※この作品はR-18です。

ベッドヤクザな遍歴騎士と誘い受けマゾメス騎士姫のハーレム構築ちんチン珍道中   作:HK416

13 / 50

拙者、イチャラブエロシーンへの導入はそれなりにしっかりしたい侍。
イチャラブエロ道とは、耐え忍ぶことと見つけたり!

実際、催眠も洗脳もなしでイチャラブに持ってくのは大変なんじゃよ!!

そういうわけで獣人ちゃんとは暫くエロはないんじゃ。
年末年始の休みで何とかエロシーンに辿り着く予定

許せ、皆……(エッチなシーンは)また今度だ……(デコ遁



オレっ娘獣人の変化

 

 

 

 

 

 カルラの協力を取り付けた一行が向かったのは、当初の予定通りフォルスの街。

 

 道すがら聞いたカルラの境遇は過酷としか言いようがない。

 帝国領内の様々な獣人が手を取り合う小さな村で生まれた彼女は、幼くして両親を流行り病で失った。

 そして、当の昔に子供達が一人立ちした村の老夫婦に引き取られて育てられることになったそうだ。

 

 小さいコミュニティーは交友範囲が狭い故に結束は固く、全員が運命共同体と認識していたのか、カルラは村人に愛された育ていったそうだ。

 普段は大人たちに混じって畑を耕し、作物を育て、時折男と共に狩りへ赴いて、方法や手段を覚える。女には生活の知恵を学ぶ日々。

 周囲の子供達も親を失うなど珍しい事柄でもない。活発なカルラを遠ざけることもなく、友人となっていった。

 帝国による税の取り立ては厳しく、決して裕福でなかったものの、ささやかな幸福に満ちた生活。

 

 およそ多くの者が得られる平穏に満足していたカルラの日常が一変したのは、一人の逃亡奴隷が村へ訪れてから。

 強制労働が余りにも過酷であったのか、逃亡奴隷の男は廃人同然の有り様であった。

 それ以後、村で何が起きたのか。カルラは決して語ろうとはしなかった。

 

 帝国において、逃亡した奴隷はどのような前提があろうと総じて死罪。そして、逃亡した奴隷を匿う行為を重罪にあたる。

 奴隷紋ばかりでなく恐怖と暴力で奴隷達や自国民の心を縛り上げため、見せしめとしての意味合いもあると言う。

 それらが事実ならば、カルラ以外の村人達も――――少なくとも、明るい未来などあろう筈もない。

 

 カルラがその後、奴隷としてどのような経緯を送ったのか、詳しくは聞いていない。

 当人にとって触れられたくない過去であるに違いなく、二人にとって重要であったのはヴァンハイム王国にどのようにして入ったのかとその後。

 カルラの心にできた傷を不用意に切開したいわけではなく、必要な情報を得られればよい。

 

 どのようにして国境警備の目を搔い潜ったのか。或いは賄賂を使って国境警備を買収したのか。

 奴隷売買に関わっている者の名前と顔、その人数は如何ほどか。

 ヴァンハイム王国のどの領地の、どの街で売買が行われ、どのようなルートが形成されているのか。

 

 その全てをカルラから得られるわけではないが、何某かのきっかけにはなり得る。

 目下、最大の重要参考人は、脅威として低いにも拘わらず、単なる野盗に過ぎないカルラを優先的に捉えようとしたオルグレン領の領主。

 彼と直接合わせるわけにはいかないが、遠目にでも見てカルラの覚えがある顔であったのなら、重要参考人から被疑者にまで跳ね上がる。

 

 そのため領主の住まう街へと向かう準備を整うまで、フォルスの街に滞在を決めた。

 

 そんな中――――

 

 

「うーん、高い。リンゴ一個がこの値段かぁ。高いなぁ」

「騎士様よぉ、いい身形してんだから金持ってんだろ? 四の五の言わずに買ってくれよ。冷やかしなら余所行ってくんな」

 

 

 ――――タキトゥスは街の市場でだいぶ呑気してた。

 

 セレスティナは宿を取って全ての荷物を預け、まずは貴様の身形を整えるぞ、とカルラを引きずって街へと消えていった。

 カルラも大分抵抗はしていたものの、セレスティナの強引さには敵わないようだった。

 

 向かったのは服飾店だろう。

 カルラの格好は乞食そのもので、騎士たる者が引きつれていては沽券に関わる上、周囲からの目を引きかねない。

 少なくとも、共に歩いていてもおかしくない格好をして貰わねば、二人としても困りもの。

 

