VDして遊ぼう! 作:カジキマグロ
《ヴァーチャル・ダイブ・ゲーム》
以下略
このプレイヤーがタイブしたのは伝奇活劇ヴィジュアルノベルゲームで金字塔を打ち立て、今でも多くのファンを持つ《Fate/stay night》のifシナリオ二次ゲーム。
昔は魔術師の家系だったプレイヤーキャラが聖杯戦争に巻き込まれていくシナリオで、登場キャラやサーヴァントも一部変更がある。
しかし、製作者の作品への知識不足で粗が目立ち、ライト層からはVRの出来を褒められながらも昔からのファンからは散々な評価を受けている極端な作品であった。
しかし、このプレイヤーの目的はシナリオを楽しむ為でなく欲求の発散であるため気にもせず、早々プロテクトを割って規制を解除し、そしてとある追加アイテムが持ち物として加わった状態でゲームを開始した。
プレイヤーとアバターの意識がリンクして覚醒した場所は普通の一軒家。
ただ、本棚等にはオカルト本が多く置かれており、机の上には古い古書が置かれていた。
この古書は昔に翻訳された魔術書でこれを読めば少々の魔術スキルが手に入る使用なわけだが、それには見向きもしないまま追加アイテムを実体化させる。
実体化したのは『筍印の聖杯』
原作者の名前に対してのオマージュなのか煽りなのかは知らないが、筍のマークが付けられた金色の杯がプレイヤーの手の中に納まる。
筍印のせいでどこか安物っぽさを感じるが、その機能は十全。
全てのデータを好きに書き換えを許可する、このゲーム内にではアルテミット・ワンですら対処不可能な全能の願望器。
存外に制作者から好きにやれというメッセージである。
プレイヤーはそれに応え、さっそく聖杯の機能を使う。
すると、部屋の中に倒れ伏した美女が一人出現した。
それは自身のマスターを殺害はしたが、それ以前に受けた令呪によって魔力が制限されていたために行き倒れてしまったキャスタークラスのサーヴァント、『裏切りの魔女』メディアである。
メディアが突然の転移を受けたのに対して残った力を振り絞り自衛を試みようとしたが、転移させる前に行動を決めていたプレイヤーの出力の方が早い。
聖杯がプレイヤーの意思に従ってメディアのデータに干渉を行い、無慈悲に書き換えた。
プレイヤーはメディアとの間に魔力のパスが繋がったのを感じ、警戒で顔を険しくしていたメディアは一切の警戒と敵意を消し、困惑しながら立ち上がる。
メディアはマスターの前で寝そべっていた無作法を詫びるが、プレイヤーは気にしなくていいと言いながら、無遠慮にメディアの胸を掴む。
いきなりの事で少し驚くメディアだが、顔を赤らめながらも抵抗等はせず、愛しい相手にするように優しく手を回して抱きしめる。
現在のメディアの認識では、プレイヤーに助けられて解呪もして貰い、それに深い感謝とプレイヤーに対して強い思慕の念を抱いたため契約を結んだということになっている。
原作での葛城宗一郎のポジションをそのまま奪い取った形になるが、メディアがそれに気づく事はない。
また、プレイヤーの行動の一切に不快感を持つことも拒絶することもその思考からは取り除かれたメディアは、どれだけ無遠慮に体を好きに使われようとプレイヤーを全肯定してしまう。
プレイヤーはそれを承知している故にメディアにこう命じる。
「マントと靴を残して衣服を消せ。そして認識阻害の魔術街中を散歩だ」
筍印の聖杯からの尽きる事のない無制限の魔力供給によりメディアは何処にいても自身の工房内の様に神代の魔術を使い放題なので、プレイヤーを含めた高度な認識阻害も簡単にできる。
だが、元々は王族であるメディアは魔女に堕ちようとも根本は貞淑な女性。
本来の気質ならば令呪でも使わなければ受け入れる筈はないが、今のメディアは顔を真っ赤にしながらその命令を受け入れた。
美女の裸マントという倒錯的な姿、それにプレイヤーは更なる要素を付け加える。
金で作られ宝石も用いて装飾された金色の首輪をメディアの細い首に付け、自身は首輪に繋がる金の鎖を手に。
軽量化の為に薄く作られているため、サーヴァントであれば簡単に引き千切る事もできる首輪。
人通りの多い真昼の街中を首輪に繋がる鎖を持つプレイヤーに先導されて歩くその姿はさながら罪人の見せしめの様相を呈している。
