※この作品はR-18です。

ようこそストーカーのいる教室へ   作:ずむし

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短いです。


裏:一之瀬帆波②

 

 

 ある日私は、インターネットでとんでもないものを見つけた。

 

 

「…媚薬、か。」

 

 その広告文にはこう謳われている。

 『濡れにくいあの娘も、飲めばたちまちビッショビショ!勃ちの悪い彼も、飲めばたちまちガッチガチ!』

 …嘘くさい。でも、不思議と興味を惹かれた。

 

 

 彼の部屋に初めて入ったあの日から、約1ヶ月が経つ。その間、週2回ほどのペースで彼の部屋に侵入している。その度に自慰することが私の楽しみになっていた。

 

 

 2回目に侵入した際、彼の部屋に盗聴器を仕掛けた。私は自室にいる間、リアルタイムでその音を聞いている。

 彼はあまり人を招くことがないため、基本的には独り言や生活音を聞くことができる。機嫌のいい時の歌声や、ゲームに負けて叫んでいる声。

 それは全て、私しか知らない彼。その事実だけで幸せな気持ちになれる。

 

 

 でも、やっぱりもっと彼を感じたい。そう思ってしまう。そんな私にこの媚薬というアイテムは、とても魅力的だった。

 

 

 私の考えた計画はとてもシンプル。

 彼の部屋に遊びに行き、媚薬の入った飲み物を彼に飲ませる。理性が無くなった彼に、私は獣のように犯される。

 理性が戻って後悔する彼に、私は告白する。無事に恋人となった私達は、イチャイチャラブラブのセックスをするのだ。

 もうすぐ月が変わり、クラスポイントが支給される。計画を実行するのはその時にしよう。

 

 

_______________________

 

 

 そして迎えた5月の始めの日。登校前に彼が出てくるのを部屋の前で待っている。手にはスナック菓子とジュースの入った袋を持っている。

 

 

「あ!おはよう、神田くん!」

 

「お、おはよう。部屋の前まで来てるなんて珍しいね。」

 

「うん!神田くん、今日の放課後って何もなかったよね?」

 

「そうだね、何もなかったはず。」

 

 いつものように登校しようとした彼は、部屋の前にいた私に少し驚いた様子だ。驚いた顔も可愛い!

 彼の予定はある程度把握しているから、何もないことは知っている。

 

 

「そっか!今日って、プライベートポイントが振り込まれるでしょ?神田くんの部屋でパーティでもしようと思って!…どうかな?」

 

「いいよ。そんなに綺麗な部屋じゃないけど大丈夫?」

 

「大丈夫だよ、そんなの気にしないから。」

 

 やっぱり彼は優しい。急なお願いでも受け入れてくれる。

 

 

「それで、良かったらこれ。冷やしといて貰えないかな?」

 

 ビニール袋を彼に渡して、部屋に持って帰って貰った。

 あと数時間すればこの部屋で彼と結ばれる。そう考えただけで、下着が濡れてしまう。最近はいつもこうだ。常に替えの下着を数枚持っていなければならない。

 

 

「じゃあそろそろ行こうか。」

 

「うん。放課後、楽しみにしとくね!」

 

 

_______________________

 

 

 ホームルームが始まると、星之宮先生からSシステムについての詳しい説明があった。私達Bクラスは650ポイントで、65000ポイントが支給された。あろうことか、彼のいるDクラスは0ポイントだった。

 Bクラスでは放課後、今後についての話し合いをすることになった。たぶんDクラスも話し合いをするとおもう。仕方ないけど、作戦は延期するしかないかもしれない。

 

 

 昼休憩、彼から端末にメッセージが届いた。内容は予想通り、放課後の予定についてだった。仕方なく、作戦を明日に延期した。

 

 

_______________________

 

 

 放課後、自室に戻った私は、端末で彼の位置情報を確認した。

 あ、もう部屋に戻ってる。早速、盗聴器の受信器を耳につけた。いつものように彼の奏でる音を聞いて癒されよう。

 

 

 

 でも、そこからはとんでもない声が聞こえてきた。

 

 

 

『…アンッ、…ンンッ、…アッ!…アンッ!ま、またイッちゃう!!』

 

 

「…え?女の子の声…?」

 

 これまで彼の部屋からは聞いたことのない女の子の声。この声は多分、Dクラスの軽井沢さん。

 彼と軽井沢さんが仲良くしているのは知っている。彼女の様子から、彼を好きなことはすぐに分かった。

 そんな彼女の声が彼の部屋から聞こえる。しかも、喘ぎ声とも取れる声をあげている。

 

 

『…またイッたの?もうベッドびちゃびちゃだよ!?』

 

『ご、ごめん!でも止まんないの!』

 

 

 …今度は彼の声も聞こえる。

 え?またイッたって…?もしかしてセックスしてるの…?

