BLEACH the Girl Dyed in White 作:ナムシャンデリア
真夜中、さんさんと照り付けていた太陽は身を潜め、昼の温かさを残しながらしんと静まり返る暗闇の世界。ファルニルは休めていた身体を起こし手足のない蛇のような身体でゆっくりと活動を再開する。身体にはもう傷は残ってはいなかった。この時のために思考は継続しながら身体を一日回復に費やした為、這いまわる元気は有り余っていた。
身を潜めていた植木鉢から顔を出し、住人が居るであろう部屋を探査神経を使って調べた後、家の壁に沿って降ろされたエアコンの排水口を伝って直接部屋の中に侵入した。
稼働するエアコンの隙間を縫うように進み、ずるりと自身の身体をひねらせながら部屋の壁を伝って目的の場所にたどり着く。
照明が消された部屋の中は、薄暗くあまり判断がつかなかったが、部屋に中に入った途端に濃くなる霊圧の匂いと、虚が持つ探査神経はそこに目的の人物がいると告げていた。暗闇に目が慣れてくると、そこには小さなベッドとキャラクターものの布団に包まれて寝入っている胡桃色をした少女の影があった。後はその住人に近づき、魂魄から霊子を直接吸収するだけでいい。予想以上に物事がうまくいったとファルニルは舌なめずりをする。
物音を立てないように床を這って移動しながら、ベッドの足を上り布団の上に移動する。途中真夏の熱帯夜にエアコンが効いていても暑さを覚えたのか寝返りを打った少女に歩みが止まったが、それを何度か繰り返すうちにやがて少女の眼前へとたどり着いた。
「ヘェ……コレハコレハ、ナントモ唆ル顔ツキダ、ツクヅク俺モ運ガイイ。身体ガ回復スルマデ現世ニ身ヲ隠ス間ハ、コイツヲ使ウノモ悪クナイナ、良イ退屈シノギニナリソウダ」
ファルニルは少女の顔をまじまじと確認する。陶磁器を思わせるシミ一つない白い肌に整った丸い顔。体格から見れば高校生くらいだろうか、まだ成熟していないがそれでも大人と大差ないような二つの丸い乳房は、同年代の中でも特異と言えた。
魂魄としての霊子濃度も一級品だった。死神や虚のようにどこか戦闘慣れして荒々しいとがった雰囲気が感じられない天然培養の気配。現世が広いとはいえこうはいかないとファルニルは、自身の幸運へいもしない虚圏の神へと感謝を告げる。
少女の名は、井上織姫と言った。純真で、裏表のないちょっと抜けた性格のどこにでもいそうな女子高生。そんな性の知識も学校で習ったこと以外知らない少女に、虚の魔の手が襲い掛かる。
この時点で既に、ファルニルからは虚の霊圧が邪な気と共に漏れ出ていた。虚はプラス霊が反転した存在であり、近くに居るものに悪影響を与える存在である。故に、小さいからとはいえこんな風に接近を許し霊圧をたれ流そうものなら、ピリリと肌を刺すような空気が生まれるはずなのだ。だからこそ、井上織姫は、此処で意識を取り戻せた。眠りから覚めることができたはずだった。
たまたまその時、創作料理を思いつき予想外に沢山作ってしまいお菓子を食べ過ぎてしまい、お腹を壊して早めに寝込んでしまったという運命のいたずらがなければ、悲惨な未来は訪れなかったっただろう。
「ソレジャア、味見トイコウカ」
弱った身体を癒すためのおあつらえ向けの上物の魂魄。それは彼の中で眠っていた下種な欲望を呼び起こすには十分だった。今すぐ噛り付いてしまいたい、そんな考えが頭をよぎるくらいにはファルニルは興奮していた。だが、それでは自分はまた失敗してしまう。トカゲ虚に取りついていた時は、項を焦ってあんな小物に取りついてしまったのがそもそもの間違いだった。感情的に行動して同じ失敗を二度としないために少し慎重になって自らの欲望を抑え込む。
歯を立てればいくら寝ている人間といえども飛び起きるだろうし、そうなってしまえば小さな身体のファルニルは退治されるまでもなく此処から追い出されてしまうだろう。無力な身体で外に出るのはそのまま死を意味する。確実にこの織姫から霊子を吸い取らなければ、ファルニルは此処で終わってしまう。だからこそ、彼は一日中考えていた織姫の篭絡手段の中から最善とも思える札を選択する。
この虚、ファルニル・アブスブルには、普通の虚とは違う特殊な能力があった。それは戦闘に関するものではなく生き残ることにおいて特化された力であり、皮肉なことに小さくなった身体だからこそ、効果を発揮できるものだった。
その力とは、他の生物に寄生する能力。他者の胎内に入り込み霊子を癒着させるその力を使いトカゲ虚に寄生することでトカゲ虚が食らった魂魄のお零れを貰ったり、霊子を勝手に吸収して自分のものに出来ていた。今までは虚の体内を行き来していた為、ファルニルには人間の体内に入った経験はなかったが、現状それが一番生存確率が高い方法であるのも確かだった。
経験は無いが、虚も人間も魂魄の質を除けば本質的には同じ存在である。ならば巨大虚への寄生すら可能だったファルニルに寄生できない道理はなかった。
魚のようなのっぺりとした丸い仮面の口元から、赤黒い舌を伸ばしたファルニルは、それをゆっくりとベッドの上で眠る織姫の口元へと伸ばしていく。ファルニルが魂魄へ寄生するためにはいくつか条件があった。それは対象が無抵抗で彼を受け入れなければいけないということだ。多少の抵抗は許容内だが、寄生の最中は無防備になるため攻撃でもされたらそれだけで致命傷になってしまう。だからこそ、念入りな下準備が必要だった。
