たゆたゆ陽射しは光と共に空気が揺れている。風に乗って聞こえる楽しげな子供達の声。楽しげな楽しげな意味を曖昧に理解して他者を蔑む遊戯。
「……いらないのにね」
囁く声と含む嘲笑。可愛らしい鳥の囀りのように愛らしい笑顔で吐き出される毒が俯く少女の耳に入り込む。
「バケモノ……」
「ねぇ知ってる? 森の……」
「怪物の話でしょう?」
「そう」
「ほら、お似合いじゃない?」
「ふふ……」
「そうね」
「はやく消えちゃえば良いのに」
「バケモノ」
「バケモノ」
「バケモノ」
少女が震えながら顔を上げれば、そこは薄暗く汚れた小さな小屋。ひゅーひゅーと喉奥から息を溢し、うたた寝していた瞼を開ける。
夢の言葉は夢だろうか何時か聞いた言葉だっただろうか。重い瞼の内側で濡れた瞳を揺らめかせ。
『エムリ』
ぽつりと声が聴こえた気がし、それが何だったか頭の中で疑問が生まれ視線が彷徨う。暗い視界の中で何か愛しいものが見えた気がした。
ガールに丁寧に目隠しをし直す。暗い室内は荒い息づかいと性の匂いが漂っている。ガールの股の間からは赤く滲んだ白い液体が垂れていて、オロはボンヤリとそれを見つめていた。
「じゃあ、次俺していい?」
ブラソが寝台の上で手をついて嬉しそうな表情のままガールの足側に周り、オロが頷いてそこをどき、ブラソはガールの腰を持ちペソンが羨ましそうに二人を眺めている。
「ペソン、ガールの前にきてさ、舐めてもらうか」
オロが振り向き、うっすらと微笑む。
「え」
ペソンの肉棒がピクンッと反応した。
ギシッ。
「じゃあ、入れるよーガールちゃん」
ガールを、よつんばいにさして入れようとするブラソ。ツルリと固い肉棒がガールの股の間で滑る。
つぷ……にゅるる……
「あれ」
「んぅ……♡」
ブラソは何度か腰を揺らし、にゅるり、にゅるりとガールの割れ目の間で動いては上手く膣口に合わす事が出来ず彼は首を傾げた。ブラソは両手で尻側から開き顔を近づけ尻穴と膣口を見て呟く。
「尻穴で、こっちが……」
「そう。ここに……自分のを手に持って先端を合わせて……」
「ぁひ……♡」
オロはガールの膣口に指を一本入れ、くちくちと動かしながら説明して、ブラソを促す。ブラソは頷いて手で握った肉棒の先端を別の、もう一つの穴に押し付ける。
「おお……あ、なあ、そのちーいっこい穴は違うの?」
「それは尿が出る所」
「へーえー……うぉ……!」
膣内に先端だけをいれて、ブラソが呻く。
「ふぁ……♡」
前に身体を倒し、ぐっと密着してくるブラソの動きにガールも声を漏らした。前が見えないままガールは頭をシーツに倒すように下げると目隠しの布地の上からなにかに当たり、顔を上げる。しっとりとして弾力質のあるそれ。
「ガール……」
ペソンのすがるような声が下りてきた。ガールはその弾力を頬に伝わせ唇の前に合わせ口を徐にあけると舌を出してペロリと舐める。生臭くしょっぱい味。
「……あ♡」
ガールはそれをゆっくりと口に含んだ。ペソンは瞳を潤ませ細かい息を吐く。
「……は、な、に、これ……ずご、い……♡」
ガールの口からイチモツを啜る音がする。
ねろ、ねちゅ、ちゅぷり、ぷちゅり。
「ぁ……あ……♡」
口をあんぐりと開けて涎を垂らしそうな状態でペソンは瞼を瞑った。ガールの舌が口内の中で、ねろり、ねろりとうごめく。
舌が鈴口の先から割れ目をなぞるように伝い膨らみのあるカリから、ちゅ、ちゅる、ちゅると吸われ、血液の脈打ちで出っ張る神経を優しく撫でていく。唇や口内の柔らかさに尋常じゃないものを感じ溶けそうなのに、その舌使いはたまらない。気がおかしくなりそうだと、ペソンは思う。