この様な屈辱的な扱いを受けてもメディアはマスターたるプレイヤーに否定的な感情を持つ事も出来ず、逆に好感を持たされてしまう。
プレイヤーがしたくなれば、より人通りの多い所でメディアの秘所にプレイヤーのソレが突き入れられ、出される。
それは大通りであったり、混雑するジャンクフード店のカウンターの上であったり、幼い子達が遊ぶ公園であったり。学生が通う学校であったりだ。
特に公園では全身にぶっかけたのを子供達が走り回る中、公園の噴水で沐浴の様に表せたり、学校では教室内の生徒達の動きを封じてからメディアの認識阻害を解かせ、教卓の上で絶頂するまで自慰をさせて生徒達の記憶を封じて定期的に寝ている間に夢として思い出す暗示をかけたりもした。
普段は凛とした佇まいをしたメディアが羞恥で果てる様子はプレイヤーの支配欲を程よく満たしてくれる。
夜までメディアを連れまわして、とある廃工場内。
メディアに魔法陣を用意させ、プレイヤーが持っている召喚権を行使する。
サーヴァント二騎持ちなんて自殺志願者同然だが、聖杯の供給はそんな無茶も可能とする。
満たせ満たせとお馴染みの呪文を唱えて儀式をするが、既に聖杯により召喚するサーヴァントは確定させている。
なのにこんな茶番をするのも、ライト層とはいえ憧れのシチュエーションをしてみたい、エロとは違うロマンからだ。
本来ならばアサシンクラスが召喚される枠を使い、プレイヤーの下に7つの基本クラスとは異なる例外、エクストラクラスのサーヴァントが現界する。
「サーヴァント『ルーラー』、ジャンヌ・ダルク。聖杯の導きで―――ッ!?」
召喚口上の途中で息をのむジャンヌ・ダルク。
それもその筈、目の前に裸マントに金の首輪をしたサーヴァントが立っているのだ。
しかもルーラーの真名看破によってそれがコルキスの王女にして裏切りの魔女であるメディアというのが分かってしまう。
瞬間的に思考が停止した隙をつき、プレイヤーは聖杯の機能をジャンヌへと使う。
ゲームのキャラクターとして再現された存在だとしても確かに宿っている如何なる悪意にも曲げる事のないジャンヌの高潔な精神を、ただのデータとして扱い上書きしていく。
精神性を維持したまま彼女の信仰心を貶め、プレイヤーの都合の良いものへと変貌される。
属性の反転。謂わばオルタ化と呼称されるもの。
プレイヤーからの改変故にFGOで登場したジル・ド・レェ理想の復讐心で突き動くジャンヌ・ダルク・オルタとはまた別物。
一見まともそうで誠実ではあるが同時に信仰を蔑ろにし享楽を求める魔女、それがプレイヤーのジャンヌ・ダルク・オルタであった。
「初めまして、マスター。聖女ジャンヌ・ダルク、聖杯の導きにて現界しました」
そう清らかな笑顔で告げるジャンヌ。
だが既にメディアの恰好は問題にしていない。
プレイヤーはよろしくと声をかけながら近づき、ジャンヌの体を引き寄せて唇を奪う。
されたジャンヌは戸惑うこともなく、自身の舌をプレイヤーの口に入れて絡ませる。
そのまま暫く楽しんでキスを終えると、ジャンヌにメディアと同じ格好になれと命じる。
ジャンヌは粛々と指示に従い、マントと靴以外の衣服を魔力へと還す。
期待の眼差しでプレイヤーを見るジャンヌに、メディア同様の首輪を付け、鎖を引っ張り両者を廃工場の外へと連れ出す。
ただし、今度は認識阻害の魔術は抜き。
見られたらそのまま正しく認識されてしまう状況で、真夜中とはいえ街を歩かされるのは、刺激が強い。
二人のサーヴァントの通る道には点々と何かの液体が滴った跡が残る。
そして大きい市立公園に着けば、真夜中でも公園内で屯している素行不良の若者が数人いる。
メディアの足が鈍るが、鎖を引っ張られたら素直に従う。
公園内に居た若者達がどよめく。
高校生ぐらいのパッとしない地味な少年がトビっきりの外国人の美女を二人も奴隷のように首輪をつけてやってきたのだから、自分の眼を疑っただろう。
プレイヤーは電灯下のベンチに座ると二人に合図を念話で指示を出した。
二人はそれぞれプレイヤーのシャツのボタンとズボンのベルトを外す。
そして露わになるプレイヤーのソレをアイスのように舐めながら片手でプレイヤーの体を撫でまわし、それぞれ右手と左手を持って指を絡める。