特に今回は初めての人間であるため、身体が丈夫な虚にするような粗雑なやり方では魂魄が壊れてしまいかねない。ファルニルは少女を傷つけないように細心の注意を払いながら、伸ばした舌をぷっくりと膨らんだ桃色の唇の隙間から口内へと侵入させた。ぷるんと唇は何の抵抗もなく、ファルニルの舌の侵入を許してしまう。
「んっ?…ぐぷっ…ううっ」
口の中に突然入りこんだ異物に眉をしかめる織姫だが、料理でも食べている夢でも見ているのか口を動かしたのみでそのまま起きる気配がなかった。
眠る織姫の口へと難なく舌を差し込んだファルニルは、これを幸いと舌で口内の感触を確かめ、小さいだけで虚のそれと大差ないと判断する。そこから行動は早かった、舌から粘液を分泌させて織姫の口に塗り込み始めたのだ。それは舌が動きやすくなる潤滑油になると同時に、口内を軽く麻痺させる麻酔でもあった。それは差し入れた舌を噛み千切られないためにファルニルが、虚に寄生する際に常用していた手段の一つである。
まるで歯磨きでもするかのように、歯茎や舌、粘膜に至るまで念入りに粘液を塗り込んだファルニルは、織姫の口が半開きになりそこからだらしなく唾液が漏れてきている事を確認した。口内が十分に麻痺したというサインだ。ファルニルは仮面の下で薄く笑い、今度は差し込んだ舌を織姫の喉奥へと付きいれた。
「うぐっ...ぐぷっ」
舌を更に奥へと進める。粘液を潤滑油に利用して、彼女の喉奥から食道へとどんどん舌を伸ばしていく。
器官をふさぐほどファルニルの舌は太くはないが、異物感が流石に苦しいのか織姫は目じりに涙を浮かべながら眉を顰める。舌を無意識に吐き出そうとしているのか、織姫は何度も嗚咽を漏らすが、その程度では胃の入り口まで入り込んだ舌はびくともしない。更にファルニルは、簡単に抜かれないように仮面の口から赤い触手を伸ばしたファルニルは、それを花弁の様に開け織姫の唇へ栓のように張り付けてしまう。そうなってしまえば、とても眠ったままでは舌を引き抜くことは難しかった。
寝苦しそうにしつつも、何も知らないで眠りこける織姫。その様子を眺めながらファルニルは織姫の気管を塞がないように慎重に舌の位置を調整する。そして、胃の奥まで押し込んだ舌にコブで返しを作り簡単には抜けないように固定すると、胃の中まで差し込んだ舌の先端から粘液を流し込み始めた。舌の表面で分泌されていた麻痺毒とは違い、どろりと糸を引く蜜飴にも似た液体。それは、虚に比べてか弱く、簡単に壊れてしまいそうな織姫を手に入れるためにファルニルが作り出した特別製の毒液だった。蜜飴にも似た粘度の高い液体が舌の中に作られた毒腺を通ることで、舌は倍近く膨らみ彼女の食道を塞いでしまう。だが、それまでに浸透していた麻痺毒が消化器に加わる圧迫感を打ち消してしまっていた為、彼女がそれで飛び起きることはなかった。
「うぶっ‼んん…うぐっ‼」
それから数分が過ぎ徐々に胃の中に溜まっていく毒液。その嵩が上がっていくにつれて、流石に誤魔化しきれなくなり、僅かに逆流した毒液が気管に入りむせ込んでしまう。ファルニルは、少し量を間違えたかとそこで毒液の注入を少量にし、一旦毒液が織姫の身体に吸収されるのを待つことにした。誰かに発見される危険が増す、早朝まで時間はまだ沢山ある。ファルニルは焦らずに、身体の変化を一切見逃さないようにじっくりと織姫を観察する。
(ん!?な…なにこれ…どうなってるの!?虚!)
そのタイミングで織姫の意識が覚醒する。ぼんやりとした頭で自分の目の前に小さな虚が居ることを知覚した彼女は、自分の口に貼りついたファルニルの仮面から淡く光る瞳と視線が合い、驚きで固まってしまう。現状が呑み込めず混乱する彼女に、ファルニルはニヤリと目を細めもったいぶった口調で話しかけた。
「ヨウヤク眠リ姫ノオ目覚メカ、随分ト危機感ガ薄イナ、マア、コッチニシテミタラ楽デ助カッタガナ。突然ノコトデ混乱シテルトコ悪イケドナ、始メメサセテ貰ッテルゼェ?」
(ひいっ……な、なに…いったい何が起こってるの!?)
舌を伸ばしているが故に、どこかくぐもった声色で放たれた言葉。それに織姫はますます恐怖心を募らせる。悲鳴を上げようとしたが、そこで声が出せないことに気が付いた。混乱する頭で整理が追い付かず、兎に角その場から逃げようとしてベッドから上半身を起こし、そこでその虚が自分の口へ貼りつき喉の奥へと舌を差し込んでいる事実に気が付いた。
「んうっ……んんんんんっ!!(い、いやあああああああああ!!)」
「ケケケ、マア…ソウイウ反応ニ、ナルヨナ」
織姫は悲鳴を上げながら咄嗟に虚を口から引きはがそうとするが、胃の中に返しと唇に栓を作られているためまともに引っ張ることすら出来なかった。虚が外せない、その事実がますます織姫を焦らせ冷静な思考を奪っていく。口へ貼りついているファルニルを一度意識してしまえば、その生臭くぶよぶよとしたうす赤色の肌の感触が、余りにも不快で一刻も早く虚と距離を置きたかったのだ。これはファルニルの意図したものではなかったが、結果的に織姫に助けを呼ばせないということに成功していた。
ここで少し冷静になり、虚に対して知識のある朽木ルキアや黒崎一護に連絡をとれていたのなら、ここから先の彼女の運命は変わったのかもしれない。だが、嫌悪感が先に立ち冷静な判断能力が奪われていた彼女は虚を引き抜くことで頭がいっぱいになってしまう。運命は残酷にもファルニルの方へと傾いた。
(…いやぁ…気持ち悪い…気持ち悪い…はやく、これとらないと!)
