見たく無い人は回れ右して帰って、どうぞ
それ以外の人はゆっくりしていってね!
…とは言ったものの、R18作品の時点が覚悟されてましたな
これは失礼
走る。無我夢中で走る
今の私はここから逃げる事しか考えていない。
早く逃げないと、速く走らないとあの亡霊に殺されそうだ
あの誘うような艶のある声はおそらく私を誘惑する為だろう。
どうして私なんかを誘惑するのだろうか。
質問しても誰も答えてくれない、ただし分かることはある。
「待って〜?」
今止まれば確実に冥界行きになってしまう事だ…
私は門を乱暴に開けて間髪を容れずに閉める。
ほぅ…とため息をついたのも束の間だった
亡霊を舐めていたのかもしれない。
彼女は私に憑いて来ている半霊の人魂のように
当たり前に壁を通り抜けて来た…忘れていたが彼女も亡霊。
つまり霊の一種だから壁を通過するくらい簡単だろう
私はボケーっとそれを見ていたが彼女が私を見て笑った。
声も艶があれば笑顔…もとい顔にも艶がある。無論人を陥れる為の。
「あらあら、私の顔に何か付いているかしら」
ハッとして私は階段を駆け降りた。
かなり長い階段だが、上り坂はキツくて下り坂は楽なのと大体同じだ。
行きは良い良い帰りは怖いってか?
今まさに恐怖体験してますわ馬鹿野郎。
人生で体験したことが無い…訳ではないが。
と言っても妖怪が「う…うらめしや〜」って言って「は?」お私が言ったらその子はシュンとして何かブツブツと言った
聞き取りにくかったが…
「どうせわきちには驚かせる才能なんてないんですよ
なんでわきちはこんな妖怪になったんですか本当に神はいるんですか――
いや、見たことあるし話もしたことあるけどもどうして鍛治は得意だけれど妖怪だからって人里には入れないしああ本当に妬ましいこの世は本当に妬ましい…って橋姫の口癖がーーー!?移ってるんですがー!?」
なんか1人でボケて1人でツッコミをしている悲しい奴だった。
DVDのホラー系統を渡してみようかな?
ていうかこれどう考えても恐怖体験じゃない気がする。
んん…今思い返せばあまり怖い体験をしていない気がするなぁ。
兵隊さんと共に戦うやら、神と雑談の他に妖怪とこの世語りとか…
どれも後々考えれば怖いどころかほのぼのするわね〜。
そうそう兵隊さん達は疲れたら戦った後とは思えないほど
楽しそうに会話をしているし、神様は言うほど怖くない…ただし最初は
威厳に溢れていて恐縮したけども
妖怪はもう恐れられていないからか数は少ない…でも居るには居る
暗闇やら自然現象には人間、自然と畏れるものである。
おお、やっと最下段が見えてきた。
よしここらでラストスパートだ!
ただでさえ全力で走って疲れているが、もう少しの辛抱だ
こんなところ、さっさとおさらばだ
…おかしい
先ほどからずっと走っているのに最下段に到着しない
私は途中にある踊り場に着くと、息を整える。
振り返ってみたがどうやら彼女は追って来ていないらしい。
まぁ来なくていいから、霊の数は事足りているだろう?
私は立ち上がった。そして後ろを向いた。
向かなければよかった、走ればよかった
「 捕 ま え た 」
私はいきなり何かに包まれた。
それはとても暖かく、恐怖した
逃げようと必死にもがくが抱きつく腕と体は全く
離れもしない、しかも逆にガッチリと閉めてくるのだ
「うふふ、こうして欲しかったのでしょう?」
私の顔に、柔らかいものが押し当てられる。
その蕩けるような感覚に、理性が押し流されて行く
快楽が私を支配してしまう
もう…戻れない
人は人外のすることにできる事はない
ただされるがままなのだ。
助けて
助けて
助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて
誰か私を助けて
しかし、白玉楼の主はそれに頷いて笑顔で言う
私の耳に口を近づけて。
おやすみなさい
「はっ!」
私は悪夢から目が覚めた
目の前には鳥のように腕を広げた亡霊が居た
…もしかしてこのまま寝ていたら悪夢どうりに――
それは断固拒否だ。私は死ぬわけにはいかない!
