ベッドヤクザな遍歴騎士と誘い受けマゾメス騎士姫のハーレム構築ちんチン珍道中 作:HK416
世界には大小様々な国家が存在し、ヴァンハイム王国は俗に四大国と呼ばれるものの一つ。
大陸の北東に位置し、北と東は長く海に面し、南と西に多数の隣国と接する国境線がある。
長く続く平野が多く、その中に森や山地が点在する。
四季の色も様々で、国の端と端ではまた違った顔を見せる。
肥沃な土のお陰で農地を多く確保できるため、豊かで他に比べて平民も住みやすい。
しかし、その広い平野部のお陰で攻めるに易く、守るに難い。
建国以来、豊かな土地を狙って数多の侵略に晒されており、現在でも国境には手練れの戦兵騎士が常に目を光らせている。
「急に天候が崩れるとはな」
「旅ですから、そういうこともありますよ。寒くありませんか?」
「そう気を遣うな。雨の中を行軍したこともある。この程度――――ふぇ……くちゅんっ」
そんなヴァンハイム王国の南西部に位置する森の中に、セレナとタキトゥスの姿があった。
雨避けの外套を纏った二人は緩やかな速度で馬を駆り、林道を進んでいる。
同僚に向けるには過保護な態度に呆れたセレナであったが、堪え切れなかったくしゃみが出てしまい、気まずそうに視線を逸らす。
タキトゥスは強がるセレナに苦笑を漏らしながらも、恥じらいから朱に染まった顔と震えている身体を見過ごさなかった。
時期は春先と言えど、雨のせいで気温は低い。
吐息はすぐさま白く染まり、アッシュとルドウィークの身体からは湯気が立ち上っているほどだ。
天候も相俟って森の雰囲気は薄暗く、響くのは愛馬の蹄と木の葉を叩く雨の音だけ。
人の生み出す喧騒から遠く離れた自然の様相をタキトゥスは好んでおり、急な雨に見舞われるのも旅の面白さの一つと考えている。
しかし、一人旅ならばまだしも、そう面白がってもいられない。
雨避け用の外套とて完全ではなく、濡れた衣服は容赦なく身体の熱を奪っていく。
(僕は兎も角、セレスティナ様が風邪でも引いたら大変だ。そろそろあると思うけど……)
生まれてこの方、一度も病に侵されたことのなく、恵まれた肉体を持つタキトゥスには何のことはない。
だが、女性にしては体格の良いセレナであっても、この雨と気温では堪えよう。
僅かに焦りを覚えながらも、タキトゥスは林道の先を凝視して目的の場所を探す。
地図の上では森を南に抜けた先に小さな農村がある。
鈍色に染まっていく雲に、一時は速度を上げての農村で早めに今日の宿を借りようとも考えていた。
だが、気候の変化は思いのほか早く、また林道の整い具合や木の種類、時折見える苔生した切り株の数から考えを改めた。
「ああ、やっぱりありましたね」
「ほぅ、タキトゥスの言った通りだったな。脇に馬小屋も見える」
「これならアッシュ達もゆっくり休めそうだ。よかったなぁ」
無数の雨が木の葉や幹に当たって弾け、天然の白いベールとなって森を隠していた。
そんな中、二人の視界には木々の隙間から見える大きい山小屋と隣に立つ馬小屋が写り込んでくる。
タキトゥスは森と農村の距離や規模から、間違いなく猟か樵を生業とする者がいると踏んでいた。
森は誰のものでもなく、いざという時には生活の助け、暮らしを楽にしてくれる平民にとって心強い味方。
時に様々な形で牙を剥くこともあるが、付き合い方さえ間違えなければ、ただただ恐ろしいだけのものではない。
森小屋はそうした付き合い方の一つ。
猟師や樵は数日に渡って森の中で身を置き続けなければならない。
その状況下で野生の獣や危険な魔物から身を守り、穏やかに眠るため、或いは集中や効率の観点から小屋を建てる。
「大きさと馬小屋からして樵の小屋でしょうね」
「…………あぁ、馬車で木材を運ぶからか。しかし、持ち主の断りもなく利用しても構わないのか?」
「ええ。どんな形であれ、森の獣達が人の味を覚えてしまう方が後々厄介ですから。旅人が利用しても咎めませんよ」
「成程、確かに」
「その分、中にあるのは薪とか鍋とか食器くらいでしょうけどね。盗まれても構わないものしかないと思います」
「十分すぎるな。野営に比べれば天と地だとも」
流浪の経験で得た知識を披露すると、セレナは感心したように微笑む。
その笑みの中には、戦場の過酷さを知る故にゆっくりと休める場を得られた安堵が見て取れる。
タキトゥスもまた彼女にこれ以上の負担を強いずに済み、ほっと息を吐き出していた。
しかし、彼は気付いていなかった。
外套の下でセレナが瞳を潤ませて、淫らな笑みを浮かべていたことを。
◆ ◆ ◆
森小屋は無人であった。
