことはしませんからご安心ください。ただ見た目通り幼い子ですから、せめて危険であるということだけは知っておいて欲しかったんです」
「そうだな、誰もかれもが正しく生きられる訳ではないのだから」
「おっちゃんみたいな厳つい男に襲われたら、あの子じゃ簡単にやられちゃうだろうしな」
「こらシャルル! 聖騎士様に失礼でしょう! ちゃんと言葉遣いを正してください」
「がはは、構わん構わん、聖騎士なんて呼ばれてはいるが別に貴族の出身という訳ではないのでな、生まれは開拓村の三男で学も何もない、剣を振ることしかできない男なんで礼儀など考える必要なんてないとも」
聖騎士アントニウスの名前や功績を知るエミリーにとってそれは無茶な要求であったのだが、彼を街の衛兵のような立場の者だと考えているシャルルやキャロルは気軽に接することができている。
「……オジサン、これからどうするの?」
「おお、そうだそうだ、娼婦を探してたんだろ? せっかくここまで来たんだから私らを買ってくれよ、他に客を取られて暇してんだ」
「ううん? ああ、お嬢さんたちも娼婦なのか……う~ん、確かに娼館の世話になろうと思っていたんだが」
アントニウスは薄着を身にまとう三人を見つめて顎に手を当て考え込む、少女らしさを残す三人娘は娼婦であるとはいえ聖騎士という立場もあって手が出しにくいと考えているのかもしれない。
しかし魅力的であるとも考えているのだろう、直立不動を維持していた彼の体幹は徐々に前かがみになっていくのだった。
「うむ、我慢は体に毒だな……可愛らしいお嬢さん方、よければ私の相手をして貰えないだろうか?」
「お嬢さん方って……ワタシら全員とヤリたいのか?」
「魅力的な女性が三人もいるんだ男なら誰だって抱きたいと思うとも、もちろんチップは三人分払うから安心してくれたまえ、こう見えて稼ぎもそれなりにあるので奮発しよう」
どうする? そんな思いを込めた視線が三人の間で交じり合う、しかし暇を持て余していた彼女たちは断る理由もないのでアントニウスの提案を受け入れるのだった。
チップに小金貨を渡されたことが決定打となり、アントニウスと三人娘は同じ天幕に消えていく。
「おっちゃん凄い稼ぎなんだな、チップにこんなに渡して大丈夫かよ? ウチの娼館は入場料だって安くないってのに」
「大丈夫だとも、私は一人身で家も神殿の中に用意されているからね……実は頂く給金の大半がこうして娼館に消えていくんだ」
またガハハと笑ったアントニウスは、人々が想像する聖騎士らしい雰囲気は皆無であり、こういった店に足を運ぶことに慣れていることが窺える。
聖騎士である前に男としての欲望が勝ってしまうらしい、話によれば暇を見つけては娼館の世話になっており、娼婦の神を祭った神殿の常連客でもあった。
年齢は四十程であり、若いころに比べればそろそろ性欲も陰りを見せても不思議ではないのだが、アントニウスは老いなど知ったことかとばかりに未だに現役を維持しているらしい。
実際に鎧と服を脱いでその逞しい体を見せつけられれば、まさに生命力の塊とさえ言えるような筋骨隆々の肉体が広がっていたのでまだまだ娼館通いは続くのだろう……聖騎士の評判を無視しながらも。
「……わぁ」
カーテンでそれぞれの仕事場に仕切られていた天幕の内部、今回は他に客がいないので毛布や枕が一カ所に集められて大きめの寝床を作り、その中央に陣取ったアントニウスに三人娘は傅くのだが、鍛え上げられた体に触れた瞬間にエミリーが感嘆の声を上げた。
肌を触れ合わせた瞬間、房中術を使って魔術的な路を作るのだが、そこから感じ取れる圧倒的な生命力はまさに底なしとも言えるような規模であり全容が全く窺えない。
生命力が溶岩のように熱く溢れてエミリーへと流れ込んでくる、ただ肌を重ねただけだというのに彼女の体は魔力に満たされていくかのようだ。
