※この作品はR-18です。

妹に体で慰めてあげると迫られた件   作:黒宮魚

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未遂ですがレイプ描写があります。
苦手な方はご注意ください。


7話 忘れさせて

 その日は、なんとなく雰囲気が違うと感じた。

 朝、登校した来た時から俺を見る目が不快だった。いや、父さんの一件があってからここ二週間ほどはずっとそうだが、今日は一段とそれに拍車がかかっているような気がした。

 

 そして、昼休みのことだった。文芸部室でさつきと冬香と昼食を取ったあと、俺は教室へ戻るために廊下を歩いていた。

 その時、曲がり角の先から男子生徒の話し声が聞こえてきた。

 

「なあ、知ってるか? 水野ってやつの話」

 

「ああ、三組の。なんだっけ、父親やっちゃったとかいう」

 

 俺の話をしているようだ。別のルートで戻ろうか。

 と、考えたとき。

 

「そうそいつ。いやそいつの妹なんだけどさぁ」

 

 さつきの話が出た途端、ぴたりと足が止まる。

 

「あ、その子は知ってる。一年の可愛い子でしょ」

 

「いや、そいつなんだけどな? なんか父親とヤってたらしいぜ」

 

 笑い話のような口ぶりで言うその声に、一気に血が頭にのぼった。かつかつと角を曲がり、壁に寄りかかっている男子生徒二人の前に立つ。

 

「おい」

 

「あん? なんだよ」

 

 さつきのことを話していた金髪の生徒は、半笑いを浮かべたまま俺を見た。その表情に嫌悪感が沸き上がる。

 

「誰がそんなこと言った」

 

「は? なんだよ急に。ってかお前誰だよ」

 

「おい、水野ってこいつだよ」

 

 隣の線の細い生徒がこそ、と耳打ちする。それを聞いたそいつは、にた、と口を歪めた。

 

「ああ、お前か。妹とヤったとかいう変態って」

 

「は?」

 

 怒り、というより疑問。この前までそんな噂は流れていなかった。それにさっきこいつが言ってたさつきと父さんの関係も報道では伏せられてたはず。

 

「しかも妹は父親に股開いてたとか。ロクでもない兄妹だよな、マジで」

 

 何が面白いのか、にやにやと気色悪い笑みを向けてそいつは言った。

 ぶち、と血管が切れそうな怒りがこみあがってくる。俺のことは別にいいが、さつきが侮辱されるのは許せなかった。

 

「なんだと、お前……!」

 

 ずい、と一歩詰め寄る。だが、俺より一回り大きいその生徒は少しも態度を変えず、さらに言葉を続けた。

 

「なんだよ。本当のことじゃねぇのかよ。そんで父親が死んだらお前に乗り換えたってんだろ?」

 

「お前、勝手なことを言ってんじゃねぇ!」

 

 耐え切れず、そいつの胸倉につかみかかる。どん、とそのまま壁に押し付けた。

 

「触んな!」

 

 だがすぐに胸を突き飛ばされて引き剝がされた。ガタイで大きく劣っている俺はそれだけでよろけてしまう。

 

「人殺しの性犯罪者のクセして生意気なマネしてんじゃねぇよ」

 

 侮蔑と怒りのこもった目を向けられる。そこまで言われて、俺も我慢ならなかった。

 一発入れてやろうと一歩詰め寄った時だった。

 

「おい、そこ! なにしてる!」

 

 横から怒鳴り声が響いてきた。そちらに目をやると、厳しいことで知られる数学教師の姿があった。

 それで熱くなっていた頭が冷静になっていく。気づくと、俺たちの周りには様子を見に来た生徒の姿がちらほらあった。

 いくら侮辱されたからといって熱くなりすぎてしまったみたいだった。さすがに手を上げようとするのはよくない。

 俺は周りの視線から逃げるようにそそくさと教室に戻った。

 

 

「『父親殺害後に実妹と色事か』……先輩とさつきがラブホテル入ったことが曲解されてるみたいですね」

 

 嫌悪感を露わにして冬香は吐き捨てた。放課後、冬香とさつきの三人で文芸部室のPCの前に座っていた。

 文芸部唯一のPCのディスプレイに、俺たちのことを取り上げたネット記事が映し出されている。そこには、さつきと父さんの関係のことまでも記されていた。

 それを知っているのは俺たちの他には警察だけ。恐らくそこから漏れたのだろう。

 

「間違っては、ないけどな」

 

 その記事は、多少は煽り立てるように脚色している部分はあるが、事実としてはおおむね合っている。それが悔しかった。

 

「ごめん、兄さん。私がラブホテルに入ろうなんて提案したから──」

 

 隣に座って記事を見ていたさつきがすまなそうに顔を伏せた。

 

「違う。あの時はああするしかなかっただろ。さつきに落ち度はないよ」

 