夜盗や人型の魔物が潜んでいないことを確認し、タキトゥスはさっそく仕事に取り掛かった。
二頭の馬の荷と鞍を降ろし、雨で塗れた身体を拭き、蹄鉄と蹄の様子を見つつ詰まった汚れを掻き出す。
残っている汚れを落とすためにブラシで毛並みを整え、筋肉をほぐしてやるようにマッサージもする。
後は飼葉と水を桶に入れ、馬着を着せてやり、存分にスキシップを取らねばならない。
遍歴の旅が始まってから、馬の世話はタキトゥスの役割であった。
大変な重労働であるが苦ではないようで、寧ろ楽しんですらいる。
アッシュは汚れなど気にしせず、ブラッシングもそこそこに飼葉を食べ始めるマイペース。
ルドウィークはケアや感謝を怠ると機嫌を損ねてしまうほどの誇り高さを持つ。
性格が異なり、言葉も通じない二頭が何を求めているのかを察し、どう付き合っていくか。
そうやって思考する度、やっぱり領主や騎士よりも農夫の方が向いているな、と苦笑を漏らさざるを得なかった。
「ふーっ、終わった終わった。アッシュもルドウィークも調子良さそうだ」
仕事を終えたタキトゥスは、軒下を通って森小屋へと戻る。
扉を開けて中に入ると、すぐに暖かな空気が出迎えてくれた。
小屋の入ると正面にあった少々不格好テーブルと4人分の椅子。
その向こうには暖炉の中で真っ赤な炎が薪を舐め、傍ではセレスティナの鎧と服が干されている。扉の横には食器棚が一つあるだけ。
他は椅子と同じ数のベッドが置かれた寝室。樵の仕事道具が収められた物置部屋。簡素な台所と小さな浴室のみ。
タキトゥスの予想していた通り、樵によって建てられたものらしい。
埃が積もっていないところを見るに、数日前に必要な分の仕事を終えて、村に帰っていったと思われる。
本当に仕事のためだけに造った趣だが、腕がよかったのか隙間風は殆どなかった。
タキトゥスはまだまだ堪えられたものの、濡れたままでいる必要もない。
雨で濡れた胸当てと手甲だけ外し、セレナスティナに倣って干しておくと暖炉の前に座り込んだ。
「はーっ、あったかっ……!」
炎の生み出す熱が徐々に身体を温める。
服も脱いでしまおうか、とも考えたが、一人じゃないんだから着替えを用意してからにしよう、と辞めておく。
肝心なセレナの姿が見えなかったが、鼻歌が台所の奥から聞こえてくる。
続き、鼻腔を擽る香ばしい料理の匂いに笑みが零れた。
驚いたことに、旅が始まってから料理はセレスティナの役割であった。
王侯貴族にとって、日常の雑事を自ら行うことは恥とされる。
それは使用人や侍女を雇えない困窮、家格や地位の低さを露呈させていることに他ならない。
権威の失墜は容易に反乱や侵略の契機となり得る。
ある程度の贅沢は地位を示す行為であり、また支配者の潤沢な資金や運営状態を対外的に示し、支配域の安寧へと繋がる必要な手段でもあった。
セレスティナが王侯貴族として当然の考え方を曲げ、手ずから料理を披露するのはやはり戦場を経験してきたからか。
騎士となった当初から指揮官としての才を認められて小隊を率いていたものの、何から何まで他人任せにはできない。
武器の手入れは自ら行った方が戦時には有利に働き、侍女を引きつれて戦場に赴くわけにはいかず、指揮官だとしても必要に迫られれば剣を手に戦いもした。
加えて、彼女の両親である現国王も王妃も、ヴァンハイム内部のみならず、他国からも変わり者として認識されている。
“無能な名君”と呼ばれる父、“貴族らしからぬ貴族子女”と呼ばれた母は贅沢も必要最低限。施す教育もそれに則ったものであった。
両親の背中を見て培われた価値観が戦場での経験によって補強され、セレスティナは今や日常の雑事であっても自ら熟すようになっていた。
尤も、それはただの前提に過ぎない。
セレスティナの本心は、愛した人に手料理を披露して喜んでもらいたい、という愛らしいもの。
タキトゥスにとって良き妻でありたいと常に願っており、両親という前提がなくとも同じように振舞っていただろう。
「僕一人じゃこうはいかなかっただろうなー。ありがたいなー」
一騎士として失格なのだろうが、タキトゥスはふやけた笑みを浮かべてしまう。
旅を始めてから―――いや、婚姻話があった時点からずっと困惑し通しであったが、感謝がなかったわけではないのだ。
特に、暖かな食事にありつける喜びはひとしお。
己だけの一人旅であったのなら、保存は効くがやたらめったら固いパンと干し肉で腹を満たし、時折果物を齧る程度。
今の食生活とは天と地ほどに差がある。セレスティナには頭が上がらない。
「…………あれ?」
そう言えばとタキトゥスは思い至った。
美味しかった、と伝えたことはあるのだが、作ってくれてありがとうございます、と伝えたことはないように思う。
