(おかしい...、プラム先生最近なんか変だ...)
私はプラム先生に魔法の扱い方を教えてもらっていますが、最近の先生はなんだかおかしい様な気がします。
「先生?」
「へっ...?」
「プラム先生!!」
こんな感じであまり反応が良くありません。
これが本当にあのプラム先生なのか疑問が湧くほどに衰弱してると思います。
「先生、一つ聞かせて貰ってもいいですか?」
「何?」
「最近学校が終わった後、どこに行っているんですか?」
そう、気になったのは行き先だ。
いつも彼女は学校が終われば異次元の空間に閉じこもってしまうのだが、母さんに聞いたところ、最近はそこで寝泊まりもしてない様なのだ。
「学校が終わった後...?」
「そうです」
素朴な疑問を投げかけると、彼女は急に頭をおさえて苦しみだす。
「あれ...? 私は一体どこで何を...?」
「先生?」
様子がおかしい先生でしたが、突然この様な事をつぶやき出しました。
「行かなきゃ...」
「先生? どこに行くんですか!?」
突然コツコツと歩き出しどこかに向かう彼女を追いかける。
その間に何を話しても答えは返って来なかった。
(どこに向かってるんだろう?)
私はそう思いながらもついて行くことにしました。
〜???〜
「ここは...」
コンコンっと扉を叩く先生を静かに見守る事にします。
しばらくすると、なぜかリン先生が顔を出してこう言いました。
「は〜い♡ プラムちゃんこんばんわ♡」
「こんばんわ...」
虚ろな瞳のまま家の中に入って先生を見ていると、私の方を向いてウィンクをするリン先生。
「あなたもどうぞ...、カリンちゃん♡」
(罠...? でももしかしたら何かわかるかもしれない...)
私は最大限の警戒をしながら家に入って行くのでした。
□◾️□◾️□◾️
「...」
私はしっかりリン先生を見張ります。
「カリンちゃん、そんな怖い目で私を見ないで頂戴、せっかくの可愛い顔が台無しよ♡」
いつも学校で見る彼女とは似ても似つかない表情を浮かべているのが気持ち悪く感じました。
「...、リン先生...、プラム先生と何をしてたんですか?」
私の質問に答える彼女。
「最近プラムちゃんとはお酒の話で集まっているだけよ、ほらっ私の家お酒でいっぱいでしょ?」
私は棚やら壁やらを見やる。
確かに彼女の言う通り、お酒が大量にある。
「でも、プラム先生そんなにお酒強くありませんよね? こんなにアルコールが強いお酒を沢山飲めるはずないのですが、それはどう説明するのでしょうか?」
「そんな事ないわよ、ねっプラムちゃん♡」
こくんと頷くプラム先生を見て私は確信した。
「リン先生...、貴方はプラム先生に何かしましたね!」
「なに? 証拠でもあるの?」
余裕の表情を浮かべる彼女に対し、私は証拠をあげられない。
「くっ...、私に分からなくても母さんに聞けばきっと何か分かるはずです! 自白するなら今ですよ!」
私の母さんは賢聖だ。
きっと母さんなら彼女の悪事を全て暴けるだろう。
「失礼します!」
私が席を立ち帰ろうとした瞬間に、何かが私の背後の立った。
「!?」
「カリンちゃん♡ 実はあなたの事も狙っていたのよ♡ 年齢不相応の思考力と可愛い見た目がアンマッチしてて最高にキュートなの♡」
「先生!?」
私が叫んだ瞬間、力づくで抑えこまれる私。
(...、力が強い...)
ギリギリと首を絞められるので抵抗する力が弱くなる。
(まずい...このままだと死ぬ...)
意識がもうろうとした瞬間、私は魔法を唱えた。
かすれた声を少しだけ呟けたお陰で、弱々しいが風の風圧を生み出すことができ、リンを吹き飛ばせた。
「ゴホッゴホッ!」
咳を込みながら彼女の方向を見やったが...。
(いない!?)
いろんな方向を見るがやはり居ない。
上、右、左、後ろ。
「何処に行ったの!?」
「ここ♡」
「えっ!?」
なんと、私と同化して、腹の部分から飛び出している彼女の頭を見て狂気に陥りました。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
あまりの気持ち悪さに彼女を叩きつけますが、叩くと余計に増える彼女。
「痛いなぁカリンちゃん♡ そんなに痛くするんんだったら先生怒っちゃうぞ♡」
私の全身が膨れ上がるそこから彼女がどんどん増殖していきました。
(何...これ...体が動かない...)
意味のわからない現象に為すすべが無い私は、どんどん深い何かに囚われていくのでした。