私は知ってる。
お友達に話したら、笑われてしまったけど。だからって、お姉ちゃんやお兄ちゃん、お父さんやお母さんに話しても、馬鹿なことを言っちゃいけません、なんて言われるだろうけど。
でも、私は確かに見たんだ。
私の大切なお友達と、そのお姉さんが――騙されて、いけないことをしちゃってる所を。
「やあ、ティアナちゃん」
私の視線まで屈んで、優しく笑いかけるお兄さんを、いつから、怪しいだなんて思ったんだっけ。
いろんな事を知っていて、私たち子供の好きなことをみんな分かってくれていて、優しくて、ブレイブデュエルは強くて。
そんなお兄さんだから、私の周りのお友達、皆に尊敬されていた。
顔もそんなに悪くなかったから、ませてる子の恋とか愛とか、そういうものの行き先にもなっていた。
それだけじゃなくて、大人の人にも凄く信頼されていた。
いつだったか、リニス姉さんが「今時とても礼儀正しい人ですね」と言ってて、貰い物のお菓子を見せてくれたっけ。
ママ同士でお茶会なんかする時も、私たちを別の部屋にはなしたり、気を利かせて台所でちょっとした料理を作ったりしてた。
こんな風に、お兄さんはとても優しいことをする人だし、親切なことをする人でもある。
だけど、それは全部が全部「うそ」なんだ。
私や、私の周りの人をまるまる騙して、それからとっても、酷いことをする人なんだ、って。
「ん? ティアナちゃん、どうしちゃったんだろう。な、スバル、ギンガ」
「ね、おなかが痛いの? ティアナ、大丈夫?」
「ティアナちゃん、黙ってたら何も分からないわよ」
お兄さんの両隣で手を握ってる二人に、大声で、伝えたかった。
二人共、騙されているんだって。これから、お兄さんが二人にすることは、とってもとってもいけないことなんだって。
「う……あぅ……う……」
でも、お兄さんのはにかんでいる顔を見ていると、なんだか急に怖くなってきて、喉が固く閉じてしまった。
初めて、お兄さんとスバルたちの『いけないこと』を見た時に、気づいていたからだ。今見ている優しそうで安心できる表情は、お面みたいなものなんだ。
思ったことをすぐ顔に出すスバルなんかと違って、お兄さんみたいな人は、幾つものお面を持っている。大人は皆そうなのかもしれない。
それで、あの時車の中で、いけないことをしている時のお兄さんの顔が、お兄さんの素顔なんだ。
ニタニタと、ぐにゃりと気持ち悪く曲がっている顔に、はぁはぁとよだれを垂らしながら、裸のスバルを見つめる怖い怖いあの目が……
「あ、あ、あ」
思い出すと、ますます怖くなってきた。胸がぎゅっ、と握りつぶされるように痛くて、膝もがくがく、となってしまう。
一ヶ月前にみんなで見たホラー映画よりもずっと怖い。あの時は一人でトイレに行けなかったけど、今はこの場でおしっこが出ちゃいそうなくらい怖い。
でも、逃げ出しちゃいけない。そんなの絶対にいけない。
今の私は、お兄さんと、お兄さんの持ってる白くて大きな車の間にいる。
お兄さんが『いけないこと』をする時は、スバルとギンガさんだけをこの車に連れ込んで、やるのはその中だ。
私はお兄さんを通せんぼしている。お兄さんだって車の中に入らなきゃ、何も出来ない。
それに、二人とも、目の前にいるんだ。今ここで逃げたら、私は二人を助けられないどころか、二人をほうりだしてにげちゃうことになる。
そんなのは、いやだ。
「ねー! ティーアーナ! 何もないんだったら、どいてよ!」
スバルがいらいらしたような大声で叫ぶ。きっと、私が邪魔してるからだ。何も喋らなかったけど、ギンガさんの顔も、少し怒っているみたいだ。
二人共、『いけないこと』をするのが楽しいからだ。あんなにいけないことなのに、している時は二人共凄く嬉しそうな顔をしていた。
それも、只の嬉しい顔じゃなくて、ぼーっとしていて、舌を出して、目がとろんってなってて。ギザギザした音でごまかしたくなるような、とてもいやらしいことを平気で言いながら、私の前じゃ絶対出さない声を出して喜んでたんだ。
絶対におかしいことだ。私どころか、自分たちのお父さんお母さんにも見せない顔を、お兄さんにだけ見せちゃうなんて。二人はお兄さんにおかしくされている。
私はそれを伝えたくて、でもお兄さんが怖くて怖くて、でもここからは絶対に下がらない。私にできることはそれだけだから。
誰も信じてくれないし、仲間になってくれなかったけど、私だけは知ってるから。
だから、私一人でやるしかない!