 尤も、それは建前に過ぎなかった。

 カルラのような境遇の者を全て救えるわけではないが、自らに協力を約束した者であれば身形くらい整えてやっても構わないだろう。

 セレスティナとて、カルラに全く同情していないわけではないのだ。

 

 

「ハハハ、申し訳ない。ところで店主殿、売り物にならないキズ物とか安値で売ってくれませんか? 馬用のおやつなので、それで十分」

「ったく、しっかりしてやがんぜ。とは言え、冷やかしに比べれば幾分マシか。他には?」

「えーっと、ニンジンとかバナナとか、甘めの野菜とか果物があると嬉しいなぁ」

「ふーん、馬に上等なもん食わすもんだねえ。軍馬ってのはそんなもんなのかい? まあいいや、折角だ、キズ物全部買い取ってくれや」

「是非。それから状態が良いものも買わせてもらいますよ。キズ物じゃ食べない奴もいるので」

「はー……賢くて気難しい馬もいるもんだな。人間よりもしっかり味にも見た目にも厳しいとはな、ガハハ!」

 

 

 一人宿屋に取り残されたタキトゥスは、折れた大剣の代わりを求めて武器屋へと向かった。

 折れた時点ではカルラの剣を頂くつもりであったが、協力者になった以上は力尽くで奪える訳もなく、仕方なしに新たな剣を買う羽目になった。

 

 領内で二番目の大きさ、そして交易の拠点となっているだけあって、武器の品揃えは中々のもの。

 王都のそれには質も種類も及ばないが、仕入れ先の鍛冶屋の腕は確かなようだった。

 店主はタキトゥスの身形から金の匂いを感じ取ったのか、あの手この手で値段に見合った武器を進めてきたものの、当人は店で一番安い平均的なロングソードを選んだ。

 

 伝説に登場する英雄の手にした武器であろうが、名工が命を賭して打った名剣であろうが、粗製乱造された駄剣であろうが、タキトゥスにとっては全て等しく同じもの。

 彼にとっては必(・)ず(・)壊(・)れ(・)る(・)も(・)の(・)に過ぎず、武器に拘る理由も気持ちも全く理解できない。

 見栄えだの、性能さえ必要ない。彼にとって武器とは“敵を殺せる”その一点さえあれば、つまりまったくそれでよいのだ。

 

 そうして店主の恨みがましい表情に見送られ、ふと目にした市場でアッシュとルドウィークへの労うために、甘い果実や野菜を喰わせてやろうとして今に至る。

 

 

(しかし、活気はあるけど、顔が暗いな。戦いの気配もないし、魔物の姿も見なかったところを見ると、税収が厳しいってところか……)

 

 

 買った果物と野菜を手持ちの袋へと雑に詰めたタキトゥスは市場を見回した。

 彼が受け取ったように、市場は規模に対して活気に満ちており、客寄せの声も絶え間なく響いている。

 しかし、それは活気というよりも空元気のようで、何処か必死さを感じさせる。張り上げる声に反して表情は影を帯びており、明日に対する不安が見て取れた。

 

 政や領地経営に関わってこなかったタキトゥスでも、流浪の身の上や騎士として王国内を転戦してきたため、様々な街を目にしてきた経験がある。

 単純に栄えた街とは異なるフォルスの空気は、領主が不当と言わないまでも法と規律のギリギリまで税収を行っている、と予感させるには十分過ぎた。

 

 

(もしかしたら、本当に黒かもなぁ。そういえば、セレスティナ様の知り合いがいるのも、領主のオルグレン伯爵のいる街だって言ってたけど、大丈夫かこれ)

 

 

 自らを最前線で戦うことしかできない一兵卒、或いはそれさえ分不相応な、鍬でも握って畑を耕しているほうがお似合いの男と定義しているからか。

 危機感を持ってはいても余りに薄い。義憤もなければ、特段の気概さえもない自然体。

 

 こんな男を何処ぞの領主に据えようと言うのだから、第一王子のラインハルトは貴族から正気を疑われているに違いない。

 

 

「おぉ、タキトゥス!」

「あれ、セレナ。カルラさんは……?」

 

 

 その時、市場の交差路で服飾店へと向かったセレスティナと再会した。

 彼女は相変わらず外向きの仮面を被ってこそいたが、嬉々とした感情が零れ出て、声が弾んでいた。

 