このままアントニウスと本格的に交わって精液を放たれたのならば、きっとかつてないほどの魔力を得られるのではないだろうか、そう思うとエミリーの腹部がキュンと引き締まった。
「うわ……凄い体してんな」
「ん……熱い」
シャルルとキャロルもまたアントニウスの生命力の強さを感じ取っているのだろう、エミリーと房中術を使って交わったことで二人もまた房中術の知識とやり方を理解したのか、同じように魔術的な路を結んでいるらしい。
それぞれに繋がった路から濁流の如く流れ込んでくる熱と力、三人は期待にゴクリと喉を鳴らす。
「それじゃあご奉仕しますね」
「いや~、こんな可愛らしいお嬢さんに囲まれて私は幸せ者だな……食っていく為に剣を握っていつのまにか聖騎士になったんだが、そこまで責任感がなかったから最初は憂鬱でもあった、だが給料だけは良かったからこうして女性を愛でられる……うん、神に感謝だな」
アントニウスは寝床に座って腰を積まれた枕に腰を預けている、そして脱力している彼の両脇にはエミリーとキャロルが挟まっており鎖骨に頬を擦り付けていた。
そして股の間にはシャルルが潜り込んでおり、アントニウスの大きな一物を握って上下に動かしている。
「あ、お酒を貰えるかな?」
「はい、ワインしかありませんが宜しいですか?」
「もちろんだとも」
「ん……おつまみもある」
「ありがとう、頂くよ」
両脇にすっぽりと収まった二人はそこでアントニウスへの奉仕を行っているようだ、エミリーはグラスにワインを注いで手渡し、キャロルはワインの共によく食べられる干し果物を彼の唇へと運んでいた。
そして裸同然の体を擦り付けて熱を共有し、時折キスをして舌を這わす……そして底知れないアントニウスの生命力を少量ながら摂取していく。
以前のエミリーのように暴走して相手を殺しかけないように注意しながら、まるで砂糖菓子を舐めるかのようにアントニウスの力を自らに取り込むのだ。
ただ力を奪うだけではない、女性側からも熱を送って循環させていくのだ、それがまた相手の快楽と興奮を膨らませていくことになるのだろう。
「んぐッ! んッ! んッ! んむ、んんんッ!! うッ、げほ、ごほ……うあ、デカすぎだろ、顎が外れるかと」
股の間にいるシャルルは平均的な男性と比べて明らかに大きなアントニウスの肉棒へ奉仕しているのだが、膨らんだ亀頭はキノコのように大きく傘を広げており、シャルルの唇では完全に加えることができないらしく苦戦中のようだ。
「やばいなこれ……どうすっかな」
「無理に咥える必要はないさ」
「そうか? でも舌だけじゃ物足りないだろ?」
「がはは! こうしてお嬢さん方に傅かれて奉仕されているという状況がだね……とても良い気分にしてくれるものだよ」
「こんな状況を味わるのはどっかの貴族とか王様とか大店の商人とかだけだよな、色んな女を侍らしてヤリまくってさ」
「うむ、こうして楽しめるのも聖騎士になって十分に稼げるようになったからだろうな、やはり神に感謝だ」
「ふふん、まぁ楽しんでいってくれよ!」
挑発的な視線をアントニウスに向けながら、シャルルは咥えることを諦めて亀頭にキスをしながら唾液を塗りたくり舌で舐めまわす。
脇の間にいるキャロルは姉の奉仕を手伝うかのように手を伸ばして大きな肉棒の根元を掴んで扱きあげ、エミリーはアントニウスの熱い胸板にキスをしながら乳首を唇で齧っているようだ。
「ん……気持ちいい?」
「ああ、お嬢さん方はまだ幼いのになかなか上手い」
「んちゅ、ふ……ん、ふふ……これでも娼婦ですから」
技術的にはベテランと呼ぶべきほどではない、しかし彼女たちは房中術を駆使しておりそれが拙さを補っているのだろう。