そう固く決めて、両手を広げ、さあ、痛いのも辛いのもなんでも来い、って考えながら目をつむったんだけど。
「……そーか、そういうことか」
お兄さんは、そんな私を見てから、全部が分かったような声で独り言を言って、私を抱き上げた。
痛いのを覚悟していたのに、いきなりふわっとした感じがあったから、私はとてもびっくり、なんて言葉じゃ言い表せないくらいびっくりした。
いったい何が起こっているんだろう。そう言って目を開けると、お兄さんのお面の笑顔が目の前にあった。
「そういうことなら、もっと早く言ってくれればいいのにな」
お兄さんの笑顔は全然変わっていなかったけど、その奥の素顔がどうなっているのか全然分からなくて。
とってもとっても怖くて、ひぃ、とかすれた声を出してしまった。
「スバル、ギンガ」
お兄さんが後ろを向いて、二人に声を掛ける。二人はいつも遊んでいる時のように、元気いっぱいな声で返事をした。
二人はいつもと全然変わらないけど、でも、私はいつもいる二人の後ろじゃなくて、お兄さんに抱きしめられたままだ。それも、すごく怖いことだった。
じいっと見つめてくる二人に、お兄さんは答えた。
「ティアナも、お兄ちゃんたちの秘密の仲間に入れて欲しいんだってさ」
もうだめだった。
私は全身をバタバタと抜けだして、お兄さんの腕の中から逃げ出そうとした。
二人を守るとか、逃げちゃいけないとか、そういう決心はあっさりどこかへ飛んでいく。だって怖いんだから。
あんなにいけないことを、あんなに痛そうで、血が出ちゃうようなことを、私もやらなきゃいけないなんて!
でも、助けたいって思う気持ちを、全部投げ出して必死にもがいたんだけれど、お兄さんの腕は凄く重くて、私の力じゃかなわなかった。
思わず泣いて叫んでいたんだけど、お兄さんが口を塞いでいて、助けを呼ぶことは出来なかった。
お兄さんの背中は大きいから、スバルにもギンガさんにも、私が泣きじゃくりながら逃げようとしていたのは見えなかった。
けど、もし見えていても、私を助けるなんて出来ないし、しなかったと思う。
私はお兄さんに車の中へ連れ込まれて、二人は何も疑わずに、お兄さんの後ろで同じように乗り込んだ。
ドアが、がこん、と大きな音を立てて閉められる。お兄さんがキーのボタンを押すと、取っ手に付いている耳のように立っていた所が寝そべった。鍵が掛けられて、これで私はもう逃げられない。
「さあ、ギンガ。後ろの棚から、いつもの『おかし』を持ってくれないか」
お兄さんは暴れる私を抑えこむだけしか出来なかったみたいで、後ろの座席に座ったギンガさんに命令した。
ギンガさんはお兄さんの言うとおりにしているみたいで、ゴソゴソと物音を立てて探している音が聞こえてくる。
『おかし』が何かは分からなかったけど、きっと悪いものに違いない、と思って、私は必死にもがき続けた。
「わーい、『おかし』だ!」
「あ、こらスバル! 勝手に食べちゃったらいけないじゃない! これはティアナちゃんの分なのよ!」
すると、お兄さんへ渡す途中にスバルが『おかし』を横取りしたみたいで、ギンガさんが大声で怒鳴った。
おかしいことだった。確かに、食いしん坊のスバルはいつもこういうことをしているけれど、ギンガさんはいつもなら「もう、しょうがないわね」って言って、一回目くらいは許すはずなのに。
でも、ギンガさんはいつもよりずっと怒っていて、私の耳には二人が組み合う音が聞こえた。
「えー、やだ、『おかし』欲しい! おとといからずっともらってないんだもん!」
「私だってそうなんだから! 我慢しなさい!」