 しかし、カルラの姿が見当たらず、タキトゥスは首を傾げた。

 セレスティナが捨ててきた、逸れてしまったとすら考えず、疑問にしか思わない辺り、彼女をどれほど信頼しているかが窺えた。

 

 

「ふふっ、そうかそうか、それほどまでか。いや、私の見立ては間違っていないようだな!」

「……まさか」

「…………んだよ、小さ過ぎて見えなかったって言いてえのか? あぁん?」

 

 

 セレスティナの隣に、所在なさげに立っている少女が居た。無論、カルラである。

 顔立ちも、髪色も、持っている剣もカルラのものであったにも拘わらず、タキトゥスも一瞬誰か分からないほどの変わりようだった。

 

 

「はえ~…………いやぁ、見違えましたね。よく似合ってますよ」

「っ……うっせぇ、あんまジロジロ見んな、馬鹿。バーカ」

「馬鹿なのは事実とは言え、酷いな」

 

 

 カルラは髪型からして変わっていた。

 手入れもできず伸ばすに任せていた髪をバッサリと切っている。

 前髪は眉毛を隠す程度、もみあげや顔周りは顎先に届くまでで癖のある髪質のせいか自然とボブカットに。

 襟足は折角伸ばしたのだからとそのまま二つ結びにして白い髪が風で揺れる。

 

 険しくなっても愛嬌の消えないカルラの顔立ちにはよく合っている。

 そして、髪型は変わっても叩く憎まれ口は変わっておらず、タキトゥスは思わず苦笑していた。

 

 

「……うぅ、動きやすいのはいいけど、あちこち締まって喰い込んで、すげー窮屈。オレはあのままだって……」

「馬鹿を言うな。いいわけがないだろう。もったいない」

「もったいないって何だよ。ずっとこの調子だ、まったく……」

 

 

 首から下もまた一変している。

 襤褸切れのような布で腰と胸だけを覆い、外套を纏っただけの格好から、随分と立派になっていた。

 

 赤と白を基調とし、身体に張り付くレオタード型のインナーは大胆に胸の谷間と背中が露出し、際どいハイレグ。

 その上からローライズのショートパンツを履き、臍の上あたりで皮ジャケットの裾が揺れ、首元は白いファーで隠れ、胸元は皮鎧で覆っている。

 脚元は白いニーハイソックスと太腿までを包むヒールブーツ。腕には二の腕までを覆う長手袋。

 彼女の扱う剣技を想定したのか、手甲、肘当て、脛当て、膝当てが銀色に鈍く輝いてアクセントになっていた。

 

 女騎士と言うよりも、女傭兵といった趣だが、カルラにはよく似合っている。

 

 しかし、タキトゥスは思わず目を逸らした。

 尻の合間に食い込んだインナーを指で直す様といい、アンバランスなほど大きく育った乳房が窮屈そうに揺れる様といい、男の目には毒以外の何ものでもない。

 まるで、小柄だが十分に熟れ、牝として子を孕めると主張しているかのよう。とてもではないが、正視に耐えなかった。

 

 その反応に、女の笑みを浮かべたセレスティナが耳元に口を寄せて囁いた。

 

 

(うふふっ、思いも寄らぬ幸運でしたわね、タキトゥス様♪)

(あの、それはどういう……)

(第二夫人候補の登場ですわよ♪)

(……っ、セレスティナ様。カルラさんは……)

(あら、怖い御顔。分かります、それではカルラを奴隷にした下衆な連中と同じと仰るのでしょう?)

(違うとでも?)

(ええ、違います。カルラがそれを自ら望むのならば)

 

 

 淫猥な悪魔のように、セレスティナが唆す。

 こればかりは流石のタキトゥスも珍しく怒りを露わにした。

 

 立場も弱く、他に頼る当てもないカルラに迫るなど、タキトゥスの倫理では論外であった。

 無理やり手籠めにすることも、立場を利用するのも容易だろう。だが、それはカルラを奴隷として扱った者達とどう違うのか。

 自らを上等な人間などと決して思っていないタキトゥスであっても、自ら下衆に堕ちようなどとは思わない。

 心に傷を負いながらも逞しく生きようとする彼女に、いま必要なのは無条件で信頼できる誰か。でもなければ人の悪意によってできた傷は、一生涯癒えないだろう。

 

 思わずセレスティナを静かに睨みつけたが、迎えたのは慈愛の視線。

 男には決して理解できない女の理屈に支えられた慈愛には、タキトゥスもたじろいで押し黙る他ない。

 

