窓から暖かな日差しが差し込み、今日も朝がやってきた事を告げる。
「う〜ん...ぐっすり眠れたのよ...」
ぐ〜っと背筋を伸ばしながら体を起こし、いつもの黒いゴスロリ服へと着替えました。
「ユウカの屋敷は流石ね、ベッドも一級品の寝心地だったわ、今度どこで買ったか教えて貰わないと...」
このベッド、思ったよりも寝心地がよく、いつもより早く就寝できた気がします。
多分ベッドだけではなく、この屋敷の環境がいいとも言えるでしょう。
美味しい食事に露天風呂、シュガーワイン。
そしてこのベッド。
「本当にいいお屋敷ね、まあ妹の家も負けてないけど」
私がベッドに手を触れながらそう呟いていると...。
コンコンっと私の部屋を叩く音がしたので顔を出しました。
「今出るわ」
ガチャっと扉を開けると、そこにユウカが立っていました。
「おはようございますプラムさん!」
「あら、おはよう...、所で...こんな朝早くから何かようかしら?」
いきなり面倒ごとを頼まれるのではないかと嫌な表情を浮かべてしまったが、帰ってきた答えを聞いてやはりなと思う私。
「実は...、今日輪廻教対策の為、各地に点在する検問を強化しようと思っているのですが、そこに昨日言っていたプラムさんの魔法迎撃システムを付与して欲しいのです」
(余計な事を言ってしまったのよ...、これは今日一日忙しくなりそうね...)
私はため息を吐きながらも、ちゃんと仕事はします。
「わかったわ、じゃあ各地までの送迎頼むわねユウカ」
「はっ!」
深く頭を下げた後、彼女は準備を急いだ。
〜ユウカの屋敷前〜
準備が整ったそうなので私は屋敷の前へと呼び出されたのですが、送迎用の馬車を見て思わず目を丸くしてしまいました。
「これがユウカの馬車なの?」
「はいっ、気に入りませんか?」
「い...いえ気に入るとか気に入らないかとか以前に、これ...馬なの?」
どう見ても馬ではない物が馬車の前に二頭いるのが不思議に思えた。
「最近のクティル王国は進んでるのね、まさか石龍を輸入してるなんて...」
私が石の体でできたドラゴンを見て感心していると、彼女は笑いながらこう呟きまし当たる。
「それは私の趣味です、昔から石龍に憧れを抱いていたのでつい買っちゃいました」
「高かったでしょ石龍なんて」
「これくらい...」
指で値段を示された額を見て思わず顔をしかめる私。
(やっぱえげつない値段したのね...)
私はあははと笑いながら、彼女自慢の龍車に乗り、各地の検問に魔法システムを付与しに回るのでした。