二人の言い争いも、取っ組み合いもいつものことなんだけれど。
でも、やっぱりなにかがおかしい。二人共、いつもよりずっと怒っているように見えた。
「落ち着けよ、二人共。これが終わったら、一袋だけ食べていいからな」
「ホント!?」
お兄さんが一言言うと、二人は途端に落ち着いて、一緒にその『おかし』をお兄さんの元へ差し出したようだった。
きっと、お兄さんの言うことを聞いたらその『おかし』が一杯貰えると思っているんだろう。
でも、単純なスバルだけじゃなくて、大人なギンガさんまでそんな子供っぽいことをするだなんて。
なぜだか分からないけれど、『おかし』がますます恐ろしいものに思えてくる。
「二袋か……いいか、準備が面倒だしな」
お兄さんが受け取った袋はペラペラで、中には白い粒が3つづつ。病院で飲むお薬に似てて、お菓子だなんて考えられない。
大きな右手が私のほっぺに伸びて、指が口の端に引っかかって、そのままぐいっ、て開けようとした。私は必死にに歯をくいしばったけど、やっぱりお兄さんの力のほうが強くて、丸い『おかし』は私の口の中に入ってしまった。
「ちゃあんと飲み込むんだぞ。とても美味しいおかしなんだからな」
そう言いながら、お兄さんは私の頭の上とあごを抑えて、むりやり上下にかきまわした。
凄く気持ち悪かったけれど、あごを抑えているから薬を吐き出せなくって、私は泣きながら耐えるしかなかった。
頭を振られることは、口の中もぐちゃぐちゃに揺らされちゃうことで。飲み込みたくない、って思って必死に舌でどけていたお薬も、いつの間にか喉を通り越していた。
「いいなー、ティアナ、私最初一粒しか貰えなかったんだよ?」
スバルの羨ましげな声。私の気持ちも知らないで。
お薬を飲み終わったと分かったら、お兄さんは締め付ける腕を緩めた。もしかすると、何とか逃げ出せるかもしれなかったけど。
怖いのと、悲しいのと、悔しいのと。それから、友達に裏切られたような感じが一気に来て、私はもうからだを動かせないで、ぐすんぐすん、とすすり泣くことしか出来なかった。
「よーし、二人も『おかし』食べたな?」
「はーい!」
「それじゃあ、まずは新しいお友達を歓迎してあげよう」
お兄さんは私を座席の間に寝そべらせて、それから太ももを持って、両足をぐいっと開いた。
重く感じる頭をぐいっと上げて前を見る。喉が苦しくなるけれど、それでも天井しか見えないのが怖かった。
私の足元に、スバルとギンガさんが近づいている。少しふわふわしているような顔で、じいっと私のお股を見つめていた。ギンガさんは上着を脱いでいた。
「ね、歓迎してあげないとね、スバル」
「そうだよね、すっごく気持ちいいことなんだから」
そう言って頷き合う二人は、もう私の知ってる二人なんかじゃないと考えたかった。きっと、今見ているのは異星人が変装している姿で、本当の二人は遠くで私のことを待っている、なんて思い込んだら、少しは楽になった。
でも、スバルはスバルで、ギンガさんはギンガさんだった。
昨日も私とブレイブデュエルで遊んだスバルが、私の太ももをぺたぺた、と触っていた。
遅くなって、家まで送っていってくれたギンガさんが、私のパンツをずり下げていた。
どれだけ自分にうそをつこうとしても、どうしても出来なかった。だって、目の前の二人は、やっぱりスバルとギンガさんだったから。
「じゃあ、スバルはおっぱい触ってあげなさい。私はおまんこ濡らしておくから」
「うん! ティアナ、私がいっぱい気持よくしてあげるからね」
スバルが私の上に乗っかる。いつの間にかパーカーもズボンも脱いでいて、私のシャツをくるくる、と巻き上げた。