「アア、ソンナニ暴レテ…カワイソウニ、モウ何モカモ、手遅レナノニナァ」
織姫の身体に毒液を送り込んだファルニルは余裕の態度で、織姫に諦めろと告げる。体内に彼の毒を受け入れてしまった段階で、勝敗はすでについてしまっていた。此処からいくら織姫が抵抗をしようとも、例え奇跡的にファルニルを引きはがせたとしても、それは無意味だった。必死でファルニルをはずそうとする織姫の手をいなしながら、ファルニルはシッカリと長い身体を首元へとマフラーのように巻き付ける。
後は織姫に毒が効いてくるまで待つだけでよかった。無駄に足掻こうとする織姫の姿が面白いとでもいうように、彼はこれ見よがしに突き入れた舌を動かして見せた。ぐっと嘔吐感がせり上がってくるが、食道は舌によって完全にふさがれてしまっているため注がれた粘液がこぼれ出ることはない。ただ織姫の瞳に涙がたまっていく。
「う…うぐっ(く…くるしい…何か胃の中に入ってきてるの?…どうして、こんな)」
「ソンナ霊力モ、コモッテナイ力ジャ、俺ノ
そうしている間にも、虚の腹は脈動しポンプの様にどぽりどぽりと織姫の腹の中へと液体と流し込んでいく。更に溜まっていく液体、何もしていないのに異様な満腹感と嘔吐感があれば、流石に突然襲われた織姫でも何をされているかは見当が付く。自分の口の中へ何かを注ぎ込んでいる事実。それは彼女に危機感を覚えさせる。口の中を通ったファルニルの舌が液体を送り出すたびに、どくんどくんと舌が震えるのがあまりにも生々しく、織姫は気が遠くなりそうになる。
(何か……のまされてる…これ、きっと…のんじゃダメな奴だ…)
胃の中に存在する毒液の匂いなのか、ツンと鼻を通る刺激臭の中に果物のような甘ったるさを含んだ香りが不意に織姫の鼻を刺激する。それは、彼女が今まで食べてきた物どれにも当てはまらない独特な匂いで、未知のものを飲まされているという恐怖が彼女の肌に鳥肌を立たせた。じっとりと汗ばんだ織姫の額からぽたりと雫が流れ落ちる。気づけば少しずつ織姫の身体は体温が上がり始めていた。熱帯夜という事もあるが、その大きな原因は胃の中に流し込まれた毒液である。数分前から仕込まれ続けている液体が、ついに織姫の身体に吸収され始めたのだ。
立て続けに流れ落ちてくる汗の雫。そして先ほどと打って変わって、身体が気だるく重くなったような錯覚に包まれる。明らかにおかしい体調の変化にその原因がこの液体にあると考えた織姫だが、如何することもできなかった。舌を噛もうともしたが顎は麻痺して動かすことが出来ず、液体を吐き出そうにも胃の中から出てこない。状況は完全に積んでいた。
自分を動けなくして虚がやろうとしていること等、織姫には1つしか考えられなかった。動くことが出来なくなった事で、逆に冷静さを取り戻した織姫は、最悪の結論にたどり着く。
「(う…あっ…いや…この虚、ああ…そうか…私を食べる気なんだ…)」
身近に迫る死の恐怖。とても普通の女子高生が味わう物ではない。織姫が恐怖の中そこで取り乱さなかったのは、数日前に起きたとある出来事が関係していた。
毒液の効果によって力を奪われ、無抵抗な織姫は回想する。それは虚となってしまった兄に殺されかけたという余りに辛い経験。その経験が不幸にも今置かれている現状を彼女は理解させた。頬を諦めの涙が伝う。死ぬことはとても怖いが、それ以上にあれほど苦悩して自分のことを思って逝ってくれた兄に申し訳がなくて、虚となった兄から自分を守ってくれた彼の頑張りを水の泡にしてしまうことに悔しさを覚えた。
「(ごめんね、お兄ちゃん……ごめんね黒崎君…私、せっかく助けてもらったけどここで死んじゃうよ…)」
せめて痛くないと良いなと少女はぎゅっと目を瞑り、来るであろう痛みに備える。
「口ハ塞イデシマッテルカラ何言ッテルカワカラナイケドナ、ダイタイ何考エテルクライハ分カルゼ。安心シロヨ、殺シナンテ、モッタイネーコトシネェカラサ」
「(えっ?)」
だが、織姫の死の覚悟はファルニルの言葉によって壊されてしまう。虚は魂魄を食べるはず、そう最近身をもって知った織姫は自ら自分を殺さないと言ってのける存在に戸惑いを覚えた。なら、どうして自分を襲うのかと疑問に思った瞬間……嗤っているのか、ぶるりとファルニルが震えたのが伝わってきた。
「セッカクダカラ、オシエテヤロウ。オ前ノ中ニ、今コウシテ送リ込ンデルノハ、俺ノ『エル・グレコ』から出た特別製ノ毒液ダ。オ前ノ為ニ、特別ニ用意シタンダゼ。勿論ソレハ、オ前ヲ、食ベル為ジャナイ。オ前ニハ、良イ宿主ニ成ッテモラワナイト、イケナイカラナァ。霊子ト娯楽ヲ俺ニ供給スル、メス奴隷ニナレルンダ、感謝シロヨ?」
(な…どれい…それって…)
ファルニルがただ自分が満足するために放った言葉は、説明する気が一切のない一方的なものだった。それ故に、織姫には彼の言う『エル・グレコ』が何を意味するのか、どういう理由で虚はそれを行っているのかがわからない。だが、奴隷という言葉でおおよその予測は付く。
