ベッドヤクザな遍歴騎士と誘い受けマゾメス騎士姫のハーレム構築ちんチン珍道中 作:HK416
「ふぅっ、さっぱりしましたね」
「ソウデスネ」
宿屋の浴室は、まるで貴族のために拵えられているようだった。
床面と同じ高さに、陶器で出来た浴槽を埋め込む珍しい造りをしている。
二人で足を延ばして浴槽に入ってもなお余裕があるほどの広さがあった。
装飾の一切が排されており、一見豪奢さとは無縁であったが、その分だけ機能が追及されている。
様々な魔法の組み込まれた装置によって、照明もスイッチ一つで灯り、湯を沸かすにも特定の蛇口を捻るだけ。
貴族階級の屋敷はこれくらいは整っているが、宿屋の一つとなると珍しい。
「ふふっ、昨日もあんなに激しく求めて下さったのに、緊張なさっているのですか?」
「そのぉ……それはそれ、これはこれ、と言いますか……」
「まあ、お可愛いいこと。何度もこうして湯舟を共にしておりますのに」
からかうように微笑みながら、湯舟に髪が浸からないように纏めた頭を預けてくるセレスティナにタキトゥスはより一層身体を硬直させた。
今更と思われても仕方がない。
昨夜は決して人に見せられぬ姿を強要し、決して人に聞かせられぬ声で啼かせた。
つい先程も、ねっとりとキスを交わしながら互いの身体を髪まで洗い合ったばかり。
緊張するにしても、またやってしまったと嘆くにしても、何から何まで遅すぎる。
ただ、セレスティナにとっては、やっちまった男の情けない姿ではなく、愛しい男の愛嬌の範疇に過ぎない。
アズマ国では『蓼食う虫も好き好き』という諺もあるが、彼女にはピタリと当て嵌まっていた。
「この後は、どうしましょうか?」
「今日はもう一泊して、明日の早朝に出ましょう。夜までには次の町に着くでしょうから、野宿せずに済みます」
「そうですか。野宿でも構いませんが、タキトゥス様とゆっくりできるのなら、それもいいですわね」
(…………おっぱいってあんなに大きくて重いのに浮くんだよなぁ、不思議だ)
セレスティナの浮かべた笑みの中に、昨夜の疲れを見て取ったのだろう。
幸いにも遍歴の旅は先を急がないこともあり、彼女の状態を慮っての提案だった。
その間にも、新雪を思わせる白い乳房と桜色の乳頭がぷかぷかと湯に浮かんでいる光景から視線を外さない。
ちらちらと隠れ見るのではなく、がっつりと釘付けであった。ある意味、男らしい。
もっとも、視線は欲情に根差したものではなく、不思議なものを見る目だったが。
「うふふっ♪」
「おぉっふぅ」
タキトゥスの視線を欲情故と勘違いして歓びを覚えたか。
はたまた、確かな優しさから生じた気遣いに感謝したか。
いずれにせよ、歓喜の感情を発露させるようにタキトゥスの腕に飛びついた。
胸を押し当てて滑らせ、谷間へと挟み込む様は自分の武器を完璧に理解した女の動きそのもの。
腕から伝わる張りを感じさせながらも柔らかな感触に、タキトゥスは思わず奇妙な声を上げていた。
セレスティナは悪戯っぽい笑みを浮かべており、普段の表情や女の動きとは異なるギャップに、ドクンと心臓が高鳴った。
だからこそ、何度となく問うてきた疑問を口にしてしまう。
「あの、セレスティナ様……何故、僕なのでしょうか。選んでくださったのは素直に嬉しいです、凄く。でも……」
セレスティナの口にした愛の言葉も、行為が偽りだとは思えない。
彼女は真実、自らの愛に殉じて行動を起こしていると、疑問こそ残るが心から信じている。
仮に何らかの思惑があり、その末に捨てられたとしても恨み言を吐くつもりもない。その時はその時で、すっぱりと切り替えればいいだけ。
ただ、彼にとっては今この現実が、夢以上に現実味がまるでない。
それほどまでに見初められるきっかけとなった出来事に思い当たる節がない。
いっそ、『気に喰わない貴族と結婚させられそうになったから、相手からの不興を買うために何処の馬の骨とも知らぬ男に純潔を差し出した』と言ってくれた方がまだ現実味がある。
