※この作品はR-18です。

ベッドヤクザな遍歴騎士と誘い受けマゾメス騎士姫のハーレム構築ちんチン珍道中   作:HK416

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遍歴騎士の即落ち二コマ

 

 

 

 

 

「あのぉ~……セレナ、これは一体どういう……」

「何、トモエも一人で憂いなくライデンに乗れるようになったのだ。これで旅を再開できるからな。新たな門出を祝わねばなるまい」

「それにトモエの歓迎もしてなかったしなぁ。いいんじゃねーのぉ、たまにはこういうのもさ?」

「え、えへへ。ありがとうございます」

「礼など不要だ、トモエ――――さあ、今日この店に訪れた者達よ! 今宵は私の奢りだ! 好きなだけ食べ、好きなだけ飲むがいい! 新たな友との出会いと門出を祝って!」

 

「いよっ! 流石は王国騎士様! 太っ腹ぁ!」

「こっちはこっちで楽しんで、そっちの邪魔はしねーから! 好きなだけ楽しんでおくんな!」

「騎士様素敵! 女だけど惚れちゃいそーよぉ!」

 

 

「うむ、では――――!」

『かんぱーーーーーーーーーーーーーーい!!!』

 

 

 タキトゥスの困惑を余所に、セレスティナが麦酒の入った木製のビールジョッキを高く掲げると、誰ともなく乾杯の号令が店に響き渡った。

 

 夜になれば普段から活気に溢れた宿屋兼食堂であったが、今日は比較にならぬほど人で溢れかえっている。

 食堂のあちこちで職が違うどころか、金を持っていない浮浪者や根無し草の類までもが男女の垣根を超えて、酒を煽り、食事を頬張り、歌い合い踊り合う。

 ちょっとした祭りのような有り様に、タキトゥスは困惑を更に深め、雰囲気を壊さぬように小さく嘆息した。もっとも、この喧噪であれば誰の耳に届くわけもなかったのだが。

 

 

(トモエさんの歓迎にしたってやり過ぎだよなぁ…………まあ、陛下も王妃も祭好きだし、血筋、なのかなぁ)

 

 

 どうしてこうなった。

 けたたましいまでの歌声と笑い声が響く食堂の片隅で、仲間とテーブルを囲みながら、タキトゥスは一人心の中で考える。

 

 そもそもの発端は、セレスティナの言葉だった。

 

 

『そう言えば、トモエの歓迎をしていなかったな。そろそろこの宿場町も出る。折角だ、盛大にやるとしよう』

『え? いや、それは構いませんが……』

『おー、いいねぇ。派手にやるんなら、どうする? 店に来た連中にも奢ってやったらどうだ?』

(えっ?! カルラさん、警戒心強いから見ず知らずの誰かが近くにいるの嫌いなはずでは……!?)

『ま、まあ、それは素敵ですね!』

(えーーーーー?!!!? トモエさん、何でもかんでも安物で済ませようとするくらい、自分のためにお金を使われるの嫌がってるのにどうして?! どうしてなの!?)

 

 

 セレスティナは兎も角、普段のカルラとトモエであれば間違いなく嫌がるであろう提案に、二人が一も二もなく頷いた違和感にタキトゥスは混乱の渦に叩き落とされた。

 

 そんなこんなで同意も静止もできないままに始まった一夜限りのどんちゃん騒ぎ(フェスティバル)

 作為的なものを感じたタキトゥスであったが、三人が妙に乗り気であったために口を挟むのも悪いと、控えめな性格が災いして流されてしまい、現在に至る。

 

 またタキトゥスが止めきれなかったのには、ヴァンハイムがそもそも祭りの多い国であったことも理由の一つ。

 先王以前の時代は殆どなかったのだが、現国王の代になってから暫く経つと王都では月に一度は何らかの祭りがあり、貴族の管理下にある領地でも多ければ二、三ヵ月に一度、少なくとも半年に一度のペースで収穫祭などが大々的に開催される。

 

 故にタキトゥスは王が祭を好んでいると思っていたが、数多くの祭の開催を決定し、考案したのは宰相クロミアである。

 当時、若くしてヴァンハイムの政のみならず経済までも担っていた彼は迫り来る膨大な仕事量に加え、一つの難題を抱えていた。

 

 

『陛下、王宮の調度品を新調すべきかと』

『え? いや、いいよ。別にまだ使えるから。ねぇ、アメリア』

『そうですね。特に不満はありませんが』

『……いえ、その…………無駄な浪費をせよ、と言っているのではなく……』

『でも、私はお飾りの国王みたいなもんだし……皆に悪いよ』

『使えるものは壊れるまで使えばよいではないですか』

 

 

 セレスティナの父、マクシミリアン=フォン=ヴァンハイム。

 セレスティナの母、アメリア=フォン=ヴァンハイム。

 

 この二人が大変な倹約家――――を通り越して、もう殆ど貧乏性であったことである!