とても嫌な予感がした。このまま状況に呑まれれば、きっと自分はこの虚に良くないことをされる。それは恐らく、死ぬことよりも惨めで、辛いことだ。そういう確信が彼女にはあった。
年頃の少女の就寝中の出来事としては、余りにも過激な出来事に死を覚悟して諦めていた織姫だったが、好きでもない者に、まして虚に身体を好きにさせるというのはとても看過できるものではなかった。乙女の尊厳を奪われるのは、死よりも辛いことだった。ましてそんな姿を黒崎一護に見られでもしたら、自分はその時こそ正気を保ってはいられないだろうと奮起する。
命のやり取りをつい数日前に経験していた彼女は、泣き出しそうな自分に活を入れキッと目に力を込めてファルニルを睨む。ここで全てを投げ出しては虚の思うつぼだ、抵抗をやめればただ弄られるだけ。彼女はせめて何か抵抗できるものはないかと手を伸ばした。
(ま、まけない……虚になんか…ぜったい)
「オオ?毒ガ効イテキテル、ダロウニマダ、ソンナ顔ガ出来ルノカ、イイネェ。気丈ナ女ハソソルナァ。ソウ言ウ奴ホド一度墜チタラ良イ声デ喘クンダ。ドコマデ、ソノ態度ガ続ケラレルノカ、見ミモノダナ…オ?」
織姫の覚悟を嘲笑うファルニルに、織姫は不意打ち気味に近くにあったヘヤピンをファルニルに突き刺した。それは兄の形見ともいえる青い花の意匠を象った彼女の宝物だった。まるで狙ったように近場にあったそれに織姫は、兄へ感謝してぐっとファルニルの皮膚へと押し付ける。
普通のヘアピンでは、虚の外皮を貫けなかったが、普段から織姫が身に着けていたこともあってか、ほんのりと霊力を纏う様になっていたそれに虚は痛みを感じているのか嫌がるように身をよじる。
(やった...効いてる?...なら、ヘアピンで攻撃を続けてればきっと逃げる隙が出きる...んぐっ!)
「チィ...イッテェナ、マサカコンナ物ヲ隠シテヤガッタトハ。流石ニ霊力ノ、高イ人間カ、ナンノ抵抗モナイ程、馬鹿ジャネェカ」
それと同時に、織姫は口内と胃の中にかき回されるような違和感を感じる。やり返されたお返しに、ファルニルが舌を胃の中で激しく動かしたのだ。たっぷりと貯まった粘液が胃液と混ざり合い、激しい嘔吐感が織姫を満たす。更にファルニルは追加とばかりに毒液を再度流し込んだ。吸収されて嵩が減っていた粘液は見る見るうちに量を増し胃を再び圧迫してしまう。
苦悶の表情を浮かべた織姫だったが、それでも抵抗の手は止まなかった。此処で諦めたら死ぬことよりもつらいことが待っている。そう自分に言い聞かせながら、彼女はヘヤピンを握る手に力を入れた。予想外に抵抗する織姫の反応を以外に思ったもののファルニルは、それに特に苛立つ事はなかった。ただ、小さい身体の上に、力を失っている状態でチクチクとダメージを与えられるのは煩わしかった。
「ぐぼっ!?がぼぼっ…(いやぁ.....お腹...苦しい...でも...此処で諦めちゃ...駄目なんだ。これで...少しでも傷を...怯ませられれば...きっと逃げる隙がうまれるかも...)
「ヤルジャネェカ、鋼皮ガアルカラ傷ハ負ワネェガ、刺サレルト普通ニ痛ェナ、ソロソロヤメロ」
「ひっ...かひゅっ…」
そんなファルニルの反撃に屈せず、負けじと抵抗を始めた織姫を無慈悲な一撃が襲う。マフラーのように彼女の首に巻き付けていた胴体がぎゅっと収縮したのだ。首を締め上げられ、内と外から気管を圧迫された彼女は息苦しさでヘヤピンを取り落としてしまう。心の中で助けを呼びながら、彼女はこの状況を打開しようと必死に落としたヘヤピンを探るも、それを見越したファルニルに尻尾を使ってヘヤピンを遠くへと弾かれてしまう。
抵抗する手段がなくなった織姫は、それでもファルニルの手から逃れようと首に巻き付いた胴体に爪を引っかけるが、ブヨブヨとした皮はその柔らかさに反して、傷一つ付けることは出来なかった。普通の人間にしては高い霊力を持つ織姫のことを、多少なりとも警戒していたファルニルは、予想以上にこの少女が戦い慣れをしておらず非力だったことに拍子抜けした。
「人間ノ牝ニシテハ、中々頑張ッタ方ジャネェカ?マア、全部無駄ナンダケドナ。オ前、身体熱クナッテキテルダロ、モウ終リダヨ」
(終わり...これ...注がれてるの毒かなにかなの...)
ファルニルの言葉に、確かに少しずつ身体が熱くなってきている織姫。違和感には気が付いていたが、無意識に真夏の所為だと考えないようにしていた事実を突きつけられて、身体が震える。少しづつだが、確実にこのファルニルによって自分の身体が変えられて行っている事実が、織姫を帰ることの出来ない一本道を歩かされている様な先の見えないない不安にさいなませる。
(...お酒をのんじゃった時みたい...身体...熱くて...くらくらする...怖い...怖いよ...わたし、これからどうなっちゃうの...)