だから目の前の現実に耐えられず、疑問として口にする。
当人はまるで気付いていない抱えた不安の吐露に、セレスティナは微笑みながら何時もの通りに返答した。
「何度もお答えしておりますが――――一目惚れですっ♪」
「そういうんじゃないんだよなぁ……あの、僕が聞きたいのは理由であってですね?」
「あら、一目惚れが理由ではないと? 私は一目見た瞬間にビビビッと来て、運命を感じてしまったのですよ? 疑われるのは心外です、よよよ~」
「これだもんなぁ……」
茶目っ気たっぷりに。
けれど、彼女にとっては酷く真面目な理由で。
そして、僅かばかりの苛立ちを込めて。
何時も通りの返事をして、何時も通りのやり取りで有耶無耶にしてしまう。
タキトゥスは、はぐらかされているとでも思ったのか、やや不機嫌そうに閉口した。
「それよりもタキトゥス様、大切なお話があります」
「あっ、分かりました」
愛する男の気分を害してしまったことを心の中で謝罪しながら、セレスティナは湯舟の中で正座をする。
すると、タキトゥスも不機嫌さを引っ込めて、それに倣う。
二人が真面目な話をする時は、常にこの姿勢を取る。
由来はタキトゥスが騎士になったばかりの頃、騎士としての礼節を身に着けていない有り様に上司から呈された苦言が元。
『アズマ国の者は恥ずかしがり屋で奥手だが、物静かで礼儀正しい。少しは見習って礼儀作法を身に付けろ』というもの。
真面目なタキトゥスはその後騎士としての礼節ではなく、アズマ国式の礼儀作法を身に着けてしまい、大層呆れられた。
その頃の癖が、そのままセレスティナにまで移った結果である。
「早急に第二夫人を見つけませんか?」
「いや、あの……」
「このままでは私は腹上死してしまいそうです」
「すっごい真顔だ……」
「腹上死します」
「二回も言った上に断定形に言い直した……」
必死さすら感じられる迫り方に、タキトゥスは顔を引き攣らせた。
以前からセレスティナはしつこく
王族として育ってきた彼女には、子を多く残し、万が一に備えることは国や領地を担う者の義務と教育されてきたのは想像に易い。
しかし、平民として育ったタキトゥスにとっては、何とも受け入れがたい考え方であった。
加えて言えば、セレスティナに押されるばかりで本当に愛しているのかさえも分かっていない。
流されているだけではないか、という考えが常に頭のどこかに存在している。
そんな自分が何人もの女性を娶ったとして、全てを幸せにできるような甲斐性があるとはどうしても思えなかった。
義務や血を残す必要性を理解する以前に、一匹の獣になりきれず、少しでも誠実であろうとするタキトゥスをセレスティナも好ましくは思っている。
だが、そこはそれ。
彼女とて義務感以前に、切実な思いで提案している。
本気で生命の危機を感じているのだ。
タキトゥスと交わる度に、全身が蕩けてしまっているかのような多幸感はある。
同時に、余りに激し過ぎる快楽は心臓を異常なほどに暴れ回り、脳が悲鳴を上げていた。
戦場で命をやり取りをした時にしか感じなかったヒリついた感覚を、ベッドの上で感じる事実に戦々恐々としているのであった。
「そのぉ……お互いに、と言うか、僕が我慢するという方向性はぁ……」
「ないです。タキトゥス様に我慢をさせるなど妻の名折れですので。それから私はメチャクチャにして貰いたいので」
「アッソウデスカ…………で、では、前向きに善処するということで一つ……」
「はい、お願い致します」
これは譲るつもりはないな、と悟ると同時に諦めたタキトゥスは形ばかりの同意を示しておくしかない。
どの道、自分が女性に惚れてもらう、惚れさせるなど不可能。
そう割り切ったタキトゥスは、当面の間は情交の回数を減らし、理性を保つ方向性で頑張ろうと心に誓った。