舌が蠢く度に、肌が重なる度に、熱が合わさって高まっていく、暴走しないように注意しながら徐々にではあるが快感は大きくなっているようだった。
「んぁ……んん、ちゅる……あむ……ん、苦い、先走りが出て来たな」
「これは素晴らしいな、こんな気分は初めてだ、不思議な感覚だよ」
房中術を使っての交わりが初めてなのだろう、アントニウスは普段のセックスとは異なる深く強い熱に感じ入っている。
ただ奉仕されるだけでなく、彼の両手は両脇にいるエミリーとキャロルの臀部を撫でておりその小ぶりな感触を楽しんでいるようだ。
「んッ……ふ……はぁ……うぁ」
「んんッ! あッ、あッ、ふわぁ」
房中術による影響が大きいのか臀部を撫でられるだけでエミリーとキャロルは背筋を震わせており、頬を赤く染めながらゴツゴツした指先の動きに悶えている。
気持ちがいい、今までのセックスでも十分な快楽を感じており満足できて楽しめていたのだが、房中術を使えるようになったことで三人は新たな痺れを感じるようになっており、これまで経験して来たセックスがどこか遠くにあるようにも思えてしまう。
この快感を知ってしまったのならもう戻れない、房中術による魂すら溶け合うような深く濃い交わりでなければ満足できない体になってしまっていた。
「ふふ、舌だけでも気持ちよさそうだな、ちゅ……ん、ちゅ……ほら、遠慮なく出させてやろうぜ」
「ん……そっちに合わせる」
アントニウスを経由してキャロルとシャルルも魔術的な路で繋がっている、その為なのか互いの思考や動きが手に取るように理解できるので完璧な連携が可能になるのだ。
シャルルの舌先が亀頭の先端をぐりぐりと刺激すると、それに合わせてキャロルの手が根元を上下に激しく動かし、エミリーもまた舌先で乳首を舐めながら股間に手を伸ばして睾丸を優しく揉み上げていく。
それぞれがどう動くのか言葉もなく伝わって来る、そしてどう刺激すれば相手が快楽を得られるのかも彼女たちは理解できているので、三人がかりということもありアントニウスは抵抗することもできないまま熱い精液を吐き出す。
「んぶッ!? んんッ!? ちょッ、これ、あむ、んッ、ごくッ……うんッ、んんんッ! ダメ、これ……うぁ、出しすぎだろ」
シャルルは放たれた大量の精液を零さないように飲み込もうとしたのだが、あまりにも勢いと量が多かった為に全てを受け入れることができずに半分ほどは彼女の顔を汚すことになってしまう。
「んッ、ふッ……こく……はぁ、凄いな、これ」
鼻先と頬を白く汚しながらもシャルルは口内に残った熱い精液を喉を鳴らして飲み干した、喉から腹部へと落ちていく熱はそのまま体全体へ広がって彼女の力になっていった。
「はぁ……はぁ……ん……はぁ~……んん」
精液を飲むことはこれまでもあったことだが、房中術を使った上でのそれは結果が大きくことなる、生命力の塊とでもいうような男の精液を口にした瞬間にかつてない程の気力が体中に張り巡らされて充実感とでも言うべきものが広がったのだ。
身体に貯蔵される魔力が明らかに増えている、その感覚に心を躍らせながら彼女はぺろりと唇の端を舐めるのだった。
「あん……シャルルだけずるいは、私にもください」
エミリーは熱にうなされるように精液を舐めるシャルルに手を伸ばすと、彼女の頬にこびり付く精液をキスするように舐めとっていく。
「ん、ん……ふぁ、ちゅ……れる……あぁ、本当、凄い生命力を感じるわね」
彼女が予想していた通り、男の精液を直接摂取することは劇的な変化があった、生命力の塊を舐めとってそれを魔力へと変換していくと、呼吸で魔力不足を補った場合と比べて遥かに大量の力を得ることができたのだ。
凄い、エミリーは素直にそう思い、そしてローレライの力の秘密が少しだけ分かった気がした。
「……こっちは貰うね」