ここまでは、いつもやっているいたずらと同じだった。
私がぐっすり寝ている時に、スバルは「おっぱいの大きくなるおまじないだぞー」って言いながら、またがって私のおっぱいをつまんだり、くにくにと指で押したりする、そんないたずらをしていた。
でも、乗っかった後が違った。いきなり倒れて、私のからだにからだをぴとっ、と当ててくる。
いつもにぎっているスバルの手は、いつでもあったかくて、私に元気をくれたけど。
今の体温はあたたかいというより、熱い。どろどろしたシチューのように、私のからだにしみ込む熱さだった。
「ふふー、お兄さんに教えてもらったんだ。おっぱいってね、ちっちゃくてもね、こういうふうにすれば気持ちいいんだよ……?」
それから、私のおっぱいに口を近づかせて、よだれでてかてか光るピンク色の舌で、おっぱいを舐め始めた。
「うんぅっ!?」
それはまるで、ブレイブデュエルで電撃を食らった時の全身の痺れを、100倍にしてからおっぱいにだけ集めたような感じだった。
おっぱいだけだとビリビリに耐え切れなくて、一気に全身に広がっちゃう。そしたら、足は勝手に動いちゃうし、お腹の中から空気が絞り出されて、凄く大きな声が出た。
「ふふ、いい声出してる。じゃあ、こっちもそっと」
今度はお股からビリビリが来た。これもあっという間にばーってからだ中に広がって、息を吸うのが早く、辛くなる。
「わぁ、ティアナすごいよ、もうびくんびくんってなって、イッてる」
「『おかし』を6つも食べたんだから当然よ。スバルだって、前に特別でそれくらい食べたら、すごかったでしょ?」
「あんまり覚えてないよー、気持ちよすぎてとんじゃってたもん」
私が苦しいのを分かってないみたいで、二人は更に私のからだをいじくる。
その内に、段々とビリビリがヒリヒリに変わっていって、からだが電撃になれていくと、今度は息じゃなくて、頭の中が苦しくなっていく。
「でも、ティアナはいじっぱりだね。もっとたくさん、声を出していいのに」
「恥ずかしいとか、そんなんじゃないでしょ? 今やっているのが気持ちいいって、分かってないから声を出さないのよ。私もそうだったし」
「そっかぁ……じゃ、もっとおっぱいぺろぺろしてあげるね」
右のおっぱい、左のおっぱい、それから、お股。3つの部分を舐められるたび、苦しさで私の頭の中が詰まっていって。それから、風船みたいにどんどん膨らんでいく。
耐えようと思って耐えてるわけじゃなくて、どうやったらこの苦しさを外に出せるのか、分からなかった。
それでも、苦しい感じはどんどん、どんどん詰め込まれて、もう、本当に限界だ、と思ったその時。
「乳首だけじゃなくて……こっちはどうかな?」
お股の、飛び出ている所が、細い針で貫かれたような感覚。
それは、私の頭の中の風船に突き刺さって、張り詰めたものが全部、ぱぁん、と破裂した。
「ぁ、ぁ、ぁ……あぁぁぁぁう! う! ああああああ!」
気持ちいい。
自分が気持ち良さに飲み込まれていくのが分かった。目の前がチカチカして、それから、映画館の電気が消えるように暗くなっていった。
これが気持ちいいってことなんだって気づいて、それに溺れていく。
でも、気づくというよりは、教科書の中身を暗記させられるような、そんな分かり方だった。
私はどこかへと進んでいる。
別に、両足で歩いていたり、車が動いているわけじゃない。
心が。私の心が、ビリビリが来る度に、押されるように進んじゃう。今までいた場所には戻れない。
「へへー、ティアナも大分正直になってきたね」