「そうだよ。こんな風に他人の秘密にずけずけ入り込んだ記事書くヤツが悪いに決まってます」

 

 ぎゅう、とマウスを握りしめて冬香は言った。

 当事者の俺たちより彼女のほうが憤りを感じているように思えた。俺は後ろめたさがある分、あまり偉そうな口をきけなかった。

 

「さつき、何か酷いことされなかったか?」

 

 以前、心無い言葉に傷ついていたさつきが脳裏をよぎり、思わずそう聞いた。

 

「まあ、相変わらず陰口は言われてるよ。でも、そこに父さんとのことが追加されただけ」

 

「だけ、って……平気なのか?」

 

「うん。元々いろいろ言われてたしさ、大して変わんないよ」

 

 そう言ってさつきは微笑んだ。それが以前のような強がりなのかはいまいちわかりかねた。だが、控えめに俺の手を握る彼女に、なんとなく安心してしまった。

 

「先輩はどうなんです?」

 

 今度は反対の冬香のほうから質問が飛んできた。

 

「どう、って」

 

「先輩はなにか言われてないんですか?」

 

 そう問われて、昼休みの一件が思い出される。

 

「ちょっと他のクラスのヤツとトラブルがあったくらいかな」

 

「トラブルって、何があったんですか」

 

 冬香は真剣な目で聞いてくる。

 

「その、さつきのこと言われて頭に来てさ。もう少しでケンカになるとこだった」

 

 教師がたまたま止めてくれたからよかったものの、俺はあいつに殴りかかるところだった。

 

「そんなやつぶっ飛ばしてやればよかったじゃないですか」

 

「そしたら俺が悪者だろ……」

 

 なかなか過激なことをいう冬香に呆れながら答えた。

 その時だった。

 

「失礼しまーす」

 

 ぶっきらぼうに言い放たれた言葉とともに、部室のドアが乱暴に開かれた。

 驚いて俺たち全員がそちらに顔を向ける。

 

「お前……」

 

 そこにいたのは、昼休みに一悶着あった金髪の生徒だった。その後ろには三年生らしき男子生徒が三人ほどいた。

 

「おー、変態兄妹に冬香ちゃんもいるじゃねぇか」

 

 昼休みと同じ、気色の悪い笑みを浮かべて彼は言った。

 

「冬香、知り合いか?」

 

 こそ、と隣の彼女に聞くと、はい、と小さな声で返答が帰ってきた。

 

「あたしにしつこく言い寄ってきた先輩です。確か、大木とか言ったと思います」

 

 そうして彼女と話していると、大木がやや不機嫌そうに言った。

 

「なに内緒話してんだよ。先輩をハブってんじゃねぇよ」

 

 図々しいその態度に、ついかちんとくる。まだ先ほどの怒りを忘れたわけじゃない。

 俺はつかつかと大木の前に歩いて行った。

 

「何の用だよ。冷やかしに来ただけなら帰ってく──ぶっ!」

 

 言い終わる前に左頬を殴られた。体格のいいそいつの一発で、俺は後ろにある机に叩きつけられた。

 

「兄さん!」

 

 慌ててさつきが駆け寄ってくる。

 血の味がする。口の中が切れたみたいだ。

 

「ちょっと! いきなり何するんですか!?」

 

 さっき俺がしたように、今度は冬香が大木たちの前に立ちふさがった。だが彼らはそんな冬香を片手でどけると、ずかずかと部室に入り込んできた。何のためか、ドアを閉めて鍵も施錠して。

 

「何ですかあなたたち。兄さんに何かするなら許しませんよ」

 

 俺をかばうように前に出て、明確に怒りがにじみ出る声を大木たちに向けてさつきは言った。さつきがこんな風に怒りを露わにするのは初めてだった。

 

「さつき、いい」

 

 だが、そんなことをしてさつきに危害が及ぶのはダメだ。立ち上がってさつきを後ろに押しのける。

 

「さすが変態兄妹。かばい合っちゃって仲いいねぇ」

 

 へらへらと笑いながら大木はからかうように言った。そんな態度がいちいち癇に障る。

 

「なんだ、昼休みの仕返しか? だったらさっきのでいいだろ。帰ってくれ」

 

「いや、まだ足りねぇな」

 

 ぱき、と指を鳴らすと、今度は腹に拳がえぐりこんだ。ロクに鍛えてない俺はまたもや後ろに飛ばされる。

 だが今度は倒れこみはしなかった。代わりに、いつの間にか後ろに回り込んでいた生徒に受け止められた。そいつに羽交い締めにされ、体の自由が奪われる。

 

「そらもう一発!」

 

 今度は蹴り。鳩尾に完璧に決められる。

 げほ、と胃液が逆流してきそうになるのを必死でこらえる。

 

「やめてください! なんでそこまでするんですか!」

 