舌で精液を弄びながら恍惚の表情を浮かべている二人を尻目に、キャロルは未だに固さを維持したままの肉竿を掴んで舌を伸ばす。
シャルル同様に咥えることは叶わなかったが、先端から垂れ落ちる精液を丁寧に舐めとると、亀頭に吸い付いて竿の中に残っていた熱も吸い取った。
「ん……ぷはぁ……ふ、あぁ」
キャロルもまた精液を摂取してそれを飲んだことで恍惚の表情になっていた、自らの腹部を撫でながら体中にじんわりと広がっていく熱は甘い痺れとなっていく。
そして魔力が明らかに増えていることに気が付いて、キャロルもまたぺろりと唇を舐めた。
「お嬢さん方はまだ幼いというのに凄まじい手際だ、とても心地いい奉仕だったよ」
「ん……でも、まだ満足してない?」
「がはは、そうだとも、こいつは昔から暴れん坊なもので、なかなか落ち着かんのだ」
つまり、まだまだ精液を吐き出せるということだ、三人娘は自分たちの体に流れる強い生命力に背筋を震わせながらも期待に目を輝かす。
「へへ、じゃあ今度はこっちで楽しませるからな……んッ、くッ……うぁ、やっぱ大きすぎだろこれ」
一番手はシャルルとなった、慣れた動きでアントニウスの巨体に跨って肉棒を握ると、そのまま大きな亀頭を自らの淫唇に合わせて飲み込んでいくのだが……やはりサイズの問題ですんなりとはいかないらしい。
これまで交わった男の中にも大きな肉竿を持った相手はいた、シャルルもまたそういった男とのセックスを楽しんでいたのだが、ここまで圧迫感を感じる物を迎え入れたのはさすがに初めてであった。
固い、太い、そして長い、その一物を何度も何度も深呼吸をしながら徐々に腰を沈めて咥え込むのだが、三分の一ほどを残して限界となる。
「これ以上は……無理……う、ぐぁ……奥に当たるだけじゃなくて……あ、う……押し上げてくる」
「懇意にしているベテランの娼婦でも最初は苦痛を感じるようでな……お嬢さんの体格だと余計に苦しいだろう、あまり無理をする必要もないんだぞ……こうして侍ってくれるだけでも気分がいいのでな」
「バカ、言うなって……子ども扱いすんな、これくらい、アッ!? どうってこと、ないからさ……アンタは、そこで見てろ……はぁ……すぐにイかせてみせるからさ」
限界まで広げられた淫唇はなんとかアントニウスのそれを受け入れた、キャロルの手首程はあろうかという太さのそれが放つ圧迫感は恐怖すら感じるほどであった。
「シャルル、痛みは?」
「う、ん……大丈夫、だ……でも、ちょい休憩……ゆっくり、動かなきゃ裂けちゃいそうだ」
苦痛に表情を歪めるシャルルを心配してか、それとも隙を見つけたからなのか、エミリーが彼女の背後に回って抱きしめると、形の良い耳を唇で愛撫しながら指先は陰核と乳首へと伸びていく。
「ほら、手伝いますから力を抜いてください」
「う、くッ……クソぉ、妙にイキイキしやがって」
「そんなことはありません、私はシャルルに苦しんでほしくないだけですよ……ん、ちゅ」
舌で耳たぶを弄ぶとシャルルの体は素直に反応を返してくれた、指先で敏感な部分を責めれば更に声を上げる。
「ほら、お客様を楽しませましょう、シャルルも腰を動かして」
「わかってる! わかってるから……うッ、あ、グッ……アッ、アッ、アッ……おッ、おッ……ああぁ~……ああぁ~……あ、はぁ」
大きすぎるそれを股の間に食い込ませながら腰を振るのだが、やはり普段通りとはいかない、膣壁を刺激するというよりはゴリゴリと削るかのような感触があり苦痛を感じてしまう。
だからなのか、シャルルは房中術を使って苦痛を減らそうと試みており、それをエミリーが補助する形になっていた。
魔術的な路から力を循環させて魂を溶け合わしていく、やりすぎて相手を殺さないように注意しながら快楽を増幅させていくと、徐々にだが天秤は快楽の方へと傾いていく。