「あぅぁ、あ、あぁぁ」
こうやって、スバルの指が私のお股――おまんこに入っていって、それまであることさえ分からなかった穴の中をぐりぐり、とかき回す度に。
私の身体はびくんと震えて、喉からは訳の分からないような声が出てしまう。
そして、私の心の中に、どこからかピンク色のもやっとした雲がわき出てきて、私を押し出して。だんだん、心の真ん中から、端っこの方に追い詰められていく。
私は一生懸命戻ろうとするんだけど、でも、雲が通せんぼしてくるし、それに、スバルの手は休まず動いてて、引き返す暇なんてなかった。
「あぁう、あっ、あっ、きもちい、気持ちいいですお兄さんっ、ちんぽ、ちんぽいいっ」
「ギンガ、ちび二人に見せてやれよ、よがってる所」
「はひい、ティアナ見て、ほら、ちんぽ、すっごく気持ちがいいのよぉ」
力が抜けた頭が重くて左を向くと、お兄さんの前でがに股になって動いているギンガさんがいた。
お兄さんの股間にあるおちんちんが、ギンガさんのおまんことつながっていて、ピストンみたいに動くと、ギンガさんがものすごい声を出してのけぞる。
そうして後ろにいった頭を、お兄さんが髪の毛ごと掴んで、唇同士を合わせた。私の知ってる、ちゅーとかキスとは全然違って、もっといやらしい、いけないこと。
お兄さんの部屋からこっそり『いけないこと』を覗いた時は、ちょっとしか見えなかったけど、今は見せつけられている。ギンガさんが、こんなにいけない、気持ち悪いことをするような人に、変わってしまったことを。
「おらっ、ギンガ、今やってるのが何か、初めてのティアナに説明してみろ」
「あいぃ……ティアナ、セックス、セックスなのよ……あっあっ気持ちい、セックス気持ちいいっ!」
「あはは、落ち着けって」
私も、ああいう風に変わっていくのかな。
今まで、スバルの指と舌とギンガさんの指と舌でたくさんいじくられて、最後にはああして大きなおちんちんを突っ込まれて。
壊れたお人形みたいに、セックスセックスとか、おちんぽとか、気持ちいいって言うだけになっちゃうのかな。
今のままだと、きっとそうなんだ。
私の心は追い詰められて、今、崖っぷちのギリギリに立っている。そこでふんばるのだけで精一杯だから、こうして考えるのも辛い。
おまんこを、スバルの小さい指でほじくられるだけでこれだから、お兄さんの、木の根っこみたいに太いおちんちんでほじくられたら、私は落っこちちゃう。
崖から落ちて、落ちて、落ちて、一番底まで落っこちたら、私は二人と同じになる。
ううん、三人かもしれない。お兄さんも暗い谷底に住んでいて、自分と同じ底に引きずり込む為に、私たちと出会ったのかな。
「ん、出すぞ、ほら、受け取れ……っ!」
「あぁぁぁ、せーえき、せーえき来るの分かっちゃうぅ! 私のお腹にびゅぅって……あうぁぁあっ! あー!」
お兄さんと、ギンガさんの揺れが止まって、固まる。二人のつながってる所から白いゼリーがとろとろ、と垂れてきた。
「はひぇぇぇぇ……えぅ、うぅぅ」
大きく開いている口が、ぱく、ぱく、と金魚のように動いたら、お兄さんは『おかし』を一粒持ってきて、人指し指ごと口に突き入れた。
ギンガさんは暫くちゅぱちゅぱ、と指を吸っていたんだけれど、ちょっとしたら満足そうな顔をしてから目を閉じた。眠ってるのかな、と思ったけれど、耐え切れなくなって気絶しちゃったんだと思う。
「よーし、じゃあそろそろ、具合を試してみるかな。スバル」
「はーい」
お兄さんが、ギンガさんをゴミ箱へ入れるように退かすと。私はスバルに押されて、お兄さんの前に立たされた。
