※この作品はR-18です。

×◆いばしんえん◆×   作:いば神円

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 娼館の三階の窓縁に腕を乗せて下の路地裏をぼんやりと眺める。この街の名産らしい砂糖キビから作った純度の高い透明なラム酒は、まあまあ美味い。
 瓶口を傾けては甘美のため息をつく。
 吐く息が白い。
 あ、冬だからか。

 カタンッ。

 わざとらしく音を立てて部屋の扉から悪友が入ってきた。
「あーあ、娼館の女は全喰いするなよ、それも二体も……」
 悪友が下に転がる赤黒い干し葡萄みたいな照り照りしたモノを踏まないように跨いで近付いてくる。
「僕は上級な吸血鬼だから、お腹の減りようが高いの」
「一応一体喰えば一ヶ月は我慢できんだろ? まあ、確かにオイチャンは下級だし、正確なことはわかんないけど……」
「良いじゃん、人間は腐るほどいるんだし」
「こらこら」
 悪友が苦笑いしながら隣につき下を同じ様に覗く。
「ロコもさ、親分みたいに誓約したら?」
 路地裏の一角で十代前半のまだ蕾も開いていない匂いがしない花売りの少女を口説いている親分。それを眺めながら、いかにもみすぼらしいボロ布を着た少女を観察する。
「嫌だよ、なんで餌と魂の一部を混ぜ合わせなきゃなんないのさ」
「でも、効率的で味も極上になるっていうぜ?」
「極上ねー……」
 ラム酒を傾けて口に含む。
「まあ、今喰ってる女、子供より美味いっていうなら興味はあるけど……」
「ならさ」
「でも、所詮、餌は早死にして手間がかかるじゃん」
「ちょっと我慢すれば生きてる間は補給に困んないんだぜ? いいじゃねえか」
「……でも解除する前に勝手に死なれたら僕らも狂い死にでしょ? そんなバカみたいな危険お断りだよ」
「だったら、もっと機関にバレにくい人間を喰えっての」
 悪友に頭を小突かれる。前のめりになり窓縁に身体を曲げて預け街灯が煌めく街並みにダラダラと吠えた。

「めーんーどーいー……」




13、ガール×1

 

 *

 

 ガールを部屋に連れて行くと待っていましたとばかりにブラソが合わせた寝台に促した。一つだと小さいから、オレとブラソのベットを、くっつけたらしい。何気に気が利く男だ。準備がいい。

 ガールはオレの後ろに隠れ、オレの腰元の服を握りしめながら周りの少年達を伺いビクビクしている。オレにだけに懐いている感が気持浮き立つ。

「では、オロ先生お手本をお願い致します!」

「うむ」

 ブラソがニカリと嫌み無く笑って冗談じみた敬礼をかます。俺も、それらしく応え月明かりの淡い光と、ランプ一つ点けられた薄暗い室内でガールを合わせた寝台の真ん中に座らせる。ガールの白い肌は、ほんのり桃色に色づいていて緊張気味なのが伝わった。

 オレは、そんな彼女を後ろから抱きしめる形で寝台上に座り開いた両脚の間に、すっぽりとガールを入れ抱えた。後ろからお腹に腕を回し、ヘソの辺りを撫でる。

「はい、力ぬいて……その方が気持ちいいからさ」

 髪の匂いを嗅ぎながら耳元に囁くと、ガールは、コクリと頷いて力をぬく。従順だ。可愛いな。

 白いナイトウェアの肩紐を片側だけズラし首筋にキスをし、ガールの息がフワリと漏れた。その一つが色気を漂わす。

 円椅子に座っているブラソは、ニヤニヤしながら眺め。ペソンはベット横で真正面から張り付くようにガン見していて、ナダボカは自分のベットに座って、リラックスした状態でコチラを眺めている。一応、数字以外でも興味はあるらしい。

 肩から首筋にキスをゆっくりと繰り返ししていき柔らかな髪を耳にかけた。白く幼さが残る艶をしたそこに舌を這わし刺激する。

「……ふぁ」

 瞼を瞑ったガールが小さく声を漏らす。

「ガール」

 名前を呼ぶと反応して、コチラ側に顔を傾ける。涙で潤んだ瞳が愛らしい。

 唇をゆっくりと塞いで物置小屋でしたように舌を入れ込む。ガールは覚えた行動で逃げないが、また舌の擦り合いは覚束無い。小さな口内の舌を食べる感覚は、たまらないものがあり舌の平を、じっくりと合わせて、お互いの唾液を滲ませる。ガールは、まだ慣れていないが、あれだけ肉棒を舐めるのが上手いのだ。その内、オレの方が翻弄されていくかもしれない。唾液の絡まる音が静かな室内に響いた。