「あはぁ!! これ、凄い! おほぉッ!? おっきい、おっきすぎ! あぁッ! あッ、アッ! うぁぁッ! やだ、エミリー、そこ弄んなぁ!!」
「ふふ、悶えているシャルルはとっても素敵よ」
最奥に届くだけでなくそこから更に押し上げてくる肉竿の暴力的な快楽だけで精一杯だというのに、そこに加えて背後のエミリーが敏感な部分をこねくり回してくるのでどうやっても余裕が生まれない。
だが腰は止まらない、肉棒の三分の一ほどを残して何度も何度も受け入れて快楽を爆発させようと行為を続けて。
固く太く長いそれは五分もすれば白濁に汚れ始めてスムーズな挿入を可能にし、それが余計に激しい腰使いを促す。
「うやぁあぁ!! もう、無理、無理ムリ無理ムリ!! おッ! おッ! おほぉ!! イク、イクから、イッちゃうからぁ!!」
「ふふ、ふふふ、可愛いわよシャルル、ほら、あ~ん」
限界寸前、シャルルがいよいよ絶頂するその時にエミリーは振り向かせて唇を奪うと、口内へ舌を差し込んでキスをした。
それと同時にシャルルが勢いよく腰を落として大きな肉棒を最奥へ迎え入れると、彼女は快楽を爆発させるのだった。
「うおッ!?」
シャルルの絶頂と同時にアントニウスも精液を放つ、若く未熟な彼女と違いまだ余裕を残していたのだが、房中術の影響もあってシャルル側に引っ張られるように彼も射精したのだ。
「-----ッッ!?-----ッッッんむむむ!!?」
腹部で爆発した快楽を増長させるように精液の熱が痺れと絡み合う、麻薬の様にシャルルの体を犯して浸透すると、これまで彼女が経験して来たセックスを過去にしてしまう。
もう戻れない、普通のセックスでは満足できない体になった、その確信がある。
何度も何度もアントニウスの体の上でビクビクと跳ね回るシャルルを追い詰めるかのように、エミリーの激しいキスは続き、解放されたのはたっぷり数分が過ぎたころであった。
「あ~……あ~……うぁ」
エミリーとの間に繋がっていた唾液の糸がプツリと切れると、シャルルもまた体を脱力させてアントニウスの大きな胸板に倒れ込む。
「お嬢さん、大丈夫かい?」
「はぁ……はぁ……あ、あッ……ふぁ」
意識が朦朧としているのか返答がない、肩を大きく動かしてなんとか呼吸しているようなので意識を失っている訳ではないようだが、返事すらできないほどの甘い痺れを感じ取ってしまったのだろう。
房中術を使ったセックスは麻薬のようなものなのかもしれない、脳を溶かすかのような刺激がある。
「エミリー……やりすぎ」
姉と友人の情事をアントニウスの鎖骨を枕にしながら眺めていたキャロルは、エミリーの悪い癖が表に出たと嘆息しているようだ。
「ご、ごめんなさい……で、でもほら、今回はシャルルが苦痛を感じないようにする為ですから、ね?」
「ん……私の時もするの?」
「当然です、キャロルはシャルルよりもずっと華奢なんですから! しっかり解さないと痛いだけですよ!」
「あぁ、それは確かに、キャロル君だったかな? 君は特に小さな体をしているので、私の物とは相性が悪いだろう……私としても痛がる女性はみたくないのだが」
「はい、ですから苦痛を減らす為に私がしっかりと愛撫します!」
「……彼女はいつもこうなのかな?」
「……真面目な顔した変態だから」
未だに体を反応させて大きな絶頂の余韻に浸っているシャルルを脇へと移動させて、今度はキャロルが跨ることになった。
「うぁ……キャロル、それ……おっきいからな、ゆっくりやるんだぞ」
「ん……エミリー、手伝って」
「おまかせください!」
未だにアントニウスの一物は固く聳え立っており僅かな衰えも感じない、愛液と精液でドロドロに汚れており滑りは十分にあるのだが、やはりキャロルには大きすぎるサイズでなのだろう、大きく深呼吸して亀頭を受け入れようとするのだが途中で止まってしまう。
