※この作品はR-18です。

BLEACH the Girl Dyed in White   作:ナムシャンデリア

5 / 6
005 until the day when it falls

 朝、目が覚めた織姫は、昨夜起きた情事が夢ではなかったという事を自覚する。

口の中に残る生臭さと、胸の重さ、そして何より股間の違和感が昨日の情事の激しさを物語っていた。織姫は自分が汚れてしまったと思うと同時に、あの地獄からやっと解放されたという安心感を覚える。初めて経験する性の快感。それを身体が焼き切れると思うほど身に受けてしまった織姫は、それがトラウマになってしまっていた。

 

昨晩犯された毒液の効果は切れているのか、身体を動かすことが出来る織姫だったが、その動きは鈍く気だるげだった。無理もない、快楽のかの字も知らない純粋な身体に、これでもかと性感を開発されたのだから。さらに加えて気絶している時にさえ絶頂に次ぐ絶頂を強いられていた彼女の身体は、予想以上に疲労がたまっていた。

 

長距離を走ったかのような倦怠感と筋肉痛を感じながら、織姫は身体を起こそうとして、自分の乱れた衣服と布団の染みを見てしまい昨夜の光景を思い出す。

 

「……おえぇっ」

 

 見知らぬ異性に、それも虚に身体を許したという事実に吐き気がこみ上げる。それと同時に織姫は自分の口がふさがっていないことに気が付いた。よく見れば口に貼りついていた花弁は抜けてベッドに転がっている。水分が抜けてミイラの様になっているそれから目を逸らしつつ、彼女は姿が見えない昨夜の下手人である虚の姿を探していた。だが織姫が部屋を見渡しても、あの特徴的な蛇の様な虚の姿は何処にも見られず、不審に思って布団の中まで確認したがどこを探しても姿を見つけることはなかった。

 

部屋から出ているだけで、家の中にいる可能性や自分の身体に満足して何処かに行ってしまったかと思案するが、そこで自分のお腹が妙に膨らんでいるのが目に入る。料理を腹いっぱい食べた時のような膨らみではなく、何か拳一個分くらいの大きさのものを入れたような下腹部の膨らみ。嫌な予感がして、まさかとその膨らみに手を当てると、その膨らみがずるりと中で動いたのが伝わってきた。

 

「ひっ…いや…中に…いる…」

 

咄嗟に手を引っ込めるが、中にいる何かはその刺激に目を覚ましたのか、ずるずると動き出す。その度に膨らみの形が大きく歪み、織姫の予想は確信に変わる。探していたファルニルは自分のお腹の奥へ、子宮に寄生してしまったのだ。その事実にめまいがする。

 

「こんなのってないよ...どうしたらいいの...」

 

 最早自力で取り出すことの出来ないそれに織姫は嗚咽を漏らす。腹の中の存在が虚である以上、霊を見ることが出来ない普通の医療機関を当たることは出来ない。だからと言って織姫の友達であり、死神である朽木ルキアを頼ろうという気は彼女にはなかった。同姓とはいえ仲良くなった友達に、こんな事実をどう説明すればいいのか。自分の汚れてしまった身体を晒す勇気は、織姫にはなかった。

 

そして朽木ルキアに知られるという事は、彼女の慕っている黒崎一護にもその惨状が耳に入ってしまうという事でもあった。それは彼女にとって何としても避けたいことだった。誰にも知られたくない、誰にも見せられない。ならば、やることは一つだけだった。自力で解決するしかない。織姫は蠢く下腹部へと再び手伸ばし、膨らんだ場所を覆いそれを押さえ込もうとする。

 

そこでその下手人からの声が響いた。

 

『よぉ、お目覚めかお姫様、昨晩はよく眠れたか?』

「ひっ!?」

 

 自分の腹の中から響く不気味な男の声。ぐにゅりと織姫の腹を歪ませながらファルニルが彼女に声をかける。突然の出来事に動転していた時や快楽に蕩け思考が出来なくなっていた時とは違い、疲れているとはいえ正気の時に声をかけられたのはこれが初めてになるのだろう。突然の声に驚いた織姫。だが、直ぐに正気を取り戻した彼女は恐怖を振り払い自分の腹の中に居るであろう相手に語りかける。

 

「…貴方は、虚なの…ですか?」

『何をいまさら、こんな姿の生物なんか現世にはいないだろう。ああ…そうだぜ、耳をかっぽじってよく聞きな、ファルニル・アブスブルそれこそが偉大なる俺の名だ』

 

胎内に入られて寄生されてしまった織姫に最早自力で助かる道はない。だからこそ、これは確認であり、自身がこれからどうなってしまうのか、覚悟を決める行為だった。その答え如何では彼女はファルニルに交渉を持ちかけようとしていた。ファルニルは昨夜、自分を殺さなかった虚だ。その理由がどうであれ織姫にはまだ利用価値があると思われているという事である。