「ソウ、怯ビエルナヨ、痛クハシナイカラサァ。」
それから直ぐのことだった。変化は訪れる。胃の中にどっぷりと溜まった粘液が織姫の身体に本格的な変化をもたらしたのだ。先ほどと打って変わって呼吸は荒くなり、肌にはじっとりと玉のような汗が浮かんでいた。風邪をひいてしまい熱を出したかのように、頭がぼんやりと霞がかったように思考がまとまらず重くなっていく。
「モウソレモ、ウゼェヨ」
(あっ…力…入らない……お腹…熱い…)
心臓の鼓動が嫌に響き、息苦しさが増す中で少女は、抵抗だけは止めまいと締め付けるファルニルをひっかいていたが、それを煩わしく思っていたファルニルに尻尾を振られはたき落されてしまう。力が抜け始めていた彼女の手はそのまま力なく落ちる。抵抗していた腕すら力が入らなくなっていた。身体の自由までも奪われ、抵抗する気力までも奪われつつある織姫に、虚は笑みを深くする。仮面の奥に隠れた悍ましい目と瞳を合わせてしまった瞬間、ゾクリと悪寒が少女の背を駆け抜け、同時に今の状況が誰も助けが来ない絶望的なものだと今更ながら理解する。
「ドウヤラ、効イテキタミタイダナ。ドウダ、俺ノ毒液ノ味ハ。身体ガ疼イテタマラナイダロウ?」
「あっ…ああっ…くっ…ふうんっ(身体…?疼く…それって…)」
女子高生、それもそういった知識をあまり持たずに成長してきた少女には、虚の言葉は理解できず大半がわからなかった。だが、それでも女の本能としてこの虚が、女性の尊厳を貶める何かを考えて実行し用としていることは少女にも理解できた。ぎゅっとわずかに動くこぶしを握り締め、これからされることがどんなのものであっても、絶対にこの場を何とか乗り切って見せようと覚悟を決めた少女にまたしても虚はいやらし気な視線を送る。
「モウコレモ必要ナイヨナ、ヌクゾ?」
「んごっ!?…ぐぽぉぉおぉごっ…」
虚は、ずるりと織姫の口に入り込んでいた舌を勢いよく引き抜いた。差し入れた時よりも肥大化しウナギのような太さになっていたそれを、食道を擦りながら胃から引き抜いたのだから堪らない。胃酸が逆流する痛みと、猛烈な嘔吐感に織姫は顔を真っ赤にして嘔吐く。涙がぽろぽろと目じりからこぼれ、過剰に分泌された粘液が鼻からごぽりと溢れ鼻提灯を作る。少女として余りにも無様な姿に、ファルニルは舌を自身の口に収めながら笑い声を漏らし、少女の唇に貼りついていた花弁状の触手を分離する。それは虚の口から外れるとともに、彼女の口に入り込み、胃の中に入った粘液を吐き出せない栓の役目を果たす。まるで肉のおしゃぶりを咥えたような格好になった。
取り返しの使い事が起こっている、そう感じながらも身体を満足に動かすことができずにわずかに四肢を痙攣させる織姫。そんな彼女を尻目に虚はその小さな胴体を彼女の服の中に潜り込ませた。着ている可愛らしいパジャマを縫って尻尾を左胸へと巻き付けたファルニルは、紐のようにぎゅっと織姫の胸を締め上げる。
「んっ…(胸…まきつかれてる…気持ち悪いのに、へんな感じが…)」
胴体を器用に使って絞り出すように少女の胸を刺激し始めた虚。始めは違和感に悩まされていた少女も、次第に胸に送り込まれる刺激に息を荒くしていく。大きな胸に収まっていた乳首はぷっくりと盛り上がり、服の上からでも少女が快感を感じているのがわかった。
ファルニルが織姫の為作り出した毒液。それは『催淫毒()』と呼ばれる媚薬だった。虚のように強引に眠らせて寄生できない人間に対して、身体の負担を押さえて抵抗力を下げるために考案した毒であり、体内に吸収されるとそれは即効性をもち瞬く間に対象を発情させてしまう。
久々の女にありつけると興奮したファルニル自身の趣味でもあった。
ぎゅっと絞ったと思えば、優しげに揉み、緩急を付けながら尻尾を使うファルニルに、織姫の顔は徐々に蕩けていく。
「ふうっ…あっ…(そうだ…私、やだ…これ興奮してる。こんな虚に襲われて、私エッチな気分になっちゃってる)」
粘液の効果によって火照っていた身体に小さな刺激が走る。腹の中に吐き出された粘液はじっくりと少女の身体に取り込まれ、幼い身体を強制的に発情へと導いていたのだ。肌を擦る虚の外皮の感覚ですら、今の少女の快楽に火を灯すには十分だった。コリコリと尖った乳首を尻尾で弄られればそれだけで甘い吐息が漏れてしまう。
「いやあ…うっ...あ、あんっ...(ち、くびぃ...気持ちいい...)」
快楽に少しずつ染まっていく織姫の反応に気を良くしたのか、ファルニルは更に少女の反応を楽しむために尻尾を胸から外して目の前に持ってきた。
「コレ…ナンダトオモウ?」
(え…?)
媚薬に身体を侵されたうえで胸を揉まれ息も絶え絶えの少女の前で、意味ありげに尻尾を振って見せる虚。少女が視線を追って胴体から延びる細長い尻尾に目線をやると、細い針のような突起がにゅるりと飛び出したのだ。
「む、ごっ」(ひっ…!!)