一切隠す物がない二人の秘所からは、興奮からトロトロと液体が溢れ、太ももを伝って地面へと流れていく。
突然始まった公開ショーに、若者達は初め戸惑いながらも徐々に美女二人の色香に引き寄せられていく。
第五次聖杯戦争の時期にスマホはなく、カメラ付きケータイの普及時期で、『写〇ンです』のような使い捨てのインスタントカメラは全盛期の後期。
普段はカメラとは縁の無い連中でもポケットにカメラが入っていてもおかしくはなく、この若者達もその中に含まれていた。
この時間帯に公園で屯している若者達のモラルなど薄紙一枚程度の重さがあるかどうか。
無許可で持っていた使い捨てカメラや最新のカメラ付きケータイでパシャパシャと撮り始める。
シャッター音とフラッシュが発せられる度に二人から溢れる液体は量を増す。
漏れる液体の量を見たプレイヤーはまた念話で指示を出し、二人は舐めるのを止め立ち上がる。
ジャンヌはピンッと張り立つプレイヤーのソレ目掛けて腰掛けるように突き入れ、聖処女と讃えられたその純潔は嬌声と赤い血と共に無様に破り捨てられる。
脳天を突くような喪失の痛み、強靭なサーヴァントの体故に初めの痛みの後に露わとなった初めて感じる快楽がオルタ化の方向性により増幅され、もっと味わいたいと人目も気にせずジャンヌは激しく腰を振り、空いているプレイヤーの手を自分の胸に押し付け弄り回させる。
メディアはプレイヤーの手のひらに乗り、その指を使って自慰を始め、見られている羞恥よりも愛しい人の指が自分のソコに触れる高揚感が快感となってメディアの精神を燃えさせる。
メディアは体に溜まる熱い情欲の捌け口を求めてプレイヤーにねだるように顔を近づかせて、それに応えたプレイヤーと生々しいキスを貪る。
より激しくなった公開ショーに、ケータイで連絡が回ったのか嬌声を聞きつけたのか初めよりも多くなった観衆は釘付けとなる。
だがここで思い出して欲しい。
この群衆の大半は紙切れ一枚程の重さのモラルを持ってるかどうかも怪しいのだと。
その連中がこんな光景を見せつけられて写真のみで満足するか否か。
プレイヤーのアバターの姿は目立たず大人しい風貌で、キツく言えば不良のカモにされそうな見た目で、サーヴァントの二人は華奢な外見をして争い事とは無縁に見える。
これまではヤの字のつく仕事の人達の撮影か何かと警戒していたのだろうが、カメラで撮ってるのは使い捨てカメラやケータイを持つ野次馬だけで、きちんとした撮影機材を持つのは周囲にもいない。
となれば、力づくで目の前の御馳走を奪いにくるのは自然の流れであった。
男達は無造作にプレイヤー達に近づくと、何か声をかける事もせず自分達が使うべき極上の女達を許可なく使ってるプレイヤーに拳を振り上げる。
少年の姿をしたプレイヤーをボコボコにして恐怖心を掻き立て、サーヴァント二人を自分達の意のままにしようとでも考えたのだろう。
プレイヤーと一緒にいたサーヴァントがジャンヌだけであれば、プレイヤーの機嫌次第では無事に帰れただろう。
だがこの場にはプレイヤーに思慕の感情を持たされたメディアがいる。
恋に盲目となっていた少女時代からは大分成長をし、現実もきちんと捉えれるようになったメディアだが、同一人物である以上は根っこは同じなのだ。
プレイヤーとの交わいの邪魔、しかもプレイヤーへの暴力でとなれば、彼らは自身の死刑執行書にゴーサインを出したも同然。
暴力を振るおうとした連中は当然、周囲にいた他の野次馬も苦しそうにして崩れ落ちた。
メディアは唇を離して確認を取るように愛らしく首を傾げたのに、プレイヤーは頷き指を強く中に入れてやる。
メディアが喜びの声を上げると同時に、野次馬達から目に見えない力、魔力が吸い上げられて物の数秒で彼らはミイラ状になってしまう。
所詮はNPCと割り切っているプレイヤーも、オルタ化してるジャンヌもそれに興味を持たず、メディア共々行為は続く。
朝日が昇るまで続くその間に、片手間に聖杯の魔力に任せて作られたゴーレム達が野次馬が持っていたカメラやケータイをミイラごと取り込んで圧力で粉々に砕き、痕跡を残さず地面へと還っていく。
早々にこの場を掘り返さない限りは、ミイラとなった野次馬達の痕跡は見つかる事はないだろう。
10年の時を経て、冬木を震撼させた異常な夜がまたやってくる―――