もっとも、これまで何度となく似たような誓いを立て、その度に魅力と誘惑に屈している。今回もいずれは無駄な努力に終わるだろう。
彼が個人的な誓いを立てる中、セレスティナもまた思考を巡らせていたのだが、ふと目に入ったものに首を傾げた。
「…………ぅっ」
「あの、タキトゥス様、どうかなさいましたか?」
「い、いえっ……その……えー……何と言いますか……えーっとぉ……」
背丈のある男が身体を縮こまらせて、はっきりした態度が取れない様は酷く情けなかった。
だが、セレスティナの目には愛らしいものに写っているようだった。完全に惚れた弱味としか言いようがない。
きゅんと胸が締め付けられるのを感じながらも彼女は首を振り、真剣な表情を取り戻す。
愛する夫が何か悩んでいるのなら、真剣に受け止め、共に解決策を探す。
何かを言い出せずにいるのなら、覚悟が決まるまで待ち続ける。
それがセレスティナの妻としての心意気であった。
暫くの間、タキトゥスは何を言いたいのかさえ分からずに思い悩んでいたが、やがて意を決したように口を開く。
「……昨日のような、誘い方はやめて欲しいな、と……」
「――――え?」
「その、凄く嫌な感じがして…………すみません、頭が悪いので巧く説明できなくて……」
「…………っ」
一瞬、セレスティナはタキトゥスが何を言っているのか理解できなかった。
彼は誉め言葉や感謝の言葉を口にしても、愛の言葉までは囁かない。
それを責めた事はなく、また自身の愛情が届いていないとも考えていない。
セレスティナに向ける感情が本気の愛情なのか、単なる性欲なのか自身でも判然としない。
申し訳ないけれど、気持ちがハッキリと分かるまで、気軽に好きだ愛しているなどと口にするわけにはいかない。
そんなタキトゥスの内心をセレスティナはおよそ正しく把握していた。
切なさこそあったものの、強引な方法を使ったのは事実であり、彼の置かれた状況を考えれば責めるに責められず、そのつもりもない。
いずれは言わせてみせる、と考えてはいた。
けれど、彼の言葉は直接的ではないにせよ、気持ちを語っているも同然で――――
「タキトゥス様――――♥♥♥」
「わわっ、ど、どうしたんですか、急に?」
「分かりました、私は二度とあのような誘い方は致しませんっ♥ んもぅっ、どれだけ私を悦ばせるのがお上手なのかしらっ♥ 好きっ、大好きですっ♥ ちゅ、ちゅっ♥」
セレスティナの歓喜が総身から溢れ出て、そのままタキトゥスの胸へと飛び込んでいた。
愛する人に苦々しい思いは決してさせないと誓いながら、頬や首筋に溢れる思いのままにキスを繰り返す。
豊かな山脈を逞しい胸板で押し潰しながらも抱き締める。湯とは異なる温かさにどうしようもない愛しさに全身を震わせた。
突然の出来事にタキトゥスは困惑こそしたが、突き放すような真似をしない。
柔らかな身体の感触と真っすぐな愛の言葉に、瞬く間に身体の一部が元気になっていく。
「あら――――こんなにもお元気になってしまわれて♥ これからは、こうお誘いしますね♥」
「いやぁ……これは……」
「どう、なさいますか……?」
腹を押し上げるように当たる肉棒に、セレスティナは淫靡な笑みを浮かべながらタキトゥスの耳元で囁いた。
身体はまだ完全に回復しきっていないが、抗えない女の本能のまま、期待を込めて誘惑する。
ごくり、と生唾を飲み込んだタキトゥスであったが、立てたばかりの誓いの下に、すんでのところで踏み止まった。
「い、いえ……それよりも、ゆっくりしましょう。一緒に食事をしたり、お茶を飲んだり、喋ったり……そんなに面白い話はできませんけど」
「まあ、そちらも魅力的ですね。穏やかな時間の中にこそ、確かな幸福があるもの。そうしましょう」
「…………ほっ」
「ですが、お覚悟なさいませ。今日は片時も離れませんからっ♪」
◆ ◆ ◆
「よし、出発するぞ……あっ、つぅっ」