記憶を引っ繰り返してみるが、思い当たる節はまるでない。
初めの内は、セレスティナに調理道具を握らせまいとしていたのだが、言い包めらて押し切られた。
その後もやめさせようとしたのだが、あらゆる方面で高い能力を発揮しているセレスティナに口で敵う筈もなく。
何時の間にやら、料理の担当が決まってしまった。
「ちゃんと、伝えた方がいいよな……」
思っていても、伝わらなければ意味がない。
心の機微にも聡い女性ではあるが、言葉にするとしないとでは感じ方も異なる。
いくら聡かろうが心の内を察するのが限界で、心を読めるわけではなく、不安や不満も生まれてくるのだから。
よし、とタキトゥスが意気込むと、ちょうどセレスティナの鼻歌が途切れた。
料理を作り終わったのだ。今は台所の壁に隠れているが、じきに顔を出す。
まずは感謝の言葉を伝える。
唐突で驚かれるかもしれないが、忘れない内に口にした方がいいと覚悟を決め――――
「あら、戻られたのですね。もう、声を掛けて下さってもいいのに」
「あ…………の、…………………………?????」
「風邪をひいては大変ですわ。さあ、タオルは用意してありますので、まずは服をお脱ぎになって」
「なんでふくきてないの????」
――――セレスティナによって覚悟を粉々に粉砕された。
台所から姿を現した彼女は服を着ていなかった。
だが、全裸ではない。下着すらないが、セレスティナが買ったフリル付きのエプロンと黒いトレンカニーソックスだけは身に着けている。
つまり、裸エプロンであった。
子供を育てるためではなく、男を誘うために大きくなったような乳房は窮屈そうに潰れ、乳輪が辛うじて隠れている程度。
縊れた腰に紐を巻き付けてあったが、正面からでも見えてしまう尻肉が余計に目立っていた。
ほっそりとした爪先から上に進むにつれてむっちりとしていく太腿を、黒い布がきゅっと締め上げてより際立たせる。
中途半端に隠れてしまっているからこそ、いっそう卑猥さが増す。
幾度となく味わった牝の身体が、これまで見た試しのない形に飾り立てられていた。
呆気にとられたタキトゥスの心境と異なり、牡の欲望が顔を出して身体の一部がむくむくと血液を集め始める。
「ふふっ、服が濡れているので」
「替えあるじゃないですか」
「替えはありますけど、洗濯はそうそうできませんから」
「脚衣は履いてるじゃないですか」
「
「うぐっ、バ、バレ…………風邪引いちゃいますから、服を……」
「大丈夫ですよ。身体はきちんと拭いて、火に当たりましたから。今のタキトゥス様よりも暖まっていますわよ?」
セレスティナは強調するように右足を前に出して踵を上げる。
露骨な誘惑に、タキトゥスは目を逸らす。
セレスティナが魅力的であるなど彼も認めるところであるが、脚衣や長手袋で飾るとより一層に魅力が増す気がした。
それが自身ではどうすることもできない性癖と呼ばれるものであるなど、知る由もない。
どうにか暴れ出す獣欲を収めようとしたものの、セレスティナはにんまりとメスの顔で微笑みながら覗き込んでくる。
ゆさっ♥ と両胸をエプロンから零れそうなほど揺らし、まるで重さと柔らかさを主張しているかのようだった。
「兎に角、服を脱いで下さい。タキトゥス様の方が風邪をひいてしまいます。身体を拭きますね」
「い、いえ、自分でやりますから」
「いけませんわ。労働を熟した夫を労うは妻の役目。さあ、お覚悟なさいませ♪ さあさあさあ♪」
折角の申し出を断ったが、ぺろりと唇を舐めたセレスティナに押し切られる。
彼女は何の躊躇もなく距離を詰めると、タキトゥスの服に手をかけて脱がしていく。
下手に抵抗しては怪我をさせかねないと判断したタキトゥスは全てを諦め、されるがままに任せる他ないのだった。
地の文に擬音はアリ? ナシ?
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全然アリ
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エロだけでならアリ
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擬音はアリだけど、今の擬音はちょっとぉ
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何が何でもナシ、陳腐すぎ
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エロだけでもナシ! 萎える!