〜数日後〜
私はとある呼びつけにより、とある騎士団の屋敷に呼ばれていました。
「ハァ...、どうせあの事なんでしょうけど...」
私はため息を吐きながらもその屋敷に向かいます。
屋敷の門のあたりまで向かうと、鎧を着込んだ女騎士達にこう言われました。
「お待ちしておりましたプラム様、さあユウカ様がいつもの部屋でお待ちしております」
「あ〜...、はいはいすぐに行きますよ〜...」
正直乗り気はしないのだが、行くしかない。
私が今から会いに行くのはユウカという黒髪がよく似合う女魔法騎士である。
彼女は幼い時から育って行く過程を見ているだけあって我が子のように可愛がっていたのだが、途中から豹変したのを今でも覚えている。
「ユウカ、入るわよ」
私が嫌々ながらもドアをノックし彼女の部屋に入ると、正装で待っている彼女。
「プラムさん、お久しぶりです」
「ええ...久しぶり」
(あれっ? 変な体質がなくなってる?)
私は警戒しながらも、彼女の前にある椅子をに座る。
「あなたを呼んだのは他でもない、輪廻教徒についての対策案を話し合いたいと思ったからです」
「輪廻教徒...!」
思ったよりも真面目な話題が上がってきたので困惑した。
輪廻教徒、それは今この王国にある不安の芽になりうる集団。
過去にクティル王国は『悠久の魔女』と呼ばれる魔女に全てを破壊されそうになりましたが、それを止めたのが我が妹を含む3聖人と勇者なのでした。
そして、その時魔女側に肩入れしていた集団の一つが『輪廻教徒』でもあります。
その輪廻教徒が最近新生され新たな不安の風を呼んでいる事に間違いはありません。
元を辿れば、私がこの王国に戻って来たわけもそれこそが主な理由なのでした。
「なるほど...そういう事なら私も真剣に論議しましょう...」
「はいっ、お願いします」
数時間に及ぶ論議は非常に有意義な時間となりました。
どこに警備を配置しておくかや、騎士団の定期巡回など、それらを話し合うのはとても大事な事だと思えます。
ちらっと時計を見つめると、もう夜の10時になっていました。
「もうこんな時間なの?、もうちょっと話しておかないといけない事があるのに...」
私が残念そうにしていると、彼女はこう言いました。
「では夕食を私共に提供させて下さい、他ならぬプラムさんにご馳走できるとなれば、我が家の名誉と言えるでしょう」
「そう? だったら頂いて行こうかしら?」
私はふふんと笑いながら、彼女の好意を受け取る事にしました。