「す、すみません。ほんとすみません。大丈夫、じゃないですよね……」
明くる日。
思う存分に穏やかな一日を過ごしたセレスティナ――もといセレナとタキトゥスは宿場街を貫く街路に居た。
並んで愛馬を引きながら歩いていたが、セレナは顔を顰めて内股気味に腰を抑えて立ち止まる。
これも一昨日の激しいプレイの代償である。
平然としているタキトゥスは平謝りして気遣う他ない。
セレナ自身が選んだだけあって、アッシュ同様ルドウィークもまた賢い。
苦痛に呻く主を気遣うかに思われたが、鼻を鳴らすだけ。
何があったのか見当がついているのか、呆れているようにも見えた。
「だ、大丈夫です。お心遣い感謝します」
「いや、僕のせいですから……」
「
それが癖なのだろう。
セレナは周囲に聞き耳を立てている者がいないかを確認してから、女としての、姫としての顔を出す。
幸いと言うべきか、珍しいというべきか。
活気溢れる宿場街にしては人の往来少なく、二人を気にする者は一人もいなかったからこそだろう。
「んんっ……兎に角、旅に戻るぞ」
「いいんですかね、こんなのんびりやってて……」
「上兄様も何かと準備してくださっている。期限を二年に設定したのは時間を稼ぐ意味もあるのだろう。それまでに貴様が何らかの功績を上げるとなおいい」
「それで領地を与えて僕を領主に、ですか。どう考えても向いてないんだよなぁ」
「ふふ、安心しろ。私は領地経営も経験があるからな。任せておけ」
セレナはすぐさま騎士の仮面を被り直すと、遍歴の旅を始めたそもそもの理由に言及する。
騎士と一口に言っても様々な専門分野が存在する。
領主か名誉の称号に近く、当人の職そのものを指す言葉ではない。職を指すのは、むしろ騎士の前につく言葉だ。
治安を維持し、犯罪を取り締まる衛兵騎士。
法の立案や改定、犯した罪の重さに応じて刑罰を決める法曹騎士。
国と各地の状態から税率を定め、徴収と計算、管理を行う税務騎士。
ヴァンハイムが騎士の国と呼ばれる所以であると同時に、歴史的な背景のある伝統だった。
そうした様々な騎士の中で、タキトゥスは戦兵騎士。
主な任務は国境の警備、内乱の鎮圧、魔物の討伐、戦時には国の軍事力となる。
命の危険を伴う職かつ国の政には関わらぬ立ち位置故に、平民を積極的に登用する傾向にある騎士だ。
そして、戦兵騎士の中にも階級が存在する。
タキトゥスの階級は一級従騎士。下から数えて三番目の下級騎士。
とある領主からの推薦で十年近く勤め上げたにしてはやたらと低い。
彼と同じ経歴であれば、平民のまま辿り着ける最高位の一等騎士にまで上り詰めていてもおかしくはない。
主な理由は彼自身の性格。
自己の解釈を挟まず、上司の命令をそのまま熟すのはいいが、余りにもそのまま過ぎた。
独自の判断で事態が悪化することはないが、同時に好転もしない。これでは向上心がないと見做されても仕方がない。
更に、若くして流浪してきた経験から国に対する帰属意識と忠誠心が希薄、と低評価に繋がる要素が多かった。
ただ、上司からの信頼が薄かったかと言われればまた違う。
生来の真面目さと経験によって培われた過酷な死生観、野心がない故に裏切りや無謀で困らされる心配もない。
そして、何のかんので言われた通りに命令は熟すので信頼はされていた。
とどのつまり――――
『下に置いておく分には申し分なく、もうちょっと上に行ける能力自体はあるんだけど、性格的に昇進させるのはちょっとなぁ……』
――――となるタイプの困ったちゃんだった。
加えて日常生活も慎ましく、そもそも己の能力を把握した上で“人を率いる人間ではない”と断じているため、昇進意欲は希薄も希薄。
上げた武功の数々も同僚に恋人ができただの、結婚するだの、子供ができただの、といった理由で投げ渡している始末。
こんな男に第三王女が惚れ込んでしまったものだから、さあ大変。