「お願い! 兄さんにそれ以上酷いことしないでください!」

 

 さつきと冬香の必死な声が聞こえる。だが痛みでそこに目を向けることはできなかった。

 

「ああ? しょうがねぇな」

 

 もう一発とばかりに指を鳴らしていた大木は、意外にも俺をいたぶるのを止めた。

 

「じゃあお前らで満足させてくれよ」

 

 その言葉に思わず顔を上げる。そこには、さつきたちに厭らしい笑みを浮かべている大木たちの姿があった。男たちにそんな視線を向けられた二人は、瞳に恐怖を浮かべていた。

 

「な……おい! やめろ、何する気だ!」

 

 俺の言葉は届いていないのか、俺には目もくれず彼らはさつきたちに近寄って行った。そしてその肩に手をかけると乱暴に押し倒した。

 

「きゃっ!」

 

 がたん、と二人の体が机に倒される。さつきは仰向けに、冬香はうつぶせにされている。

 そして、大木たちは体の自由を奪うようにさつきたちの身体を机に押し付ける。当然二人は抵抗するが、体格で勝る彼らには敵わない。

 

「おいお前ら! なにやってんだ! さつきたちに手出すんじゃねぇ!!」

 

「うるせえ」

 

 生徒の一人に顔を殴られる。また口の中が切れたのか、数滴の血が床に飛び散る。

 痛みを噛み殺しながら顔を上げると、さつきを組み敷いたままこちらを見ている大木と目が合った。

 

「お前が妹にしてることと同じことするんだよ。お前はそこで見てろ」

 

「なっ……てめぇ! ふざけんな! 仕返しするんなら俺でいいだろ!」

 

 俺の言葉に大木は返事をしなかった。代わりに愉しそうに口を歪めてさつきの制服へ手をかけた。

 

「や、やだ……っ! やめてください!」

 

 さつきは悲痛な声で懇願するが、大木はそれすらも面白そうに笑っている。そして、制服のボタンをぷちぷちと外し始めた。

 さつきは振りほどこうと暴れるが、女の力ではとても敵わない。その抵抗も、少しずつ露わになっていく素肌とともにおとなしくなっていく。

 

「じゃあこっちも始めるか」

 

 さつきのブラウスがはだけられてブラジャーが晒されると同時に、冬香を押さえている男が口にした。

 

「や、やめて……お願い……」

 

 さつきがされていることを見ていたせいか、冬香は完全に怯えてしまっていた。震えた声で、かろうじてそう口にできたようだった。

 だがそんなことはお構いなしにと、冬香のスカートの中に手が入れられる。そして、するすると桃色の下着が脱がされていく。

 

「やめろ、てめぇら! それ以上やったら許さねぇぞ!!」

 

 だが、俺がそうしてわめいてももう誰も耳を貸さなかった。たださつきたちの体を汚らわしい手つきでまさぐっているだけだ。

 俺もそいつらを止めようと暴れるが、ぎっちりと羽交い締めにされて動けない。たださつきと冬香が大木たちに好きにされているのを見ていることしかできなかった。

 

「さて、じゃあ挿れちまうか」

 

 さつきの体を触ることに満足したのか、大木はそういって自らのベルトに手をかけた。ずる、と制服が下に落とされて、醜く勃起した陰茎が露になった。

 気づくと、冬香を組み敷いている男も下半身を晒している。それを見たさつきたちは、怯えた表情を見せていた。

 

「やめ、て……それだけは、おねがい、です……」

 

 つう、と二人の瞳から涙がこぼれる。だが、荒い吐息を吐く大木たちはやめる気配なんて毛頭ない様子だった。

 そして、スカートをめくり上げられて、そこへゆっくりと汚らわしいものが近づいてゆく。

 さつきと冬香が犯される。そう考えたとき、殺意にも似た感情が湧き上がってくる。

 

「ふざけんな」

 

 真っ黒な感情に突き動かされるまま、全力で真後ろに飛んだ。どん、と背中に衝撃。

 俺を羽交い絞めにしているやつごと壁に激突する。その時都合よくそいつの頭が壁にぶつかったのか、俺を拘束している腕がゆるんだ。

 その隙にそいつの体から離れる。そして、近くの机に積んであった本を一冊手に取り、思い切り大木に投げつけた。

 

「ぐあっ!」

 

 鈍い音とともに大木の頭に本の角が直撃する。そこから間髪入れずに、もう一冊本を手に取った。

 それを倒れこんだ大木へと再び投げつける。そう思い振りかぶった瞬間。

 ──父さんを殺してしまった夜のことを思い出した。

 ダメだ。これ以上この感情に飲まれたら、あの時と同じだ。

 俺は体を反転させて、大木とは反対方向に分厚い本を投げつけた。その先は窓。

 ぱりん、と大きな音を立てて、老朽化した窓ガラスが割れる。そのまま窓へ走り、力の限り叫んだ。

 