 

 両名共に、生まれと育ちから、そうした性質は筋金入りで、どうにも自身のために浪費することを嫌悪している節さえあった。

 クロミアがあの手この手で消費を促しても、いや別に、それは必要ありますか、と梨の礫。これには傑物で知られる彼も頭を抱えた。

 

 

『その、なんだ、ロイエンタール。無駄に浪費されるよりかは……』

『馬鹿を言うな、マイヤー! 殺すぞ!!!』

(気持ちは分かるが、そこまで言う……???)

 

 

 倹約家であることは決して悪いことではない。王としても、一個人としても。

 国の金を湯水のように使われれば堪ったものではなく、待っているのは経済的な破綻だ。

 だが、薬が用法と容量を守ることで人体に良い影響を与え、守らねば毒に転じるように、倹約とて浪費と同じように行き過ぎれば毒となる。

 

 王が倹約家となれば、下で慕っている貴族達にも風潮が広がり、その領地で住まう領民にも行き渡る、或いは強要される。

 誰も彼もが倹約倹約。金は懐に貯め込まれ、需要と供給が釣り合いが取れなくなり、待っているのは経済の停滞。

 経済の停滞、生活水準の低下を意味し、更にはヴァンハイムのあらゆる生産物の品質低下を招く。そんなことでは他の四大国家に対抗などできようはずもない。

 

 先王の生み出した暗黒時代から、世代交代によって膿を出しながらヴァンハイムそのものが上向いているにも関わらず、経済が停滞して全てが破綻するなど信念に殉じて王と国と民をを支えると誓ったクロミアが見過ごせるはずもなく。

 

 

『王が浪費しないのなら、軍備に回すのも手の一つだが……』

『 そ れ だ ! ! ! 』

『えっ?! いや、もう結構使ってるし、先王のやり方にしがみついてる貴族連中も文句ばかりでな……』

『違う! 軍備そのものじゃない! 騎士団の凱旋や戦勝記念に使うのだ! 王も王妃も己のためではなく、騎士や民のためなら納得される!!』

『それはそうかもしれんが、戦のない地域では……』

『もうこの際、祭だ! 祭にするぞ! 収穫祭や豊穣祭! 既に廃れている祭でも、偉人を讃える祭でもいい! 祭を開けば商人もやってくる! 民の日々の不満も吐き出し、金を使う!』

 

 

 宰相クロミアと総騎士長ウォルトの話し合いの末、現在でもヴァンハイムで続く風習の基礎が生み出された。

 

 結果だけを言えば、クロミアの狙いは功を奏したと言える。

 王も王妃も、貴族の横暴や民草の疲弊に心を痛めており、浪費はするものの心身を立ち直らせるにはよいと快諾。

 祭の知らせは商人の耳に入り、様々な商品を携えて開催地へと脚を向かわせ、民もその日ばかりは苦しい生活を忘れて大いに飲み、騒ぎ、歌い踊る。

 王やクロミア、ウォルトのシンパであった貴族もこれに倣い、ヴァンハイムの経済は大いに活性化した。

 

 ただ、祭の当日の浮足立った心や警備を狙った、或いは祭のために用意した物資を狙った魔物や野盗の襲撃なども頻発した。 

 同時に、先王時代の栄光にしがみつく貴族はクロミアの方針と王の決定を是とせず、変わらずに民草からの搾取を繰り返し、結果として他の領地との余りの差に怒りが爆発、反乱が発生するに至った場合もある。

 喜びを生む良い結果ばかりではなく、苦しみを生む悪い結果も招いてしまったものの、総じてみれば国を大きくした要因の一つと言え、風習は未だに続いているのだ。

 

 

「ふー……」

 

 

 当時の状況やクロミアとウォルトの苦労など詳しく知らないタキトゥスは、際限なく高まっていく周囲のテンションと馬鹿騒ぎに息をついた。

 

 こういう状況はどうにも慣れない。

 戦場での勝利、魔物の討伐を祝うため、所属していた騎士団や救援に向かった領地で宴が開かれるのは珍しくはない。

 ただ、タキトゥスは宴の片隅で微笑みながら眺めているか、本当に親しい間柄の人物と静かに過ごしているのが大抵。

 

 タキトゥスは彼の故郷で寡黙、ひいては静寂や沈黙までも意味する言葉。

 名は体を表すとアズマでは言うが、少なくとも彼に限っては的を射ている。

 

 