疲れている身体に鞭を打って動かす。
眠い、とにかく眠い。
私はほっぺをつねって眠気を覚ますという古典的な方法をして亡霊の横を駆け上がる。
「戻るのかしら〜?大歓迎よ〜?」
歓迎しないでください。
今ので眠気が一気に覚めたよ。ありがとう
と言っても根本的なものは何一つ解決していない
白玉楼から脱出できたかと思えばこれである
今日の占い最悪だったのかな
とあればこの後どうするかだ、今の問題は。
ともかくこの亡霊から逃げるのが最優先だ
多分この亡霊には遊び程度に思われているだろう
終始笑顔だし、動きがゆっくりしているし。
そんなこんなで門の目の前に来た…と言うか入った
中は最初入った時と何も変わりは無い
あるのは池の水面に映るものが満月に変わっているくらいだ
満月の輝きは人を惑わすと言う…私も惑わされているのか
「置いてかないで〜?」
前言撤回 惑わされていないようだこれは…
というかものすごい猫撫で声だ。
じゃなくてだな…
そういえばここにたまたま迷い込んだ人たちはどうするのだろう
あの亡霊が毎回お仲間を増やしている訳でもあるまい。
もしかしてあるのではないか?
この冥界から逃げる方法があるのでは?
それなら白玉楼の何処かに文献があるはずである
よし探そうすぐ探そうなんとしてでも探そう
その前に彼女を撒いてしまおう
私は屋敷の中に入る…ただし靴を脱いでから
そうしたら手頃な部屋に入り込む
その部屋の中には箪笥が数個にクローゼットが一つある
さてどうやって隠れようか。
そうだ!こうやって隠れよう!
「も〜い〜かい?」
よく無いので来ないでください
「いいのね入るわ〜」
よくねぇよ
この亡霊はマイペースすぎるだろう
この方に仕えるとすれば相当な覚悟が要る…
主に精神的な覚悟が
絶対に短気な従者では務まらないだろう
途中で放り投げてしまうんだろうな
こんなことを言っているうちに襖が開く
中から出てくるのは亡霊の姫君。
人魂はいつもついてきているらしい
ギシギシと畳が軋む音がする
…ちなみに隠れているのは畳のしたである
凄い、蜘蛛の巣1つもねぇ
「うーん、流石に箪笥の中にはいないわよねぇ〜」
にしても妙に間延びした声だ
こっくりと首が船を漕いでいる
亡霊はクスッと笑うと
「ここには居ないのかしら〜」
と部屋の真ん中に行って止まる
ちょうど私の真上だ
…あれ?この亡霊もしかして下着履いてないの?
大事なところが丸見えなんだが…
桜色の蠢く肉が、真上に…
と、いきなり仰向けになっている私の顔の横に何かが落ちる
それは粘着質な液体だった。
液体から発せられるムラムラする匂い
まさかそんなこと…
「ん…」
突然亡霊が地面に座る
手を秘所に当ててに規則的に動かしているのだ
クチュクチュといういやらしい音が響く
「あぁ…ん…くぅ…」
目を瞑って頬を赤く染めている亡霊
その股から溢れる液が畳に落ちて…
その合間から、更に下に落ちて、私の頬に
…私も声を出したいよ
でもだしたらこれは確実にまずい
目に前で自慰をされる
要するに生殺しである
「はぁ…あぁ…!」
ピクリと大きく体を震わせるとぴたりと止まる
股から溢れる白くドロドロの液体
それが畳を通って私の顔にかかる
なんだ、これは
亡霊も人も同じ構造をしているのかね、はぁ
勘弁してくれや
今すぐ顔を洗いたい
幸運なことに池の水源が近くにある
私はそれに這うようにして近づいて行った
ズズズと服と地面を擦りつけながら這う
目の前に水源が見えてきたので手を伸ばす
ピチャピチャと水の跳ねる音