「おおーい!! 女の子が襲われてる!! 誰か助けてくれぇー!!」

 

 文芸部室の窓の外は校庭が広がっている。そこには運動部の生徒たちが部活動の真っ最中だ。その様子を見ている顧問の教師も幾人かいる。

 俺の声に気づいた数人が、校舎に走ってくる。だが一安心したところで、駆け寄ってきた大木に一発殴られた。

 

「ぐっ……!!」

 

 危うく窓から落ちそうになったがなんとか持ちこたえた。

 

「てめぇ、なにしてんだ!!」

 

 大木が口から唾を飛ばして叫ぶ。

 どの口がいうのか、と俺は半ばあきれてしまった。それがなんだか可笑しくて、俺は笑ってしまったようだった。

 

「クソがっ!」

 

 大木はそんな捨て台詞を吐いて、文芸部室から逃げるように走っていった。それに続いてほかの男たちも出て行った。

 部室には冬香とさつき、俺が残される。冬香とさつきは机の上に体を寝かせたままぐったりとしている。

 

「さつき、冬香!」

 

 二人に駆け寄る。さつきは呆然と天井を見上げ、冬香は机に目を伏せて泣いているようだった。

 

「あ……にい、さん……」

 

 先に気づいたのはさつきだった。ゆっくりと俺に顔を向けてそう口にした。

 

「さつき、大丈夫か!?」

 

「う、ん……体、触られただけ。兄さんが助けてくれたから」

 

 震えた声でさつきは言った。

 良かった。いや、よくはないが、最悪の事態にはならなかったのは救いだ。

 

「せん、ぱい──」

 

 背後から声が聞こえる。それに振り向くと、涙を流した冬香が俺を見ていた。

 

「冬香、お前は平気か!?」

 

 俺がそういうと、冬香の瞳から一気に涙があふれ出てしまった。

 

「せん、ぱい……っ、あたし、あたし、怖かった……です──せんぱい、先輩っ……」

 

 泣き出した冬香の身体を抱きしめる。それでどうにかなることではないが、少しでも彼女を安心させてやりたかった。

 

「兄さん……」

 

 きゅ、と背中から制服をつかまれる。振り向いてさつきに目をやると、さつきもぽろぽろと涙をこぼしていた。

 その体を抱き寄せて、冬香と一緒に抱きしめた。震えている二人の体。

 その震えを止めることはできない。俺はただ、きつく二人の体を抱くことしかできなかった。

 

 それから少しすると、俺の声を聞きつけた教師たちが駆けつけてきた。そのままさつきと冬香は保護されて、俺は話を聞くために職員室に連れていかれた。

 俺の話から、さつきたちを強姦しようとした生徒たちはほぼ特定された。近いうちに処分が下るだろうという話だ。

 それからも経緯だったりを詳しく聞かれ、俺たちが解放されたのは夜八時過ぎだった。

 

 

「ねぇ、兄さん、冬香」

 

 校門を出てすぐ、俺の右手を握っているさつきが呟いた。

 

「今日はずっと三人でいたい、な」

 

 声自体はいつものさつきと変わらない。あんなことがあった後だというのに。

 だがそれはきっとフリなのだろうとわかる。その証拠に、体を俺にぴったりと密着させ、表情を悟らせないようにうつむいてる。

 

「ああ。もちろん。冬香もそれでいいか?」

 

 さつきとは反対の手を握っている冬香に声をかける。冬香は、俺の声に怯えるようにびくんと体を震わせた。

 

「は、い……一人は、イヤです」

 

 小刻みに震える声で冬香はそれだけを口にした。

 冬香はまだ先ほどのショックがまだ続いているようで、ずっと暗い表情と声のままだ。無理もない。あんな風に、自分の意思を無視されて体を好きにされるなんて、俺には計り知れない恐怖があったのだろう。

 俺は少しだけ強く冬香の手を握り返して足を速めた。

 

 俺とさつきの家は学校からはやや遠い。なるべく早く落ち着いた場所へ行きたかった俺たちは、より近い冬香の家へ行くことにした。

 

 冬香に鍵を開けてもらって中に入る。その間も二人は俺の手を離さない。彼女の玄関が広いおかげで三人で並んでも入ることができた。

 

「何か食べるか? 簡単なものなら俺が作るけど」

 

 靴を脱いで上がりながら二人に聞く。だが、さつきはいい、とだけ答え、冬香は静かに首を横に振った。

 そのままなんとなく、二人に寝室に連れていかれる。その間も二人は口を開かない。ただ、俺の手をきつく握るだけだ。

 ぽす、と三人で冬香のベッドに腰掛ける。部屋自体は広いが、さすがにベッドに三人は狭い。

 その代わり、必然的に密着する二人の体の温もりがなんとなく安心する。

 

