ボイスロイド(の皮をかぶったサキュバス)との繁殖記録 作:放出系能力者
ゆかりさんとの念願のセックス。だが、素直に喜べない。ペニスはゴムで覆われていた。その状態のまま挿入が始まる。騎乗位でゆかりさんとつながってしまった。
「ど、どうして……!?」
「コンドームの着用は性行為の基本です。これまでは何も考えず無責任に生でしていたようですが、付けるのが普通なんです」
もっともだと思うが、さっきまでゆかりさんが言っていたことと矛盾している。避妊してしまっては何のために貴重な魔法薬を調達してきたのかわからない。
「私は昨日、マスターのために獏の調査をして、魔法薬を探し回りました。その間、マスターは一体何をしていましたか? 私との約束は覚えていますか?」
ゆかりさんが帰ってくるまでエッチなことは我慢すること。俺はその約束を破った。欲望に負け、マキさんに手を出してしまった。それを言われてはぐうの音も出ない。
「節操なく精液をおもらしするおちんちんにはゴム有り騎乗位セックスでお仕置きしてあげます。孕ませる気満々の勃起チンポにコンドームをかぶせられた気分はいかがですか?」
「そんな……」
「とはいえ、マスターにもチャンスをあげましょう。100回、私のピストンに堪えられたらゴムを取って生ハメさせてあげます」
ただ挿入されているだけの今でさえもう限界が近いというのに、100回なんて無理に決まっている。俺は首を大きく横に振る。
「たった100回ですよ? 小さな子供だってお風呂に浸かって100数えるまで我慢できるでしょう? 情けないにもほどがあります……ですが、仕方ないですね。特別に50回にまけてあげます」
最初に高額をふっかけておいてから半額に差っ引く詐欺師のような言い回しだ。だが、俺に拒否権はない。ゆかりさんはこちらの返答も聞かず、腰を動かし始める。
「いちっ、にっ、さんっ……」
ゆかりさんのお尻が上下に動き、ぱちゅぱちゅと音を立てて俺の腰にぶつかってくる。膣内でぞりぞりとペニスが擦られる。ゴム越しであっても否応なくその刺激が快感となって押し寄せてきた。
だが、遠い。ゴムとナマ、たった0.01ミリの隔たりだが、その違いは大きかった。確かにつながっているはずなのにゆかりさんとの距離を遠く感じる。
「はちっ、きゅうっ」
「うぐううぅ……!」
「まだ10回もいってませんよマスター」
ゆかりさんはスクワットでもするかのように機械的に動いていた。セックスと言うより運動。数を数えつつ一定の間隔で動き、不意打ちのような激しい動作はない。それでも咥えこまれた一物は快感に屈しようとしている。
歯を食いしばって必死に堪えた。まだ出したくない。無機質なゴムの中で果てたくない。ゆかりさんと直につながりたい。その一心で懸命に堪える。
「じゅうきゅうっ、にじゅうっ……もう限界のようですね。一度休憩しましょうか」
「はあっ、はあっ、はあっ……!」
しかし、ゆかりさんには正確に見抜かれていた。ようやく20回に到達したところだが、ちんこは危険な状態だった。あと一こすりで絶頂してしまうというところでゆかりさんが腰を浮かせた。挿入を解かれる。危うく射精しかけたが、何とかトドメをさされることだけは免れた。
「まったく、茜さんとマキさんをアクメ堕ちさせたと聞いて少しは成長したのかと思いましたが、全然ダメじゃないですか。マキさんとシャケックスした時の気概を見せてください」
俺はぎょっとした。鮭のことは俺が思っていただけのことであり口外は一切していない。マキさんですら知らないはずだ。なぜそれをゆかりさんが知っているのか。
「テレビで見ました」
テレビェ……今すぐぶっ壊したい。顔を覆う。
「そう言えば茜さんは猫になってましたね。動物プレイが好きなんですか? では、私も……そうですね、イメージから言ってウサギにでもなりましょうか」
ゆかりさんがパーカーのフードをかぶる。このフードはもともとウサギの耳を模したデザインになっている。
「はい、エッチなウサギゆかりさんですよー。マスターの上でぴょんぴょん跳ねちゃいますよー」
ゆかりさんは体位を変え、俺に背中を向けた。おしりをこちらへ向ける形だ。その状態で腰を上下に揺らす。絶頂寸前でマンコから抜け落ちているペニスにぺちぺちとお尻をぶつけてくる。
「ほらほら、年中発情期のウサちゃんが待ってますよ。早く続きをしましょう。あと30ピストンです。準備ができたら今度は自分で挿れてください」