敏感にその辺りの機微を察した織姫は、自分の身体から出て行ってもらうために、代わりに何を差し出せばいいのか思案していたのだ。

 

自分の中の何かが目的であるのなら、それを満たすことが出来ればこの虚は自身の中から出て行ってくれるだろう。勿論その時は用済みとなった織姫は、今度こそ食べられてしまうかもしれないが、それでもわずかな可能性にすがるしかなかった。

 

「…ふぁ、ファルニル…さんは…私を…どうしたいんですか?」

『どうしたい?ハハッ、その答えはすでに出ているだろう。だが改めて確認したいというのであれば教えてやろう。お前は俺の宿主になった。俺が完全体に戻る為に協力してもらう……と、昨日まではそう思っていたんだけどな』

「…えっと、思っていた?」

 

 恐る恐る聞いてみると返ってきたのは理性的な反応だった。言葉の端々に乱暴さは伺えるが、それでも獣のような話の通じない相手ではないことがわかる。だが、織姫はファルニルが呟いた言葉に一抹の不安を感じたのだ。自分の身体を利用して、虚は身体を回復させている。そこまでは彼女にも納得できないし許せないが理解できた。しかし、「昨日までは」とそこに注釈が付いたのだ。

 

ならば、今はそう思ってはいないという事。それに織姫は「自分の身体が不要になったのか」と楽観的な考えは出来なかった。考えられる最悪の可能性は……

 

『お前の身体から漏れ出る霊圧は極上だった。傷ついた俺の身体が一日で回復するほどだ、そこらの虚なんか目じゃないほどの濃厚な霊子だ。今までお前が生き残っていたのは奇跡に近い、余程この地域の死神が優秀だったんだろうな。正直言って手放しがたい存在だ。だから、お前を俺の牝にする事にした』

「…えっ..そんな...」

 

 求められたのは自分の身体。それでは、出て行ってもらう事も何もそもそも交渉の余地など存在しない。どうしようもない事実を突きつけられ動揺した織姫にファルニルは自分の尻尾を器用に使って子宮を撫で上げた。

普通なら感じるはずのない場所。だが毒液によって開発されている彼女の身体はその刺激だけでとろりと愛液を溢れさせてしまう。

 

「んっ...やめて、私の中から...出ていってください...」

『それは出来ない相談だ、少なくとも完全体へ戻るまで此処を動く気はないさ。それに、お前も気持ち良くなりたいだろう?』

「気持ちくなんて...なりたく...ないっ」

『ハハッ、嘘を付くなよ。俺が子宮を引っ掻くだけで簡単に感じる身体して、そんな言葉が信じて貰えると思ってるのか?淫乱女』

 

隙をついてぶるりとファルニルが子宮内で大きく震えた。その振動は甘い痺れとなって子宮口、膣内へと伝わり開発されている身体は、彼女が思うよりも早く発情を始めてしまう。一回り大きくなった胸は乳首をツンと固く勃起させ、露出した肉豆は向くりと天を突くように起き上がる。

 

「い、いや…まって…またっ…い、いくっ…えっ?」

『どうした?止めて欲しかったんだろう?』

 

その快感が絶頂に達しようとした瞬間、ファルニルが突然振動するのをやめたのだ。肩透かしを食らってしまった織姫は、振動をやめてもらったという安堵よりも快感を途中で止められたというもどかしさの方が強く残ってしまう。無意識に太ももを擦り合わせる彼女に対してファルニルは厭らしく笑い声をあげた。

 

ひくひくと快感を求めて蠢く子宮口に舌を這わせると、ビクンと面白いように織姫の腰が浮き上がる。だが、その刺激は弱く彼女を絶頂させるには至らなかった。そのまま膣内に舌を這わせて、溢れる愛液を舐めとり優しく膣内をかき回す。それは彼女の切なさを一時的に満たすが、絶頂に達することの出来ない弱い刺激は徐々に彼女の中でくすぶる熱を大きくしてしまう。ぐちゃりと粘度の高い愛液と舌から分泌された粘液が混ざり合い、淫靡な音を出し始めた。

 

『なんだ、イカせて欲しかったのか?』

「……ちっ、ちが…んっくぅう…」

 

 織姫の本心を引き出すように呟いた言葉に彼女の頬は、リンゴの様に真っ赤に染まる。一瞬でも「やめないで」と思ってしまった自分自身の欲望を振り払うように区部を左右に振る。その言葉に対して反論しようとするが、そのタイミングで言葉を遮るようにファルニルは振動を再開してしまう。再び襲ってきた強い快楽の波に織姫は顔を真っ赤に染めて腹を抑えて快感に耐えようとした。だが、身体の中から発生する震えに抗えるハズもなく、一度止められた所為で余計に快感が恋しくなってしまった身体は、あっと今に絶頂の階段を上っていく。