「うわー……えっろ……っ」

 ブラソが呟き顔を朱くしたペソンがゴクリと喉を鳴らす。その声に瞼を開けていたガールがブルリと震え頑なに閉じた。ガールは、やはり長年、悪意を向けられてきた瞳の事が気になるようだ。

「……」

 舌を引き抜き唾液を舐めながら、ブラソに訊ねる。

「長めの手拭いとか持ってない?」

「お?」

「こう、目元を隠せるような……」

「ああ、待ってろ!」

 ニッと笑顔を見せて部屋を飛び出すブラソ。その音に、ガールは不思議そうな雰囲気になった。オレは、ガールのお腹や脚を撫でながら頭部に鼻を付け髪の匂いを吸う。

 

──……ああ……オレ好みだ……

 

 用意した専用の石鹸で磨き上げた、ガールは素晴らしく良い香りだ。それもオレが想像した、ガールに似合う香りが優しく漂っている。

「オロ……?」

「ふふ。うん、ガール。髪を結ぼうか」

 ガールは不思議そうに首を傾げ、その仕草が可愛くて、また愛しさが込み上げたのだった。

 

 

 ***

 

 ガール用に用意していた髪留めで髪を一束の三つ編みに縛り終わる頃、扉からブラソが入ってきた。

「かりてきたぜー!」

「良いね。ありがとう」

 流石は知人の幅が広いブラソだ。昼間、居眠りばかりする年下を思い出して目隠し用の道具を簡単に手に入れてきた。

 オレ以外との性行為は慣れるまで目隠しのままの方が良いかもしれない。明日か明後日辺り時間ができたら目隠し系になるもの買いに行こうかな。

「ほら、コレで見えないから、怖くない、怖くない」

 頭を撫でながら、ガールの耳元で囁く。ガールが頷いて、オレの胸元に擦り寄ってくる。オレのガールは本当、可愛いな。

 白いフリルがついた布地ごと胸を揉みしだく。薄いキャミソール状のナイトウェアは簡単にシワを作り盛り上がった陶器のように白い膨らみを見せた。

「す、すご……」

 ペソンが小声で呻くように呟き前のめりになる。オレは、そのまま肩について儚い隠しを見せていた紐を下ろし乳房の大きさのみで保たれる布地の中に手を這わせ。しっとりと手に肌が引き寄せられ零れる丸みを揺らす。

「んっ」

 ガールが息を漏らし目隠しをされた顔が天井を向く。朱みをおびたその頬に口付けをしながら、オレは柔らかな先ににある膨らんだ先っぽを指先で挟みこんだ。

 

 すりすり、すりすり。

 

「……っん」

 乳首を優しく摩擦させれば、ガールの口が半端に開き息をして、モゾモゾと閉じる。何度でも口付けしたくなるような潤んだ口元を一瞥し固くなった桃色の乳首に目を落とした。軽く捻ってみる。

「……ぁうっ♡」

 驚いたというような甘さを含んだ小さな声。耳下に口付けをしながら、ズリと布を腰元まで落とすと乳房を露わにした。

 

 ギシリッ。

 

 その瞬間ペソンが目を見開き前のめりのままベットに片手をつき近付く。喉をゴクゴクさせながら、フルフル震え。なにかを我慢して千切れる前の糸のように踏ん張っている。ブラソも今は口をつぐみ片足を椅子の上で立てて顎を乗せ、期待に溢れた双眸を向けていた。ナダボカは、まだ自分のベットからコチラを眺めているが目は真剣そのもの。

 オレは薄く笑い、ガールの背中を舌で伝って舐めていく。ガールが気持ちよさそうに身体をえびぞらした。

 背中の曲線美が美しい。乳房が突き出て餌を前にした動物のように、ペソンも上向く。後から、ぷるぷる揺れる柔らかい乳房の表面を撫でた。立っている乳首に指先を、とんとんと当てると、ガールが、ぴくぴくっと揺れた。

 

──……はぁ……柔らかい……手が気持ちい……

 