サオの裏筋を刺激され、喉奥からの啜りに膝立ちだったペソンは腰を抜かした。シーツに尻餅をつき、ガクガクと腰を震わす。
「――……!」
あまりの快感にペソンは言葉を失い、ぎゅっと瞼を瞑ったまま眉を寄せた。
コクッ、ゴクッ。
喉を鳴らす音が聴こえる。股の間の温かさに目を向ければ、ガールが肉棒から出た青臭い液体を飲んでいる所だった。
「……がぁ、る……♡」
たどたどしく呟きながら、ペソンはガールに手を伸ばし頭を、ゆるりと撫でる。目隠しをしたまま、ガールがこちらに視線を向けたような気がし、ペソンはガールの頬を優しげに手のひらで包み込んだ。
ふっと楽しげな口笛が聴こえて、ペソンは顔を上げ音の発現元に目を向ける。愉快そうなブラソの瞳と視線がぶつかった。
「……っ」
「いいねえ。俺も後で舐めてもらおっと」
奥まで入れて止まったまま二人の様子を眺めていたブラソはそう呟くと腰の動かしを再開し始めた。まだペソンのモノを口内に入れたままのガールは鼻から声を漏らし呻く。
「……ぅは、はは、ガールちゃんの中、マジで気持ち良いね♡ ヤバいなあ……」
「ふ……ぅ……む……♡」
ゆさり、ゆさり、揺れる腰。はぁ、はぁと、にやつきながら身を屈め両手を寝台につき、ブラソは前後を繰り返す。
ぱちゅん、ぷちゅんっ。
ガールの膣内にブラソの肉棒が入っては出て空気が液体と共に摩擦される音が鳴り響く。
「……んんっ♡」
たまらずだろうか、ペソンの肉棒から顔を上げ口内から出したガール。途端に甲高い少女の声が部屋内に響いた。
「ひゃ、あ、あっ♡」
「あー……すげえ……あー……気持ちー……♡」
ぱちゅん、ぷちゅん、ぱちゅん、ぷちゅんっ。
揺さぶられと共に、ぺしゃんと下に身体がくっつきそうなガール。下のシーツがクシャクシャになり前のめりになる。
「ガール……」
前のめりになったガールを支えて伸ばされる手をキュと握るペソン。
「あふっ、あ、あ……♡」
突かれる度に出る少女特有の声調。朱く染まった頬、朱く染まった耳、朱く染まった身体。情事の姿の瞳に入り込む映像。熱気の中垂れる汗のにおい。繰り返し漏れる息のにおい。愛液の香ばしさ精液の青臭さ。部屋中を占める性のにおい。酔いそうなほど充満したにおい。
もう、酔っているのかもしれない。
溶けたような脳内の感覚の中で薄暗い部屋の中で喘ぐ少女が輝いているように見えて目が離せない。ギシギシ揺れる寝台の音と共に揺れるガールを目が自然に追い視界は情事ばかりを見つめる。
コクリと唾液を飲み込む。興奮で目が冴えて何時までもガールと交わりを続けてしまいそうだ。さっき出したばかりなのに見ていたらたまらず肉棒が上り始めた。
ぷちゅん、ぱちゅん。
ペソンは後ろから突かれるガールを見つめながら自分の肉棒を弄り刺激する。頭の中は性欲まみれで、ガールとの行為をただただ期待し自慰という行為の羞恥心など忘れ。それよりも、それよりも。ユラリと揺れるペソンの瞳。
――……ああ、ガールの白い尻……柔らかそうな、ううん、実際に柔らかいだろうなあ……
柔らかいであろう魅力的なそこに打ち込まれる肉棒。液体の音と共にその映像はそそられる。
ぱちゅ、ぐちゅ、ぱちゅ、ぐちゅ。
「ひゃぃ♡ あ、うあ、あ♡ あ、はぅ♡」
止まらない喘ぎの中、目隠しから水滴が滲むのを見た。濡れたそこから水滴がタラリと零れる。
「……ね、ガール」
ブラソが、ガールの耳元に囁いた。
「い、あっ♡」
「きもちい?」
「……ひゃぁ♡ あ♡ あ♡ き、も、ちぃ♡ ふぁ♡」
「ぅは、マジかーこう? これ? 俺がんばっちゃうよガールちゃん」