更にはセレスティナは勝手に事を起こして純潔を捧げてしまい、ヴァンハイム首脳部の何人かは胃に穴が開いて倒れた。
其処で第一王子たるラインハルト=フォン=ヴァンハイムが提案したのが今回の旅であり、遍歴騎士という全く新しい役職だった。
その主な任務は国内を見て回り、領地・街の治安や経営状態を視察。
何らかの不正・犯罪を確認すれば報告、摘発。必要とあらば独自に介入する権限も与えられている。
役割を果たさずに遊び惚ける貴族を取り締まり、民の苦しみを軽減させる目的でラインハルトが考えた役職。
しかし、如何に第一王子のラインハルトと言えども、気軽に新たな役を作れるはずもなく、どれほど効果があるのかも分からない。
其処で個人の武勇に優れ、流浪の経験から旅慣れている上に階級が低いため騎士団運営の支障にならない、としてタキトゥスを実験的に選んだ。
無論、それは名目上の話。
本来の狙いは一つでこそなかったが、大半はセレスティナを繋ぎ止めておくためだ。
ラインハルトは彼女の豪胆さ、大胆さ、頑固さをよくよく理解していた。
一度やると決めれば頑として譲らず、誰にも理由さえ明かさず自らの意思を貫き通す。
ラインハルトはその様を間近で見てきた者の一人であり、成し遂げた結果に感動を覚えた者の一人。
なればこそ、婚姻が認められねばセレスティナが何を選ぶのかも検討がつく。
十中八九、これまで築いた全てを捨て去って愛した男と駆け落ちしかねない。
タキトゥスの何が彼女を惹きつけたのかまでは定かではないが、タキトゥスがそれを望むか定かではない。
しかし、確信めいたものは感じていたのである。
其処で遍歴騎士の話を提案したのだった。
ラインハルトは提案に対して内容や結果に期待などしていない。
本当の狙いは実験的な役職、或いは第一王子の思い付きに付き合った褒賞として、タキトゥスに地位と領地を与えることにあった。
如何にセレスティナを国に繋ぎ止めるためとは言え、異例にして過分、余りにも不可思議な提案であった。
確かに彼女は英雄。民からの人気は高く、女権拡大の旗本のような立ち位置である。
それが失われるとなれば確かに痛手ではあるものの、ある意味で元の男社会へと緩やかに戻っていくだけの話。
また、褒賞も一介の下級騎士にポンと与えていいものでもない。
如何に第三王女の寵愛を受け、今後も共にある相手だからと言って、はいそうですかと納得する
もしラインハルトがタキトゥスとセレスティナの婚姻を祝福していたとしても、全うなのは王族としての権利全てを破棄させる方向性。
その後、引き続き白薔薇騎士団の団長を続けさせ、国の一貴族としてタキトゥスを抱えさせるか、平民として目の届くところに置くかは別にして、その方が遥かに穏当な手段である。
けれど不思議なことに、ラインハルトの提案に対して反対する首脳部は皆無であった。
「では次の街に向かうぞ――!」
「あ、ちょ、ちょっと、セレ――――セレナー、待ってくださーい!」
しかし、旅を続けるタキトゥスにはラインハルト達の思惑など知ったことではない。
今はただ、己を振り回すお姫様の後についていくだけで精一杯だった。
地の文に擬音はアリ? ナシ?
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全然アリ
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エロだけでならアリ
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擬音はアリだけど、今の擬音はちょっとぉ
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何が何でもナシ、陳腐すぎ
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エロだけでもナシ! 萎える!