「キャロル、大丈夫ですよ、痛みを解しますからそのまま腰を下ろしてください」
魔術師としてキャロルと比べれば遥か先を行くエミリーが彼女を背後から抱きしめながら愛撫していく、房中術はキャロルも使っているのだがまだまだ学び始めたばかりなのでぎこちない、経験においてはエミリーも同様なのだが魔術師としてしっかりと訓練した為により自在に扱えるのだろう。
キャロルの淫唇は限界以上に押し広げられ、本来ならば激痛に苦しむことになるのだが、痛みではなく快楽の方が大きいのはエミリーのおかげだった。
「ふッ……ふぅ~! ふうぅ、ん……これ、すご、い……んんッ!」
「わぁ……はいっちゃいましたね、こんな大きなものがキャロルの中に」
「キャロル、大丈夫か?」
その凶悪さを理解しているシャルルは、アントニウスの脇で脱力しながらも心配そうに妹を見つめている。
ただでさえ小さく華奢な体なのだ、自らの手首ほどのそれが突き込まれたら相応の痛みがあるだろう。
「大丈、夫ッ!……苦しいけど……んはぁ……うぁ……ちゃんと、気持ちいい」
熱く固いそれで子宮を押し上げられ、エミリーの指先で優しい痺れも感じている、キャロルの愛液と精液で濡れていたこと、そして房中術の効果もあってキャロルの幼い体はしっかりと受け入れることができた。
「動くね? うぁ……これ……おっきい……やぁ、ぁ、アッ、あッ、んんッ!」
これまで感じたことの無い圧迫感だ、奥に受け入れるのも引きずり出すことも、大きく開いた傘が膣壁に引っかかって邪魔をする。
だからこそ刺激が大きかった、腰を落として深呼吸して、腰を上げてまた深呼吸、大きすぎる一物と圧迫感に邪魔をされて不器用にしか腰を動かせないようだ。
「はッ、はッ、はぁッ……う、あ……お、おッ、おッ……んん、んんッ……ふぅ、うっくッ! エミリー、手伝ってぇ」
「ふふ、おまかせください」
「ふぁ!? あぁ~……あぁ~……これ、凄い……おっきい……お腹、ずんずんって……んやぁッ!!」
「キャロル君は痛いぐらいに締め付けてくる、食いちぎられそうだ」
「ふ、ふふ……でも……あん……気持ちいい、でしょ?」
「あぁ、最高だ」
「なぁ、それならワタシはどんな具合なんだよ?」
「ガハハ、シャルル君も最高だったよ、ぴったりと張り付いて実に心地よかった」
「アンタは誰が相手でもそう言いそうだけどな」
「他意はないさ、ただ心地が良いからそういっているだけだからね」
アントニウスの大きな掌が脇にいるシャルルに伸びて、そのゴツゴツした指で彼女の髪を撫でる。
嫌な感触ではなかったのか、彼女は絶頂の余韻が残る体をアントニウスの胸板に預けてその優しい愛撫を受け入れた。
「あ、あ、こっちにも、集中する……うあ」
「すまないすまない、ほら、君もこっちに体を預けなさい、少しだがらくになるだろう」
空いた手で今度はキャロルの体を胸元に引き寄せる、彼女もまた両腕をアントニウスのうなじへ回すと、それを支えにして腰を動かしていく。
追いかけるようにエミリーももたれかかって来た、彼女の舌はキャロルの背中に吸い寄せられて熱を増幅させていくのだ。
「あ、あッ……おっきい、おっきいけど……これ、ふぁん……気持ちいい……腰、止まらない」
「こちらのことは気にする必要はない、君の思うように動きなさい」
もっと激しく腰を動かして欲しかったというのが本音だが、キャロルの特に幼い体を気遣ってかアントニウスはただ眺めるだけに甘んじている。
しかし不満はない、ゆっくりとした腰使いだが穏やかな動きに反して得られる快楽は大きい、それに美少女が自分に跨って必死に腰を振っている光景だけでも十分な幸福感があった。
「あぁ、ぁぁ……もう、だめかも……イク、イクイクからぁ……あは」