「…………」

 

 そのまま、何を話すでもなく時間が過ぎる。いつの間にか降り出したのか、しとしとと静かな雨音が部屋を満たしていく。

 その沈黙に耐えきれなくなった俺は、一言呟いた。

 

「二人とも大丈夫、か……?」

 

 ぴく、とわずかに俺の手を握っている手が震える。そこから少しの沈黙のあと、さつきが口を開いた。

 

「……怖かった」

 

 何かを押し殺すように震えるさつきの声。

 見ると、さつきの瞳が潤んでいた。それを必死に押しとどめている。決壊したら、きっと抑えられなくなってしまうから。

 

「すごく、怖かった。兄さん以外の人に体を好きにされるの、怖くて、耐えられなくて……っ」

 

 ぽたり、と雫がさつきのスカートを濡らす。それは二つ、三つと落ちていき、最後にはさつきは俺の肩に顔をうずめて泣き出してしまった。

 握らていた手をほどき、さつきの肩をさする。だが、そうするほどにさつきは涙を流してしまうばかりだった。

 

「先、輩……」

 

 不意に、反対側の肩に重みを感じる。そちらに目を向けると、俺に寄りかかっている冬香の姿があった。

 

「まだ、残ってるんです。あいつらに触られた感覚が……」

 

 自らの体を恥じるように、ぎゅ、と片腕を握りしめる冬香。うつむいていているその表情は俺からは見えない。

 だが、かすかに聞こえる、すすり泣く彼女の声が、傷ついた心を俺に伝えていた。

 

「さつき、冬香──ごめん……もう少し早く助けを呼べれば……」

 

 二人がここまで傷つくことはなかった。汚らわしい男たちの手にさらされることはなかったというのに。

 そのせめてもの償いに、二人の肩を強く抱き寄せた。

 

「兄さん──ねぇ……」

 

 涙が少しだけおさまったのか、さつきは顔をあげて俺を見た。まだその瞳に大粒の雫が見えているのが痛々しかった。

 

「忘れ、させて……今日あったこと全部、どうでもよくなるくらい──兄さんでいっぱいにして……」

 

 そう口にすると、さつきは縋るように俺に抱きついてきた。

 そんなさつきにどうしていいか思わず戸惑ってしまう。だがそうしていると、今度は冬香が口を開いた。

 

「先輩──あたしも……あたしの身体、全部先輩のものだって、わからせてください……」

 

 そう俺に懇願するように告げると、涙に濡れた唇を近づけてきた。潤んだ瞳で俺を見つめながら詰め寄ってくる彼女を拒むことなんて、とてもできなかった。

 

「ん──っ……」

 

 ほんの小さな音が漏れ、俺と冬香の唇が重なった。彼女の涙の味がするその接吻は、冬香の悲痛感を俺に伝えてきた。

 それをかき消すように、強引に舌を突き入れた。驚いたのか、彼女は少しだけ体を震わせたが、すぐに俺を受け入れてくれた。

 

「んっ、ぁ、ふ……っ、せん、ぱ……っ」

 

 くちゅん、と冬香の舌と触れ合う。少しの怯えがあるのか、彼女はそれを僅かにひっこめてしまった。

 そこへゆっくりと絡めていく。彼女を怖がらせないように、その肩を優しく抱きながら。

 

「んっ、ん……ぁ、ンあ……ふ、ぁ……」

 

 徐々に深く絡まっていく俺と冬香の舌。熱く濡れた者同士が擦れる感触に情欲が刺激されるが、なんとか抑えながら接吻を深くしていく。

 すると彼女の体から力が抜けていき、代わりに甘い吐息を漏らすようになる。俺にされるがままだった舌も控えめに動かして、俺のと擦り合ってくれる。

 途端にぞくぞくとした快感がこみ上げて、彼女のことをより強く抱きしめてしまう。だが冬香のほうからもそれに応えるように強く唇を押し付けてくれる。

 

「兄さん……こっち、おっきくしてあげるね──」

 

 気づくと、さつきはベッドから降りて俺の股間の前に座り込んでいた。

 さすさすと優しい手つきで脚の間のソレを撫でられる。まだ勃ち初めのものがびくん、と反応してしまう。

 そして、慣れた手つきでベルトを外されて、あっという間に下半身を露にされる。

 

「ん……」

 

 ちゅ、と竿の部分にキスを落とされる。大した刺激でもないのに、さつきの唇だと思うとのけぞりそうなほど気持ちいい。

 

「ん、おっきくして……兄さん……」

 

 さつきはキスする場所を舌に下げていき、陰嚢の袋にまで口づけた。そして、片手で半勃起の竿を掴んだ。

 そのまましゅこしゅこと扱かれる。途端に強烈な快感が全身に走り、腰が抜けそうになる。

 