嬉しそうなブラソがスピードを上げて、ガールが呻く。
「は、ひ♡ あ、あめ……♡」
ばちゅ、ばちゅ、ぐちゅん、ぐちゅんっ。
「ひぃ、い、あ、あっ♡」
少し苦しげに喘ぐ姿を見てペソンは片手でガールの手を握りしめながら片手を肉棒から離しシーツに乳首を擦り付け揺れるふくよかな乳房を触った。
「んっ♡」
ガールが息をつめ唇を音なく揺らすのでペソンは口付けがしたくなったが、体制的に出来ないので諦めて本来の目的に意識を集中する。ガールの乳房を揉みしだき桃色の乳首を刺激する。先ほど覚えた限りの加減で、むにゅ、むにゅうと。
「あっ♡ ふぁ……♡」
ピクンッ、ピクンッと震えるガールの肩。ペソンの膝に額を乗せてもどかしげに喘ぐ。
「あ、あぁ♡ ひぁぁ♡」
「あー……俺そろそろきそう……」
後ろからブラソがガールの腰を掴み打ち突けを早くし。
ばちゅん、ばちゅっ、ぐちゅんっ。
「……うぁ♡ ぁっ♡ んあ♡ あっ♡」
強い打ち突けに仰け反るガール。
「……ぅあー……はっ」
奥までイチモツを入れ込んだかと思うと、ブラソは動きを止め、ガールを後ろから強く抱きしめて腰をグリグリと押し付けた。
「ふぁ……♡」
膣内に広がる温かさにガールは小さく声を漏らし大粒の汗を垂らしながら身をペソンに埋める。ガールにかぶさるようにいたブラソは荒い息を調えながら楽しげに声を漏らした。
「……はは♡ なにこれ、ヤバいね、クセになりそう……」
ガールの背中に頬をスリスリさせながらブラソは出終わった後にもある、じんわりとした余韻を楽しむ。終わって倒れこんだ二人を見て、ペソンはフッと顔を上げ寝台隣で行為の様子を眺めていた二人に視線を向ける。向けられた内のオロの方は眉を上げ顔を傾かせた。
ゆらゆら揺れるランプの光。ボンヤリと照らされていたナダボカはその二人の視線に気づき身を上げて静かに顔を左右に振った。
「さっき言ったとおり俺はいいよ……」
オロとペソンが黙っているとブラソの明るい声が上がる。
「でも、そのままじゃ辛いんじゃない?」
怪訝そうな顔をするナダボカに寝台の上から声をかけてくるブラソ。
「童貞捨てるのが今日じゃなくても別にいいけどさ、ほら、それわさ」
ぷちゅ……
「んぅ……♡」
ブラソがガールから肉棒を引き抜き先っぽから白い液体を、てろりと垂らしながらニマリと笑う。か細く漏れたガールの声色を聴き、ナダボカはゴクッと喉を鳴らした。
『それ』とは布下で膨らむものだ。
「……厠に」
「いやいや、手とか口とかさもあるんだしいいじゃん」
「……」
「ナダボカもガールちゃんと仲良くなっちゃおうぜー」
チラリとガールを見ると目隠しをしたままだが不安そうなガールの視線の気配がこちらを向いた。
「……」
***
ぎしっ。ギシギシっ。
ナダボカの隣に来たペソンが膨らんで染みが出来ている寝間着のズボンを掴みズラそうとするので無言の攻防が起きる。
「……っ」
ナダボカが顔を横に振ったが、ペソンも顔を横に振った。冷や汗をを垂らしながら本気で逃げれず迷い気味のナダボカが、ガールへ視線を向ける。
ブラソとの行為で少し、たゆたんだ目隠しから片目が見え潤んだガールの紅い瞳がナダボカと視線を交わした。その目にナダボカが、カッと頬を染め、ぼぅっとしていたガールは慌てて瞼を瞑り目隠しで隠そうとする。
「ガールちゃん、あーん♡」
ズレる目隠しに戸惑うガールの背後で布をまき直しながら、ブラソが囁き促した。ガールは言われたとおり口を、ぱかりと開けると促されるまま目の前の肉棒を軽く唇で挟んだ。