手には水の冷たさが染みていく
そしてそれを顔にかけて拭う
冬でも無いのに水がとても冷たい
でもこれで眠気もスッキリしたんだ
私は縁側から這い出ると、服の汚れをはたき落として縁側から屋敷の中に入った
…誰かが縁側に上がって来ているのを知らずに
今私は端っこあたりの部屋の中にいる
部屋の中には箪笥が数個に机があるだけだ
机と言っても正座しないといけないくらい低いのだが
ギシリと軋む畳。
私は箪笥に近づいて中から確認していった。
中には着物、着物、着物。
取りあえず服のタンスであると言うのがものすごく分かった。
二つ目の箪笥を探してみるが特に何も無いようだ
私はがっかりして箪笥を閉めようとした時だった
何かが月明かりに反射したのだ
もう一度一番下の棚を開けて確認してみると
それは短刀だった。
樫の木でできた持ち手と鞘。
スラリと鞘から抜いてみると刃が月明かりに反射する
先ほどの反射はこいつの刃が僅かに出ていたのだろう
私は短刀をベルトに挟むと箪笥を閉めて立ち上がった。
…瞬間立ちくらみがした
頭痛がする、思わず蹲ってしまう
彼女達の名前や記憶が断片的に蘇る。
真面目で少しぎこちない庭師の少女。
そしてさっきから私を追いかけてくる亡霊。
彼女たちの名前が蘇ってくる
そして、懐かしい記憶も。
『ねぇ、ゆゆ様』
『どうしたのライ君?』
『僕帰るけど、寂しくない?』
『大丈夫よ〜?また絶対に会えると思うから。』
『そうだね!いつかまた会えるからね!』
『幽々子様、雷煌様。夕飯が用意できました』
『ありがとう妖夢♪早く食べましょう?今日はご馳走よ。』
『わーい!ご馳走だ』
「ん…」
と幼い頃の私が屋敷に入るとことで寝覚めた
いつの間にか仰向けになってご就寝していたようだ
布団も特に敷かれて無い、少し肌寒い
寝てられない、今は一分一秒でさえも逃してはならない
でもおかげで眠気は覚めた、これならやりやすいだろう
私は立ち上がると白玉楼の中にある廊下に出る障子を開けて出る
一直線の廊下だ、逃げるのは容易いが逆に言えば追いかけられ易い。
彼女達なら余裕で追いついてくるだろう
それをしないのはつまらなくなるからか
私はスマートフォンを取り出して先ほどの写真を見る
こちらに笑顔で手を振っている亡霊が西行寺幽々子
冥界の姫君だったかなんだったか忘れた。
能力はあまりたいしたことはなく霊を操る能力と言うこと。
まさか常時発動しているとはあまり思えないので
何か様子が変わったら警戒するべきだ。
だが、厄介なのが庭で素振りをしていたこの少女。
彼女の名前は魂魄妖夢で庭師兼剣術顧問だ
本人は半人前と自分を下に見ているがその能力…
剣術を扱う程度の能力はバカにできない
達人とも言える技で、主人を守るのだ。
ただ他の人より霊力が少し多いだけの私ではすぐに料理されてしまう。
それに持つ二振りの刀もかなりの名刀だ
楼観剣。
妖怪が鍛えたとされるこの剣は幽霊10匹分の殺傷力があるらしい
長さは1mほどのロングな刀だ、どちらかというと太刀。
扱いが難しい程長いのに妖夢は能力を使い、手足のように操る。
もう一つの刀の名前は白楼剣。
魂魄家に代々伝わる名刀で迷いを断ち切るという効果がある。
未練たらたらの亡霊は無論のこと人魂、言ってしまえば
死んだもの全てを強制成仏させるといったところか。
まぁ言ってしまえば私がどちらの剣で切られようとも
結果が変わることはないだろう
つまり死ぬ。以上
…幽々子について何か忘れている気がする
彼女の能力、それだけだったか?