ふりふりと揺れるゆかりさんのお尻、その局部の割れ目からは粘つく液が染み出ている。ペニスにもべったりと液が付着していた。これは全てゆかりさんの本気汁だ。コンドームをしているのだから俺の体液は混ざりようがない。
ゆかりさんの体はオスを受け入れ子を孕む用意が整っている。俺のペニスも今すぐ精子を注ぎ込む準備ができている。このちっぽけなゴムの隔たりさえなければ成し遂げられる。
俺の手が自分のペニスへと伸びる。体が自然と動いていた。背面騎乗位の体勢で交わろうとしている。今の体勢なら、ゆかりさんはこちらを見ていない。俺がしようとしていることに気づいていない。
ゴムを取り去る。先端のつまみを勢いよく引っ張る。甘イキしたペニスの亀頭から白濁液が漏れ始めた。一滴も無駄にしてはなるものかと、素早くその先端をゆかりさんの入口に押し付ける。ゆかりさんは見計らっていたかのように腰を落とした。
「うっ!?」
膣奥まで一気にペニスが収められる。その一撃で殺された。びゅくびゅくと歓喜にうち震え、精を放つ。粘つく白濁液がゆかりさんの中を汚していく。感無量だった。
「どうしたんですか、腰をカクカクさせて。まさかイッてしまったわけではないですよね?」
「まって、ゆかりさ!?」
射精中のペニスに対し、ゆかりさんは容赦なくピストンを続行した。意識が白く染まるような刺激が走る。精液が搾り取られる。精気が抜かれる。腰振りに合わせて精子を吐き出していく。
「ぴょんっ♡ ぴょんっ♡ ウサギゆかりさんと一緒に餅つきしましょう♡ おもちみたいなネバネバ特濃ザーメン出してっ♡ 私の臼とマスターの杵でこねこねしましょうね♡」
「おっ、おっ!?」
ぺったんぺったんと騎乗位ピストンされる間、膣内射精がずっと続く。蛇口が壊れたかのように射精が止まらない。ゆかりさんに精気を捧げていく。最高に幸せな苦痛だった。
「はい、お射精おつかれ様でした。記録は21回です。たっぷり精液を出してくれたみたいですが、残念ながら全てコンドーム止まりです。せっかく私を孕ませることができたかもしれない子種を全部無駄射ちしてしまいましたね」
ゆかりさんが腰を上げていく。縮んだペニスが抜けたところでぷるりと白い塊が垂れた。見たこともない濃さの精液が膣内でぐちゃぐちゃに撹拌されて本当に餅のようになっている。
コンドームをつけていれば防ぐことができたはずの精子の侵入。避妊は不完全に終わってしまった。ゆかりさんは自分の局部を確認しながら目を細める。
「これはどういうことでしょうか。マスターが握りしめているそれは何ですか? 自分が何をしたのか理解できていますか?」
精気を搾り取られた俺の体はもはや指一本動かせない状態だった。息をするだけで疲れが溜まっていく。ゆかりさんは、大の字になって寝転がる俺の股ぐらへと顔を近づけた。しなびて小さくなったちんぽをしゃぶり始める。
「んちゅっ、危険日の女の子とのセックス中、んむっ、ゴムをバレないように外して生ハメし、ちゅぶ、無断で中出しした気分はいかがですか? れろ、おちんちんこんなにふにゃふにゃになるまで全力射精するほど気持ちよかったですか? んちゅっちゅっ……」
はたして夢魔であるゆかりさんが途中でゴムを外されたり、中出しされていることに気づかないものだろうか。全て承知の上で俺を誘惑してそうするように仕向けたのではないか。だが仮にそうだとしても、最終的に欲望に負けて行動してしまったのは俺自身だ。
ゆかりさんは口で掃除を終えると動けない俺に下着とズボンを履かせた。そして俺の隣に寄り添う。
「最低ですね、マスター。最っ低……でも、私はそんなマスターが大好きです」
ゆかりさんは俺に抱き着きながら、吐息を感じる距離で俺の耳元へとささやく。腕を回され、胸に抱かれ、幼子をあやすように頭を撫でられる。
「これからももっとマスターの最低なところをいっぱい見せてください。私に欲望をぶつけてください。マスターの全てを愛してあげられるのは私だけです」
これまでのように体が本能に乗っ取られて暴走してしまうようなことはなかった。とても気持ちが満たされているからかもしれない。ずっとゆかりさんとこうしていたい。人肌のぬくもりに穏やかな心地を感じながら意識が遠のいていった。
* * *