「……い、いい! しなくて、いいんだガールっ!」
身を朱くしたナダボカが声を上げ、ぴたっと彼女の動きが止まった。
「あ……ちがっ、君が嫌ってわけじゃなくて……俺は……」
ナダボカの瞳が潤み視線が彷徨う。
「ナダボカ嬉しいってさ舐めてあげてよ」
「ブラソっ、だから、うっ」
口内の奥までナダボカの反り立った肉棒を入れると、ガールは舌を動かし両手も彼へと伸ばした。
「……ぁ、っう……っ」
身を震わせて朱い肌から大粒の汗を滲ます、ナダボカ。
「ほーら素直になれって」
ナダボカの後ろに移動したブラソが彼の両肩を両腕で捕まえて逃げ腰なのを止める。それを見てガールの背後が空いたので、ペソンは彼女の後ろを陣取った。
「はあ……どろどろ……」
他の男の白濁が溢れる割れ目を見つめ両手で広げるペソン。その隣でオロが軽く教える。
「今は……わかりやすいか。ここが膣穴、自分のを持って普段は最初みたいに解してから入れるんだ」
「おっぱい触ったり舐めたりしてから入れる……」
「っはは、うん。そのとおりだね」
ペソンはオロの言葉に真剣に頷いて自分の肉棒を持つと、ガールの白濁を垂らす膣口に合わせた。
ぬぷ……ぬぷぷ……
「……っあ♡ 温かい……♡」
「……んぅぅ♡」
内側に入り込んだ感覚に、ガールの身が仰け反り、その反応に顔を緩ませたペソンは腰を振り出す。
「……は、は、ガール……っ♡」
ナダボカの肉棒を口から外さないよう頑張りながらも、ペソンに揺すられていくと喉奥から甘く声が響き涎が、だらだらと垂れ落ちていく。
「……くぅ♡ ぅう♡ んぅぅ♡」
「食べられてる……♡ 僕の……」
みっちりと柔らかい肉が自身の欲望を包み込み腰を動かせば、その独特な感触で頭の中が空っぽになっていく。ペソンは口を緩く開けて細かく息をしながら腰を揺らした。
「ぁうっ♡ んぁっ♡ あぁ♡」
揺すられる度に、ガールの喉奥から声が自然と漏れ甘く室内に響き渡る。
「……っあ♡ ガールっ♡ 可愛いっ♡ かわいっね♡ んぁっ♡ ガール♡」
腰を急かし立てて動かして、ペソンは夢中で彼女にかぶさり豊満な乳房を手の平に埋めながら昂ぶりをこれでもかと押し付けた。
「んぁっ♡ ぁっ♡ あぅ♡ ひゃぁんぅ♡」
「う……んくっ♡」
ペソンは自身の肉棒が、ぐねぐねと動き精を吐き出すのを感じ、うっとりとした表情で、ぎゅっと、ガールを抱きしめる。
「……はぁ♡ ずっと、こうしてたいなぁ……」
吐き出して余韻で、じんじんとした気持ち良さを感じる自身の欲望を、そのままに、じっとしていれば目の前のナダボカが息をつめた。両手でガールの頭を持ち髪に指を入れ込んで腰を突き出しお腹の筋肉を、ぺこぺこと動かしている。
「……っは」
朱い顔には涙の線が流れており、ぼんやりと、それを見上げた、ペソンが呟く。
「……泣いてるの?」
「っ……つっ、俺はっ」
瞼を瞑り感じ入っていたナダボカは瞼を開けて何かを言おうとして、ぐっと口を噤み眉を寄せる。
「……わかった」
「……?」
ナダボカが呟くとペソンは不思議そうに見つめ。ナダボカはガールの頭を撫でると彼女の頭を上げ肉棒を口から抜く。薄く白が混ざった涎が、とろりと太い線を引いて垂れ落ちる。
「……俺もする」
涎が垂れるガールの唇を親指で拭い。
「していい? ガール……」
ガールの唇は、ナダボカの親指に、ちゅうっと吸い付いた。
***
「ひぅ♡ ぅあっ♡ ひぁ♡」
仰向けにしてガールの脚を開き自分の両肩に乗せて腰を浮かせ覚えたての快感に集中し両腕で彼女の太股を抱きしめて前後に腰を打ち付けるナダボカ。
ぱちゅっ、ぱちゅっ、ぱちゅんっ!