 

 

「あっ…く、くるっ…んううっ…イっく…えっ…ま、また…?」

『ハハッ…素直になれよ、気持ちよくなりたいんだろう』

「…そんな…あっ…こと…ない…です」

『強情だな、ならこの苦しさは永遠に続くことになるぞ?』

 

 そして再び絶頂の寸前で振動は止まってしまう。絶頂することに慣れてしまった身体は、二回も寸止めされた切なさに耐えきれずドロリと濃厚な粘液を秘裂からこぼれ出させた。発散できずに溜まっていく快楽の熱は、白い陶器のような肌を桜色に色付ける。絶頂したくてもさせてもらえない。その切なさは連続で絶頂を続ける事よりも苦しくそして誘惑が凄まじかった。直ぐにでも秘裂に指を入れてかき回したい衝動を織姫は僅かに残った理性で押さえつける。

 

此処で自分で自慰をしてしまえば、その時こそ自分は心からこの虚に敗北してしまう。だが、そろそろ切なさが限界に近かった。暴力的な快感に慣らされた身体は絶頂することを望んでしまっている。このまま寸止めし続けられたら織姫はいつか決壊してしまうだろう。息も絶え絶えになりながら股間に手を伸ばそうとする右手を左手で必死に押さえつける織姫。その瞳は涙で潤み、緩んだ口元からは涎が一筋こぼれ落ちる。

 

「無様にぐっしょり濡れた股さらして説得力ねぇなぁ。此処からじゃ見えねぇけど、乳首も厭らしく勃起させてるんだろ、股を広げてイカせてくださいって言ってみろ。そうしたらイカせてやるぜ』

「だ…め…ひゅあうっ…いや…いや…あっ」

 

「イカせてくれる」その言葉に織姫の心臓はドキリと跳ねた。「絶頂させてほしい」「このまま気持ちよくなりたい」という欲求がどんどんと高まっていく。もう、此処で諦めてもいいんじゃないかと織姫の心の悪魔はささやいた。早く認めてしまえば楽になるのだから、だからさっさと受け入れてしまえばいい。そうすれば、後は快楽に染まるだけだ。落ちて、さらに落ちて、這い上がれないほど織姫は染まってしまうだろう。

 

「…いっ…や…だっ!」

 

 さわさわと膣内を撫でられるたびに起こる快感に抗いながら、織姫は辛うじて落ちることを踏みとどまったのだ。彼女自身、ここまで自分の意思を貫ける自信はなかった。だが、数日前に起こった兄との出来事が彼女の心を成長させていたのだ。一度半死を経験した事は、彼女の中で大きな転機となっていた。

今までの内気でいじめられ気質だった彼女ではもう負けてしまっていただろう。昨夜のトラウマに支配されて、ファルニルの言いなりになっていただろう。だが、今の彼女は違う。自分の意思を、どんな誘惑が邪魔しても貫けるように、そんな覚悟を持って彼女は叫ぶ。

 

『へぇ、まだ抵抗するのか。とことん面白い牝だよお前は……良いだろう、少しゲームをしようか』

「げ、ゲーム…?」

『あァそうだ、これから毎日俺はお前を弄り続ける。何時でも何処でも徹底的にだ、だが絶対にイカセてはやらない。お前はその間自分で慰めることも禁止だ……それに1週間耐えきったら、お前の中からは出て行ってやろう』

「っ!?…ほんとう…に、ですか?」

 

 それはファルニルから持ちかけられた悪魔の囁き。当然ながらファルニルには織姫を手放すつもりは毛頭無かった。だからこそこれは、彼女の心を折るが為の出来レース。もし仮にそれを成したとしても、約束が守られるという確証はない。しかし、織姫はそれにすがるしかなかった。これを乗りきれれば助かるという希望が、彼女の目を曇らせる。

 

『ああ、本当だとも。本当にお前が耐えられたら…の話だがな』

「やる...やります......だからっ」

 

 織姫は気付けない。ファルニルの出した条件に「織姫の勝利したときの報酬」しか示されていないことに。もしもファルニルが勝ったとき、何を要求されるのか分かりきっているのにも関わらず、彼女は約束してしまった。そして...変に公平であろうとする彼女は、その経緯はどうであれ約束を断れなくなる。

自ら進んで快楽へと落ちていこうとする彼女にファルニルはほくそ笑む。

 

『そうか、じゃあゲームスタートだ』

 

織姫陥落まで後3日…

 

 

 

 

 

 

 

 

 





  

尸魂界編とか読みたいですか?

  • 読みたい
  • 破面編が読みたい
  • 死神代行消失編が読みたい
  • 千年血戦編が読みたい
  • 完全体ファルニルハーレム編が読みたい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。