 そっと乳房を後から回した手の平に埋める。手を埋める心地良さに、ずっとこうしていたい気持がわく。勿論、続きはするが。

「……ふぅ♡」

 可愛い声に、ガールの滑らかな背中を舌で味わいながら胸を揉み乳首を刺激する。

「……ぁ♡ ぅ……♡」

 小さく抑え気味な甘い声。ゾクゾクして下半身に響いた。ガールのオレの腰に当たっている柔らかい尻に布上から固い興奮を押し当てる。軽く擦れば、ガールのお尻も合わせて動いた。無意識だろうか。気持が良い。

「は……ガール、膝立てて」

 ガールは少し震えながら言われたとうりに正座していた両足を立てる。片手を乳房から外し緩く開いているそこの間に手を這わした。

「ひゃ……っ♡」

 ショーツの上から指平一本で一撫ですると、ガールから引きつった声が漏れる。ショーツはしっとりとしていて指先をそこに沈めると、ジュワッと液体が湧き出た。

 

 ぷちゅ、ぷちゅ。

 

 くにくに押すと水音をさせ液体が滲み、ショーツの色合いは染まっていく。内側の、ぷっくりとした膨らみが顕わになる。ショーツは彼女の肌に張り付いて秘密の場所の、くっきりとした形を見せた。

「んっ」

 何度か押し付けるように指先が上下を繰り返すと、ショーツはけして汗とは言えない、お漏らしに似た滴りを見せる。

「……その下着」

「ん?」

 ペソンが目をギラギラさせながら顔を朱くし呟く。

「み、皆が着けてるのとは違うよね……? 薄くて小さい……」

「あぁ。最新のだからね。ちょっと高めだし普段使いじゃ持っている人は少ないかも」

 言われてみれば、ここら辺では知らない人が多いかもしれない。基本は長持ちするペチコートかフレアパンツ。それの派生でオシャレを取り入れたレース入りも存在するが流行が早い貴族間では、すっかり下着はショーツ類、または非常に薄い素材のフレアパンツ辺りに変わっている事だろう。

「……なんというか、か、可愛いし……えっちだね……」

「はー……ペソン坊やは自分から暴露するスタイルかあ」

「えっ? あ……っ」

 何か不味かったのか、ペソンが焦りを見せている。ブラソは焦りで汗を流すペソンの頬を面白そうに突っつく。楽しげだ。

 

──……ああ、皆……? 下着をオカズにね……

 

 まあ、するよねと思いつつ会話の間もショーツの上から撫で続けていれば反応があった。

「……ぁ、ぅ♡」

 下のシーツを握っていた汗だくのガールの手が上がり戸惑いながら力無くオレの腕を掴む。震えながら小さくうったえるそれを無視して、するりとショーツを足から引っ張り上げた。膝元で止まり、びろー……っと伸ばされる水気で重くなった白いショーツ。

「ナダボカ、ちょっと手伝ってくれる?」

 一番離れていたナダボカを促すと腰を上げてこちらに近付いてきた。ズボン下、腰元は膨らんでいる。

「ブラソもペソンも」

「お?」

「は、はい」

「ガール、大丈夫だからね」

 ガールの耳元で囁き、ブラソと位置を交換する。ナイトウェアとショーツをガールから完全に取り除くと両膝を大きく開くようブラソに支えてもらった。この中で一番背の高いブラソの両腕がガールの膝裏に入り込む。

「やらわけー……」

 感嘆の呟きが自然とブラソから漏れる。いつの間にか脱いだのか上半身には寝間着を着ておらず、ノリノリでガールの肌に密着していた。ブラソの緩く開いた正座の間に柔らかな丸い尻を置き、ガールは戸惑いを浮かべている。

「身を預けて体重かけて大丈夫だから」

 ガールの頭を撫でながらそう言うと小さく震えながら身をブラソに落とす。

「なあ、ガール。俺もキスしていいかな」

 ブラソは許可を取る前から頬に軽いキスをして、ガールを後ろから揺する。ガールのふくよかな乳房がポスポスと揺れた。

「駄目かなー? でも、さっきの、えっちいやつ俺もしてーなあ……」

 ガールの頬に自分の頬を擦り寄せるブラソ。

「オ、オロ……」

 縋るようにガールがオレの名前を呟く。

「キスしたら、ブラソが嬉しいってさ」

 優しげな声でそう言うと小さくガールは首を傾げて無言で擦り寄るブラソに顔を向け唇が見えないので適当な位置に押し付けた。

「ふっ、かーわーいー……」

 鼻に当たったその小さな唇を捕らえると、ブラソは顔を上げ上から被さるようにして唇を塞いだ。一度大きく全体を挟み、上唇、下唇と小鳥の鳴き声のように小さな音を立てて繰り返す。