鋭利な針、それをわざわざ見せる理由は決まっていた。織姫の反応を楽しんでいるのだ。自分という虚に一喜一憂する少女の姿は、今まで他の虚の体内を渡り歩いてきたこの虚には新鮮だった。年頃の少女が身もだえする姿に、生来この虚が持っていた加虐欲が刺激されたのだ。
「随分ト蕩ケタ顔ヲシテルジャネェカ、始メノ抵抗ガ嘘ミタイダ。ブッツケ本番ダッタガ、毒液ノ調整ハ上手クイッタミタイダナ。ジャア、ソロソロ宿主ニ成ッテモラウ為ニ、身体、イジラセテモラウゼェ」
「(しゅ…くしゅ?それって)」
「要ハ、オ前ノ身体ニ寄生サセテモラウノサ。本来ナラ、大虚ナンカガ良カッタンダケドナ、デモマァ…オ前ハオ前デ居心地ハ良サソウダ」
「(寄生!?そんな…そんなことって…やめて、これ以上身体おかしくしないで、これ以上されたら私…どうにかなっちゃうよ)」
そしてファルニルは言い終えるや否や、拒絶の意思を示す少女を無視して少女の左胸、発情して勃起した乳首に尻尾の針を突き立てた。
「マズハ胸ノ調整カラダ」
(ひあっ…!?…え、あれ?……これ、刺さってる…んだよね。え、痛くない…の、どうして?これも、この吞まされた毒のせい?)
ぷすりと言う音を立てて、尻尾は乳房の中へ埋め込まれていく。注射を打たれるような鋭い痛みを覚悟してぎゅっと目を瞑っていた少女は、その衝撃が来ないことを不思議に思う。恐る恐る目を開けると、眼前には矢張り自分の左乳首へと針を突き立てている虚の姿があった。
「ジャア、イクゼ?キゼツネェ様、ガンバレヨ」
そして、虚の胴体が脈打つと同時に、「じゅううう…」と針から乳首へ乳房へと何かが送られていく。それは虚が作り出した特濃の媚薬液だった。彼女の腹の中に注ぎ込まれたそれよりももっと強力なそれは、乳首を通じて乳腺へと浸透して彼女の乳房を作り替えていく。ポンプの様に液体が注がれるたびに女子高生相応の張りのあった左の乳房は更に大きくなり、来ていたパジャマがはち切れそうになるまで肥大化する。
「おっ…おおおおおおおおお!?」
濃度の高い媚薬液を一気に乳首に注入された少女は、頭を焼き切るのかという快楽が一気に押し寄せ一瞬頭が真っ白になる。ビクンと腰が痙攣し、パジャマの上から股間部にシミが広がっていく。性もまともに知らない少女に与えられた刺激は余りにも過剰過ぎた。多すぎる媚薬の摂取に脳が追い付かず、数分間少女は腰を浮かせたままビクンビクンと痙攣する。
少女の股間からは、ねっとりと粘度の高い液体が泉の様に漏れ出してパジャマを汚していた。だが、そんなことも気にできないほど、少女は快楽の渦に囚われてしまっている。やがて押し寄せていた快楽の波が去り、幾分か冷静さを取り戻した後も胸の中に染み込んだ媚薬液が彼女を興奮させるのか、だらしなく蕩けた顔が戻らなくなってしまっていた。
(いやぁ…嫌…熱い、熱い…おっぱいが…あついよぉ…)
じんじんと熱く切ないまでの快楽を訴えるようになった乳首に、少女は苦悶の声を漏らす。だがその声には先ほどまでの恐怖に満ちたものと違いどこか艶が混じっており、与えられる快楽に興奮しているようにも見えた。
「ソンジャァ次ハ右ダナ」
「(や、やめ……ひゃああああああああああ!!」
風船のように膨らんでしまった乳首から針を引き抜いた虚は、そのまま右乳首へはりを突き刺した。じゅじゅううううっと再び液体が注入され二つの乳房ははち切れんばかりの大きさへと成長する。またしても声を我慢できなくなるほどの快楽がその身を襲い悶絶する。首は上の方へと反り返り、エビ反りに近い体制でがくがくと震える少女の顔は、快楽に歪み切っており笑みさえ浮かべてしまっていた。
(お、おっぱい…大きくされちゃった…こんなの…絶対学校でわかっちゃう…変な目で見られちゃうよ)
本来の成長とは違い異常な発達を遂げた自分の胸を見ながら織姫は、もう後戻り出来ないところまで来ていることを自覚する。媚薬の注入を終えて役目を終えたのか、彼女の大きく張った風船のような胸から針がゆっくりと抜かれていく。その感覚だけで甘い吐息を漏らすようになってしまっていた。
ずっしりと媚薬液が詰まった乳房はじっとりと熱を持ち、少女に痒みのような甘い痺れを与えていた。そしてそれは徐々に大きくなっていき、次第に胸の中で何かがせり上がってくる感覚へと変わっていく。
それと同時に自分の中の力が胸へと集まっていく様な感覚が起こり、じんじんと乳首が切なく疼き始めた。それを自分で弄ることが出来ない事に織姫は物悲しさを覚えながら、これから起こる事態に少し期待してしまう。次はどんなことをされるのだろう、どんな気持ちいいことをされるのだろう。乳首への過剰な刺激を受けた織姫は、虚への恐怖も忘れて快楽の虜になっていた。
「はぁ…はぁ…(熱い…おっぱいが…なにかムズムズする…)」
力が胸へと吸い上げられていく感覚と共に、プシッと音を立てて白色の液体が乳首から吹き上がった。それは紛れもなく織姫からあふれ出た母乳だった。ファルニルによって乳首に注入された毒液が、乳腺に浸食し内に秘めた霊力を栄養源にして強制的に母乳を作り出したのだ。高濃度の霊力を含んだ母乳は、これ以上ない虚の餌になる。噴水のように湧き出る母乳を乳房ごと咥えて飲んだファルニルは、その芳醇な香りと霊力に舌鼓を打つ。空気中の霊子を取り込むよりも遥かに効率的に霊子を回収出来たファルニルは、更に霊子を取り込むべくじゅるると乳首を吸い上げた。
「あ、あああ…(おっぱい…出ちゃってる…赤ちゃんいないのに…おっぱい出ちゃってるよぉぉ)」