「何だよ、あんまり楽しそうじゃねぇな?」

「そんなことはありませんが……まあ、何度経験しても慣れなくて」

「それはいけません。お酒でも飲んではどうでしょう。気分も高揚します。さあ、ご一献。さあさあ」

「い、いやぁ……酒は、ちょっとぉ……」

 

 

 浮かぬ表情を見せぬように俯き加減でいたタキトゥスの顔を、目敏く見つけたカルラは下から覗き込んくる。

 彼女の手にしたグラスには血のように赤い葡萄酒(ワイン)が半ばまで目減りしており、幼い顔立ちは軽い酔いで何とも言えぬ色っぽさがあった。

 

 誰もが楽しむような場面で、素直に馴染み楽しめぬ自分を恥じたのか、タキトゥスは気まずそうに目を逸らす。

 しかし、逸らした視線の先ではトモエが火酒(ウイスキー)で満たされた杯を両手で差し出して待ち構えていた。

 

 やはり、何処か違和感がある。

 カルラにせよ、トモエにせよ、人並みに酒は飲む方で、人並み以上に酒に強い。ただ、他人に進めるタイプではない。

 やや強引に酒を進める姿は、セレスティナも含めた彼女達が何を狙っているのかに気付く最後のチャンスであったが、差し出された酒に違和感は流されてしまう。

 

 これまでタキトゥスは意図して酒を断ってきた。

 彼もまたかつては人並みに酒も飲んだし、誘われれば口にするのも吝かではない程度には好きであったし、強かった。

 だが、セレスティナの思惑に乗せられ、しこたま飲まされた酒の勢いで穢して以来、調味料として使われる以外の酒は口にしていない。

 自らの愚かしさと向かい合い、自戒の意味も込めて酒断ちしてきたのだが、トモエが親切心――そのようなはずもないのだが、彼は知る由もない――で差し出した以上、受け取らぬのは非礼に当たる。

 

 控えめな性格が災いし、拒絶しない程度に言葉を濁すのみでトモエが諦めるのを待とうとするタキトゥス。

 だが、此度の馬鹿騒ぎ――もといトモエに策を提示したセレスティナが良しとするわけもなく。

 

 

「何だ、タキトゥス。トモエの酒が飲めぬと?」

「そ、そのようなわけでは……」

「何にせよ、今夜は無礼講だ。さあ、思う存分に飲むといい。さあ、さあさあ」

(やたら飲ませようとしてくるぅ……セレスティナ様にやらかしてるから、酒断ちしてるんだけどなぁ~~…………)

 

 

 じろり、と咎めるように睨んでくるセレスティナにタキトゥスは顔を引き攣らせる。

 

 現状の旅に不満はなく、彼女との結婚は喜ばしくはある。

 しかし、そもそもの発端は酒に酔った挙句のやらかしであり、各方面にかけた迷惑を考えれば、タキトゥスの酒は飲みたくないという心情は当然のこと。

 そんな忸怩たる思いをセレスティナが気付いていないわけもなかったが、彼女とてタキトゥスのためを思っての行為であり、また自らの身を守るため引く筈もない。

 

 

(駄目だ、これは……飲む流れが出来上がっている。自分のペースを守って飲むしかないか……僕は、酒なんかに負けない……!)

「じゃ、じゃあ、少しだけ…………うっ!?」

 

 

 結局、タキトゥスはトモエに差し出された酒を受け取ってしまう。

 此処が分岐点であったなどとは知らないタキトゥスは、ジョッキに注がれていた火酒の香りに引き攣っていた顔が更に引き攣った。

 鼻腔をつく臭いは酒のドぎつい度数を示しており、酒の方から『これが踏み止まる最後のチャンスだ! オレを飲んだのなら……どうなっても知らんぞォォ――――!!!』と伝えてきているようだった。

 

 結局、タキトゥスは彼女達の動きに違和感を覚えつつ、ちびちびと舐めるように飲み始める。

 喧々諤々とした騒ぎの中、トモエは汗を飛ばして顔を赤らめ、セレスティナとカルラは誰の目にも触れぬまま、ニヤリと口角を吊り上げるのであった。

 

 

 

 

 

―――――

――――

―――

――

 

 

 

 

 

「うぃ~~~~~~~~~~…………おしゃけには、勝てなかったよぉ……」

「ほら、主様、しっかり歩けー」

「さあ部屋に着いたぞ、タキトゥス」

「セレスティナしゃまぁ、カルラしゃぁん……」

 

 

 案の定と言うべきか、タキトゥスは自ら据えた方針も虚しく轟沈していた。

 飲んだ――――いや、飲まされた量はほぼほぼ二樽分。しかも、種類も問わずにちゃんぽんされたアルコール地獄。

 どんな酒豪でもまず間違いなく意識を失って倒れる量であるが、タキトゥスは生まれ持ったアルコール耐性のお陰か、へべれけになるだけ済んでいた。

 