目が覚めると6時間ほど経過していた。最近は普通に眠っているよりもセックスして気絶している時間の方が長い気がする。一日が過ぎる時間をものすごく早く感じる。
ゆかりさんはいなくなっていた。隣に誰もいないベッドに物足りなさを感じつつ、部屋を出てリビングへ向かう。ソファーできりたんがゲームをしていた。一世代前の携帯ゲーム機だ。俺はもう使わなくなって押し入れにしまい込んでいたものだった。
「むぅ……」
ゲームオーバーの時の音楽と効果音が聞こえる。昔、やりこんでいたアクションゲームだ。苦戦している様子のきりたんを見て、何となく声をかけてみた。嫌われているようだし無視されるかもしれないと思ったが、意外に会話ができた。
「ここはどうやって行くんですか?」
「ああ、ここは2面先のボスを倒して解放される能力を使わないと通れない場所で……」
ゲームもコミュニケーションツールの一つだ。共通の趣味の話題だからか、いつもの一歩離れた距離感はなかった。ゲーム機の画面が小さいので自然と体を寄せ合う形になるが嫌がられている様子は感じなかった。
きりたんは美少女だが、さすがに小学生みたいな見た目の女の子相手にドキドキしたりはしない。うちは俺と兄の二人兄弟だったので、妹がいればこんな日常の光景もあったのだろうかと思う。
マキさんから聞いた話だが、きりたんは行き倒れていたところをマキさんに拾われてこの家に来たそうだ。見た目通り、夢魔としては未熟な子供である。邪険な態度を取られたからと言って仕方のないことだが、できれば仲良くしたいと思っていたので話ができたのは嬉しいことだった。
「そこに茜ちゃんをひとつまみ」
茜ちゃんが来た。野球帽をかぶり、野球の応援Tシャツを着て、メガホンまで持参している。全体的に縞模様でトラっぽいデザインのキャラクターが描かれているが、あの球団のものとは微妙に違うパチモン臭がする。
「マスターときりたんは仲ようゲームしてるんか。ウチも混ぜてや。ポケモンしようや」
「茜ちゃんもゲーム好きなんですか?」
「ポケモンバトルなら負けへんで。ウチの
「はいはい」
「なんやその適当な返しはぁ!? 関西キャラとしてそこはツッコミもチンポもズボッとキメてほしいわ」
茜ちゃんは相変わらずの下ネタ体質だ。だが、先ほどゆかりさんから聞いた“夢魔は妊娠しない”という話を思い出すと少し白々しく感じてしまう。悪意のない嘘であることはわかっているが、それでも何かもやもやしてしまった。
「うるさいです。あっちに行ってください」
「今から夢魔TVでドスケベマンコベースボールの中継があんねん。下半身ライダーズの存亡をかけた一試合やねん」
なんだその品性の欠片もない名前のスポーツは。企画モノのAVのタイトルとしか思えない。
「マスターも一緒に観戦せーへん? ついでに見ながらハメてええで。ソファーでまったり観戦しながらおまんこしよ。マスターの白球ならウチのミットで何発でも受け止めたるわ」
茜ちゃんが短パンをずり降ろしてパンツを見せてくる。ちょっとぐらついたが、今はきりたんと遊んでいたところだった。俺の袖を引っ張っている。ゲームする場所を変えようとしているようだ。ここはきりたんを優先することにした。
そもそも俺には、ゆかりさんがいる。別にゆかりさんから他の女の子とHしてはいけないと言われているわけではないが、それでも引け目に感じるところがあった。そんなことを考えていると、当のゆかりさんがリビングにやって来た。
「あ、マスター。さっきはすみません。調子はどうですか?」
「も、もう大丈夫です」
「そうですか。でしたら、そのことで大事な話がありまして。今、時間は空いてますか?」
「はっ、はい」
返事をしてからきりたんがいることに気づく。慌てて後で遊んであげると言ったが、「もういいです」と拗ねたように言い残してどこかに行ってしまった。
「わっかりやすいなぁ、マスター。ゆかりんが来た途端デレデレやん……おもろないわ」
「自分が相手にされないからといってマスターに当たることはないでしょう」
ふん、と息をついて茜ちゃんはテレビの電源を入れる。何と言葉をかけていいかわからず、結局ゆかりさんに手を引かれるままその場を後にした。そして予想もしていない場所に連れて来られる。
「え、ここは……」
トイレだ。タンクレス型の便器が一つあるだけの狭い個室で、二人も人間が入ればスペースはなくなる。こんな場所で何をしようと言うのか。ただの話で終わるとは思えなかった。