「ん……ぁむ……」

 

 さらにさつきはキスをしていた陰嚢をぱくりと口に含んだ。熱い口内の感触に精液がぐつぐつと煮えたぎるのがわかる。

 そしてさつきは口に入れただけではなく、舌でそれを舐め始めた。ぞり、とざらついた舌で愛撫され、感じたことのない快楽が生殖器全体を包む。

 そんなことをされて、すぐに肉棒は固くいきり立った。包んでいるさつきの手を押しのけてしまうほどびん、と反り返る陰茎。

 

「ん、ぢゅ……にい、さん……おっきい……」

 

 勃起して敏感になったものをごしごしと強く扱かれる。冬香と熱いキスをしているこの状態では、その快感は何倍にも膨れ上がる。

 生殖器はさつきの手と口で愛され、唇と舌は冬香のと熱く絡めあっている。その事実だけでも射精してしまいそうなほど。

 

「ん、ちゅ、ンは……っ、は……せん、ぱい……」

 

 冬香が唇を離す。途端にあふれ出る、混ざりあった二人分の吐息。

 それに酔ったようにとろけた顔をしながら、唾液に塗れた口を開いた。

 

「挿れ、て……せんぱい──あたしのこと、先輩のモノにしてください……」

 

 荒い吐息と、切なげな表情。飢えているといってもいい。

 その圧に押されて、思わずさつきを見る。

 

「ん……いいよ、冬香のこと気持ちよくしてあげて──」

 

 性器から口を離してさつきは言った。その言葉に含まれる熱い吐息に、さつきも興奮しているであろうことがわかった。

 その様子にごく、と唾を飲む。それをごまかす様にもう一度冬香に口づけた。

 

 

「せん、ぱい……ください、先輩のあっついソレ……」

 

 はぁはぁと荒い吐息を吐く冬香が、ベッドの上に仰向けで寝ている。制服ははだけられ、ブラとショーツは床に脱ぎ捨ててある。

 俺の目にはその豊満な乳房も、めくりあげられたスカートの下の割れ目もすべてさらされている。その光景に、どくん、と陰嚢が反応する。

 

「ふゆ、か……」

 

 むっちりとした脚を掴む。その瞬間、冬香の目に期待が宿った。

 その期待に応えるように、両足を広げた。抵抗なく開かれるその間、濡れた裂け目が物欲しそうにひくついていた。

 そこへ、勃起した生殖器の先端を触れ合わせる。

 

「兄さん、ほら、そのまま腰突き出して……冬香の中に挿れて──」

 

 俺に抱きついているさつきが、情欲を煽るように耳元で囁く。それに流されるがまま、ずぷりと冬香のナカに押し入った。

 

「ぁんっ!」

 

 びく、と絶頂したかのように跳ねる冬香の体。それを押さえつけるように両足をつかんで、力強く挿入していく。

 

「んっ、ん、あっ……っ、ン、おっき、いっ……あっ、は、やば、っ……んっ!」

 

 奥へ進むほど冬香の痙攣が強くなる。その振動が媚肉に伝わって気持ちがいい。奥へたどり着く前なのに、ここで射精してもいいくらいだ。

 内から湧き上がってくる射精欲を押さえつけるように、ずぷん、と一気に奥まで突き入れた。

 

「んぁあっ! んっ、あっ、ア、あっ、せん、ぱい……っ」

 

 それで果ててしまったのか、冬香は激しい嬌声を上げて体を震わせた。顔は快楽に緩み、とろけきった瞳が俺を見つめている。

 

「んっ、ん、先輩っ……うごい、てっ……あたしの、ことっ……めちゃくちゃにシて、ください──っ」

 

 絶頂も冷めやらぬまま、熱い吐息とともに言った。

 そんなの言われるまでもない。冬香のその言葉と性欲に身を任せ、腰を動かし始めた。

 

「あっ、アっ、あんっ、あっ、はげし、っ……! せん、ぱいっ……あっ、は、ぁ、ぁんっ、すご、いっ……! は、あっ、アんっ、もっと──っ、もっとくださいっ……!!」

 

 ぎりぎりまで抜いて、一番奥まで叩きつける。その単純な動きを幾度も繰り返す。それだけで俺と冬香の感覚器官は快楽だけで染まる。

 ぱんぱんと肌と肌が激しい音を立て、それを好きなだけ貪る。冬香も同じように熱い声で求めてくれるから、それを止めるものなど何もない。

 

「あ、ん……すご……激しいね、兄さんと冬香のセックス……すごく気持ちよさそう……んっ……」

 

 隣にいるさつきが切なげな息をはきながら呟く。気づくと、さつきは自らの秘部を俺の太ももに擦り付けていた。

 俺が冬香を求める動きでそれは勝手にこすれ、さつきの一番大事な場所を刺激する。その度にさつきは押し殺した甘い吐息を口からこぼしていた。

 そのいじらしい様子が愛しくて、俺はその唇を奪った。

 