完全に自分のペースで動いていた為か、不意打ち気味の快楽がなかったので爆発するような絶頂ではなく、じんわりと熱が広がるような絶頂をキャロルは迎え入れる。
「うお、またか!?」
まだまだ余裕のあったアントニウスも、シャルルの時と同様に房中術の影響もあってキャロルの絶頂に引っ張られるように射精をした。
子宮にぴったりと合わさった亀頭から耐え難い熱が広がった、キュンっと引き締まった膣は一滴の精液も無駄にしないようにそれを最奥へと受け入れる。
子宮から胴体へ、そして手足へと広がって、最後には頭に到着して、痺れはそこに留まった。
「んんんッ!? ふぅ~~! ふぅ~~ッ! んんッ、んんんんんんッ!」
気持ちがいい、この快楽を知ってしまえば後には戻れなくなる、キャロルもまたそう確信してしまう。
「ふわぁ……あはぁ……これ……しゅごいの……はぁ、はぁ……ん、ちゅ」
絶頂の余韻に震えながらキャロルはアントニウスの頬へキスをする、最高の快楽を与えてくれた相手に感謝をするかのように。
「んッ……ふぁ」
腰を浮かして大きな肉棒を引き抜くと、限界まで広げられた小さな膣口から大量の精液が零れて亀頭へとボタボタと落ちていく。
それを気にすることなくキャロルはキスを続けて、そのまま滑るように脇へと転がってアントニウスの鎖骨へと頬を預けるのだった。
「どうだったかな?」
「ん……凄く気持ちよかった」
シャルルと同じようにアントニウスの指先で髪を撫でられながら、機嫌よくそう答えたキャロルは甘い余韻を楽しんでいるようだ。
「さぁ、今度は君が楽しませてくれるのかな?」
両手で姉妹を愛でながら、彼の視線は股の間に残ったエミリーへと向かう。
「はい、今度は私がご奉仕しますから、どうかお楽しみください」
彼女は彼女で友人たちの交わりをずっと眺めていたので、焦らされた分の熱が体に溜まっていたのだろう、薄着を脱ぎ捨てて全裸になると、どろどろに濡れて太ももまで汚すように愛液が伸びている。
魔術的な路を通じてシャルルとキャロル、そしてアントニウスの快楽が流れ込んできていたのだ、興奮は最大限まで高まっており粘度のある愛液は白く濁ってさえいた。
「んん、それじゃぁ、いれますからね」
エミリーもまた腰に跨ると、愛液で十分に慣らされた自らの淫唇を指で大きく開いて亀頭を受け入れていく。
友人二人の愛液と、アントニウスの精液で白く塗りたくられた肉棒を自らの最奥に受け入れる、そんな想像をするだけで彼女は軽い絶頂へと至ってしまうのだった。
「ふわあぁぁ……あはぁッ! やっぱりおっきいです……はぁ、凄い圧迫感で……やぁぁぁあぁぁんんッ!!」
亀頭をごんっと子宮口を叩く、その衝撃を受けてエミリーは挿入と同時に果ててしまった。
アントニウスもこれまでと同様にエミリーの絶頂に引っ張られそうになるのだが、今回は歯を食いしばってなんとか耐える。
「……イっちゃった?」
「早すぎだろ、まだ入れただけだぞ」
「だ、だって、やっと私の番になったんですよ……今まで、アッ……待ってたんですから……こんな、大きな物も初めてで、あひッ!?」
幸いにも深い絶頂ではなかったのでまだ腰は動かせる、膣が大きな肉竿にむしゃぶりつきながら更に奥へと誘導していきエミリーの子宮を押し上げていく。
「やアァあああぁ!? また、イク、またイっちゃいます、あぁ~~~ッ!?」
次の絶頂は三十秒後だ、最奥にぴったりと亀頭をくっ付けたまま円を描くように腰を揺り動かしながら果てる。
「あぁ~ッ!? あぁ~ッ!?」
だが腰は止まらない、アントニウスがまだ射精していないからだ、今度は激しく腰を上下に動かしてまた果てる。
「やあああああああッ!! 止まらない、イクの、終わらないッ!! アッ! あッ! あぁッ!!」
「良いぞお嬢さん、私もそろそろだ!!」