「おーおー、薬いっぱい使っただけあるな、すげーびしょびしょ」
私のおまんこを見て、お兄さんはそう言った。私の両足はびしょぬれで、その全部がおまんこから出たお水だった。
私は、目の前にあるおちんちんをぼんやり見つめていた。このお兄さんのカラダに、こんなに気持ちの悪い所があったなら、私もスバルもギンガさんも、もっと早く気付けたはずなのに。
いつもズボンの中にあって、全然気にしないおちんちんが、どうしてこういう時だけ気持ち悪い、女の子の中をぐちゃぐちゃにするための部品になるんだろう。
「ほら、抱っこしてやるから足上げろよー」
脇腹を掴まれて、おちんちんのすぐ上まで運ばれた。ここでおちんちんを蹴ってやろう、なんて力は無かったし、とても考えられなかった。
飲まされた『おかし』のせいで、考えるのが辛くて、苦しい。すると、お腹の奥がピリピリうずいて、いじられたい、ほじくられたいって訴えてくる。
これ以上は、きっと本当にダメになっちゃうのに。逃げなきゃ、この狭い車の中から出なきゃ、私は落ちて、変わってしまうのに。
私は、落っこちたくなんかないのに……言うとおりに、足を、上げてしまった。
「さぁて、久しぶりの初物……頂きっ」
お兄さんの両手が降ろされて、私もかくん、と下がった。
そしたら、硬くて赤黒いおちんちんが、おまんこにくっついて、そのまま、めりめりめり、と広げながら進んでいって。
「あ、あ゛………う゛、あ、あ」
お腹が、胸が、首が、頭が、下から全部、一気に叩かれる。お腹の中の何かが、思いっきり破られた感じもある。それに、大きな棒が私のお腹を中から破るように入っているんだから、絶対痛いはずなのに。
痛くない。さっきのビリビリの、それが1000倍に膨らんだみたいな、気持ち良さだけが私に残っていた。
「あー、キツっ……初めてのスバルよりきついかもなぁ、これ」
お兄さんがなにか言ったみたいだけど、とても聞こえない。耳に言葉を入れられても、今の私は隅から隅まで、気持ち良さだけで満杯だった。
そのまま、お兄さんは私を上下に動かす。自分の腰を動かさないで、ただ私だけを、何かの道具みたいに動かして、おまんこを使っている。
「ティアナ、おまんこ気持ちいいぞ、お前の初物おまんこ、凄くきついぞ」
心が突き落とされたなんて、思う時間もなかった。ただ気づいたら、一番底の底にいただけ。いくら登って戻ろうとしても戻れない所まで、一気に落っこちてしまった。
もう何も考えられない、もう落ちてしまって、戻れない。
今までいっぱい逆らって、捕まえられて好きなようにされても、まだ心の中で一生懸命がんばっていた。でも、もう全部無駄になっちゃった。
心で、カラダが止まらない。お腹の中で、太いのが出たり入ったりしているのがわかって、それを気持ちいいと思ってしまう。
「あー、きつくてもう出しちまう……ほら、ティアナ、出すぞっ、小さなおまんこに中出しいくぞっ」
お兄さんが、私の中に入りきらないおちんちんを無理矢理入れようとした。当然私は苦しいんだけど、今はそれも、残らず全部気持ち良さに変わってしまう。
先っぽがお腹の奥に当たった、って感じた。普段は、自分の体の中がどうなっているかなんてわからないのに。『おかし』を飲まされてから、なぜかそういうことが全部分かってしまう。
だから、お腹の奥の奥、一番奥に熱いねばねばを塗りつけられたことも、そのまま何度も何度もおちんちんを動かされて、中が全部真っ白にされちゃったことも分かった。
「あー気持ちいい、やっぱりちっちゃい子はいいな、凄い締まる」
「あぐあぁぁ、あ! あぐ、う、うあぁ!」