乳腺を通って母乳があふれる感覚が果てしなく気持ちがいい。恍惚に顔を蕩けさせた織姫は、自分の身体に起こった変化よりもその快楽を受け取ることを優先してしまう。重い胸が軽くなっていく解放感と自分の霊圧を母乳に変えられていく喪失感を同時に感じた彼女は、軽く気をやってしまった。目はうつろに、自身の胸についての感想をうわ言の様に呟く。
「おっぱい...吸われてる...嫌なのに、気持ちいい...」
「ああ…コレは良い、人間にしてはかなりの霊子濃度だ。これなら俺の身体を回復させることが出来るかもしれない。ますますお前の身体が欲しくなった」
織姫の霊子を大量に吸収したファルニルは、喉が回復したのか声色が壊れた機械のようなものから、聞き取りやすい肉声へと変化する。身体の大きさは変わってはなかったが、超速再生では如何することもできなかった肉体の一部を取り戻したことに、ファルニルは満足そうだった。
この調子で織姫から霊子を取り込み続けていけば、いずれ元の身体に戻ることが出来るだろうとファルニルはほくそ笑む。その為には、織姫を絶対に逃してはならない。自分の為の霊子製造機に成ってもらうためにファルニルは次の行動に移るのだった。
「(な、なに…何をしてるの…)」
「ああ、こんなに濡らして…そんなに、気持ちよかったのか」
ひとしきり織姫の母乳を飲み終えたファルニルは、織姫の首から身体を外す。そして織姫の艶やかな身体を滑りながら、パジャマのズボンの中へと潜り込んだ。途端にむわっと広がる芳醇な雌の匂いにファルニルはほくそ笑む。彼女の乙女の秘裂からは、大量の愛液が溢れ出し股間を濡らしていた。それがパンツ越しにも滴り落ちて男の欲望を掻き立てるような強い匂いを放っていた。
織姫の体内に送り込んだ毒液の効果が十分出ていることを確認したファルニルは、これなら問題なく次の段階へと進めると判断した。麻痺毒により身体を拘束し、胸から霊子を放出させ抵抗する気力を削いだら、最後に残るのは寄生するための通路の確保だった。
虚の体内に寄生するのであれば、体格差を利用してわざと飲み込まれればいい。そうすれば飲んだ虚の胃の中へすんなり納まることが出来るからだ。だが、人間相手ではそうはいかない。いくらファルニルが手のひらサイズとはいえ、そのまま胃の中に入るのは難しい。器官を塞いで殺してしまえば本末転倒であったし、第一にファルニルとしても狭い胃の中で酸に晒されるのは趣味ではなかった。
ならば、何処から体内に侵入するのか?
その結論は単純だった。人間の牝なら誰しも持つ誰かを受け入れるための臓器。子宮。それを利用させてもらおうという算段である。その為に抵抗力を奪い、快楽に溺れさせ、受け入れ準備を整えさせた。今では、滑りがいい潤滑油までわざわざ分泌してくれる始末だった。
「(ひ、ひぃっ…パンツの中…入って…!?)」
ずるりと織姫のパンツを掻き分けて股間に顔を近づけたファルニル。陶器のような仮面の冷たい感触が濡れそぼった割れ目に当たり、織姫はぞくりと背筋が震えるのを感じた。薄い胡桃色の陰毛を滑り、ぴったりと閉じた秘裂の前にたどり着いたファルニルは再び口から舌を伸ばす。
蜜のような粘度の高い愛液を舐めとると、舌で閉じた割れ目を器用にこじ開ける。くぱぁと広げられた綺麗なサーモンピンクをした膣口から、堰を切ったように止められていた愛液があふれ出る。空気がそこへ触れる間食するすら気持ちがいいのか、次から次へと漏れ出す愛液。それはまるで其処へファルニルを迎え入れたいとばかりに蠢き更にとろとろと愛液を溢れさせていた。
「綺麗な色だ、これは初物か。それにこの発情しきった牝の匂い...そそるねぇ」
「(し、舌!?…ダメッ…そこはダメ…いっ…あっああっ…)」
男を受け入れたことない織姫の秘裂は粘液を分泌した舌を簡単に受け入れてしまう。ずぷりと舌が割れ目に沈み込み、するすると彼女の膣を上っていく感触に、織姫は気持ち悪さよりも先に快楽を感じ、喘ぎ声をあげてしまう自分に悔しくなる。舌が膣に擦れる感触が途方もなく気持ちよく、織姫の腰が意志に判してかくかくと動き出してしまう。
「気持ちいいんだろう?良いぞ、そのまま腰を振っていろ...俺もやり易くなるからな」
「(はうぅ…あ…ああ…、なにこれ…なにこれぇ…)」
毒液による強制的に叩き込まれた快感ではなく、舌がゆっくりと進む甘く切ない感覚に織姫は困惑する。舌のザラザラとした感触が、織姫の愛液で潤った膣壁を優しく撫で上げるたびに我慢しようとしていた声が反射的に漏れてしまう。胸の中に幸福感が溢れ出て、ずっとこうしていたいと考えてしまい慌ててその考えを振り払う。
身体は落ちてしまっているが心はまだ諦めてはいない。ファルニルに心まで屈しなければ、いつか此処から抜け出せると織姫は信じていた。そしてあわよくば、仲間が助け出してくれることを心の底で期待していたのだ。
「(い、いや......んぎっ!?)」
「お、もうドロドロじゃないか、なんだ...それだけ期待してたのか?」
故に、織姫はぐっと腹に力を入れて快楽を堪えようとした。それが悪手だった。今まで考えないように無視していた下腹部の内から発される淫靡な熱に気が付いてしまう。一度気が付けばもう無視することは出来なかった。ずくんずくんと疼く下腹部の奥はどうしようもなく男を求めてしまっていた。
これからされてしまうことに対して、身体が期待しているのだ。ファルニルという存在にめちゃくちゃにされるという事を、織姫の意思を無視して身体が望んでしまっていた。自分の体内に舌が入ってきたという違和感すら感じなくなってしまっていた。