「ぁうぅ♡ あっ♡ ひんっ♡」
ガールの緩く縛っていた髪が乱れ一部解けて揺すられる度にシーツに散らばっていく。肉棒が奥に押し込まれ、ガールのお腹が仰け反りナダボカの肩に乗っていた脚が閉じて彼の首と頭を強めに挟み込んだ。振動が伝わってくる。
「ひぅん……♡」
一度腰の動きを止めて、ガールの痙攣と共に感じる膣内の肉の柔らかくうごめく締め付けに、カヒュっと息を漏らすナダボカ。
「……ぅ、く、ごめん……ごめんっ」
ナダボカは瞳から涙をボロリと溢しながら蚊の鳴くような声で謝罪を呟き再度、腰を揺らすと身を震わせた。
「は……う、くっ」
ドクドクと音が聞こえそうな程に精を吐き出すと、ナダボカはガールの太股を腕から外し身を前側に倒してシーツに額を押し付ける。
「……ぅー……っ、ぅうー……っ」
ガールに肉棒を入れたままナダボカは呻くように泣き。辺りには何とも生温い空気が流れた。
「ぇえーっと? 無理やりすぎたか、ごめんって」
ブラソがナダボカの背中をトントンと軽く叩いて声をかける。その状態で暫し泣いていたナダボカだったが鼻を啜りながら顔を横にして小さく呟いた。
「……だいじょ、ぶ、だから」
「ん~?」
ブラソに頭をがしがし撫でられて若干、鬱陶しそうに退かしながら起き上がり、ガールから肉棒を引き抜く。白濁が彼女の開いた膣口から、どろっと垂れ落ちたのだった。
***
何だかんだあって夜はガールに夢中で代わる代わる肉欲に溺れ暗かった空が薄く白くなりそうな頃、彼らは瞼を瞑った。
「……ん、ガール?」
腕の中に抱きしめて寝ていたガールが、のそりと動いて寝台から下りようとするので、オロは後ろから腰を抱き肩に顎を乗せて聞く。
「……何処いくの?」
「皆が起きる前に……」
ガールが自身のお腹を撫でて排泄をうったえるのでオロは片眉を上げて身を起こした。
「じゃあオレも。次から行くときは、この中の誰か一人にでも声かけてよ時間帯関係せずに男の方に連れて行くからさ」
「え……い、いいの?」
「もちろん」
「……ありがとう」
「……可愛い」
「……っ」
オロは目元を嬉し気に緩めて彼女の頬に口付けをしながら乱れていた髪を手櫛で整え緩く結び直す。
「行こうか」
「ぁ、うん……」
長い三つ編みを垂らしたガールと手を繋いで部屋を出て彼女は廊下を歩きながら、そっと言った。
「あ、あのね、オロ……」
「うん、ガール」
「……わ、私、嬉しいの」
「……」
「オロのになれて、とっても嬉しい……」
「くっ」
オロは空いている片手で自分の胸元を鷲づかむと噛みしめるように頷いた。
「オレも嬉しいよ……本当、最高にっ」
「えへへ」
顔をオロに向けたガールは笑顔で彼を見上げ小さく笑う。その笑顔にオロは目を見開くと同じく笑顔になった。
「……愛おしっ、え、あ、まって」
出入口に来てガールが裸足で外に出ようとするのでオロは止めて自分の靴を近くの下駄箱から取り差し出した。
「靴は、とりあえずコレはいて」
「う、うん」
「足ちっちゃ……かわい……はー……可愛いな……オレが、おぶって厠に行こうか」
「えっ、そ、そんなの……しなくて……」
「ん? ふふ……なんで、こんなに可愛いんだろ……すごいなあ……ほら歩きにくいよね。オレの手しっかり握って……そう、良い感じ」
「……オロ優しい」
「これが? そう感じるのは、ガールが優しいからだよ」
「私が……?」
「そうさ。オレのガール」
オロは戸惑い見上げてくる彼女の額に優しく口付けを落としたのだった。