「ねー……口開けてよ」

 ブラソに言われ、そろそろと開く唇。舌がヌルリと入り込んだ。液体の混ざる音。ガールは、オレとした覚えたばかりの絡みをしているのだろう。優越感と少しの嫉妬が下半身に、ぞわぞわと熱を溜める。

「……い、いいなあー……」

 ペソンが羨ましそうに呟き、ソッとガールの右腕側をつかむ。ナダボカは左手側を、これで、ガールは動けない。

 オレはベットの下側に下半身を落とすと屈んだ体制で、ガールのヘソやくびれに、ちゅ、ちゅうとキスをした。ガールの小さな振動を感じながら下に顔を向かわせる。ハリをもち柔らかな白い太股を撫でながら涎が垂れたように愛液をタラタラさせる間を見つめた。

 ふー……っと息を吹きかける。ぴっちり閉じた股の割れ目が、くすぐったそうな素振りを見せた。

 暗い室内の淡い光を頼りに、ソロリとその綺麗な割れ目を舐める。髪より薄い色をした淡い赤銅色の産毛が唾液でキラキラと濡れていて、まだしっかりと生えていない見た目相応の幼さに背徳的な感覚を意識させた。

 

 

 ***

 

 知らないことを教えてくれる色々と新しいことを知らないことをやってみて覚えて胸がワクワクする。私みたいに頭が悪くても、みんなの真似ができるかも、みんなと一緒に遊べるようになるかも。

 

 ちゅ。

 

 オロが言った『似たようなこと』。

 舐めるという行為には、まだ別のモノもあったようで唇を肌に触れさせて舌を出すだけでなく。ママがしてくれた頬に触れるキスの、よく似た、その先。

 それは唇と唇を合わせる行為をして、その上で互いの舌を絡ます。ネットリとして温かいそれは苦でなく頭の奥がぼんやりしてくる。

 舌の形が変わり軽く挟まれたり噛まれたり、オロのやったことを真似ては同じような事をすると目を細めて微笑んでくれる。

 それを見ると胸の奥がくすぐったくなって嬉しい気持ちが沸く。

 血行を良くして身体を温めるマッサージも、ポカポカして気持ちいいから真似してオロにしたら喜んでくれるだろうか?

 オロも気持ち良くなれる?

 オロは優しい。

 優しいオロには、同じ様に気持ち良くなってほしい。

 

 オロはね、私をオロのモノにして、ごはんをオヤツをくれるんだって。

 オロはね、私が毎日お風呂に入ることを許してくれるんだって。

 オロはね、厠に好きな時に行っても怒らないんだって。

 オロはね、殴らないし、蹴らないし、傘で足を刺してこない。

 オロはね、私を化け物って呼ばないの。

 最初から一度も呼ばないの。

 オロは優しい。

 優しい。

 とっても、優しい。

 私、頑張って、オロのモノになって喜んでもらおう。

 そしたら、オロは私を嫌わないで優しくしてくれる。

 そう、約束してくれたもの。

 コレって。

 コレって。

 もしかして、コレって。

 

 友達?

 

 友達って思ってもいいのかな。

 あ、でも、欲張りかな。

 オロのモノ。

 オロのモノ。

 友達とは、ちょっと違うかな?

 でも、オロならきっと遊んでくれる。

 オロは私に沢山お喋りしてくれるもの、きっと、かけっこも、おにごっこも、かくれんぼも、だるまさんがころんだも、なわとびも。あやとりや、おてだま、おえかき。ままごと、しりとり、トランプ、えっと、それから。

 いっぱい、いっぱい、いっぱいしたいの。

 楽しそうなそれを、オロとしたいの。

 だから、オロの言うこと、沢山きかなきゃ。

 沢山きいて、遊んでもらうんだ。

 毎日、毎日、沢山。

 ふふ。

 楽しみ。

 考えるだけで、すっごく楽しみ。

 オロ、私、沢山苦いの飲むからね。

 だから、沢山遊ぼうね。

 

 オロ。

 

 

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