まぁいい。
要するに見つからなければいいのだ、私は歩を進める。
それにしても暗い、所々障子が開いていてそこから月明かりが
入ってくるがそこ以外は真っ暗といったところだ。
ペンライトでも持ってくればよかった、ホラーのド定番なのに。
と、奥に何か見えた。
よく見ると、左の障子からオレンジ色の光が漏れている
私は目立ったことがあまり無かったので、蛾のように近づいた
近づいてみると障子に誰かの黒い影が映っていた。
何か棒のような物を持って座っている。
その棒に何かを擦り付けているのかシュッシュッと
擦れる音が聞こえてくる
私は中で何をしているのか気になって中を見てみることにした
障子を中が見えるギリギリくらいに開けて、拝見。
中ではまさに私の中で一番の危険人物としていた妖夢が居た
一瞬声をあげそうになったがなんとか堪えた
持っていたのは楼観剣、それを丁寧に布で擦っている
なるほど先ほど聞こえた音の正体はこれだったのか
ジーッと見ていた私だったが妖夢がさっと顔をあげたので
私は後ろに引いた、が妖夢はこちらに来ないので
もう一度見てみたなぜか妖夢は何かと話をしている
「なるほど、そういうことですか」
妖夢は何かに納得すると立ち上がる。
その目はこちらを向いていた。
不味い、私が思う前に胸に痛みが走る
胸に楼観剣が刺さっている、障子からそれは突き出ていた。
「あぐっ…」
私は仰向けに倒れた、ドサリという音があたりに響く
ズズズと障子を開いて妖夢が出て来た。
彼女は徐に楼観剣の柄に手を伸ばし握ると、引き抜く。
胸から出て来た血が私の胸を汚していく…
まるでそれを止める様に(鳩尾の上だけど)跨る妖夢。
どうして、私は声を出して質問しようとするがパクパクと
口が動くだけである、ついでに血も出てくる。
妖夢は私の顔…細かくいえば私の口を見て首を傾げる
「“どうして“?従者が主の幸せを願うのは当然でしょう?雷煌さん」
そこに己の感情など何一つ入っていない。
主が幸せになるなら情け無用。たとえ友人でもあっても斬り殺す様な瞳だった
そして静かに楼観剣を構えた
私は死を覚悟した
「…これは」
妖夢は楼観剣を横に置くと私のベルトから短刀を取る
それを取った彼女の顔はどこか悲しげだった。
短刀を抜くとそれを妖夢はよく見た。
「幽々子様がそうした様に死にたいと、感心ですよ。」
それを私の手に握らせると、私の腕を握って刺す
脇腹に刺さる痛み。
妖夢は徐に立ち上がる
「でも今回は介錯がいますのでご安心ください」
カチャリと楼観剣を構える妖夢、でもすぐに残念そうな顔で
「本当は打首にするんですが幽々子様が完全体でと言われましたので。
…家族の一員になるのはどんな気分なんでしょうか?」
最後の一文の後、私の記憶は潰えた
…いや、死ねるか
こんな所で潰えてたまるか
死ぬかよ、絶対に、死ぬかよォッ!
「は…」
私は障子の前に居た
中では妖夢が刀を整備していることだろう
何だ、何が起こった?
私は訳が分からず、考える
死んだ
それだけが頭の中に残る
先程、妖夢に貫かれて、死んだ
だだ、生きている
少し時間が戻って、記憶も継承されて、生きている
…これは便利だ、条件が分からない事以外は
多分何か条件があるのか?まあいいや。
とりあえずさっきの二の舞にならないように慎重に…
「行けると思いますか?」
障子をスパーンと開けて妖夢が出てきた。
あれ?さっきはこんなこと無かった様な
「貴方、考え事をしていると声にでる癖がありますよ」
つまり私はベラベラと居場所を伝えていたわけだ
こうなったら逃げるしかない。
「逃げるんですか?なら少しだけ待ってあげますよ」
余裕だなこの人。
私はそう思いながら駆け出した。
自慰ってr18なんですかね?
さてついに名前が出て来ましたね
私が投稿している貴方の幻想入りと違ってちゃんと名前があります
雷煌。苗字がないのは後々わかります
というか途中で出てきた短刀。
一体誰の物なんでしょうねぇ
余談ですが作中にもある通りここの妖夢は幽々子のことをかなり
知っております、紫から教えてもらったという設定…コホン。
なので西行妖の下に眠っているものの正体も知っています
ダレナンダロウナ〜
そういえば妖夢の「家族になるのはどんな気分なんでしょうか」ですが
初期案だと「お前も家族だ」となっていますた
キャラ崩壊必須になるのでしていません…妖夢のファミパンかぁ。