 

「……おい、なにこそこそ話してんだよ」

 

 

 狼人族の鋭敏な耳に届かぬ声での会話に、カルラはジロリと探る視線を向けた。

 誰も信じていない猜疑が浮かんだ瞳は、元来の愛らしさも相俟って痛々しさが増している。

 

 

「いや、今後について少しな」

「どーだか……」

 

 

 セレスティナは素知らぬ顔をしていたが、カルラは猜疑をそのままに胸の下で腕を組んでそっぽを向いた。

 あからさまな警戒心の発露に、タキトゥスのみならずセレスティナも嘆息したが、首を振って気を取り直す。

 

 

「この規模の街なら魔法通信の施設もあるだろう。私は上兄様に報告しなければならん。折角時間もあることだ、二人で親睦を深めてくるといい」

「あっ、おい! マジで行きやがったあの女(アマ)ァ!」

「ちょ、ちょっとーーーー! 僕達放置してくのやめてーーーーー!!」

 

 

 本当に自らの為すべきことを優先したのだろう。

 セレスティナはそれだけ言うと、するすると人の合間を縫って街へと消えていてしまう。

 

 確かに、旅の経過や奴隷売買の事実をラインハルトには報告しておかねばならないのは事実。

 だからと言って、さして親しくもない男女を残していくのは如何なものか。

 タキトゥスは勿論のこと、カルラも彼女の強引さを今日一日で十分に味わっていたが、それ以上の強引さであった。

 

 

「「………………」」

 

 

 思わず悲鳴染みた声を上げた二人は周囲の人間から視線を集めてしまう。

 不躾な視線に不快感を露わにするカルラと片手で顔を覆ったタキトゥスは見つめ合った。

 

 暫くすると、観衆は視線を外して往来へと戻ったものの、共通の話題もない二人は無言のまま。 

 

 

「あ、あー……あのぅ、アッシュ達におやつをやるので、一緒に……」

「行かねえ。オレは宿に戻る」

「で、ですよね」

 

 

 ようやっとの思いで絞り出した提案をすげなく断れて、タキトゥスはがっくりと肩を落とす。

 

 これまで女性との付き合いはセレスティナだけ。

 その上、その例さえも相手側からというタキトゥスには、カルラが何を望み、何に喜ぶのかを察するのは余りにも難易度が高すぎた。

 

 そっけない態度で人込みの中へと消えようとしたカルラであったが急に脚を止めた。

 そして、そのまま踏み出した足跡を辿るように戻ってくる。

 

 

「………………あの、もしかして宿の場所ぉ」

「……ああ、そうだよ! こんなでけぇ街に入るのは初めてなんだよ、こっちは! 何か嗅いだことない匂いがするし、ガヤガヤうるせえし! うっとおしくてしょうがねえ!!」

「……ふっ」

「笑うんじゃねえ!!!」

 

 

 力一杯振り返り、顔を真っ赤にしてガアと叫ぶカルラにタキトゥスは思わず笑ってしまう。

 

 決して嘲笑ったわけではない。かつての自分と重なる部分もあり、微笑ましくなったからだ。

 故郷を離れ、流浪の身となった時、彼も土地の風習ばかりではなく旅そのものに慣れるまで時間がかかった。

 

 初めて訪れる国や街、迎えてくれる人々の様々な視線、聞いたことのない習慣。

 戸惑いは多く、困り果てることも少なくはなかったが、それでも生きるために必死で適応した。

 

 カルラもまたその最中にいる。

 慣れぬ環境とこれからの生活を考えて、生き抜く術を模索しているのだ。

 だから、多少強引になって生き方を教えるのもいいだろう、とタキトゥスは考えた。

 

 

「なら、アッシュの世話を手伝ってください。それから宿の場所を教えます」

「…………クソッ! 分かったよ! 手伝えばいいんだろ、手伝えば!」

「なら馬小屋に行きましょう。多少は臭うでしょうが、動物の匂いの方が慣れてますよね? 街外れだから静かですよ」

「アンタ……」

 

 

 旅の雲行きは怪しくなっていくばかり。

 それでも少女の奮闘と再起を思い、タキトゥスの心は晴れやかなままであった。

 

 

 

 

 

地の文に擬音はアリ? ナシ?

  • 全然アリ
  • エロだけでならアリ
  • 擬音はアリだけど、今の擬音はちょっとぉ
  • 何が何でもナシ、陳腐すぎ
  • エロだけでもナシ! 萎える!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。