 

 

『もういい!俺がイクまで止めないからな!』

 

『…え?ちょ、ちょっと待って!…アンッ!アッ!アッ!激しっ!ンンッ!アンッ!』

 

 彼が宣言すると、軽井沢さんの喘ぎ声がより激しくなった。

 …だめ。やめて…。そんな声聞きたくない!そう思っても、私の手は受信器を手放すことができない。

 

 

『アッ!アンッ!ハァ!アッ!ンッ!ンンッ!イクイクイクッ!!』

 

『ああっ!きついっ!気持ちいいよ!』

 

 彼の気持ち良さそうな声が聞こえる。

 …羨ましい。私も彼と一緒に気持ち良くなりたい。気づくと私の手は、自分の濡れた秘所を必死で触っていた。

 

 

「ハァ、神田くん!ハァ、ハァ、神田くん!神田くん!」

 

 目を閉じて、彼がセックスしている姿を想像する。

 どんな対位で、どんな顔をしてるんだろう?その場に自分がいないことがとても悔しい。私の目からは涙が溢れていた。

 

 

『ま、待って!アッ!止まって!ンンッ!アンッ!アッ!ま、またイッちゃう!!』

 

 そうだよね、気持ちいいよね。神田くんにだったら何をされても気持ちいいに決まってる。

 

 

『アッ!イ、イッてるって!ンッ!ねぇ!止めて!アンッ!ンッ!』

 

『っ!もう少しでイキそうなんだって!』

 

 先程の宣言通り、彼は絶頂している軽井沢さんを無視して腰を振っているようだ。私も彼に無茶苦茶にされたい。

 もうすぐ私もイキそうなの。神田くんと一緒にイキたい。

 

 

『ンッ!アンッ!アッ!アッ!ンンッ!ダメだって!出ちゃう!!』

 

『ああっ!イック!!』

 

「ンンッ、イクイク!イッちゃう!!」

 

 私の秘所からは大量の愛液が溢れた。絶頂の脱力から、私は床に座り込んでしまった。

 先程から出ていた涙は止まらず、号泣してしまった。

 

 

_______________________

 

 

 翌日、体調を崩した私は学校を休んだ。一晩中泣いていたため、目はかなり腫れてしまっている。ベッドから起き上がる気分になれない。

 朝、いつも寮の出口で待っている私がいないことを不思議に思ったのだろう、神田くんからメッセージが届いた。

 

 

『おはよう!何かあった?大丈夫?』

 

 …本当に彼は優しい。でも、彼の愛はもう軽井沢さんのものになってしまった。そう思うと、やっと止まった涙がまた溢れそうになる。

 私の恋が普通じゃないことは、自分でも理解している。それでも失恋の痛みは変わらない。

 

 

 何か返信しなければと思うけれど、彼のことを考えることが辛い。

 今日は金曜日だから、月曜日には気持ちを切り替えないと。クラスのみんなにも心配をかけるわけにはいかない。

 

 

 数分後、部屋に誰かやってきた。

 …誰だろう。もう学校が始まっている時間だから、星之宮先生が心配してきてくれたのかもしれない。

 目は腫れてるし、髪はボサボサ。パジャマ姿でブラもしていない。

 重い体を動かし、入口までふらふらと歩く。こんな格好だが、出ないよりはマシだろう。

 

 

 でも入口を開けると、そこには思いがけない人物がいた。

 

 

「…え?か、神田くん…!?」

 

「良かった!…倒れてるのかと思って心配したよ。」

 

 目の前にいたのは大好きな彼だった。ただそれだけなのに、やっと止まった涙が溢れてきた。

 

 

「え!?ちょ、ちょっと何で泣くの!?とりあえず中入るよ!」

 

 焦った彼は私を部屋に押し込み、扉を閉めた。狭い玄関で2人で密着した。

 …彼の匂いがする。もう何も考えられない。気がつくと、私は彼に抱きついていた。

 

 

「…好き。…私、神田くんのことが好きなの。」

 

「………え?…こんなタイミングで告白するの?」

 

「…神田くんに抱いてほしい。私も軽井沢さんみたいに無茶苦茶にして欲しいの。」

 

「…ちょっと話そうか。」

 

 

_______________________

 

 

 部屋に上がった彼は、私が落ち着くまで胸を貸してくれた。

 

 

「それで、なんで軽井沢さんとのことを知ってるの?」

 

 さっき抱きついた時に、つい軽井沢さんのことを口に出してしまった。彼らしか知らない昨日の出来事を、私が知っているはずがない。

 もう誤魔化せない。

 

 

「その…、………盗聴器で……聞いてました…。」

 

「…どうやって部屋に入ったの?」

 

「星之宮先生を騙して…、部屋の鍵を作って貰いました…。」

 

 まるで刑事ドラマで見る事情聴取のよう。今まで私がした悪事が暴かれていく。

 

 

「流石の俺でもパンツ盗られたら気付くよ?」

 

「ご、ごめんなさい。」

 

「はぁ。…俺は昨日から、軽井沢さんと付き合ってる。」

 

 予想していたけど、1番聞きたくなかった言葉が告げられた。

 

 

「…だから、一之瀬さんが体だけの関係でいいならしよう。」

 

「…え?……あっ!い、いいの!?」

 

「ただし、周りにはただの仲のいい友達だと思わせること。あと、俺が他の女の子と何をしてても邪魔しないこと。まぁ、要するにセフレってことだね。」

 

「ほ、本当にいいの!?それって、1回だけじゃなくてこの先もしてくれるんだよね!?」

 

「う、うん。そのつもりだけど。」

 

 ストーキング行為がバレた私にとって、とても魅力的な提案だった。急に元気になった私に、彼は若干引いている。

 

 

「絶対誰にも言わない!だから神田くんのセフレにして欲しい!!」

 

「本当にいいの?俺も一之瀬さんみたいな可愛い子とできるのは嬉しいけど…。」

 

「…ねぇ、もういいよね?もう私達セフレだよね?」

 

 私はジリジリと距離を詰め、彼の胸に手を置く。

 

 

「え?…うん、一之瀬さんがいいなら。」

 

「嬉しい…。やっと神田くんとひとつになれる…。」

 

 私は彼をベッドに押し倒し、そのまま覆い被さった。

 

 




投稿ペースが落ちると思います。
ゆっくりやっていきます。
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