 セレスティナとカルラが肩を貸す形で、両脇から支えてどうにかこうにかベッドまで進む。

 当初、自分のペースを守っていたものの、セレスティナに押し付けられ、カルラに(おだ)てられ、トモエに進められ、馬鹿騒ぎの参加者に囃され、この有り様。

 飲んだのなら自業自得であるが、実際には()()()()()が正しい故に、悲壮でさえある。

 

 しかし、酒に酔って気分の良くなっているタキトゥスは気付く筈もなく。

 千鳥足に赤ら顔、にへらと緩み切った笑みを浮かべて、僕のお嫁さんは優しいなぁ、などと吞気なものであった。

 

 

「ほらよ、っと」

「ふぅ、これで準備は万端だな」

 

 

 そうこうしている間に、ベッドへとタキトゥスを寝かせた二人は大きく息をつく。

 後を付いてきていたトモエは落ち着きのない様子であったが、無言で背後に佇むのみ。

 

 セレスティナの目論見通りの展開である。

 彼の自身に対する関心の無さと控えめな性格は、騎士の倫理と職務から解放されれば、他人の勧めを断れない押しの弱さとなる。 

 入念に調べた上で、性格を読み切ったセレスティナは、自らを()()()()日も、似たような手法を取っていた。

 

 

「お二人ともぉ、いっしょに寝ましょうよぉ、僕の横は開いてましゅよぉ、うぇへへへへ」

 

 

 そんな事実は酒の力で忘却の彼方に吹き飛ばされているタキトゥスは、相変わらず呑気していた。

 酔いのお陰で理性の歯止めが効かなくなっているのだろう。ベッドに身体を投げ出したまま、両腕を広げて妻であるセレスティナとカルラを添い寝に誘う。

 

 普段では決して見れないあどけない姿と誘いに、セレスティナとカルラはすんと無表情になる。

 そして、同時にごくりと生唾を飲み込んだ。必死に誘惑に耐えているのである……!

 

 巌のような肉体を誇るタキトゥスであるが、隆起する筋肉に反して普段は酷く柔らかだ。

 指が何処までも沈み込んでいくようで、肉食獣の肉体とはこんなものかもしれない、と妄想を抱いてしまうほど。

 されども、ひとたび力を込めれば鉄の如き硬さを帯び、如何なる能力を以ってしても崩せず、揺るがず、逃げられないと思わせる力強さを誇る。

 

 愛する男のそんな肉体に包まれ、眠りを共にし、夢の世界に堕ちるまでの間、蕩けてしまうようなスキンシップを繰り返す。

 恋する乙女にはたまらない一時が、返事をすれば待っている状況。

 

 だが、折角のお膳立てを無駄にするわけにもいかず、セレスティナもカルラも首を振って気を取り直した。

 

 

「まあ、なんだ。今日は一人で寝てくれよ」

「また今度、だ」

「ふぇぇ、どうして、なんでぇ……どうして、どうして僕を捨てるの……?!」

「いや、捨てるわけじゃねえからさ」

「ふんだ! もういい、もういいです! 僕はこれから一人だもん、一人で寝るもん! お休みなさぁーい!」

 

 

 涙目になったかと思えば拗ね始め、支離滅裂な言動と共にタキトゥスはシーツに(くる)まってしまう。

 泥酔状態らしい情緒不安定さ、他人にも本人にも理解不能な思考回路であったが、少なくともタキトゥス以外の思惑から外れた行動ではなかった。

 

 もうセレスティナもカルラも介入するつもりもなければ、余地もない。後はトモエ次第。

 

 

「んじゃま、後は頑張れよぉ~」

「ここまでやっておいてなんだが、我々のことは気にするな。無理をしなくていい。あくまでも、自分の心に従うようにな」

「は、はい……!」

 

 

 カルラは擦れ違いざまに肩を叩き、セレスティナは敢えて逃げ道を用意してやると部屋を後にした。

 

 静かにドアが締められると、トモエは暫くの間、無言でその場に佇む。

 セレスティナが最後に渡してきた言葉を噛み締め、逡巡し、やがて意を決したように顔を上げると、トモエは部屋の隅に置いてあった紙袋に手を伸ばす。

 

 ――――そうして、運命の夜が始まった。

 

 

 

 

 

地の分のエロ表現はどっちがいい?

  • 官能小説的に頼むぞ!(肉棒、淫裂等)
  • 下品な方がええやん!(チンポ、まんこ等)
  • 全てはバランス。そう、肉と野菜のように
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