「(いっ…やっ…なにこれ…お腹が…熱い……熱いよぉ…)」
悶える織姫を置いて、人間の小指ほどしかない舌は、どんどんと奥へと進んでいきやがてコツンと最奥へとたどり着く。そこは乙女の絶対不可侵の砦、子宮口だった。
円形をした桃色のそれは、ファルニルの舌の侵入を拒もうとするが毒液によって蕩け切った身体はその入り口を簡単に開けてしまう。
「ふっ...ぐ(…こ、これ、奥…はい…って...)」
子供を育てる神聖な場所に、邪悪な虚の魔の手がついに入り込んだ。内視鏡の様に器用に先端を曲げ、子宮口に侵入したファルニルの舌はそこで再び粘液を噴出させた。黄色く濁った白い液体。それはファルニルがそこへ居座るための潤滑油……
ファルニルは子宮口に入った舌をひねり返しを付け、ひ自身の顔を割れ目に押し付けた。ずるりと仮面を被った頭部が膣口に押し付けられる。
「じゃあ、お邪魔するぜ」
「(んっ...ああっ...それ...待って)」
ファルニルが舌を口へと戻し始めたのだ。舌の先端はは子宮に貼りついて取れなくなっている。故に、舌を戻そうとすれば自然と身体が彼女の膣内へと入っていくのだ。子宮に引っ張られるようにずるずると膣を上っていく。
「(虚が...入って...くる...ああ...どうして...どうしてこんなに気持ちいいの...)」
途中、仮面の突起が膣内に引っ掛かる度に、甘い痺れが産まれ織姫は悶絶する。ずるずると身体を膣内に侵入させたファルニルは、そこで身体が塞き止められる。何かに引っ掛かったかと、疑問に思うがそれは直ぐに解消した。
ファルニルが彼女の中へと入るのを拒んだのは、処女膜だった。快楽に蕩けた身体の最後の砦。それは一瞬、ファルニルの進行を止め...直ぐ様突き破られた。
「ぐうっ...(ああ、私...処女じゃ無くなっちゃったよ...黒崎くん、お兄ちゃん...ごめんね...)
強引に身体を膣内で回転させたファルニルは、ドリルのように無理やり処女膜を突き破った。プチリ...と肉を引き裂く音が聞こえ、最後の砦は崩壊を迎える。だが、織姫に伝わった痛みは一瞬で、直ぐに潤んだ膣を上るファルニルの感触で快感に塗りつぶされてしまう。破瓜の喪失感さえ満足に味わえぬまま、織姫は軽く絶頂した。
そして膣の最奥、子宮口にたどり着いたファルニルは、素早く子宮口を開け頭部からネジを付き入れるように回転して強引にその中へと侵入を果たしてしまう。粘液で満たされた子宮内は、ファルニルという異物を抵抗なく迎え入れる。
急激に大きなものを招き入れた子宮は、風船のように膨らみ、織姫のお腹を圧迫する。
「おっ…おおおっ…(これ...子宮...赤ちゃんのお部屋に...入っちゃった...の)」
ぽっこりと拳ほどの大きさに膨れ上がる織姫の下腹部。仰向けに寝た体制からでもわかるそれに、織姫はもう後戻りできない所まで来てしまったと頬を涙が伝う。これでは、大好きな人の子供を生むことは愚か、結ばれることすら出来ないだろう。
きっと織姫の恋い焦がれる存在であれば、それを含めて受け入れてくれるだろうが、悪しき虚に処女を奪われ辱しめられた自分が、その彼の隣に要ることは許せなかった。汚れてしまった自分は、この虚がお似合いである。そんな風に自己逃避してしまった織姫は、そこで今まで張っていた気を緩めてしまった。
(重い...けど...あったかい...気持ちいい...気持ちいい...)
まんまと織姫の子宮内に侵入に成功したファルニル。手の平サイズとはいえ、数百グラムの体重が乗ってしまう織姫は苦しそうに息を吐く。だが彼女はどこか満足げだった。子供を育てる臓器に感じる重みは、ファルニルの毒液と相まって彼女の身体に母性を錯覚させていた。
それが虚によるものだと頭ではわかってはいても、ずっしりとお腹に伝わる重みに彼女は幸せを感じてしまうのだ。
子宮内で自分の落ち着く位置を探しているのか、ファルニルは何度か回転を繰り返し、その度に織姫は伝わってくる快感に悶えてしまう。しばらくした後に、定位置を見つけたのか動きが止まると、疲れきっていた織姫は気絶してしまう。静かになった織姫に対してファルニルは、同じく動きを止め、目的であった霊子の吸収に努めるのであった。
そうして長い夜はようやく終わりを告げる。
最後に残ったのは、寄生に成功した虚と、最初の犠牲者となった井上織姫だった。
ここから全ては狂い始める。
Fin
一応注釈として、肥大化した織姫の胸は原作初期から中盤にかけての成長をすっ飛ばしているだけです。巨乳サイズではありますが、日常生活が困難になる変化ではありません。奇乳化も考えましたが、今後の展開に差し支えるので今回はなしにしました。
サブタイは「淫猥に落ちる身体」です。
凌辱される現世メンバーは誰が良いですか?
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朽木ルキア
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有沢たつき
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紬屋雨
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黒崎夏梨
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黒崎遊子