「んっ、んちゅ、むっ……! ぁ、ン、に、い、さんっ……ん、ぁ……っ」

 

 無遠慮に突っ込んだ舌をさつきと絡めあう。我慢していたのか、さつきもすぐに求めてきた。

 互いの情欲に塗れた吐息と舌で、口内はいやらしい味で満たされる。それが一層欲望を加速させる。

 

「んっ、あっ、ふぁっ! せん、ぱ、いっ……おっ──っ、うれ、しいっ……あんっ、あっ、あた、しっ……!! 先輩っ、ぁンっ、もっと、あたしのこと、っ……せんぱいだけでっ、染めてっ……!!」

 

 甘い声をあげる冬香の目には涙が浮かんでいた。だがそれはさっきまでの悲しみのせいでないことは明らかだった。

 それを彼女の言葉と身体が教えてくれる。舌足らずな声で「先輩」と何度も口にし、肉棒を包んでいる膣肉は手淫のようにきつく締め付けてくる。

 絞りだされるように奥からどろどろの欲望が昇ってくる。それを押しとどめることなんかできない。こんなにも昂っているのに、今更動きを遅くするなんて不可能だ。

 

「あっ、ア、あ、ぁんっ、せんぱいっ!! あたし、あ、クるっ……ん、おっ、ぁんっ、もう、イっちゃい、ますっ……あんっ、ぁ、先輩、あっついの、だしてっ……!!」

 

 限界まで熱くなる冬香の声。結合部の奥からは愛液と我慢汁が混ざったものがだらだらとこぼれだし、果てが近いことを示している。

 そして、俺に抱きついてキスをしているさつきも同じだった。むせかえるほどの色香を含んだ荒い鼻息をしながら、ぐりぐりと股を俺に押し付けてくる。

 

「あ、イクっ、イクっ、あっ、出してっ、あたしと一緒に、だしてくださいっ!! ん、あっ、ア、あっ、んああぁっ──!!!」

 

 三人分の熱が跳ねる感覚。それで絶頂した。ぶるぶると全員で体を震わせながら、身を焦がすほどの快楽に浸る。

 冬香の一番奥へごりごりと生殖器を押し付けながら、犯すように精液を吐き出す。体の中身まで出て行っているのではないかと錯覚するほどの虚脱感と幸福感が全身を包む。

 

「ん、あっ、あ……おっ、ぁ、ナカ、あつい……です──ン、あ、す、ごっ……」

 

 白濁で奥を打ち抜く度、冬香の体が脈動する。その振動で性器が刺激されてまだ射精をしてしまう。その繰り返し。

 痛みにも近い快楽。だが時間とともに勢いも弱くなり、一番最後にびゅく、と大きな塊を吐き出す。それで射精は終わった。

 

「ぁ、あっ……んっ、あ……せん、ぱい……」

 

 冬香がとろんとした目で俺を見つめている。だがそこにどこまで意識があるのかはわからなかった。

 あまりの快感に力が抜けて後ろに倒れこみそうになる。それでずるん、と肉棒が冬香の中から抜けた。

 

「ねぇ、兄さん……私にも、お願い……早く兄さんで塗りつぶされたいよ……」

 

 休む間もなく、耳元でさつきが囁いてきた。

 そして、冬香の隣に四つん這いになってこちらを見上げる。その姿に再び情欲が蘇ってくる。

 

「ほら、ここ……兄さんの、入れるトコ……」

 

 自分でスカートをめくりあげ、濡れた部分を俺にさらすさつき。下着はもう脱いでいて、蜜が滴る花びらが丸見えだった。その誘惑に飲み込まれるように、性器をそこへあてがった。

 ぐちゅ、とどろどろの生殖器同士が音を立てる。ぬるぬるの二つのものは、少しの力を入れるだけで一つになっていく。

 

「んっ、あっ……入って、きたっ……んぁ、あっ……兄さんっ……」

 

 肉付きがよく、しまった臀部を鷲掴みにして挿入する。その尻の肉を軽く揉んでみると、膣の形が変動して気持ちがいい。

 それを性器全体で堪能しながら挿入する。ぐにゅん、と肉襞がうねって、どんどん奥へ吸い込まれていく。

 

「ぁ、んっ……ア、にい、さんっ……あっ、すごいっ……おくまで、いっぱいっ……」

 

 そうして、あっという間に最奥までたどり着いた。突き当りの子宮口は、子種をせがむように亀頭に吸いついてくる。それだけでもずっと味わっていたいほどの快感だが、それ以上の激しい快楽が欲しい。

 その気持ちに突き動かされるがまま、浅く引き抜いて思い切り打ち付けた。

 