シャルルとキャロルとの交わりが最初だったのでアントニウスにも房中術への耐性ができたのか、エミリーの連続絶頂に引っ張られることもないまま彼は歯を食いしばるだけで耐えていた。
自分の意思でエミリーに合わせようとしているのだろう、両手を彼女の細い腰に伸ばしてしっかり固定すると、そのまま力強く腰を押し込んだ。
「おッ!?」
射精から少し遅れてエミリーも絶頂する、今度はアントニウスの絶頂にエミリーが引っ張られる形になってしまう。
「うやああああああッ!? あああッ!? あああああああッ!!?」
子宮に感じる熱はそのままエミリーの魔力となって全身を駆け巡り、彼女の器からあふれ出しそうなほどの量に変換されるのだった。
その衝撃と絶頂に雷にでも撃たれたかのようにガクガクと痙攣していたエミリーは、糸が切れたかのように突然倒れ込んで額をアントニウスの分厚い胸板へと落とす。
「はぁ~……はぁ~……うッ! ごほ! ごほ!」
「エミリー君だったね? とても心地よかった、ありがとう……少し無理をさせてしまったかな」
「いえ……いえ……娼婦、なのですから……う……お客様を……ふふ、楽しませることが……仕事、ですもの、これくらい、なんともありません」
ふぅ~っと大きな溜息を吐いて余韻を感じ入るエミリーの後頭部を、シャルルとキャロルにしたように分厚い指で穏やかに撫でまわしてくれた。
セックスとは異なる、思わず眠りに落ちてしまいそうな静かで暖かい感触と温もりに、エミリーは前後不覚の状態でありながらも微睡むように瞼を細めるのだった。
エミリーは胸元で、シャルルとキャロルは両脇で、セックスの余韻に浸りながら浅い呼吸を繰り返している。
彼女たちの下腹部から全身に広がる熱は三人の魔力となって満ち溢れているようだ、房中術はまだまだ入口に立っただけでしかないが、それでも大きな成果と充実感を得ることができていた。
男と交わって生命力を奪う、加減を間違えれば相手を殺してしまう危険があるのだが、上手く扱えば大きな力となることは間違いないだろう。
娼婦と相性が良いこの魔術は、今後も重宝することは間違いない。
本来ならば望んでも難しい膨大な魔力を体に宿しながら、三人は確かな充実感に微笑み合う。
そして三人の視線は、未だに固くそそり立つアントニウスの一物へと注がれるのだった。
「なぁ、まだ硬いままだけど、もしかして満足できてないのか?」
「そんなことはないとも、ただお嬢さんとの交わりがあまりにも良かったのでね、どうにも静まらん」
「ん……もう一回りする?」
「ありがたい提案だが……う~ん、そちらは大丈夫なのかな?」
「ご安心ください、私たちは大丈夫です」
精液から得られる生命力は凄まじい、気力が満ちて体に大きな影響を与えてくれるのだ。
これならば普段よりも深く濃い交わりを何度でも続けられるだろう、さすがに無尽蔵にとはいかないだろうが精液を摂取しながらの交わりは体力もある程度は回復してくれる。
三人はアントニウスの股に群がると、三人分の愛液と精液でドロドロに汚れた肉棒に舌を伸ばす。
「んッ……ふぁ」
「ちゅ……ちゅる」
「はむ……ん、く……うむ」
亀頭はシャルルが占有したので、エミリーとキャロルは根元の白濁を丁寧に舐めとっていくと、三人娘の奉仕を受けて彼のそこは更に硬さを増していった。
生命力の塊とさえ言えるアントニウスの肉体はこれまでの交わりでも全く疲れていない、寧ろ体の奥底から濁流のように興奮が溢れてくるほどだ。
そんな彼に三人娘は瞳を輝かす、どうやら彼女たちも増幅された快楽や興奮が冷めきっていないらしい。
長い長い夜になる、その予感に震えながら、新しい快楽の境地を知った三人は朝焼けが天幕に差し込むまで、ただ獣のように交じり合うのだった。
セックスに対する依存が高まっているのだが、そこに三人は気が付いていないらしい。