お兄さんはそれが終わっても、しつこく私を動かした。何度も、何度も何度も。
私のカラダを、まるでおちんちんをしごく壺だと考えているみたい。
あんまり酷くって、もうイヤだ、許して、ごめんなさい、って言おうとしたんだけど、『おかし』のせいで言葉に出来なくて、さっきのギンガさんみたいな声しか出せなくなっていた。
こうなって初めて分かった。お兄さんは、女の子を人間だなんて考えてない。気持ちよくなるモノだって考えているんだ。
スバルとギンガさん、どっちが一つ目でどっちが二つ目かは分からない。けれど、もう古くなっちゃったから、私を三つ目にしたのかな。
もしかすると、スバルの家族たち――ノーヴェやウェンディ、チンク、ディエチも、お兄さんの遊び仲間から、遊び道具にされてるのかもしれない。
「ティアナぁ、こうたいっ、代わりばんこしてっ」
そして、道具の方には『おかし』をあげて、私みたいに真っ暗な谷底へ落っことして、道具でいることを覚えさせるんだ。
乱暴に扱われている私の後ろから、うらやましそうな声でお願いするスバルの声を聞いて、はっきり分かった。
道具扱いしてもいいように、自分に逆らわないどころか、命令に喜んで従うような人間に変えてしまう。それがあの『おかし』の力で、お兄さんのやりたいことなんだ。
なんてひどい、きたない、こわい。でも、今は私も、そう変えられてしまってる。
「よーし、一回出したし、次はスバルだな。ギンガ、ティアナの血、ちゃんと掃除しておけよ」
カラダがぐいっと上へ上げられて、おちんちんが抜ける。それから、お兄さんは私を、ぽいっ、と放り投げた。
まるで、遊んだ後のおもちゃを、面倒になってほったらかす子供のように。
柔らかい椅子と、ギンガさんの肌が私を受け止めてくれたんだけど、それでも落とされたのは痛かった。
でも。そんなことは私には全然関係なくて、ただ捨てられたことを嫌だと思うようになっていた。
だって、もっと気持ちよくなりたいんだもの。
おちんちんが欲しくなっちゃったんだもの。
きっと、周りに気付かれないように、ゆっくりゆっくり落っこちていったスバルたちには分かんなかったし、感じることもないんだ。
でも、無理矢理さらわれて、たくさんの『おかし』を飲まされて、何の準備もなしに使われてしまった私には分かっていた。
自分が、完全に落ちちゃったってことを。
だって、ほら。私を放り出した後、お兄さんに使われているスバルを見て、うらやましいな、私もしたいな、って思ってる。
お兄さんの道具にされる、って分かってて、それでも行きたくなっちゃうんだから、きっと、スバルよりずっと下に落ちているのかもしれない。
私はただ、二人を止めようとしただけなのに。
小さいから、お兄さん相手に何も出来なくて、二人も、お兄さんの味方をして。逃げ出したくなっても出来なくて、そうして、二人を助けるどころか、二人と同じ場所に落ちてしまった。
悔しくて、涙が出た。けれど、泣くことはしなかった。
今の私にとって、それは悔しいことだけど、悲しいことじゃなかったんだ。
だって、『おかし』を食べて、お兄さんに使われることが、今まで私がしてきた遊び全部より、気持ちいいって分かったから。
ブレイブデュエルなんかより、もっとしたい、このまま道具になったまま、使われるままでいい、って思っているから。
そうなっちゃったのは、とても悔しい。でも今、私のおまんこの血を拭いてもらっているように、この涙を拭いたらきっとそのことを忘れてしまう。
気持ちよくなるってことは、落とされるってことは、そういうことなんだから。
以上です。