「ぅあっ! あっ、あっ、ア、んっ、あんっ、にい、さっ……! ん、あっ、ン、おっ……あぅ、あっ、やっ……だ、めっ、あっ、こわれ、ちゃうっ……!!」

 

 どちゅん、と尻を押しつぶしてしまいそうなほど強く突き入れる。そうすると中の肉が触手のように絡まってきて射精を煽られる。

 たまらないその感触を何度も味わうため、必然的にピストンは激しくなる。さつきは黒髪を振り乱してその動きによがっている。

 

「せん、ぱい……あたし、あたしも……また気持ちよく、してください……」

 

 不意に耳に届いた冬香の声のほうを向くと、さつきの隣に同じように四つん這いになった冬香の姿があった。スカートは脱いでしまったようで、大きな尻が惜しげもなくさらされている。

 その姿とさっきの言葉に、彼女が何を望んでいるのかは明白だった。

 

「あんっ!」

 

 ずぶ、と二本の指を冬香の蜜壺に突き入れる。興奮のせいでやや乱暴にしてしまったが、十分にほぐれた彼女の中はそれをたやすく受け入れた。

 そのままさつきとのセックスと同じように激しく抜き差しする。すると冬香の熱い嬌声とともに、奥から淫液がどろどろとあふれ出てきた。愛液で薄められた白濁がこぼれ出てくるその様子は、油となって情欲の炎を激しく燃え上がらせる。

 

「ぁ、あっ、んっ、兄さんっ、あっ、もっとっ! わたし、あっ、もっと、犯してっ……! ん、オっ、あんっ、は、ぁンっ、だい、すきっ……!!!」

 

 冬香の淫らな姿で昂る性欲に任せてさつきの膣奥を抉る。ごりごりと子宮を凌辱するように、力任せの性交。だがさつきはそれでも嬉しそうに声を上げ、時々快楽にゆるんだ顔を見せてくれる。

 その様子に、再び精液がせりあがってくる。乱れきった二人の姿がそれをより加速させる。

 

「あっ、んっ、にいさんっ、アっ、わたしっ、もう、あっ、イっちゃうっ! あンっ、おっきいの、キちゃうっ……!!」

 

「せん、ぱいっ、あたし、もっ、あっ、ぁんっ! 先輩の、ぁ、おっ、あんっ、せんぱいの、指でっ、イっちゃいますっ!!」

 

 ぎゅう、と俺を強く求めるように二人の締め付けがきつくなる。それで一気に射精感がやってきた。

 どろどろに煮えたぎったものが尿道を駆け上がってくるのがわかった。

 

「イク、出るっ! さつき、冬香ぁっ……!!」

 

「あっ、兄さんっ、イクっ、あっ、あっ、はっ! いく、イく、イっく、ぅうっ……!!!」

 

「せんぱいっ、あたし、もっ……! ん、おっ、あっ、あんっ、ひぁああっ!!」

 

 どくん、と心臓が止まってしまいそうなほど大きな衝撃が走る。それで三人とも絶頂を迎えた。

 生殖器の先端からは俺の意志とは無関係に熱い白濁が吐き出される。どぷどぷとあふれ出るそれは、さつきの子宮の中に注がれて溜まっていく。

 

「あ……っ、は、ぅ、おっ……ん、あっ、せい、し……いっぱい、でて……あ、は……」

 

 痙攣する膣内でどくどくと好きなだけ快楽の塊を吐き出す。それだけでも死んでしまいそうなほど気持ちがいい。

 だが欲張りな俺は、尻肉を思い切り鷲掴みにして膣圧を無理矢理にあげてしまう。それは俺が考えていた以上に強烈な刺激で、壊れてしまいそうなほどの勢いでまた白濁が昇ってきた。

 

「あっ! ま、たっ……おくっ、すご、っ……あっ、んっ、兄さん、の……すご、い……っ」

 

 恍惚とした感覚が全身を支配して、何も考えられない。しばらくして射精が終わったが、どれくらいそうしていたのかさえわからない。

 二回も果てて体力も限界になった俺は、そのままさつきと冬香の間に倒れこんでしまった。ぼす、とベッドに受け止められるのが心地いい。

 

「にい、さん……」

 

「せんぱい……」

 

 きゅ、と控えめに両手が握られる。それに少しくらい返事をしてやりたいが、その体力すら残っていない。

 だがせめて何か二人に応えたくて、ほんの少しの力でその手を握り返した。

 それだけなのに二人は満足してくれたのか、くす、という笑い声が聞こえた。それがなんだかとても嬉しくて、すう、と眠りに落ちていく。

 そして完全に闇に落ちる瞬間、耳元でささやき声が聞こえた。

 

「大好き」

 

 それがどちらの声なのか、考える前に俺の脳は休眠に入ってしまった。

 

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